<永水と交流>
京太郎「どうも」
霞「おはようございます」
小蒔「………」
巴「………」
春「………」
初美「………」
京太郎「何をしてるんですか?」
霞「雨乞いですよ」
京太郎「雨乞い?」
霞「水が減ってたから」
確かにここ最近雨降らず、水タンクの中もガラリと減ってきていた。
心配もしていたのがどうやら何かしらしてくれていたらしい。
京太郎「………(邪魔しちゃ悪いかな)」
霞「どうせなら見てく?」
京太郎「いいんで?」
霞「えぇ、声を挙げない程度になら」
京太郎「それなら」
暫しの間、部屋の隅っこで雨乞いの儀式を見学していった。
初美(むー?)
春「………」
巴(調子が良くなりましたね)
小蒔「~♪」
京太郎「………」
霞(やっぱり……なのかしらね)
<爽と誓子と煌と会話>
爽「丁度良かった!」
京太郎「はっ?」
廊下を歩いていると突如現れた爽に拉致された。
何が何だか訳が判らずそのまま連れられる。
煌「おや、京太郎君でしたか」
誓子「はぁ……」
爽「うん、つれてきた」
京太郎「……相手しろと?」
煌「1人足りなくて」
誓子「チーム分けは?」
爽「私と煌、チカと京太郎で」
京太郎「判りました……やりますか」
何を言っても無駄だと理解し京太郎はラケットを構える。
誓子「負けません」
京太郎「ええ!」
煌「全力です!」
爽「やるぞー!」
煌「サーブです!」
パァン!!
京太郎「………」
誓子「………」
爽「……別のことやるか」
煌が思いっきりラケットを振るとピンポン球が弾けとんだ。
結局別のことで3人で遊んだ。
<阿知賀と交流>
憧「そっちそっち……あ~♪」
京太郎「………」
穏乃「えっと……」
玄「むー」
宥「次…わ、私で」
灼「しょうもな」
京太郎(どうしてこうなった)
憧の背中をマッサージしつつそんなことを思った。
憧「別にいいじゃない、これで許すんだし」
京太郎「や、前に許すって」
憧「~♪」
京太郎(あっ…聞き流した)
宥「えへへ♪」
玄「わ、わたしもやってもらう!」
穏乃「えっと……私も?」
灼「………私はいいかな?」
京太郎(順番も出来てるし)
憧「いい感じねーはふ」
京太郎「もう……全員こいや!」
穏乃「やった♪」
玄「ご、合法で……」
灼「ティッシュいる?」
全員にマッサージをして帰りました。
<麻雀大会>
京太郎「よろしくお願いします」
漫「よろしく」
絹恵「よろしくな~」
泉「1年生最強を見せてやる!」
<麻雀結果>
京太郎「余裕だな」1位
漫「爆発せんかった」2位
泉「うぅ……どないなってんねん」3位
絹恵「一年生に負けた……ぐすん」4位
<麻雀結果>
漫「爆発せんかった」1位
京太郎「無理か」2位
泉「うぅ……どないなってんねん」3位
絹恵「一年生に負けた……ぐすん」4位
<心地よい日々>
「はふぅ……」
「こんなんでいいのか?」
部屋で京太郎と並び肩に頭を置いているとそんな事を聞かれる。
「こいでよか」
「でもなー……」
京太郎の言いたいことは判る。
折角の休みにこれだけでいいのかと言いたいのだろう。
理解も出来るし、想いも判る、でも……。
「京太郎ん一緒に過ごせるだけでよか」
「そっか」
「んっ」
それだけでいいのだ。
頭を置いている肩から京太郎の熱が伝わってくる。
温かさが頭を溶かし、疲れて起きていた鈍い頭痛がすっきりとしてきた。
さらには頭から体へと伝わり、体の芯からポカポカと温まってくる。
(やっぱい、こいはよかね)
何をするでもなく好きな人と愛する人と共に居れる事が無性に嬉しくて幸せだ。
そっと目を瞑ると眠気が押し寄せてくる。
勿体無いと想う気持ちもあったが、ここは素直に寝ておこう。
