<哩と会話>
哩「ん~~?」
京太郎「哩?」
哩「あぁ………京太郎」
お風呂から上がり、戻ってくると哩がなにやら地図と睨めっこしていた。
あまりに真剣に見ていたのでつい声をかけてしまった。
京太郎「何かあった?」
哩「すこし探し物ば………ね?」
京太郎「探し物?」
哩「うん、探し物」
京太郎「手伝おうか?」
哩「そいは駄目、こいは自分が探さんといけん物やけん」
京太郎「そっか………大事な物?」
哩「んっ………大事な物」
哩の拒絶に少しばかり悲しくなる。
これだけ親しくてもやはり何かしら壁があるものかと泣けてきた。
哩「あーあー………後で渡すから、少し待ってね?」
京太郎「うん?俺に渡すの?」
哩「んっ………私と姫子と京太郎にね」
京太郎「………判った」
何処か釈然としないものの、納得させ引く事にした。
一体何を探しているのだろうか?
哩「そんうちね?」
<姫子と会話>
姫子「~♪」
京太郎「う~ん」
哩と別れ歩いていると今度は姫子に会った。
何やら嬉しそうに何かを作っている。
京太郎「姫子?」
姫子「ひゃわっ!?」
京太郎「のぅ!?」
姫子「あっ………京太郎」
京太郎「………銃降ろして」
後ろから抱き着こうとしたら驚かれ銃を抜かれた。
向けられた瞬間、体が固まり動かない。
姫子「ちょ、ちょっと待って」
京太郎「?」
京太郎が体を動かせないうちに何やら姫子がいそいそと何かを隠す。
残念ながら首も動かないので何を隠したかまでは見えなかった。
京太郎「何か作ってたのか?」
姫子「えーとっ………あと数日待ってね?」
京太郎「姫子もか」
姫子「私も?」
京太郎「哩も何かしてた」
姫子「あー部長もか」
京太郎の言葉に何か納得したのか姫子はしきりに頷いた。
一体なんなのだろうか?
京太郎「そろそろ………動きたいんだけど」
姫子「………」
京太郎「姫子?」
姫子「京太郎が動けなか、好き放題できっと?」
京太郎「え?」
何やら姫子の目に怪しい光が宿った。
姫子「京太郎~♪」
京太郎「ちょ、ちょっとタンマ!」
姫子「だ~め♪」
京太郎「アッーーーー!!!!」
甘える時の猫撫で声で近づくと好き放題された。
<器用を鍛える>
京太郎「………こうかな」
咲「何してるの?」
京太郎「エレベーター」
皆がお風呂に入り、暇なので麻雀を引っ張り出し弄っていると咲がやってくる。
咲「エレベーター?」
京太郎「エレベーター」
咲「………」
京太郎「………」
咲「それイカサマだよね」
京太郎「使えないよな」
咲「使ったら絶交ね?」
京太郎「あいあいさー!流石にやらねーよ」
<発電機を直す>
哩「発電機ば直すことになった」
京太郎「発電機を?」
部長達の集まりから帰ってくるとそう言った。
姫子「ぶちょー、私達は何ばすっとですか?」
哩「発電機ば直すんは、千里山ん船久保と龍門渕ん沢村がやる」
京太郎「あのお2人ですか」
哩「んっ………後は何名かあっちで直るまでん待機組みば選ぶ」
煌「待機組みですか?」
哩「戦闘員や雑務ばこなす人が欲しか」
仁美「各校で出すと?」
哩「そう聞いとる」
美子「誰が行きます?」
哩「そこは京太郎に任す」
京太郎「俺?」
哩「京太郎ん言葉なら誰も文句なかよ」
哩の事に皆が頷いた。
京太郎(どうすっかな。まずは俺が行くか、行かないかだな)
<哩姫>
京太郎「俺と………」
美子「部長かな」
煌「姫子もですね」
仁美「ん」
先読みされてしまった。
姫子「えへへー♪」
哩「こっちは大丈夫か?」
美子「大丈夫」
仁美「というより、残れ言われて残っと?」
哩「………」
仁美のニヤニヤとした表情と言葉に哩はふいっと視線を逸らす。
逸らした際に見えた顔は真っ赤に染まっていた。
仁美「行くんはいいけど、京太郎」
京太郎「なんですか?」
仁美「あまりん銃一丁頂戴」
京太郎「そういえば、ありましたね」
前回の船の探索の時に持ってきたのを忘れていた。
確かに仁美などはオカルトなど持ってないので有用かも知れない。
京太郎「判りました。どうぞ」
仁美「ありがと、姫子ー!使い方教えて」
姫子「えっとですね」
京太郎から銃を受取ると仁美は姫子に近寄り近い方を教わっていく。
少しばかり頬が緩んでいる所を見るとおもちゃを与えられた子供みたいだ。
………大丈夫だろうか。
美子「私が注意しとくから」
京太郎「お願いします」
不安な顔でもしてたのか美子が傍により、そんな事を言ってくれた。
銃はオカルト有りの人にも有効な強い武器だ。
扱い方を間違えれば死ぬ事だってある。
仁美「ほうほう」
姫子「んで――こいは――」
銃の扱い方を教わる仁美を京太郎は、静かに見守っていた。
<騒がしい日常>
姫子「えぇ~~」
胡桃「なるべく頻度を!」
塞「やー気持ちは判るんだけどさ」
美子「どうしたの?」
新道寺の部屋に戻ろうとすると姫子達を見つける。
何か言われて姫子が若干不機嫌そうにしていた。
姫子「京太郎との頻度ば下げてと」
美子「あーあー」
塞「うん、判るけど辛い」
胡桃「………めっ!」
それだけで何を言ってるか理解できた。
理解したせいで頭の中で卑猥な妄想をしてしまい、頬を染める。
美子(落ち着いて、落ち着いて)
何度か息を吸い、落ち着くと話に入っていく。
美子「隣の部屋だもんね」
塞「貧乏くじ引いた」
胡桃「わ、私達もお年頃だし……ね?」
美子「よーく判るよ」
姫子「えー……美子先輩はそっちの味方とですか?」
美子「うん」
塞「だよね」
胡桃「うん、うん」
味方を得たお蔭か塞達は嬉しそうにし逆に姫子はますます不満顔だ。
美子「お風呂場以外は駄目なの?」
姫子「お風呂場でゆっく~いと京太郎とぬくもっと気持ちよかです」
塞「………えーと?」
胡桃「お風呂場以外はヤダと?」
姫子「外は寒かですし………京太郎にぬくもっもらうんもよかですが」
そう言ってポっと頬を染めいやいやと首を振る姫子を見て思う。
どうして桃色畑な頭になってしまったのかと………。
美子(どうしよう)
さてこれはどう解決すべきか。
3人で呻っていると外が騒がしくなってくる。
美子「なんだろ」
塞「?」
胡桃「騒がしいね」
姫子「どげんしたと?」
4人で外を見てみると何やら仁美とダヴァンを中心に集まってるのが見えた。
煌「さーさー!どいてください!」
美子「あっ………煌ちゃん」
姫子「花田ん奴なんばしよっとですかね?」
見ていると仕切っているのは煌のようだ。
何やら、棒をマイクに見立て何かを叫んでいるのが聴こえてきた。
煌「今から仁美さんVSダヴァンさんの早撃ち勝負を致します」
美子「…………」
姫子「…………」
塞「えーと………あれって本物?」
胡桃「なにやってんだろ」
何やら不穏な言葉が聞こえたような。
よくと見ると2人の奥に何個かの空き缶が見える。
あれをどちらが早く打ち抜くかの勝負なのだろう。
…………頭が痛くなってきた。
美子「部長は………」
姫子「部長なら京太郎とお風呂とです」
美子「………止めて来る」
姫子「参加しちゃ駄目とですか?」
美子「はぁ~………」
うずうずとしている姫子を抑えながらも下に降りていく。
取り合えず、私の日常は、京太郎が来てから騒がしいものになった。
美子(これも悪くはないのだけど)
<美子イベント 120 カンッ!>
<見つめて>
美子「あんな無茶して」
仁美「痛い」
頭を擦ると少しばかりこぶになっている。
結構な力で殴られたらしい。
美子「危険な物なんだから気をつけないと」
仁美「私もそう思ってダヴァンに聞いたとよ」
美子「それがどうしてあれに」
仁美「『実戦経験がなによりも勝る』といわれた」
美子「………」
仁美「はふ………」
美子「仁美ちゃん、何かあったの?」
仁美「………別に役に立てっと思っただけ」
そう言ってふいっと向けた視線の先には京太郎達が居る。
姫子と哩と楽しそうに明日船に持っていく物を鞄に詰めている。
仁美「………もっと役に立てば見てもらえっかも」
美子「仁美ちゃん?」
仁美「なんでもなかよ」
それだけ言うと何時も通りにストローを口に咥え飲んでいく。
表情に特に変わったところもなく、マイペースそのものだ。
美子「………」
仁美「………」
京太郎「!」
姫子「~♪」
哩「?」
仁美(やっぱ、無理かなー)
ボケーとしていると京太郎がこっちに気付き笑いかけてきた。
だが、それも束の間、哩姫の2人のほうを向いてしまう。
仁美(見つめてもらうにはまだ足りない?)
