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園城寺「(須賀君からもろた水って 須賀君も飲んどるんよな… 間接キスになってしもうたわ)」カァー

園城寺「(って、何考えてんの私)」ブンブン



園城寺「(よくよく考えてみたら あの店で とんでもない事をやっとったような… 他の客に見られとったらどないしよう…)」サァー



京太郎「(この百面相はいつまで続くんだろうか…)」






ピリリリリリ~



京太郎「? 怜さん 電話 鳴ってますよ?」



園城寺「なんでやねん!」バシッ


京太郎「なぜに!?」



園城寺「あっ…? す、すまんな… 少し違う世界に迷い込んどったわ…」



京太郎「(怖えよ!)電話鳴ってますよ?」






園城寺「? なんやろ? もしもし?」ピッ



?「もしもしじゃねぇだろ!!!」



園城寺「」ビクッ



?「お前 今 どこほっつき回ってんだ! 診察の時間 とっくにすぎてるぞ!」



園城寺「風越のコーチさん? 診察の時間って 3時からやと思うけど…」チラ



0.436805556



園城寺「まだ11時前やで?」







久保「………園城寺 今日 何時に起きた?」



園城寺「何でそんなk「さっさと答えろ」8時15分やった気がするわ…」



久保「昨日… 私が 帰る時も7時00分だったのに8時15分だったぞ…」



園城寺「」



園城寺「ま、まさか…」チラ



京太郎「? 何ですか?」






園城寺「い、今何時や?」



京太郎「今ですか? 4時11分ですね」



園城寺「やってしもうたわ…」


久保「はぁ… 私が事情を話ておくから 今すぐ 病院に来い わかったな?」



園城寺「はい…」



ピッ



園城寺「はぁ… 風越のコーチさん 相変わらず 恐いわ…」






京太郎「何と無く 内容はわかりますけど… 」



園城寺「ここから 病院まで どれくらいか わかるか?」



京太郎「ここからだと30分ぐらい歩いたら着きますね」



園城寺「はぁ… しんどいわ…」



京太郎「大丈夫ですか?」






園城寺「須賀君~ おぶってくれへんか?」



京太郎「ええ~っ! な、何言ってんですか!?」



園城寺「もう一歩も歩けへんわ…」



京太郎「しかしですね… 何と言うか…」



園城寺「人の口に指突っ込んだ男が何言うとんの? あんた 意外に あかんたれやな」



京太郎「あ、あかんたれ?」



園城寺「情けない奴ってゆう意味や」






京太郎「oh…」



園城寺「ん? 乗っても ええんか? なら…」ガバッ



京太郎「うおっ!? ちょ いきなり 何するんですか!?」



園城寺「おぶってくれるんやろ? 現に私が乗り易いように 四つん這いになっとるやん」



京太郎「(落ち込んでただけだよ!)」






園城寺「なんか 猿の親子みたいやな…」ヨイショ



京太郎「? 降りるんですか?」



園城寺「その体勢からやと 少しキツイやろ?」



京太郎「ハハハッ…(おぶらせる気満々だな…)わかりましたよ …はい 乗って下さい」



園城寺「さすが須賀君や♪」ムニュ



京太郎「(こ、この感触は… もしや!?)」



園城寺「重ないか?」



京太郎「軽すぎですよ もっと食べた方がいいかと…(柔らかけ~)」






園城寺「私は少食やからな… あんま食べれんのや…」



京太郎「そんなんだから すぐに体力がなくなるんですよ」



園城寺「体力がなくなっても 須賀君がおぶってくれるから 安心や」



京太郎「俺に大阪に住めと!?」



園城寺「冗談や 冗談」



京太郎「冗談に聞こえませんよ…」






――――
―――
――



園城寺「ところで 須賀君の通うてる学校… 清澄、言うたっけ? 女子の麻雀部は強いんか? 原村 和 がいる事は知っとるけど」



京太郎「公式試合にはまだ出ていませんが 多分 強いと思いますよ」



園城寺「去年の長野の代表は凄まじいほどの怪物がおったけど 勝てるんか?」



京太郎「天江 衣って選手の事ですよね? 話には聞いてますよ 人間じゃないって」



園城寺「………」






園城寺「インターハイ団体1回戦で2校、2回戦で3校を同時に飛ばして、最多獲得点数記録を樹立、同年行われたプロアマ親善試合で優勝… これが天江 衣や」



京太郎「全国の強豪を相手に二戦続けて飛ばしたんですか!?」



園城寺「三回戦は臨海女子の選手が他家を飛ばしてしもうたから 天江 衣 まで回らずに負けてしもうたけどな…」



京太郎「とんでもない選手ですね… 天江 衣…」ゴクッ



園城寺「私の学校も 龍門渕が今年も 勝ち上がって来る事を予想しとるわ」






京太郎「そうですか… いや! それでも 清澄高校は全国大会に出場します!」



京太郎「なんたって うちの部員達は 相手が強ければ強いほど 燃え上がるタイプなんで」



園城寺「そか… ほな 私も頑張らんとな…」ヨイショ



京太郎「? 病院まで まだ先ですよ?」



園城寺「恐ろしいお迎えが来たようや」



京太郎「?」






久保「園城寺! 迎えに来てやったから、さっさと乗れ!」



園城寺「今行くわー! 須賀君 ありがとな? お蔭さまで 新しい目標が出来たわ」



京太郎「目標?」



園城寺「そや 清澄は今年 絶対に全国出場するんやろ?」



京太郎「します 絶対に!」



園城寺「絶対に?」



京太郎「絶対に!」



園城寺「ほんまに?」



京太郎「絶対 ぜ~ったいに全国出場します!」






園城寺「ほな 約束やで? 私の学校も絶対に全国大会出場してみせるさかい 須賀君も 絶対に出場するんやで?」



京太郎「お、俺は まだ初心者なんで… 今年は無理ですけど… 女子の方は必ず全国に出場すると思います」