「寝るか?」
「んっーぬっ」
「おやすみ」
「おやすみ」
それだけ言うと頭を撫でられ気持ち良く眠りについた。
あぁ……幸せだな。
<心地よい日々 カンッ>
<爽と誓子と会話>
京太郎「おろ」
爽「おー……おはよう」
誓子「おはよう」
デッキに上がると爽と誓子の2人に出会った。
爽は柵に座り足をぶらぶらと海に向かって振っている、無駄に器用だ。
誓子はそんな爽の隣で柵に手を置いている。
京太郎「何してるんですか?」
爽「あー……エサやり?」
京太郎「えさ……餌?」
誓子「ウン……ソウネ」
聞いてみると変な答えが返ってきた。
魚にでも餌をあげているのだろうか、気になって下を見てみる。
誓子「や、やめたほうが……」
京太郎「気になるので……どれどれ」
誓子がオロオロとし出し止めて来るがここまで来て見ない選択肢はない。
柵から身を乗り出し見てみた。
アッコロカムイ「ヤ」
京太郎「………」
誓子「だから言ったのに」
爽「慣れれば可愛いんだけどな」
朝から精神が削られ、ぐったりとする。
見なければ良かったと思いつつその場を後にするのであった。
<揺杏と会話>
京太郎「う~む」
揺杏「あれ、どったの?」
先ほどの光景が頭を離れず、気分悪そうに歩いていると揺杏さんと出会った。
なにやら食べながら移動していたのか口がもごもごと動いていた。
京太郎「たこがー……たこがー……」
揺杏「ぶふっ……食べてる時に思い出させるなよ」
京太郎「あぁ……揺杏さんも見たんですね、あれ」
揺杏「あーあー……まぁね?」
ぎこちない笑みで此方に頷いてくれた。
爽さんとは同じ高校なのだ、何回か……というか毎朝あんな感じなのだろう。
思わず同情の視線を送ってしまう。
揺杏「……まぁ最初よりは慣れたけどね?」
京太郎「それでも怖いものは怖いですね」
揺杏「だな、由暉子は最初嬉しそうにしてたけどぬめぬめした足で撫でられて以来近づかないし」
京太郎「あー」
揺杏「成香はまず逃げる、そして隠れる、最後に震える」
京太郎「想像つくな」
揺杏さんの言葉を聞いて角で頭を押さえ震える成香を思い浮かべる。
確かに彼女ならそんな反応をしそうだ。
揺杏「居たのはあっちか?」
京太郎「あっちですね」
揺杏「そっか、それじゃ」
京太郎「どうも」
そう言って反対方向へと揺杏さんはそそくさと帰っていく。
まぁ……あれには進んで会いたくはないだろう。
<姫子と浜辺を散歩>
姫子「~♪」
京太郎「今回は天気いいな」
姫子「前は霧やったもんね」
前回の事を思い出し、2人して笑う。
姫子は機嫌よく前を歩き、手を大きく広げくるくると回る。
ゆったりと楽しそうに笑いながら踊るように跳ねるように進む姫子は綺麗で可愛くもあった。
姫子「どげんしたと?」
京太郎「………なんでもない」
少しばかりぼーと見すぎたらしい、姫子は近寄ってきて顔を寄せてくる。
直ぐ目の前には、ぱっちりとした目が此方を覗いていた。
姫子「むふふ♪」
京太郎「……なんだよ」
姫子「なんでもなか」
ある程度見透かされたのだろう。
姫子は握りこぶしを口元に寄せ嬉しそうに頬を緩めていた。
京太郎「……あぁ、もう!見惚れてました!」
姫子「そっかそか~♪」
京太郎「はぁ……」
ニヤニヤ顔に負け、素直に認めるとこれまた嬉しそうに笑い此方へと抱きついてきた。
スリスリと頬を寄せ犬のようにじゃれ着いてくる姫子の頭をゆっくりと撫でた。
哩「私も!!」
京太郎「!!」
姫子「ぶちょ~……空気ば」
哩「読まん!ずるか!姫子ばっか」
そんな事をしているといつの間にか傍に寄ってきていた哩も参加してきた。
哩は白と青のパレオの水着を着ており、大変良く似合っている。