思わずそんな事を思い、頭を振るう。
なんとも自分に似合わない事で悩んでいるものだ。
仁美「こいはこいでよかね」
楽しげな3人を見て何処となくそんな事を思った。
<仁美イベント120 カンッ>
京太郎「すっごいな」
姫子「5M先が見えんね」
哩「なんとか着いたけど………晴れるまで帰るんは無理やね」
朝に別れ船に行く人達と歩いていると次第に霧が立ち込めてきた。
なんとか霧が完全に立ち込める前に辿り着けたのは僥倖だろう。
久「それじゃ地図は、>>73 ね」
京太郎「ずいぶんと大人数ですね」
久「襲撃の事考えたら戦える人も数も必要なのよ」
哩「………」
久「それじゃ、京太郎君達は、休憩室をそのまま使って頂戴」
京太郎「了解です。それにしても泊まりですか?」
ともき「うん。しっかりと直しておかないといけないから」
浩子「ヘタに直して大事な時に壊れましたー!なんてバカがやる事やしな」
京太郎「はぁ……数日間はここで待機ですか」
久「まぁ、働いてもらうけどねー。まずは解散して荷物とか置きましょう!お昼にホールに集合で」
久は大きな声でそう言うと手を叩いて自分自身中に入っていった。
京太郎「………(さてお昼まで時間が出来たわけだが)」
チラっと後ろを振り向けば 哩と姫子が大人しく待機している。
どうやら自分の指示を待っているのだろう。
姫子は、あちらこちらに視線を送っている、哩はなにやら眉を潜め誰かを見ていた。
どちらに話しかけようか?
<哩に話しかける>
取り合えず、表情が険しい哩に話かけておこう。
一体誰を見ているのかも気になる。
京太郎「哩、どうかしたか?」
姫子「ぶちょー?」
哩「あぁ……すまん。久ば見とった」
京太郎「部長を?」
確かに哩の視線の先にはあちらこちらに指揮をしている久が居た。
久は、此方に気付くと軽く手を振ってくる。
京太郎「部長に何か?」
哩「気付けば話題ん中心に居って纏めとっとよ。何かいまいち信用できなか」
京太郎「ふ~む」
そういえば今回の事も久が中心になって行なっている。
いつも気付けば彼女が真ん中だ。
京太郎「特に企んでるとかないとは………思うぞ?」
姫子(今ん間は、何なんだろう)
哩「う~ん、こう………腹黒さが見え隠れすっとが気に入らん」
京太郎「合わない人も居るか」
哩「出来る限りは、合わせる」
京太郎「無理しないようにな」
哩「ん、ごめん」
どうやら久と哩は馬が合わないようだ。
出来る限り刺激しないでいよう。
<休憩室>
京太郎「さて………どうしようかな」
姫子「お昼まですいとーって言ってたけど、お天道様見えなくてどうやっと時間ば知れば?」
哩「そういえば、そうやった」
京太郎「あー………」
この無人島に漂着してから、時間の概念が曖昧になっている。
全て太陽を確認して時間を計っていた為、こういう時困った状況になるのだ。
今も窓から外を覗いても霧で太陽も見えない。
これでは時間を知ることが出来なかった。
京太郎「適当にふらつくか?」
姫子「何か探しておく?」
哩「休んでれば誰か来っかも知れんね」
京太郎「どうすっかな」
<適当にふらつく>
京太郎「適当にふらつくか、前に来た時と何か変わってるかも」
姫子「んっ!いこ」
哩「こいもデートになっと?」
京太郎「なるのかな?」
姫子「そう思った方がよかですよ、部長」
哩「そいもそっか」
右に姫子、左に哩を並べ3人仲良く手を繋ぎ外へと出る。
外の廊下に出るとそのまま入り口へと向かい外へと出た。
休憩室から中のホールなどに行くには、1度外に出ないといけない。
姫子「完璧に見えなくなったね」
哩「だな。数日後までに晴れればよかとやけん」
京太郎「ん~……?」
ボーと霧を見ていると遠くで何かが動いたような気がした。
その影はものすごく大きく、船と同等ぐらいだろうか?
京太郎「………」
哩「京太郎?」
京太郎「いや、なんでもない」
目を擦り、もう一度見ると何も見えなかった。
たぶん、気のせいだったのだろう。
最後にもう1度だけ見てから船内へと入っていく。
<廊下>
京太郎「なんだろ、不思議な気分だ」
姫子「うん、賑やか」
哩「確かにな」
船内に入るとあちら此方から人の声が聞こえてくる。
時にはすれ違い、前に探索に来た時と違い明るい雰囲気だった。
ある者は、壁に出来た傷を見てたり。ある者は、バーなどの椅子で休憩を等をしている。
京太郎「………拠点にできればかなり良いな」
姫子「よかね。前に来た時は、怖か雰囲気だったから思いもしなかった」
哩「一柱余計な奴も居っとけどな」
京太郎&姫子&哩「………」
丁度、神話生物が立て篭もっている部屋の前を通りそんな事を言った。
なんとくな3人は、扉のほうを見るも硬く閉じていた。
本気で引きこもっているようだ。
そうこう歩いていると他の人達がホールのほうへと歩いている事に気付く。
そろそろ時間なのだろうか?