園城寺「いつか須賀君も全国出場できると ええな」



京太郎「あと二年、死ぬ気で頑張ります!」



園城寺「フフッ 死なれたら 私が困るわ ………頑張ってな?」



京太郎「はい!」






久保「何してる! 早くこい!」



園城寺「兇悪な悪魔さまが呼んどるんで ここいらで さよならや」



京太郎「また会えますかね?」


園城寺「全国に行くんやろ? そこで また会えるわ」



久保「早くしろ!」



園城寺「ほんま 煩い女やな… 須賀君 今日はほんと楽しかったわ 今度は大阪に来てな? 美味しい店 紹介するで」



京太郎「その時はお願いします」



園城寺「ほなな」



京太郎「今度は全国でー!」フリフリ





京太郎「………(さぁ~て 怒られに行くか…)」



園城寺「須賀君!」



京太郎「怜さん? 忘れものですか?」



園城寺「助けてくれた お礼とおぶってくれたお礼や♪」



京太郎「えっ?」



チュッ



園城寺「ほな またな~」



京太郎「」






京太郎「(す、須賀京太郎… 生まれてからの16年で これ程までに嬉しい事があっただろうか… )………」



京太郎「………」



京太郎「我が生涯に一片の悔いなし!!」ドンッ!






~~~車~~~



久保「…飲むか?」コトッ



園城寺「すまんな…」



久保「………なぁ? 園城寺」



園城寺「なんですか?」



久保「意外と 積極的なんだな…」






園城寺「ブッ ゲホッ ゴホッ なななな、何言いだすんや突然!」



久保「いや まさか お前があんな事をするとは思ってもみなくてな…」



園城寺「見とったんか! 信じられへんわ!」 



久保「見せつけているのかと思ったが… 違うのか?」



園城寺「んなわけあるか!」






久保「まぁまぁ そう興奮するな 症状が悪化するぞ?」



園城寺「誰のせいやと…」ブツブツ



久保「それで あの子とはもう会わないのか? 二、三日はここにいるんだぞ?」



園城寺「次は全国で会う約束したさかい ここでは もう会わんわ…」



久保「ベタ惚れだな 迷子になって正解だったか?」ニヤニヤ



園城寺「んなっ! ま、迷子になったんやないわ!」



久保「お前… 嘘つくの苦手だろ…」



園城寺「うぅ…」






久保「(最初に会った時とは別人のようだな… 何があったかは知らんが… 間違いなくさっきの男が関係しているのはわかるな…)園城寺 もうすぐ着くから 眠るなよ?」



園城寺「………」



久保「? 園城寺?」



園城寺「………」スゥ



久保「(まったく… 言ったそばからこれか…)」



久保「(体調も少しだが 良くなってきてる… あとはイップスの克服だな…)」



園城寺「………」スゥ



久保「少し… 遠回りするか…」



園城寺「………」スゥ







――――
―――
――



清水谷「なんでや!? なんで 部活辞めるとか言いだすんや!」



園城寺「もう打ちとうないんや…」



清水谷「なんで打ちとうなくなったのか 聞いとるんや!」



園城寺「理由なんてあらへんわ…」



清水谷「怜… なんでや… 一緒に全国目指すってゆうたやんか…」グスッ






園城寺「ごめんな… 私も時間がないさかい そこ 通らしてもらうわ…」



清水谷「!」バッ



園城寺「…なんのマネや?」



清水谷「怜が 打ちとうない理由がわかるまで ここは通さへんわ!」



園城寺「竜華もしつこいな…」


園城寺「さっきも 言うたやろ? 理由なんてあらへん… 」






清水谷「嘘や! 怜がそないな理由で辞めたいなんて 言うはずない! お願いや… 教えてくれへんか?…」



園城寺「………」



園城寺「はぁ… プレッシャーや…」



清水谷「えっ? プレッシャー…?」



園城寺「私が… 千里山の先鋒を任されとるのは 竜華も当然知っとるな?」



清水谷「う、うん…」






園城寺「今まで 三軍やった私が あの千里山の先鋒やで? 試合をするたびに 身体が震えるんや…」



清水谷「身体が震えるって…」


園城寺「恐いんや… もし… 私のせいでチームが敗退したらと思うとな…」



清水谷「うちらがいるやん!」


園城寺「竜華やセーラがあとに控えとるって思っとっても 身体が震えるんや… この間もしょうもないポカやったばかりやで?…」



清水谷「怜…」






園城寺「それに 直ぐに部活辞めるなんて言うとらんで?」



清水谷「えっ?」



園城寺「長野に… いわゆるイップスを専門に見とる、有名な心理療法士がいるらしいんや…」



清水谷「イップス?」



園城寺「精神的な病気みたいなもんや…」






園城寺「監督の知り合いが長野の病院を紹介してくれてな? 明後日にでも行くつもりなんや…」



清水谷「でも さっき辞めるって…」



園城寺「向こう行っても 治らんかった時は辞めるって事や… 皆に迷惑かけとうないしな…」



清水谷「迷惑なんて 思ってないで!」



園城寺「ありがとな…」



清水谷「怜… う、うちも怜が治るよう、応援しとるからな!」



園城寺「よろしゅう頼むわ…」





――――
―――
――



園城寺「(竜華… イップス… もしかしたら治ったかも知れへんわ… )」



久保「着いたぞ~ 起きろ 園城寺」


園城寺「(必ず出場してみせるわ… 全国大会!)」






~特別・おまけ①~



咲「京ちゃん遅いね…」



和「確かに 少し遅いですね…」



優希「少しどころか遅すぎだじぇ! 10時に行ったっきり帰って来ないじょ」



久「う~ん あまりにも遅すぎるわね…」



染谷「寄り道するような奴とは思えんしの…」






ガチャ



咲・和・優・久・染「「「「「!」」」」」



マホ「失礼しま~す」



ムロ「し、失礼します」




咲「京ちゃん!?」