京太郎「水着?」
哩「今日ん会議は休みで皆で遊んとっとよ」
姫子「みんな?」
不思議に思い哩の後ろを見ていくと………。
久「ニヤニヤ」
ゆみ「むー」
透華「はぁ……」
菫「コーヒーはないのか」
美穂子「あわわわ……」
塞「あれの数倍を私達は受けてたわけで……」
智葉「お疲れ様……だな」
竜華「ええな~…」
灼「どうしもうない」
恭子「うぅ……」
誓子「熱いなー」
霞「妬けるわねー」
京太郎「………うわぁ」
姫子「うわぁ……」
哩「私も構え」
後ろを見て後悔した、先ほどまでのを皆に見られていたらしい……公開処刑にもほどがある。
自業自得なのだが……。
呆然としている2人に対して哩はぐいぐいと気にせず此方に抱きついてきた。
哩「むふー♪」
京太郎「もう……どうにでもなれ」
姫子「なら、私も!」
結局最後は、周りを気にせずいちゃいちゃとすることにした。
<神話生物?ウタタン登場>
「よっす、おっす」
京太郎「………」
哩「………」
姫子「………」
昼時になり、ご飯を部屋で食べていると乱入者が入ってくる。
その人は赤い着物を揺らめかせながら近寄ると極普通に京太郎の膝の上に座った。
何時もなら京太郎に触れる女性に厳しい哩姫の2人が何も言えずに呆気にとられるぐらいにその動作は自然であった。
「あ~ん♪」
京太郎「………どちらさま?」
膝に座り京太郎の顔を見上げながら口を開ける少女相手にそれしか言えない。
どうしようかと視線を彷徨わせた後にしょうがなく口に食べ物を入れる。
「うまっうま♪」
姫子「はっ!」
哩「なんばしよっと!」
「あん?」
姫子「なして、三尋木プロがここに」
京太郎「あぁ……見たことあると思ったら三尋木咏プロか」
姫子の言葉でようやく合点がいった。
この謎?の人物はプロ雀士の『三尋木咏』だ
咏「なんだ、一晩一緒に過ごしたのに鈍い奴だなー」
姫子「○×P*LO*?L+*」
哩「―――――!?」
咏「おー何言ってるかわっかんねー」
京太郎「ちょ!?」
問題発言をかまし姫子と哩が般若のような表情をしだす。
正直言ってこちらにむけられていないに恐怖を感じる。
姫子「殺す!」
哩「んっ!!」
咏「おろ」
京太郎「ちょっと!?」
姫子が拳銃を取り出と哩が鎖をだし器用に咏だけに巻きつけ部屋の隅へと投げる。
それを予め知っていたかのような動きで姫子が補足し拳銃を横にスライドさせながら流れるように発砲した。
まさにタイミングに標準にと全てが完璧な動作である。
相手が相手なら一発でお陀仏であろう一撃だった……そう、咏意外であればの話だ。
姫子「なっ!?」
咏「にゃ~んとね♪」
哩「なして!?」
京太郎「おいおい」
放たれた弾丸はするりと咏の体をすり抜け後ろの壁へと当たる。
もう1度言おう、『咏に当たったのにすり抜けた』のだ。
咏は怪我1つなく空中で姿勢をくるりと整えると華麗に着地した。
咏「いやはや、オカルト封じとかまじっすか」
姫子「……オカルトば封じ込めたはず」
咏「確かに封じ込められたぜ……『1つ』だけな」
京太郎「そうか、姫子が封じれるのは1つだけ」
哩「オカルトん複数持ち?」
咏「あっはっは、私の異名を何だと思ってる」
京太郎「『Cat Chamber』と『迫り来る怒涛の火力』」
咏「そそ、封じられたのは火力のほう、まぁ……どちらにしろ当たんねーけど」
そう言ってバサリと扇を開くと涼しげな顔で扇ぎだす。
これには姫子も哩も苦々しげに見つめるだけで攻撃しようとしない。
無駄だと悟ったのだろう。
咏「それにしても普通こういう時って男性のほうへ食って掛かるんじゃね?」
姫子「京太郎ば信じてっ」
哩「んっ、京太郎やし」