取り合えず、皆が向かっているので3人もホールへと足を伸ばす事に決めた。
<ホール>
久「皆早いわね」
ゆみ「時間がわからないからな」
久「そうだった」
京太郎(皆集まってるかな)
ホールに着くと全員が揃っているようだ。
誰か1人がホールに行ったのを見て時間かと思ったのだろう。
久「まぁ………丁度いいわね」
久はそれだけ言うと咳をして声を整える。
久「あーあー、一番後ろの人聴こえるかしら?」
丁度最後に来たのが京太郎だった為、久に向かって軽く手を振った。
それを見て自分の声が聞こえていることを理解したのだろう。
久は、頷くと言葉を続ける。
久「まずは、発電機のほうは直せるそうです」
その発言に少しばかり色めき経つ。
改めて思うが電化製品の力とはすごいものだと皆判っているからだろう。
普段何気なく使っている電気が大切なものだと改めて思い知らされた。
久「ただ、結構時間がかかるみたいなのよね」
ハオ「どのぐらいですか?」
ともき「………3日、4日あれば、たぶん」
浩子「力仕事もあるし、こっちに呼ばなアカン人も出てきてなー」
京太郎(だいぶ掛かるな)
そんな事を思うものの、すぐに当たり前かと思った。
前に見た発電機は、だいぶ大きく高校生に直せるような品物ではなかった。
それでも時間をかければ直せるのは彼女たちのオカルトのお蔭だろう。
取り合えず、直るということだけ判っただけでもありがたかった。
久「それで、それぞれの役割分担なんだけど………」
そういうと各高校の代表者を集め、役割を決めていく。
新道寺からは勿論、哩だ。
暫くの間、地面に座り込み足の上に姫子を乗せて構う。
哩「ただいま」
そんなことをしていると哩が戻ってきた。
2人揃ってお帰りと言って哩を迎え入れる。
京太郎「どうなった?」
哩「えっと………私らは、船奥ん探索になった」
姫子「えっと……部長!ここん船は全て見たはずでは?」
姫子の言うとおりだ。
既にこの船は探索を終えているはずだ。
何処を探索しろというのだろうか?
哩「まだ半分しか探索しとらんと」
京太郎&姫子「半分?」
哩「ん、今の場所は、前部分。まだ後ろがあっと」
京太郎「何処から行くんだ?」
哩「ホールの後ろっ側、ただし半分海に浸かっとっと状況やけん、結構危なかね」
姫子「うわー………貧乏くじ引いちゃいました?」
哩「申し訳なか」
京太郎「まぁ………しょうがないだろ。むしろ何かあったら最初に知れると思えばそれほど」
姫子「んっ、そいもそうやね」
哩「情報ば先に入手できっとはよかね」
結局その後は、部屋へと戻り一旦休むことにした。
本格的な探索は、明日からになるだろう。
哩「そいと他の高校ば一校だけ連れて行ってよかやって」
京太郎「なるほど………何処にしようかな」
京太郎「どこの高校と一緒に行くか」
<千里山を頼る>
京太郎「ということ何だけど」
怜「別にええよー」
竜華「怜が言うならウチも特には」
浩子「お2人はいいですが、ウチは駄目ですね」
京太郎「そっか修理があるのか」
浩子「えぇ、それと奥を探索をするなら部品も探してきてもらえません?」
姫子「ぶひん?」
浩子「消耗しとるとこもありまして、交換しとかなアカン所もあるんですわ」
哩「んっ、判った。どういう物か教えてくれれば探しとく」
浩子「取り合えず纏めとくので少し待ってもらえます?」
京太郎「なら部屋に戻っておくよ」
竜華「なら明日の朝からでええよね?」
姫子「お願いします」
これで一緒に探索するのは、哩 姫子 怜 竜華 になった。
4人が話している所を見ると仲は悪くなさそうだ。
京太郎(前の部分で神話生物が出たんだ。何があってもおかしくないだろうな)
改めて気を引き締め、明日へと英気を養う。
<休憩室>
京太郎「ふぁ~………」
部屋に戻り、あーだこーだと話し合っていると夜になってしまった。
少し疲れたこともあり、休憩時間を取った為、2人も今は此処にいない。
京太郎「………暇だ、どうすっかな」
<哩の所に行く>
京太郎「哩でも探すか」
姫子「部長なら外に居ったよ」
京太郎「あれ何時の間に……」
姫子「さっき戻ってきた。怜ちゃんとお話してたと」
京太郎「そういえば、妙に仲良かったっけ?」
姫子「うん、色々とあったから」
京太郎「そっか、それじゃ行って来る」
姫子「いってらっしゃい」
京太郎「あぁ、居た」
哩「京太郎か?」
姫子に言われた通りに外へ出ると手すりの上に座っている哩を見つけた。
驚かさないように声をかけ近づくとあちらも気付いてくれたようだ。
京太郎「隣いい?」
哩「京太郎なら」
許可を得るとそのまま隣の手すりに腕を乗せた。
それを哩は見届けると視線を上へと向ける。
京太郎「何か見えるのか?」
哩「なーんも」
哩の言葉に京太郎も視線を上へと向ける。
そこには未だに消えない霧が立ち込めていた。
京太郎「………よく空を見上げてる事多いけど何かあるのか?」
哩「………流れ星ば探しとっと」
京太郎「流れ星?」
哩「そ、流れ星。姫子は見つけっと上手かやけど。ばってん、私はヘタ」
京太郎「そっか」
哩「今日も駄目やった」
京太郎「願い事でもあるのか?」
哩「んっ、大事な大事な願い事がね」
暫くの間、2人は無言で空を見続けた。
80日目-船内-
姫子「おはよ~」
怜「はよはよ」
朝になり、ホールで待っていると怜と竜華がやってくる。
怜と姫子はお互いに手を会わせのんびりと挨拶を交わした。
竜華「遅かった?」
哩「いんや、こっちも丁度来た所」
京太郎「おはようございます」
竜華「おはようさん!」
怜「あかん、疲れたわ」
竜華「無駄にはしゃぎよるから」
怜「久々の出歩きやしな、テンションも上がるわ」
姫子「いつもぬっとやけんね」
怜「楽やけど、暇でしゃーないけどな」
京太郎「寝たっきりは勘弁だな」
竜華「本当ね」
怜「まーなー………さてと」
怜(能力使用するかなーどないしよ)
怜(………使うか)
チラっと京太郎達の方を見て、心は決まった。
怜(………っ!!きっつ!)
キーンと甲高い音が頭の中で鳴り響き、頭痛がする。
それでも続けていくと目が焼けるように熱くなり、倒れそうになった。
もう既にやめたいぐらいだが、ここでやめたら意味がない。
暫く我慢して続けていくと怜の脳裏に様々な光景が浮かんでは消えた。
怜「―――終了や」
竜華「………怜」
怜 HP200 ⇒HP100
怜「地図見せてもらってええ?」
京太郎「……どうぞ」
怜「ありが……と」
先ほどより顔色がだいぶ悪くなった怜を心配しながらも地図を渡す。
渡すと怜は、じーと暫くの間見つめ、指を指した。
怜「………ここと、ここ……こっちもか」
姫子「……」
怜の言葉と指差した所を忘れないようにじっと見つめ覚えていく。
なんとなく怜が何をしたのか他の人も理解していた。
そして知っていながらも誰も止められなかった。
それほどに怜の能力は有能で大事な物なのだ。
怜「ふぅ~………疲れたわ。京君おんぶで」
京太郎「どうぞ」
怜に大人しく背中を渡す。
流石にこれ以上無理させるわけにはいかない。
哩と姫子もこれには何も言わずに黙認してくれた。
竜華「怜、よろしくな」
京太郎「はい」
京太郎(………時間と怜さんの体力を考えていける所は3箇所だ)
地図を睨みながら思考する。
京太郎「さてと………何処へ行くかな」
<展望台>
京太郎「見事に海一色だな」
姫子「見て見て、魚泳い………」
ゾンビ「…………」
怜「ゾンビさんも泳いでるな~」
竜華「うわーうわー!」
哩「………」
展望台に着くと海に沈んでいるせいで窓ガラスの向こうは海一色だった。
姫子が水族館!と言いながら近づくと魚ではなくゾンビがふよふよと浮きながら此方を覗いている。
さしもの姫子もこれには驚き声がでないようだ、口をぱくぱくとしている。
姫子「―!――!!!」
京太郎「わー!!待て待て撃つな!!」
怜「溺れるんはややなー」
姫子は、ぷんすこと怒り即座に拳銃を外のゾンビへと向ける。
流石に撃たれたら目も当てられないことになってしまう為、後ろから取り押さえる。
京太郎「どうどう」
姫子「うぅ……京太郎」
竜華「ひぅ………」
哩「――ど、どこか別ん所に」
怜「あかんなー駄目なところやったな」
既に5人中4人が全滅という素晴らしいものになった。
取り合えず、4人を落ち着かせる為に時間を喰ってしまった。
京太郎(時間なくなっちまった。どうするか)
<別の所へ>
京太郎「しょうがない、別の所を先に探索するか」
怜「ごめんな~私のは良いか悪いかまでは、判らんから」
姫子「さっきのは私ん不注意やけん」
怜「そう言ってくれるとありがたいな~。温い」
哩「はー……はぁー……落ち着いた」
竜華「うぅ……なんで泳いでるんよ」
怜「きっと暑かったんやろ」
姫子「今度見つけたい、撃ってやっと!」
哩「姫子、やってやい!」
京太郎「無駄遣いはすんなよ」
何やら張り切っている哩と姫子を横目に地図を覗き込む。
さて―――何処に行こうか?