マホ「」ビクッ



マホ「えっ? えっ? な、何なんですか?」



優希「まぎらわしいわー!」






マホ「マホ… な、なんの事なのかわからないのです…」



和「貴女達は!」



久「知り合いなの?」



和「はい 中学の友人です」



マホ「の、和先輩がこの高校にいるって聞いて…」



ムロ「マホったら 絶対行くって聞かなくって」






和「そうですか…」



マホ「あの… 和先輩? なにやら空気が重いんですけど…」ヒソヒソ



和「部員の一人が買い出しに行ったっきり 戻ってきていないんです…」



ムロ「清澄にはマネージャーまでいるんですか?」



和「マネージャー… とは違うんですけど…」



マホ「マホ知ってます 確か… パシリって言うんですよね?」





咲・和・優・久・染「「「「「………」」」」」



マホ「ち、違うんですか?」



久「パシリ… じゃないと思うわ ねっ? まこ?」



染谷「(わしに話をふるな!)お、おぉ そうじゃな パシリとは違うんじゃないかの?」チラ



優希「」ビクッ



優希「そ、そうだじぇ 京太郎はパシリなんかじゃないじぇ!」チラ






咲「(わ、私~?)う、うん そうなんじゃないかな? ハハッ…」チラ



和「(宮永さんが困っている!)はい… 須賀君は 私達 麻雀部に居なくてはならない存在です マホちゃん? 私達は決して 須賀君をパシリなんて思ってはいません それだけは 分かって下さい…」



マホ「えっ? あっ… はい… マ、マホ 須賀君って人がどんな人かはわかりませんけど… 皆さんに好かれているって事は何と無くわかりました」



和「マホちゃん…」



ムロ「(洗脳されてる!?)」






久「いい子じゃない♪」



和「自慢の後輩達です」



マホ「ほぁ~ マホ 和先輩に褒められちゃった」



ムロ「よかったじゃないか」



久「咲 貴女の携帯で須賀君に電話、繋がらないかしら?」



咲「繋がらないです…」






久「ん~ こりゃ 何かの事件に巻き込まれたのかも…」



咲「そんな!?」



染谷「こら久! 後輩を驚かすのはやめい」



久「そうは言ってもね~」



マホ「あ、あの…」



久「ん~?」






マホ「もし宜しければ 捜すの手伝いますよ?」



久「そうね… それならお願いしちゃおうかしら」



ムロ「おいおい マホ、大丈夫なのか?」



マホ「問題ないのですよ!」



マホ「それで和先輩! その人の特徴を教えて下さい」



和「特徴… ですか…「






優希「金髪でマヌケ面した変態がいたら それが正解だじぇ!」



染谷「酷い言われようじゃの」


ムロ「なぁ… マホ? その特徴に当て嵌まってる人を見た気がするんだけど…」



マホ「奇遇ですね マホもなのですよ」



咲「えっ!? 京ちゃんがどこに居るか知ってるの!?」





ムロ「今 どこに居るのかは わかりませんけど… クレープ屋で似たような人を見かけました」



和「そうなんですか? マホちゃん?」



マホ「は、はい 女性と一緒に食べてました」



咲・和・優・久・染「「「「「(あの野郎…)」」」」」



久「OK ありがとう いい情報をもらったわ」



咲「また違う子と…」ブツブツ






染谷「帰って来たら ちぃ~とばかし お仕置きが必要かの?」



和「(皆さんが心配しているにも関わらず 女性とイチャコラですか…)」



優希「言いか! お前達も気をつけるんだじょ? そいつに出会ったら 最後だじぇ」



マホ「そ、そんなにもヤバい人なんですか!? マホ、危うく 捕まるところでした」



ムロ「(これが清澄高校麻雀部… 殺気がケタ違いだ)」






ガチャ



京太郎「いや~ 遅くなって すいません 少し寄り道してもんで」



マホ「あ、あ、あの人です! あの人ですよ 和先輩!」



ムロ「(最悪のタイミングで帰って来たよ…)」



京太郎「おっ? 新入部員ですか? 初めまして 須賀京太郎と言います よろしく」



マホ「(この人に出会ったら最後…)」ブルブル






マホ「あわわわわわっ」バタン


ムロ「おいマホ! 大丈夫か? しっかりしろ!」



京太郎「あまりの俺のかっこよさに気絶してしまうとは… 可愛いいお嬢ちゃんだぜ」



ムロ「(ヤバいヤバいヤバい この人ヤバ過ぎる)」



咲「京太郎ちゃん…」ボワッ



京太郎「!? (なんだ!? この殺気は!?)」






咲「私… 本気で京ちゃんの事 心配してたんだよ?」



京太郎「す、少し寄り道をしてて…」



咲「そう… 寄り道… ね…」ゴワッ



京太郎「!? (更に跳ね上がった!?)さ、咲さん?」



ムロ「(私にはわかる… この後に訪れるだろう未来が…)」



咲「京ちゃんの馬鹿ーーー!!!」



京太郎「ヘプシッ!?」


















アナウンサー「試合終了! 三尋木プロ まさかの初戦敗退~!」



アナウンサー「前回の試合に引き続き、三度目の初戦敗退! 今回の敗退により タイトル戦が更に遠退いてしまった~!」


解説者「今回の敗退は 三尋木プロにとって かなりキツイ状況になってしまいましたね」



アナウンサー「と言いますと?」



解説者「三尋木プロは ここ最近 全く 白星がありませんからね このままだと…」






アナウンサー「引退になりかねないと?」



解説者「えぇ… 昔のように積極性がなくなったと言うか… 何か迷いがありますね…」



アナウンサー「迷い… ですか?」



解説者「はい… いつもの彼女ならk



ピッ



三尋木「言いたい放題言っちゃて… お前に 私の何がわかるんだよ…」バサッ



三尋木「プロだって負けるときは負けるってのに…」



三尋木「こっちの新聞には 三尋木咏 引退か なんて書かれちゃってるしねぃ」