京太郎「………」
二人の言葉に感動すら覚える。
………発砲をしなければだが、流石にやり過ぎである。
咏「なるほどねー……まぁ、実際私から襲ったようなものだけど」
姫子「やっぱい!」
京太郎「覚えないぞ」
咏の言葉に姫子が反応するが当の本人である京太郎は首を傾げる。
そんな覚えがまったくないのだ。
咏「ほれ、前に夢で見なかったか?」
京太郎「確かに……それなら覚えているけど夢ですよね?」
咏「夢であって現実」
哩「うん?」
咏「本当にやったかはしてみないとわかんねー」
姫子「???」
京太郎「Cat Chamber?」
咏「YES」
考え込み、1つの答えに辿り着いた、咏の異名の1つである『Cat Chamber』通称:シュレーディンガーの猫だ。
1つの箱の中に猫を入れて放射性物質のラジウムを一定量と、ガイガーカウンターを1台、青酸ガスの発生装置を1台も入れておく。
一時間後にどうなっているかを調べる実験だ。
例えば箱に入れたラジウムが1時間以内にアルファ崩壊してアルファ粒子が放出される確率は50 %だとする。
この箱の蓋を閉めてから1時間後に蓋を開けて観測したとき、猫が生きている確率は50 %、死んでいる確率も50 %である。
したがって、この猫は、生きている状態と死んでいる状態が1:1で重なりあっていると解釈しなければならない。
人間は経験上、猫が生きている状態と猫が死んでいる状態という二つの状態を認識することができるが、このような重なりあった状態を認識することはない。
姫子「えっと?」
哩「どういうこと?」
京太郎「……認識の問題」
哩姫「つまり?」
咏「やった世界とやってない世界の両方があって選べる」
姫子「なにそい」
がっくりと肩を落とし疲れたような表情で姫子はベットに座った。
どうやら呆気らかんとしている咏に毒気を抜かれたらしい。
哩「つまりさっきん拳銃ば避けたんは」
京太郎「当たってない方を選んだんだろ」
咏「お前らが箱を開ければどちらかに確定して私は選べない、だけど箱自体を私が持ってるんだ」
姫子「なにそい、箱開けれなか」
京太郎「ある意味反則だな、俺達からは確認のしようがないから確定にできない。曖昧のままだ」
咏「相手が確認できなければ選び放題だ」
そう言って咏はニヤリと笑う。
その笑みは深く何処となく人間が見せてはいけないような表情のような気がした。
姫子「疲いた、ぬっと」
哩「ぬっ」
2人は説明を聞いて理解することを諦めたようだ。
疲れた表情をして京太郎を抱きしめそのまま押し倒し寝に入る。
咏「何言ってるかわかんねー」
京太郎「寝るって言ってます」
咏「おー……よし京太郎寝ようぜ」
姫子「ちょい待った!」
哩「そいは駄目!」
咏「別にいいだろ、これから世話になるんだし」
京太郎「世話?」
咏「私を飼えるとか光栄だろ」
姫子「かーえーれー」
哩「でーてーけー」
咏「うははは、無駄無駄♪」
2人は追い出そうと妬きになり咏を京太郎から引っぺがそうとするも手は体をすり抜けまったくと言っていいほど触れない。
これが咏の真骨頂だ。
2人の認識から自分の存在を曖昧にしたのだ。
曖昧だからこそ見えるが触れられない、何しろ2人の世界には咏がそこに居るのか居ないのか曖昧なのだから…。
咏「世話になるぜー」
京太郎「もうどうにでもしてくれ」
咏「と言うわけでよろしくなー」
煌「すばら?」
仁美「………」ちゅー
美子「………」
咏「こいつらノリ悪くね?」
京太郎「いきなりでどう反応していいか判り図らいのかと」
美子「それもあるけど……後ろ」
姫子「………むぅ」
哩「………」
京太郎「ですよねー」