<発電機室>
京太郎「ここってたぶん、智紀さん達が作業している所だよな」
姫子「こっちけん、行けっと?」
哩「見る限りは行けっね」
怜「扉なんてあったやろか?」
竜華「私は何も言えんな~此処着たの始めてやし」
廊下を歩きながらも下へと降りることにした。
あれから特に何事もなく暗い廊下を歩く。
最初こそ、暗い廊下をライトだけで進むのは怖かったが、慣れてくるものらしい。
京太郎「ここか」
哩「姫子」
姫子「はい!」
地図を見ながら歩くと扉に辿り着く。
京太郎がドアノブを回してみるも硬く、鍵が掛かっていた。
それを見た哩は、姫子の名前を呼ぶと扉へと視線を飛ばす。
怜「便利やねーそれ」
竜華「………今度ウチのカバンも開けてもらえるかな?」
姫子「別によかとです。開かなかと?」
竜華「鍵無くしてしまって」
姫子の言葉に竜華は頬を染め、視線を別の所に向ける。
どうやら恥ずかしいらしい。
京太郎「ここは………」
姫子「機械室ん下?」
怜「前に来た所と似とるなー」
ガチャリと開き中に入ると何処かで見たようなことがある機械が並んでいる。
どうやら機関室の真下のようだ。
哩「あっ……京太郎、こい」
京太郎「あぁ…これか探してた部品って」
哩が指差した先には、前もって浩子に頼まれていた部品の一部があった。
姫子「灯台ん下?」
京太郎「だな。たぶんあれが上に行く扉なんだろうな」
姫子の言葉に頷き、近くにあった階段の上を覗く。
階段の上には鉄の板(扉)が存在しているのが見えた。
どうやら床下に続いていたようだ。
京太郎「智紀さん達に知らせるためにも開けておこうか」
哩「いけっか?」
京太郎「ちょっと怜さん、降ろしますね」
怜「ほいほい」
背中に乗せていた怜を丁寧に降ろすと階段を登り扉を押し上げてみる。
どうやら鍵は掛かっていなく力一杯押せば開きそうだ。
京太郎「せーの!!」
京太郎「せーの!!」
「!?!?!」
思いっきり押し開けると簡単に開いた。
開ける時に誰かの声がしたような気がしたが、気のせいだろうか?
京太郎「あー開いた。ひらい……た?」
智紀「………」
京太郎「………」
扉を開き、上へ上がると目の前に綺麗な桃が見える。
その桃は、パンストに身を包みながらも薄っすらと下着が見えていた。
下着は、黒のレースのようで智紀によく似合っている。
丁度京太郎の目の前に差し出されるように四つん這いになっていた。
どうやら扉の上に智紀が乗っていたようだ。
京太郎「………」
智紀「………」
京太郎と智紀は何が起きたか理解できず、その場で固まり続ける。
暫くし、最初に動いたのは京太郎だった。
京太郎「………わざとじゃないので、ごめんなさい」
智紀「………」
それだけいうとパタンと扉を閉じ、鍵を閉める。
智紀「○×▼~~~~!!!!」
姫子「どげんしたと?」
哩「すっごい叩かいとるな」
京太郎「ナニモミテナイヨ」
扉を閉めると上からガンガンと何かで何度も叩く音が聞こえてくる。
だいぶお怒りのようだ。
京太郎は耳を両手で閉じ、何も聴こえない不利をするのだった。
姫子「………」
哩「………」
怜「顔平気か~?」
竜華「あははは……」
京太郎「………」
機関室から出ると次の場所へと向かう為、一同は歩き出す。
約一名ほど入るよりボロボロになっていたが問題はないだろう。
ただ、約二名の視線が痛かったが。
京太郎「何処行こうか」
姫子「………」
哩「………」
怜「私の名前を~よぶ仲間がふえた~♪」
竜華「なんの歌なん?」
京太郎「何処へいこうか!」
姫子「ぶー………」
哩「見たかなら見せんのに」
<車両甲板 右>
姫子「車いっぱい!」
哩「使えっかな?」
京太郎「残念ながら入り口も海に浸かってるからな」
怜「ZZzz………」
竜華「残念やなー」
階段を登ると鍵を開け中に入る。
中には様々な車が所狭しと並んでいた。
1つ1つ車の中身を確認しながら奥へと進む。
仕えれば良かったが、搬入口は海に浸かっている為、動かせても運ぶことが出来ない。
京太郎「何か使えるものがあればいいけど………」
姫子「手分けすっと?」
京太郎「さてどうしようかな………」
怜「むにゃ………やめといほうがええな」
『!!』
「………」
京太郎「纏まって動くか」
姫子「うん」
哩「だな」
竜華「せやな」
5人は、固まって動く事にした。
何が起きるか判らない所なのだ。
少しばかり効率が悪くもこれがベストだろう。
姫子「京太郎!こい!」
京太郎「……なんでこんな所に」
姫子に呼ばれ行ってみると発電機の部品があった。
何故こんな所にあるのかわからないがこれであと1つとなった。
京太郎「そろそろ戻るか」
姫子「怜ちゃんもぬっとやしね」
哩「本当に助かったな」
竜華「ウチはなんもしてないけどなー」
怜「ZZzz……」
残りの部品は明日にして戻る事にした。
竜華「まぁ………オカルト使用するほどでもなかったしなーしゃーないか」
姫子「オカルト持ち?」
竜華「うん!それもとびっきりの!」
京太郎「それ俺たちに言っても?」
竜華「別にええよ~助けてもらった仲やし、怜がゆっくりと休めるのも京太郎君達の拠点のおかげやから」
哩「そっか」
竜華「私の力は、怜と似たような物でなー。怜より回数はないけど幅は利くんよ」
京太郎「幅?」
竜華「ウチのは結果が判る」
姫子「結果?」
竜華「結果。怜は良いか悪いか判らんけどウチのは判る」
京太郎「なるほど」
竜華「その代わり2回しか使えないけどな」
哩「便利やね」
竜華「うん、何回か助けられた」
京太郎「自分のオカルトなのに助けられた?」
竜華「怜と合同のオカルトやからね」
京太郎「なるほど」
そんなこんなで今日の探索を終えることが出来た。
80日目-夜-
京太郎「時間があいたな、誰かに会いに行くか」
<哩姫と会話>
姫子「あっ!京太郎!」
京太郎「うん?」
散歩がてら歩いて、外に出ると早々に呼びかけられた。
左右に視線を送るも声の主の2人が見えない。