三尋木「………」



三尋木「引退… か…」






――――
―――
――



三尋木「………」トボトボ



三尋木「(気分転換でもしてこいって言われてもさー 一人で気分転換になるはずないしねぃ…)」



三尋木「(何か暇潰しになるところはないもんかね… )」



三尋木「………」



三尋木「(そういやー 藤田プロが言ってたっけか 『藤田「何でも… 千里山のレギュラーの一人を 会って ものの短時間で ベタ惚れにした男が長野の清澄って高校にいるとか なんとか』って」



三尋木「(特にやることないし…)」



三尋木「よし!」



三尋木「長野行こう 長野! 道 全く知らんけど なすがまま~ ♪」






――――
―――
――



三尋木「あはははは」



三尋木「(やっべぇー 道わかんねー )ここが さっき通ったところで これが現在地…」



三尋木「(うーん わけわかんねー てか地図とか必要なくね? 知らんけど… )」ポイ



?「痛てっ!?」



三尋木「おおーぅ クリティカルヒ~ット! 一般人に100のダメージ!」



?「100ダメージどころか 追加で500ぐらいのダメージくらいましたよ!」



三尋木「あはははは 意外とノリいいねぃ君ぃ 手が滑っちゃてさー」






?「どうしたら地図と扇子が同時に こっちに飛んでくるんですか!?」



三尋木「ありゃりゃ? 地図を捨てたつもりだったんけど」



?「貴女 今 手が滑ったって 言ってませんでしたか?」



三尋木「」ギクッ



三尋木「き、気のせいんよ ホッホッホ~ おぉ! これは!」


?「(絶対に嘘だろ…)そうですか… んじゃ 俺 そろそろ行かないと 怒られるんで それ返してもらっても………って 何食べてんですか!?」






三尋木「これタコスってやつだよね? 私 一度 食べみたかったんよ♪」モグモグ



?「(な、なんて自由な人だ…)あ、あの… それ食べられると ひじょ~に 困るんですけど…」



三尋木「旨~♪」



?「(き、聞いちゃいねぇよ… こりゃ また 買いに行かなきゃ駄目だな… )はぁ…」



三尋木「うわっ 辛ッ! 水頂戴 水! 口がヒリヒリする~」



?「水ですか? ちょっと待って下さいね… って なんでやねん!」ビシッ



三尋木「ぐほっ!? セ、セクハラ!?」






京太郎「いやいや おかしいでしょ!? 物ぶつけたうえに 勝手に飯まで食べて 水 要求で 挙げ句 セクハラって… 」



三尋木「だってー 口がー 水~ 口がー 水~ 」



?「(うるせ~…)あぁ もう はい! 水ですよ! み・ず!」



三尋木「ちょ これ飲めとか マジッスか!?」



?「死にはしませんよ… 多分…(この間の水入れぱにしてたの忘れてた…)」



三尋木「うぅ… 水… 口が痛い…」ポロポロ



?「な、泣かないで下さいよ」





三尋木「だってー 口がヒリヒリして 痛いんよ…」グスッ



?「だからって泣く事じゃ…」


三尋木「私だって 頑張とるんよ… それなのに… グスッ 皆… 私が グスッ 引退する グスッ とか言うし…」



?「(もはや口が痛いどうこうの話ですらねぇ… )わ、わかりましたから 何があったかは知りませんけど ほら 水飲んで 元気だして下さいよ 俺で良ければ聞きますから ね?」



三尋木「あ、ありがと~ グスッ あ、あのね? グスッ 皆が グスッ 私を グスッ 生き遅れの グスッ 女 だって グスッ 馬鹿にするんよ」



?「(引退がどうとか言ってなかったか? この人…)」






三尋木「そんでね そんでね?」



?「はいはい 聞いてますから…」



~一時間経過~



三尋木「だから 私は言ってやったんよー 能ある鷹は爪を隠す って!」ビシッ



?「そ、そうですか…(いつまで続くんだ この話…)」



~二時間経過~



三尋木「私と一緒に解説してた ん… えっと… 誰だったか良く知らんけど その人は間違いなく 私に気があると思うんだよねー! ちょ~っと 歳は上なんだけどねぃ」パタパタ



京太郎「よ、よかったじゃないですか(麻雀部の皆さん… 本当にすんません…)」



三尋木「他にも…」







~三時間経過~



三尋木「最近のプロは千里山を中心に選出されてきてっから面白みが少ないんよ… 他の学校にも もっと頑張ってもらわないとねぃ あはははは あ、それから…」パタパタ



京太郎「(まだ続くのかよ! 頼む 早く 終わってくれ!)ハハッ そうですね…」



~六時間経過~



三尋木「いやー 色々と愚痴聞いてもらっちゃって 悪いねー」パタパタ



?「そ、そんな事ないですよ…(や、やっと終わった…)」



三尋木「いやいや 私の話 真面目に聞いてくれたの 君が 初めてでさー? 何て言うの? ついつい 長くなっちゃって」アハハハハ


?「それは喜んでいいのか 悪いのか…」



三尋木「さぁー? 喜んでいいんじゃん? 知らんけど」






?「(どっちなんだよ!)そ、そうですか それでは 俺は この辺りで… 」ガシッ



?「!?」



三尋木「チッチッ 私から逃げようとか 無理に決まってんじゃん まだまだ 時間はたっぷりあるんだしさー もうちょ~っと 私に 付き合ってもらっても罰は当たらないんじゃないかなー?」



?「なん………だと………!?」



三尋木「あははは すっげー マヌケ面! 芸人もビックリ~ 」


?「貴女の格好もビックリ~ ですけどね…」






三尋木「うぉい! それは聞きづてならないな 雑用君は 和服の素晴らしさが わかってないよだねぃ」



?「ざ、雑用君って… 俺には 須賀京太郎って 言う名前があります」



三尋木「? 砂 教卓? ギャグか何か? ん? 」



京太郎「砂 教卓じゃなくて! す・が・きょ・う・た・ろ・う!」



三尋木「あぁ~! 酢が 京太郎ね? 砂 教卓じゃなくて」