哩「こっち」
京太郎「そんな所に」
声をもう一度掛けられ、其方に向くと上に2人が居るのが見えた。
2人は、入り口の上に腰掛、脚をぶらぶらとさせている。
京太郎「よっと」
姫子「おいでませ♪」
哩「んっ」
上に上がると二人が左右に分かれ真ん中を開けてくれた。
タイミングもバッチシで相変わらず仲が良い。
京太郎は、意識せず当たり前のように真ん中に座った。
姫子「ぬっか♪」
哩「ほっとすっと」
京太郎「うん、これが落ち着くな」
2人は京太郎が座ると同時にお互いに腕にしがみ付く。
京太郎「それで何をしてたんだ?」
哩「空見とった」
姫子「相変わらずん霧やけん」
京太郎「晴れないな」
2人の言葉にふっと視線を空へ向けると霧が邪魔をしていて空が見えなかった。
ここに着いてから一度も晴れてないような気がする。
姫子「ちょっと寂しか」
哩「暇があいば見とったしな」
そう言って2人も空を見上げる。
3人の視線が重なり合う。
今日の天体観測は少々寂しいものになった。
81日目-朝-
京太郎「………ふぁ~い」
姫子「ZZzz………」
哩「ん~っ………」
いつの間にか朝になったらしい、トントンと扉から音が鳴り目が覚める。
左右にくっ付いている哩と姫子の頭を軽く撫でてから起き上がると扉へと向かった。
京太郎「誰ですか?」
淡「淡ちゃん!登場!」
京太郎「………寝るか」
淡「待って?!ちょー美少女な淡ちゃんだよ!」
何だろうか、まだ夢の中にいるようだ。
扉を閉めてから欠伸をひとつし、もぞもぞとベッドに戻る。
今度は哩かなと思い抱きしめると直ぐに眠気がやってきた。
淡「あ~け~ろ~!」
姫子「ふぁ……」
哩「ん~~はふぅ」
京太郎「しょうがない」
寝ようとすると何度もドアが叩かれ、哩と姫子が起きてしまった。
寝ぼけ眼で見てくる2人は可愛かった。
京太郎「んでなんだ」
淡「じゃーん!これあげる!」
京太郎「………時計?」
扉をもう一度開け、淡に向かい合うと時計を渡された。
確か売店に置いてあった据え置きのタイプの物だ。
京太郎「あーありがとう」
淡「えっへん!役に立つでしょ!」
京太郎「そうだなー」
霧のせいでいまいち時間がわからず苦労していた為、普通に嬉しいものだった。
『時計』を入手しました。
京太郎「………」 時計「午前3時半やでー」
淡「………」ドヤッ
京太郎「カエレ」
淡「なんで!?」
淡にデコピンをかますとそのまま布団に戻る。
今度は姫子を抱きしめる事にしよう。
京太郎「………」
姫子「どげんしたと?」
朝になり、髪をセットしているとベッドの上で時計と睨めっこしている京太郎が目に入った。
腕を組み何やら険しい顔をしている。
うん、かっこいい。
京太郎「………この時計いつ手に入れたかなって」
姫子「あー……確かに」
京太郎の言葉に頷き、改めて時計を見てみる。
どこにでもあるような据え置きの物だ、というより売店に置いてあった物だ。
京太郎「はて……何か忘れてるような」
姫子「なんだろね」
京太郎「なんだろな」
淡「へっくし!」
誠子「風邪か?」
淡「きっと京太郎が噂してる!」
誠子「あー………行き成り起きたかと思えばあいつの所に行っていたのか」
淡「時計あげてきたの」
誠子「………それウチの奴じゃない?」
淡「………てへ☆」
京太郎「……まぁいいか」
姫子「うん、時計だしね」
京太郎「時計だもんな」
哩「準備できたと?」
京太郎「今行く!」
姫子「OKです!」
京太郎「さて探索二日目だ。どこの高校と一緒に行こうか」
<白糸台を頼る>
京太郎「あー思い出した、淡だ」
淡「あわっ?」
姫子「よりによって……」
どこの高校と探索をしようかと悩んでいると白糸台の2人に出会った。
そして時計の事もついでに思い出す。
姫子は京太郎の呟きの意味を正しく理解したのだろう。
先ほどの笑顔から一片嫌そうな表情をする。
京太郎「丁度良かった。探索を手伝ってくれません?」
誠子「………別に構わないけど」
哩「………」
淡「しゃー!」
姫子「がるるる」
京太郎「あー………」
誠子は京太郎の言葉に頷くも意味ありげな視線を哩へと向けた。
その視線を浴びているはずの哩は、いつも以上に静かにしている。
京太郎(空気が重い!それに………)
淡「………邪魔しないでよ」
姫子「こっちんセリフ」
淡と姫子を見るとものすっごい険悪な雰囲気だ。
今から命の取り合いをしそうなほどに………。
ゆみ「京太郎ってドMか?」
久「たんに知らなかっただけでしょ」
京太郎(あーあー知らなかったよ!姫子達だけでなくて哩達も仲悪いのかよ!!!)
どうやら今回の探索は一波乱ありそうだ。
京太郎「とほほ……」
<探索残り3回>
京太郎「気を取り直して行くか」
姫子「京太郎!こっち!」
淡「はっ!判ってないじゃん!こっちだもん!」
哩「………」
誠子「………」
京太郎「どうしよ」
何処へ行こうかと悩んでいると二人がお互いに京太郎の腕を引っ張った。
どちらも場所が正反対の上お互いに譲らない。
姫子「展望室!」
淡「特等室!」
姫子&淡「「京太郎!どっち!!」
京太郎「あーあー………」
哩「………どちらでもよか」
誠子「同じく」
京太郎(泣きたい)
<俺が決める!!>
京太郎「行く場所は俺が決める!着いて来い!」
姫子「京太郎ぅ……♪」
淡「あわわ………引っ張られる!」
哩「ふふ……」
誠子「やれやれ」
2人をぐいっと引っ張りずんずんと前に歩いていく。
こういうときは、1人を選ばず、自分で決めるのだ。
2人に何かしら言われると思ったが案外何も言われなかった。
京太郎(命拾いした)
<車両甲板左>
京太郎「………さてと」
姫子「ふいっ」
淡「むー」
哩「……こいは使えそう」
誠子「おおー車多いね」
車両甲板に着くと全員が目に入る位置をキープしながら探索を開始する。
相変わらず仲が悪く、お互いがお互いに干渉しないように広がっていたりもした。
ぶつかられるよりはましだろうか?