京太郎「そうです… 須賀 京太郎です…(どう聞き間違えたら 砂 教卓 になるんだよ…)」



京太郎「そもそも 何で 雑用君なんですか…」



三尋木「ん? いやー なんとなくだけど?」



京太郎「(恐ろしい勘だ…)」



三尋木「まぁ そんな話は どうでもいいんだけどねー」



京太郎「ひどっ!?」






三尋木「和服を馬鹿にした 雑用君には 和服の素晴らしさを たーぷりと 教えてあげないとねぃ」



京太郎「え、遠慮しときます…」



三尋木「あははは 面白い 冗談を言うねー 君」ニコニコ



京太郎「そ、そうですか? ハハッ…」



三尋木「うん♪」





――――
―――
――



三尋木「現在の和服には、大人の女性用・大人の男性用・子供用があるのは 雑用君も知ってるよね?」



京太郎「え、ええ まぁ…」



三尋木「男性用と女性用の和服のそれぞれに、正装・普段着・その間の服があって

基本的に男女両用の和服はないんだけど、和服を構成する要素には、肌襦袢、長襦袢、長着、羽織、伊達締め、腰紐、帯、帯板、帯締、袴、足袋、草履、下駄などがあるんよ」フリフリ



京太郎「(か、帰りたい…)」






三尋木「ちゃんとついてきてるー? 雑用君? 」



京太郎「な、なんとか…」



三尋木「ちなみに 豪華な模様を持つものが多いのは、長着と帯! 数万円から数百万の帯まで た~っくさんあるんよ!」フリフリ



京太郎「す、数百万!? 全部 一緒なんじゃ…」



三尋木「かぁ~ これだから素人は…」



京太郎「す、すいません」



三尋木「いい? どうして こんなにも価格が違うのか? ってのを知りたいんだよね?」



京太郎「は、はい」






三尋木「帯にも色々と種類があるんよ 例えば… ん~ 丸帯とか?」



京太郎「丸帯?」



三尋木「丸帯ってのは江戸時代に創られた正装用の帯でね?

広幅に織った帯地を二つ折りにして片側を絎けたもので、両面共に柄が出るんで非常に豪華な帯になるんよ

丸帯という名称は広幅の織物を丸ごと使うことからきてるけど、それだけ重く締め難いものとなるって事」



京太郎「へぇ~」






三尋木「価格が違うのはそこ」


京太郎「? 手が込んでるか 込んでないとか ですか?」



三尋木「そそっ 高価な帯と廉価な帯はどこが違うのか?

帯に限らずきものの価格は、素材と手間で決ると言って良い

高価な素材を使えば価格は高くなり、安価な素材を使えば価格は安くなる

けどね?、特殊な素材を除けば素材によって数十倍もの価格の開きはできないんよ

価格を左右する大きな要因は主に手間

手織と機械織では手間が大きく異なる

手機だと横糸一本一本を手で簸を飛ばしながら通して行くから、機械よりも手間がかかり高価になるんよ」パタパタ



京太郎「色糸の数が多ければ多いほど手織り職人は 糸を選んで簸を通す手間が大変なものと成るってわけですか? 」



三尋木「おぉ~ぅ! 正解! わかってんじゃん!」ビシッ



京太郎「そ、そうですか?」テレテレ






三尋木「私 個人としてはさー 帯も着物も 手作りがいいんだけど…」



京太郎「けど?…」



三尋木「手織りはどうしても 機械で作るより 時間がかかるうえに お金も 高いから 一般受けは 余りしないんよ…」



京太郎「そりゃそうですよ…」


京太郎「今は 手間より早さを 求められていますからね… 時代の流れには 逆らえませんよ」



三尋木「」ポカーン






京太郎「な、なんですか?」



三尋木「あっ いや 意外にも 良い事 言うなー って 思ってね」パタパタ



京太郎「そうですか? なら 雑用君から 名前で呼んで下さい 」



三尋木「うーん それはちょっと無理かなー 雑用君に 慣れちゃったし 何なら セクハラ君 でも 私は いいけど?」



京太郎「雑用君でお願いします」



三尋木「おぉ~ぅ ドM だったとは… 中々やるねぃ」



京太郎「もう… 勝手にして下さい…」






三尋木「んじゃ ドM君d「お断りします! 」えぇ~っ なんで?」



京太郎「その名前だと 社会的地位を 確実に無くします」



三尋木「社会的地位ねー… いるの?」



京太郎「いりますよ! ほんと それだけは勘弁して下さい 咏さん」



三尋木「どーしてもってなら 別にいいけどさー ん? あれ? 私 君に名前 言ったっけ?」






京太郎「糞長い 愚痴の中で 何回か登場してましたよ…」



三尋木「そ、そうだっけ? 知らんけど」



京太郎「そこは知っといて下さいよ」



三尋木「いや しらんし」



京太郎「………(もう ヤダ この人…)」






三尋木「あ! そうそう 連絡先教えてといくれる?」



京太郎「連絡先ですか? 別に構いませんよ」



三尋木「じゃ、この紙の、ここに名前と生年月日よろしくねー」サッ



京太郎「生年月日までいるんですか?」



三尋木「うん♪ あ 電話番号は こっちの紙に 書いて」



京太郎「? わかりました」






三尋木「それと… 判子とか 持ってるー?」



京太郎「判子? 確か持ってたと思いますけど… あぁ これだ」



三尋木「判子は ここ」



京太郎「どうでもいいんですけど 何で連絡先 書くのに 判子がいるんですか?」



三尋木「………念のため?」



京太郎「何故に疑問形なんですか…」ポン






三尋木「うひょー ありがとさん♪」



京太郎「悪用だけは 絶対にしないで下さいよ? 信頼してますからね?」



三尋木「悪用なんて しないってー♪ 」



京太郎「(大丈夫なんだろうか…)」



三尋木「んじゃ また 明日ー」フリフリ



京太郎「明日!?」



三尋木「今日の夜に また 連絡すっから~ よろしくねー♪」フリフリ



京太郎「え、ええ…」







~清澄 部室~



京太郎「二度も買い物に行く事になるとは…」



京太郎「(戻りたくねぇ…)」



ガチャ



京太郎「た、ただ今 戻りました… えっ? ど、どうしたんですか?」



咲「………」グスッ



和「………」ウルウル



久「ん? あぁ 須賀君 おかえりなさい」






京太郎「えっ? あっ はい」



京太郎「(何だ この 異様な雰囲気は… )ぶ、部長 何かあったんですか?」ヒソヒソ



久「あ~ うん ちょっとね…」


京太郎「そ、そうですか…」



久「そうそう 須賀君 」



京太郎「何でしょうか?」



久「はい これ」バサッ






京太郎「? ウィークリー麻雀トゥデイ? (凄い見覚えのある人が表紙なんだけど…)何ですか? これ?」



久「雑誌よ 雑誌 中々 面白いから 須賀君も それ読んで しっかり勉強しなさい」



京太郎「は、はい! あの 部長? この表紙の人って…」



咲・和「」ビクッ



久「表紙? あぁ~ 三尋木プロね ウィークリー麻雀トゥデイ特集で表紙を飾るくらいだから 相当な腕よ まぁ 最近は ちょっと黒星ばかりで 引退とか騒がれてるけどね」






京太郎「そう… ですか…」



久「それがどうかした?」



京太郎「へ? あぁ いや 特には…」



久「? そう? まぁ とにかく頑張ってね?」



京太郎「はい!」





――――
―――
――



京太郎「あの人 そんなに有名な人だったんだ…」



京太郎「(とても信じがたいな…)」ペラ



京太郎「おっ? タイトル挑戦までした事 あんのかよ あの人」ペラ



京太郎「しかも彼女にしたいランキングで一位とってんじゃん!(何が生き遅れだよ…)」



京太郎「てか この雑誌 最近のか? 最近の… ポイな…」ペラ






ピリリリリリ



京太郎「(ん? 知らない番号だな?…)」



京太郎「はい 須g「ヤッホー♪ 雑用君? いやー 参った 参ったー 悪いんだけどさー? 今日会った場所に 今すぐ来てくれないかなー? んじゃー よろしくー♪」ピッ



京太郎「(ほんとにプロなのか…?)」







――――
―――
――



三尋木「おぉー 来た 来た」



京太郎「どうしたんですか? 急に?」



三尋木「いやね? 正直な話をすると 帰り道がわかんねー 状態なんだわ だ・か・ら 一晩とめてくれると助かるんだけど?」



京太郎「」



京太郎「いやいや それはマズイでしょ!?」



三尋木「親子さんには ちゃんと説明すっからさー お願い! このままじゃ 野宿なんよ」パタパタ






京太郎「親は居ないんで大丈夫なんですけど…」



三尋木「よし! 難問クリアー!」



京太郎「難問クリアー じゃないですって! そもそも 咏さん プロ雀士 じゃないですか… 俺の家に泊まったなんて事 バレたら大変な事になるんじゃ…」



三尋木「あちゃー バレちゃったか~ うーん でも まぁ 大丈夫! 知り合いとか何とか言えばいいしさぁ ほんと頼むよー!」



京太郎「そうは言われても…」





三尋木「よし! わかった! 泊めてくれたら 私が直々に麻雀 教えてあげるから!」



京太郎「咏さんが?」



三尋木「そそっ 何なら 夜のお相手も…」ニヤッ



京太郎「それはいいです」



三尋木「ひどっ!?」ガーン



京太郎「まぁ そうですね…(プロが教えてくれる事なんて 滅多にないしなぁ… ここは一つOKするか…)わかりました 咏さんが 教えてくれると言うのでしたらOKです」



三尋木「教える 教える! 何でも聞いて! 」






――――
―――
――



三尋木「ほぇ~ 意外と広いんだねぃ」



京太郎「まぁ そこそこ…」



三尋木「へぇー !」キラーン


京太郎「とりあえず ご飯食べてないでしょうから ご飯を食べm って~ おぃぃ!」



三尋木「ん? どしたー?」ガサゴソ



京太郎「何やってんですか!?」






三尋木「んー エロ本探し」ガサゴソ



京太郎「んな!? そんなところには ありませんから!」



三尋木「昔から 隠すなら ベッドの下って 決まってるんだよねー」ガサゴソ



三尋木「あれれ? 」スカスカ



京太郎「だから言ったでしょ? そんなところにはないって…(誰がベッドの下なんかに隠すか…)」






三尋木「」トコトコ



京太郎「今度はなんですか? トイレならあっちですよ?」



三尋木「んー これだ!」



京太郎「!?」



三尋木「はっはーん ねぇ ねぇ 辞書見ようとしたら 変な本が出てきたんだけどー?」ニヤッ


京太郎「(ば、馬鹿な!? 何故 数ある カモフラージュの中から それを選び出すんだ!)」



三尋木「えぇ~っと なになに? えっ? 貧乳 えっ? 和服… パラ… ダイス…? えっ?」チラ



京太郎「(巨乳ばかりで飽きたから たまには 趣向を変えてみただけなのに~ 何でよりにもよって あれなんだよ!)あ、あはははは………」



三尋木「………」



京太郎「………すんません」






――――
―――
――



京太郎「(き、気まずすぎる…)ど、どうですか?」



三尋木「」ビクッ



三尋木「な、中々の う、腕前で…」パタパタ



京太郎「(縮こまっちゃてんじゃん… これ… 麻雀教えてとか言える 雰囲気じゃねぇ…)」



三尋木「………」






三尋木「(あれって もしかして… 私を意識してんのかな? ま、まさかの一目惚れ!? いやいや それはないねー …あれ? でも よく考えてみるとさー 好きでもない女 普通に家に 入れるかな? しかも今日会った よくわからない女を… って事は やっぱり…)あ、あの…」



京太郎「は、はい(どんな罵倒だろうとも 受けきってみせる!)」



三尋木「ふ、ふつつか者ですが よ、よろしくお願いします」ペコッ



京太郎「へ? あ! こ、こちらこそ よろしくお願いします」ペコッ