京太郎「何をしようか」
京太郎「これは……竿だ」
辺りを探索していると一角に部屋を見つける。
中を覗くと中から外が見えるような仕組みになっていた、従業員室だろうか。
その中でも目に入ったのは、壁に置かれていた竿だった。
京太郎「へー……結構丈夫な奴だな」
海用の物だろう、京太郎が持って振っても折れず、しなやかにしなる。
『釣り竿』を入手しました。
京太郎「針やエサもあるな。………ゾンビが居なければ良かったのに」
それだけ覗くとため息をついた。
今現在魚は食えない状況になっている。
京太郎「魚が食いたい」
誠子「だよねー」
京太郎&誠子「はぁ………」
哩「…………」
取り合えずここの探索を終え、他の場所に行こう。
京太郎「何処に行こうかな」
<客室右>
京太郎「姫子」
姫子「んっ♪」
淡「ツーン」
客室に赴くと鍵が閉まっていたので姫子に頼み込む。
姫子は役に立てて嬉しいのか機嫌が良かった。
逆に淡は、つまらなそうだ。
姫子「開いたー!」
哩「こっちも頼む」
誠子「全部開けるの?」
哩「そんなわけなか、1つん部屋ば探すのもアホらしいと思っただけやけん」
誠子「……ふーん」
京太郎(さて……どちらの部屋にしようか)
<右の部屋>
京太郎「そっちは頼む」
哩「んっ……頼む」
淡「ぶー……」
姫子「~♪」
誠子「ほっ」
左には哩と淡が、京太郎が選らんだ方には姫子と誠子だ。
あからさまにほっとする人が何人か居たのでこの組み合わせで正解だったのだろう。
姫子「あっちと変わらんね」
誠子「そうだね、特に荒れてるわけでもないし探索も楽だね」
京太郎「パパっとやっちゃうか」
京太郎「おかしいな」
姫子「何が?」
誠子「うん?」
探索をしていくと不思議な事に気づく。
何度見てもこの船はおかしい。
京太郎「人の泊まってた形跡がない」
姫子「空いてたとか?」
誠子「………あーそっか、私達だけでも大勢なのに空いてるわけないのか」
京太郎「そそ、よく考えたら俺が泊まっていた所もない」
姫子「別ん船?」
京太郎「かも知れない」
誠子「………でも見覚えもあるぞ?」
京太郎「そうなんですよね」
3人『う~ん?』
<爆発寸前>
姫子「………」
淡「………」
京太郎「やっべぇー」
哩「………」
誠子「………」
部屋から出て次の探索へと向かっていると誰も喋らなくなった。
それだけならまだ、いいが姫子と淡はお互いに視線を相手に向け目が据わってきた。
京太郎(さっきから姫子の手が拳銃に触れてるし、淡は淡で髪が波打ってる)
お互いに戦闘態勢に入っており、少しの事でもあれば爆発しそうだ。
これ以上の探索を続けると喧嘩所か死合にまでもつれ込みそうでもある。
京太郎「時間残ってるけど戻ろう」
姫子「………ごめん、京太郎」
淡「………ぶー」
京太郎「そう思うなら少しは改善を…「「無理!!」」……だよな」
2人はここぞとなかりに息を合わせ否定する。
どうやら根は深そうだ。
京太郎「ままならねー」
探索を終了致します。
<姫子と過ごす(人間関係の把握)>
京太郎(流石に聞かないと危ないよな)
姫子「~♪」
休憩室のベットに乗りながら姫子に膝枕をしている時にそんな事をふと思う。
昼間の姫子と淡の喧嘩を見てかなり深刻である事を悟ったのだ。
京太郎「なぁー姫子」
姫子「なーにー?」
名前を呼ぶと嬉しそうに此方に手を伸ばしてきた。
それを優しく自分の手と重ね、なるべく刺激しないように聞き出す。
京太郎「色んな人と生活してるだろ?」
姫子「うん」
京太郎「苦手な人とかって誰かいるか?」
姫子「……えーとね」
聞いてみると姫子は目をパチクリと瞬き、特に気にしてない様子で考え込んだ。
姫子自身はあまり気にしてない様だ、それはそれで問題なのだが。
姫子「こんな感じ?」
大好き:京太郎 哩
好き:煌 美子 仁美 憩 怜 ダヴァン
普通:その他
嫌い:智葉 咲 玄 池田 美穂子
大嫌い:淡 和
何考えているか判らない(警戒):白望 久 ネリー
京太郎「なるほどな……(何故にこの人が?)
姫子「他ん人はあまり話した事なかけん」
京太郎「なるほどな」
姫子「えへへ~♪」
教えてくれたお礼に頭を撫でると嬉しそうにしていた。
<人間関係について>
京太郎(誰か1人だけなら 理由を聞けるかも)
京太郎「なんで淡が嫌いなんだ?」
姫子「えっと………元々よか感情はなかよ。生意気だし、準決勝で敵だったけん」
京太郎「そりゃなー」
姫子「そいでも無人島で会うまでは苦手だなーと思う程度やった」
京太郎「それがなんで今は殺し合いをしそうなほどに?」
姫子「京太郎ん事で喧嘩になった時、京太郎ん事ば欲したんやけど」
京太郎「あー……あの時か」
姫子「京太郎ばだしに使ったんが許せなかよ」
京太郎「俺を……?」
姫子「あくまで私が感じた事やけん、そいでも私ん中で大星は敵になった」
京太郎「俺をだしにねー?」
姫子「私ん力ば計っとつもりとか知らんけど、あいつは私ん逆鱗に触れた……ばってん敵」
京太郎「そっか………なるべく穏便にな?」
姫子「善処はすっと」
82日目 -朝-
京太郎「今日も霧か」
姫子「ふぁ~……おはよう」
哩「おはよう、ご飯持ってきた」
京太郎「ありがとう、哩」
朝になり、真っ先に外を眺める。
外は相変わらずの真っ白い霧に包まれており、先がまったく見えない。
哩の持ってきた朝食を一緒に採りつつ今日の確認を行なう。
哩は、午前中 会議があり、一緒に居る事が出来ない。
その為、探索は午後からとなり、少々遅い時間帯の探索となるだろう。
京太郎「哩は会議で姫子は………」
姫子「やっことなか、京太郎に着いてく」
哩「んっ、状況の確認ばせんと」
京太郎(さてと……俺はどうするかな)
<会議に出る>
京太郎「俺たちも会議に出るよ」
哩「判った、久には伝えとく」
姫子「あむあむ、美味か」
丁度いいので持っていた部品を渡すためにも参加をしといたほうがいいだろう。
何より、此処に着て3日も経ったのだ、状況把握する為にも必要だ。
京太郎「ホールでいいのか?」
哩「んっ、9時から」
姫子「まだ時間ありますね」
京太郎「のんびりとしてるか」
哩姫『賛成!』
午前中は会議に参加いたします。
『部品A』 『部品B』を失いました。
<会議>
久「まずは、船内状況についてかしら」
京太郎「………」
姫子「………」
哩「………」
相変わらず久が中心となり会議は進んでいく。
それに対して特に京太郎達に不満はない。