京・三「「………」」






三尋木「プッ あはははは! ど、土下座って! あはははは マジっすか! あはははは 」



京太郎「ちょ 笑わないで下さいよ…」



三尋木「あはははは ごめん ごめん 余りにも 衝撃的だったもんだから」ケラケラ



京太郎「はぁ…」






――――
―――
――



萬子:1~9
索子:Ⅰ~Ⅸ
筒子:①~⑨



京太郎「(レ、レベルが違いすぎる…)」



三尋木「さってと… 打ってみてわかったんだけど 雑用君は 守りが ダメダメだから 守りを重点的に学んでいかないと駄目みたいのようだねぃ」



三尋木「んじゃ まずは スジについて 教えるから」



京太郎「は、はい」






三尋木「スジって言うのは 両面待ちを前提とした、相手の捨て牌から考える守りって感じかな?」



三尋木「例えばー ん~ こんな感じの捨て牌があって 相手にリーチされたとする」



東Ⅷ②1北Ⅳ西Ⅵ←リーチ



三尋木「この相手はリーチを仕掛けたとき Ⅵ を切っとるんけど 考えてごらん?」



234 567 ④④④ ⑦⑧⑨ ⅦⅧ 南南



または



234 567 ④④④ ⑦⑧⑨ ⅣⅤ 南南



三尋木「みたいな 牌の待ちは考えられにくくない?」



京太郎「確かに… それだと 自分で捨てた牌があるんで ロンはできないですね」






三尋木「そそっ わざわざ リーチまでかけて 聴牌宣言しておいて ロンできません とか マジ馬鹿でしょ?」



三尋木「待ちで待つ事は 普通はしないよね? んじゃ 結局 何が言いたいのかと言うと…

ⅣⅤ または ⅦⅧ の両面待ちの可能性が低い と言う事なんよ」



京太郎「へぇ~」



三尋木「したがって Ⅵ が 捨てられているから Ⅲ Ⅵ Ⅸ で待ってる可能性が低いって事が言えるんよ!」



京太郎「な、なるほど…」






三尋木「あくまでも両面待ち前提って事を忘れないで欲しいんだけどねー」パタパタ



京太郎「はい! でも少し難しいですね…」



三尋木「そう? じゃ より詳しく 説明するねぃ」



三尋木「さっき Ⅵ が捨てられていた事から Ⅲ と Ⅸ が当たり牌の可能性がわかったけど… これをスジって呼ぶんよ」



1・4・7「(イー・スー・チー)」

2・5・8「(リャン・ウー・パー)」

3・6・9「(サブ・ロー・キュー)」



三尋木「こーんな感じで 全部で3種類のスジがあって

⑤が捨てられていれば ② と ⑧ は比較的安全牌って言えるし

4が捨てられていれば 1 と 7 は 比較的安全牌だと予想できるねぃ」






京太郎「それじゃあ その3種類のスジを覚えていれば 言いんですか?」



三尋木「まぁ 覚えておいて損はないんだけどねー」パタパタ


三尋木「おっと もう一つ 忘れてたよ…

片スジには 要注意が必要なんよ!」パタパタ



京太郎「? 片スジ?」



三尋木「そそっ






1・4・7「(イー・スー・チー)」

2・5・8「(リャン・ウー・パー)」

3・6・9「(サブ・ロー・キュー)」

がスジだからと言って 1 が捨てられていれば 4 が 安全かと言うと ちょ~っと 違うね

少し考えればわかると思うけど 2 3 の聴牌なら 1 4 待ちになるけど 5 6 の聴牌なら 4 待ちになるよね?」



京太郎「言われてみれば そうですね」



三尋木「このように 片方 だけの スジの事を 片スジと呼ぶんよ!」ビシッ



京太郎「片スジ… 恐るべし!」






三尋木「ちなみにだけど 片スジの両方が 捨てられていれば スジは完成するからね?」



京太郎「そうなんですか?」



三尋木「ほら 1 と 7 が捨てられていれば 4 はスジとなり 比較的安全牌になるでしょ?」



京太郎「あっ ほんとだ…」



三尋木「最初は 難しいだろうけど 何事も経験がものを言うから 実践あるのみ!」パタパタ



京太郎「はい!」



京太郎「よし! 今日は徹夜だ!」






三尋木「おぉ~っ やる気だねぃ んじゃ 悪いんだけど シャワー浴びても おっけーい? 朝から 歩き回ったから 汗かいちゃって あぁ あと 服も」



京太郎「はいはい 服は 適当に持ってて 構いませんので… タオルは リビングにありますから」



ガチャ



三尋木「おっけーい じゃ シャワー 浴びてくるけど… 覗けよー?」フリフリ



京太郎「覗くなじゃなくて 覗け! かよ!? 」



三尋木「♪」トテトテ







京太郎「なんだか よく わからん人だ… 」



京太郎「………」



京太郎「(三尋木… 咏… か…)」



ガチャ



三尋木「やっべー お湯 でないんっスけど!? 」



京太郎「うぉーーーい!!! 前隠せ! 前!」






――――
―――
――



三尋木「いゃ~ サッパリしたー♪」



京太郎「…何で ワイシャツ 一枚しか 着てないんですか!?



三尋木「なんて言うの? なんとなーく 着てみた みたいなー? ………興奮する?」



京太郎「スエット 貸しますんで それ着て下さい!」



三尋木「えぇ~っ 暑いから 着たくないだけど…」



京太郎「野宿と どっちがいいですか?」



三尋木「うひょー こんな ところに スエットがあるとか! マジ着るしかないしょ!」






京太郎「最初から着て下さいよ…」



三尋木「ちょい ちょい」グイグイ



京太郎「? 何ですか? ブッ!」



三尋木「きゃっ!」



京太郎「きゃっ! じゃないですよ! 服も 自分で着れないんですか!?」



三尋木「せっかく サービスしてあげたのに それは ないんじゃないのー?」フリフリ



京太郎「サービスの度が強すぎなんですよ!」






三尋木「あちゃー… 雑用君には 刺激が強すぎちゃったかー 」ケラケラ



京太郎「もう勘弁して下さいよ…」



京太郎「はぁ…」