いい様に扱われている気がするがそれもしょうがないことだ。
これだけの人の数をまとめるには精神的にきついものがある、それを進んでやっているのだ。
これぐらいの褒美は必要だろう。
久「食料を全部集めたところ賞味期限など含め、全員で2~3か月分ね」
京太郎(持つほうだな)
久の言葉に周りがざわめいた。
島では手に入らない、甘味物などはもあるためこのざわめきも致したがない。
ある意味、心の休息とも言える大事な物だ。
それが数ヶ月となると、心細いのだろう。
京太郎「………」
姫子「………っ」
哩「………はぁ、暫くは我慢しなかとな」
壁に寄りかかりながら話を聞いていく。
行き成り、重い内容となってしまった。
久「次は、発電機の修繕のほうだけど……」
智紀「んっ、部品を2個、京太郎君達から貰って大分進んだ」
浩子「8割と言った所やな」
今度は、朗報と呼べるだろう。
どうやら、あの部品は役に立ったようだ。
智紀「といっても、まだ足りない」
浩子「あと1個やね」
その言葉に一斉に皆がこちら向いた。
姫子は驚き、哩は少しばかりムスっとした。
そんな2人に気を使いながら軽く手をあげた。
どうやら最後の1つも取り行かなければならないようだ。
姫子「………」
哩「………」
京太郎「はぁ……」
久「最後は、悪い知らせねー……」
京太郎(………すっげー聞きたくないな)
最後の報告になり、久の顔色が変わるのが良く判った。
少しばかり顔を青くし俯きそうになっている顔を見る限り最悪の状況なのだろう。
久「船内にゾンビが複数入ったみたい」
姫子「わーぉ」
哩「はぁ……」
この情報には、全員が黙り込んだ。
まともな反応が出来たのは、京太郎達ぐらいだろう。
既に英雄と戦い、縫われた女性と合間見えて、神話生物ともぶつかった。
ゾンビ程度では今更といったところか。
京太郎(ゾンビに有効なのは、今の所姫子だけだ)
姫子「………あぁ、またこっちに負担が」
チラっと見ると姫子が嫌そうな顔をしていた。
京太郎(あーあー………ままならねー)
会議に出てよかったのか………知らない方が良かったのか。
厳重に警戒をするように最後を〆られた。
~咏とH~
「起きろー!」
京太郎「ん………」
誰かが自分を起している。
何度も揺すられ、意識が浮上するとぼんやりと自分の目の間に人の顔が見えてきた。
その人は茶色髪をしていて……。
京太郎「……姫子?」
「………うん?」
京太郎「あれ?」
愛しい人の名前を呼んだのだが目の前の人は、首をかしげ不思議そうな顔をしていた。
あれ………違ったかと思っていると目が慣れてきてその人の顔が見えてきた。
猫のようなアーモンド形の目は、爛々と輝き好奇心旺盛な表情を見せていて、髪を前で綺麗に整え
左右の髪を胸元で結んでいる………どう見てもプロの『三尋木咏』である。
咏「てい!!!」
京太郎「あいたっ!!」
何でここに三尋木プロがと思っていると頭に衝撃が走る。
結構痛く、何事かと見ると三尋木プロが扇子をバシンバシンと手で叩いていた。
どうやらアレで叩かれたらしい。
京太郎「何すんですか!」
咏「お前が他の女性と私を間違えるからだろ!」
京太郎「寝ぼけていただけで……」
咏「ほほ~それは浮気をしていたと思ってもいいんだな?」
京太郎「うん?」
咏の言葉に今度はこちらが首を傾げる番だ。
何故、浮気になるのだろうか?
だって俺の恋人は………恋人は………。
京太郎「………姫子って誰だ?」
咏「や、私に聞かれても……てか、その様子だと本当に無意識みたいだな」
京太郎「う~ん?」
咏の言葉に考えるも考えるほど頭が混乱していく。
少しの間、考えても、やはり姫子と言う人に覚えがない。
思い出したものも咏との思い出だけだ。
京太郎「わかんねー」
咏「ふ~ん、まぁいいか。えい」
京太郎「咏さん?」
咏「ん~♪他の子の話が出て私は少し怒ってる。相手しろ!」
京太郎「はいはい」
悩んでいると咏に押し倒された。
咏「んふふ~、ご対面~♪」
京太郎「なんだかな」
咏「と言いつつも此処は元気だぜ?」
京太郎「寝てたから」
咏「そこは、私が魅力だからな!とか言うべきだろ」
京太郎「ウタサンガミリョクテキダカラー」
咏「それでよし!」
京太郎(これでいいんだ)
棒読みで言ったが咏はそれでいいらしい、先ほどと違い上機嫌だ。
咏「相変わらず大きいな」
京太郎「比べたことないからわかんないですね」
咏「私も京太郎以外の見たことないし知らんけど、んっ♪」
京太郎「ん」
座り込む京太郎のズボンのチャックを下ろし中身を取り出す。
先ほどまで寝ていたせいで既に一物は限界に近いほど大きくなっていた。
それを咏は愛おしそうに見つめると亀頭に口付けをした。
京太郎(これだけは慣れないな)
咏「はむっ……ちゅ、あむっ♪」
口付けから徐々に下に下に舌を動かし、丁寧に舐めていく。
そんな咏を見ながら快楽を味わうも中々に慣れない感覚である。
自分でするのとは違い、生暖かい唾液と舌の感触でぞくぞくとむず痒い感覚が背中を這いめぐる。
咏「うふふ……」
京太郎「くっ」
気持ちよさが顔に出たのか咏は、機嫌を更に良くしニヤニヤと笑っている。
機嫌が良くなってくれたのは良かったが、なんとなく敗北感を味わう。
咏「裏が好きだもんな~♪」
京太郎「うぐっ」
咏「んっ、ちゅ、………んんっ……?」
何度も何度も手で優しく一物を押さえ込み舐めてくる。
自分ではどうしようもない快楽にこちらはただただ身を任せるしかない。
咏「あむっ♪」
京太郎「っ!!」
暫く耐えていると咏が急に一物を咥え込む。
まったくイカない京太郎に思うところがあったのだろう。
咏「んっ……んむぅっ……ちゅるぅ……あむ♪」
京太郎「うわぁ……」
小さい口の中で前後に動かされながら舌を纏わせてくる。
膣とは違ったキツさと絡みに既に限界まで引っ張られてしまった。
それでも射精をしないのは、男の意地だ。
咏「むぅ……ごうひょうな奴め」
京太郎「やられっぱなしは……嫌なんで」
咏「ちぇっ……」
息苦しくなったのだろう。
1度口から一物を取り出すとチロチロと舐めだした。
既に一物は、咏の唾液でキラキラと光り輝いている。
咏「あむぅっ……んじゅる、んむっ…」
暫く嘗め回し、もう一度口に咥えるとそのまま舐めてきた。
先ほどと違い、今度は本気のようで口を動かしながらも絡めてくる。
京太郎(やべー……こ、…これは無理だ!)