~~~朝~~~



京太郎「ん… あぁ… 俺 このまま 寝ちゃったのか…」



京太郎「(結局 一回も勝てなかったけど… 久しぶりに 打ちまくったな…)」



京太郎「………」



京太郎「(…何で この人は 俺を抱きまくら にして 寝てんだ?)」



三尋木「ん…」ムニュ



京太郎「!?」






京太郎「(な、なんだ… この異常な程の柔らかさは… !? おいおい この人 まさか…)」ワサワサ



京太郎「(ブラ着けてねぇのかよ!?)」



三尋木「ん… はぅ… 」



京太郎「(耐えろ! 耐えるんだ京太郎! お前なら出来るはずだ!)」



三尋木「………」モゾモゾ



京太郎「(? 今度はなんだ?)」



三尋木「暑い…」ポイ



京太郎「!?」






京太郎「(下 脱ぎやがった!?)」



京太郎「(ど、どどど どうすんだよ これ! と、とりあえず 起こさないと… )う、咏さーん? 朝なんで起きて下さーい」



三尋木「んー」ガシッ



京太郎「(お、俺の手が 咏さんの 股に! ホールドされた! し、しかも 下着も穿いてねぇのかよ!?)」







京太郎「(素数だ! 素数を数えるんだ 京太郎! 2 3 5 7 11 13 17 19…)」



三尋木「ん… あ… 」



京太郎「(23 29 31 37 41 43 47 53!… 頼む 起きてくれ!)」



三尋木「ん… ふわぁ~… ふぅ~ あっれー? ん?」キョロキョロ



三尋木「………えっ!?」



京太郎「や、やっと 起きましたか…」



三尋木「」チラ



京太郎「できれば 離れてもr「きゃーーー!!!」ブホォッ!」バシン







三尋木「な、なんで私 下脱いでんの!?… えっ? も、もしかして… 雑用君に 無理矢理…」



京太郎「貴女が俺を抱きまくらに してたんでしょうが!」



三尋木「へ? そ、そなの? し、しらんけど」



京太郎「ほんと… マジ勘弁して下さいよ…」



三尋木「え、えへへっ」






――――
―――
――



京太郎「結局 その服に着替えるんですか」



三尋木「昨日 洗って 干しといたからねぃ」フリフリ



京太郎「いつの間に!?」



三尋木「さぁー?」



京太郎「さぁーって…」



三尋木「! 何か今さ なんんて言うか… 頭の中で ピピピー って 電流が流れて 私に こう言ったんよ ライオンに会いに行けー ライオンに会いに行けーって」フリフリ



京太郎「ライオンなら動物園にいるんで行って来て下さい」



三尋木「なーに言ってるかなー? 雑用君も 行くに来まってるじゃん」






京太郎「はい? 俺 これから部活なんですけど…」



三尋木「部活に乗り込んで 朝の事 バラされて信頼無くされるのと 私と動物園に行って私のご機嫌とるのと どっちがいいー?」ニヤッ



京太郎「ど、動物園で…」グスッ


三尋木「泣くほど 嬉しいかー 」ケラケラ



三尋木「んじゃー 動物園に向けて レッツゴー!」

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最終更新:2026年01月07日 23:27