咏「いっふえも……いひぃんだせ……♪」
京太郎「喋ると刺激がっ!」
咏「うぷっ……んんん~~~♪」
ドクントクンと脳に直接響くように音が聞こえた。
それと同時に一物から白い精液を欲望のまま吐き出す。
いきなりの事で驚いたのか咏は、目をパチクリと開きながら喉を鳴らした。
咏「ぷへぇ……いっぱいだねぃ?」
京太郎「久々だしなー………あぁダルい」
咏「ん~ちゅっる………まずっ」
満足感と脱力感の両方が体を支配する。
気だるげに咏のほうへと視線を向けると咏は自分の顔にかかった精液を手で掬い舐めている。
手の甲を舐めている彼女は、猫のようだ。
咏「それじゃ………次は本番だ!」
京太郎「一発目抜いて力が……」
咏「そんな事言ったってこっちは元気だぜぃ?」
京太郎「いや……まぁ」
そう言って咏は、一物を軽く握ると舌を出し舐めた。
その動作は京太郎に見せつけるような仕草でこちらを挑発している。
咏「あっはっは、おっきくなったねぃ」
京太郎「………だー!やってやる!」
咏「わぁー♪」
その挑発に乗り咏を押し倒すと嬉しそうな声を出し、足を開いた。
足を開き、両手で自分の秘所を広げると此方へと視線を向けてくる。
その目は挑発的で楽しんでるように見えた。
京太郎は自分の一物を手で掴むと際しだされた咏の秘所の入り口へとそのまま、ぐいっと差し込んだ。
咏「あっ……あぁ…♪」
京太郎「きっつ」
咏の中にズブズブと入っていく様子が良く見える。
小柄な彼女に差し込んでいく様子は、背徳感もありゾクゾクとした。
咏「くっ……はぁ、あっ、はぁんっ♪」
京太郎「うわぁ……う、咏さんも準備万端じゃないですか」
咏「そ、そりゃ、あんだけ舐めてたら期待で……あぅ♪」
既に咏の中は淫らに蠢いて、股間からはくちゅくちゅと音が鳴り出している。
ぎゅうぎゅうと一物を締め付ける膣内は気持ちが良く、このままにしていても出しそうになる。
それでもイカないのは2回目だからだろう。
京太郎「う、動きますね」
咏「んっ♪……くぅんっ!ああぁ……中で動いて……?」
咏の腰を掴み、前後に動かしていく、単調な動きだが期待していた咏には、刺激が強かった。
嬉しそうに口を開け、喘いでいる。
咏「うぁ、あ、あっあっああぁん?」
京太郎「だいぶ……感じてますね」
咏「お、お前がっ…奥ばかり攻めるかりゃ」
京太郎「奥好きですもんね!」
咏「ひぅ……♪」
舌の回っていない咏に互いの下腹がぶつかり合い、音を鳴らす。
既に咏の表情は喜びの表情をしており、トロけきっていた。
挿し込むたびに愛液が飛び散り、甘酸っぱい卑猥な淫臭が立ち込める。
京太郎「こことかどうですか」
咏「そこぉ、そこがっ?」
奥の膣天井を小刻みに摺り寄せると咏の体に強烈な快感を襲った。
瞬間的に襲い掛かってきたそれにまったく抵抗も出来ずに体が強張る。
京太郎「嫌ですか?…ならこっちを」
先ほどのお返しとばかりに咏を攻めていく。
既にマウントも取っており、1度絶頂を味わっている京太郎のほうが有利だ。
ピストンの震度や摩擦の速度を変化させ全てを擦るように責め立てる。
咏「はうっ!あぁ……痺れてっ、そこぉ……ビリビリってぇぇ?」
既に目から涙が溢れ出て、頬を真っ赤に染め上げる、舌を出し大きく息を吸い込む様子は実に卑猥だ。
白い肌は、白桃のような美しさもあり、しゃぶり尽くしたくもなる。
京太郎「こっちと……こっち、どっちがいいですか?」
入り口と子宮口を交互に擦り聞いてみた。
咏「あぁ……そっちだぁ、今っ!今擦った方がいい、奥が、奥がっ?」
既に咏の中の上下関係は壊されていた。
自分が上とか下とか関係なく、ひたすら快楽を求める。
そこに恥ずかしさはない。
京太郎「ならこうします!」
咏「!!」
小柄な咏を抱きしめると腰を固定して、打ち鐘のように腰を叩き続ける。
激しく、深く、奥に挿し込むと咏は一層嬉しそうに喘ぎだす。
咏「ひぐぅっ……んは、あぐっ、ひぃ!いっ、しょこばかり、ズンズンって♪」
咏「あぁ………犯されてる、京太郎に好きにされてるぅ?」
コツンコツンと子宮口を軽く当てる程度に当てていると膣全体がぎゅっと締まってきた。
そろそろ限界も近いようだ。
咏「はぐっ……ぐり…ぐりしゅりゅな」
咏「そこはホントに弱いからぁ……♪」
京太郎「さきほどのお返しです」
咏「あはっ?」
咏の限界を軽く超えたのだろう。
プライドもなく、涎と涙で濡れた顔で此方に懇願してきた。
勿論、こんな所で止まれる訳も無く、ひたすらに中を貪っていく。
咏「っっっっっぁ!!!!」
京太郎「!!」
ピストンを繰り返していると前触れも無くそれがやってきた。
膣がぎゅっと一物をちぎるぐらいの勢いで収縮し絞っていく。
痛みが走り、歯をガッチリと噛み込み耐え抜く。
咏が絶頂に至ったようだ。
咏「はぅ……」
京太郎「いって~」
数秒間ほどそれが続くと、咏がふっと体の力を抜いて肩で息をし始める。
呼吸をするたびに小さな胸が上下に動き、汗が滴り落ちる。
それがまた、綺麗な光景にも見えた。
咏「きょ、京太郎!?」
京太郎「まだ、俺がイッてないので!」
咏「がはっ……はっ、激しい!こ、壊れるって」
暫くし、落ち着いたであろう、咏に向かってまだまだ元気な一物のピストンを再開した。
数秒間とはいえ、お預けされたのだ。
更に激しく、奥へと挿し込んだ。
咏「あぁ……、たくっ……しょ、しょうがないな?」
京太郎「あはは……」
咏も諦めたのか、1度絶頂にイッテ落ち着いたのか、ニヤりといつもの笑みを浮かべ受け入れた。
両手を伸ばし京太郎の背中に回すとぎゅっと抱きしめ、腰をぐいっと押し付け来る。
咏「思いっきり……中にいれちまえ?」
京太郎「ラストいきますね」
咏「うん、……あぐっ、あん、あ、あ、ほ、ほんとに容赦が♪」
ぎゅっと密着し、派手に動けなくなるも先ほどより更に奥へと入り込む。
何度も何度も打ち鳴らすと、次第にこみ上げてくるものがあった。
京太郎「ッ!!出します!」
咏「こいっ?」
入り口から奥へと思いっきり差込、そのまま停止させると勢い良く射精が行なわれた。
ドクンドクンと心臓が跳ね打ち、壊れしまうのではないかと思われるぐらいに脈打った。
咏「~~~~~~~!!!」
京太郎「っつ、はぁ……とまんねぇ」
勢い良く中に出された、咏は2回目の絶頂へと押し上げられた。
目がチカチカとスパークし思考が停止する。
頭の中を快楽だけが駆け巡り、他の思考は霧が立ち込めたかのように真っ白になった。
背を思いっきり逸らし、舌をはち切れんばかりに天井へと伸ばす、その際に涎が立てれてしまうが気にしてる暇など無い。
咏「あぁぁぁぁ」
京太郎「っぁ……」
ぐったりとする咏の上に倒れそうになり、慌てて後ろへと転ぶように座り込む。
天井を見上げ、肩で息を整えている京太郎は何も考えられず、ただひたすらに快楽の余韻を味わった。
咏「あはは……こりゃ、出来ちまったかねぃ」
京太郎「かも知んない」
それから数分後、2人は復活した。
咏は、軽く座ると自分の秘所へと手を伸ばし垂れてくる精液の量に驚いた。
咏「んっ……♪出しておかないと……」
中に残していると面倒なので、咏は足を開くと自ら指をいれ掻き出した。
その様子は、京太郎からは丸見えで、こちらに見せ付けているような状況になった。
もちろん、こんなものを見せられて萎える訳も無く、既に2回目を終えたばかりなのに復活していた。
咏「えっと~……何故に大きく?」
京太郎「咏さんが見せ付けるからです」
咏「し、知らんし」
京太郎「問答無用で!」
咏「ほ、ほら、もう私の中入らんから!」
京太郎「ならこっちで」
咏「ぴぃ!」
咏を抱き寄せると京太郎は手を咏のお尻へと持っていき、もう1つのほうに優しく入れた。
さしもの咏もこれには驚き、目をパチパチと見開き口をパクパクとさせている。
京太郎「たぶん、イケるでしょ」
咏「そ、そ、そっちは~~~!」
咏「あぁぁぁ~~~~~っ♪?♪」
まだまだ、夜は長い、若い2人の夜はこれからだ。
カンッ
最終更新:2026年01月14日 21:57