チラリと後ろを振り向けば姫子と哩が不機嫌そうに咏を見ていた。
さきほどの出来事もあるが、京太郎に近づく人が単に嫌なのだろう。
2人は不機嫌を隠さず思いっきり周りへとバラまいている、そのせいもあり周りに居た人はすべて何処かへと行ってしまった。
咏「いやいや、役に立つぜー?」
姫子「そいでも」
哩「半径3M外ならよか」
咏「無理じゃね……?」
煌「……プロですし、私達よりオカルトとか強いでしょうね」
咏「そりゃな!力を封じられていても大分強いぜ」
京太郎「封じられてる?」
咏「そそ、私達のカード拾わなかったか?」
京太郎「これですか?」
そう言って懐から唯一持っている『咏』のカードを見せる。
咏「おぉ~しかも私のだし、いいねぃ」
京太郎「話しの流れを読むとこれが?」
咏「力の一部だねぃ、それ使えば一時的にだけど本気だせるんだ」
美子「そんな力が……」
咏「まぁ……普段は十分の一程度しかないけど、普通に役に立つから」
京太郎「まぁ……そんなわけで頼みます」
京太郎の言葉に全員が渋々と頷く、結局の所生き残る事が優先だ。
<咲と姫子と会話>
京太郎(あれっ……珍しいな)
姫子「そいでね」
咲「だよね~」
通路を歩いているとバーの中で姫子と咲が話し込んでいる。
この2人は一時的に敵対?をしており、あれ以来あまり話している所を見ていない。
それなのに現在2人はなにやら仲良さそうに話し込んでいた。
姫子「ぶーっ、京太郎に近づく人居っとは」
咲「あはは……京ちゃんあれでモテたからね」
姫子「やっぱい?」
咲「中学の時とかねー……」
京太郎(聞いちゃいけない話だな)
自分の事で話し込んでいるらしい、確かに自分の事で相談するなら咲が一番だろう。
この中でも一番長い付き合いでお互いに色々と知り合っている仲なのだ。
適材だろう。
そう思い、ここは話をかけず素直に去ろう。
京太郎「~♪」
姫子「機嫌よかね」
咲「私達が仲良くしてるの見て嬉しいんだと思うよ」
機嫌よく去っていく京太郎を扉からひょっこりと顔を出した二人が見ている。
姫子「………」
咲「………これからもよろしくね?」
姫子「………うん」
<哩と竜華と会話>
哩「んっ京太郎」
竜華「こんばんはー」
京太郎「どうも、御二人は話し中でしたか?」
お風呂から上がりふらふらと歩いているとソファーに座っている二人を見かけた。
京太郎「そういえば……昼間も話し込んでましたね」
ふと思い出したの昼間のことだ。
姫子達と同様2人も話し込んでいたのを思い出したのだ。
竜華「せやねー長い付き合いになりそうやし」
京太郎「長い?」
哩「……ん~、よか。話す」
竜華の言葉に引っかかりを覚え壁に背を置いて腕組みしていた哩を見る。
すると哩は少し考えてから竜華に向かって頷いた。
竜華「これからの事で話し合いをね?」
京太郎「これからのこと……」
哩「はぁ……表面上皆仲良くしとっけど中は……」
竜華「あっはっは、ドロドロやね」
京太郎「……」
なんてこともないように二人はそう言った。
ドロドロ………?誰が………。
竜華「生き残るのに皆必死なんよ、特に部長達は」
哩「責任あっからな」
京太郎「そっか」
今度はすんなりと納得できた。
竜華「私達はいざとなったら怜の為に動く」
哩「一番敵対しなさそうやし、こうやって情報交換しとっとよ」
京太郎「……会議でたほうがいいか?」
哩&竜華『駄目』
京太郎「そっか」
哩「そっちは任せとけ」
竜華「出んほうがええな~。君は君で仲よーしてたらえぇんよ」
京太郎「判りました。………そうします」
それだけ話すと普段の会話へと戻っていった。
<龍門渕と交流>
透華「もう嫌になりますわ……」
哩「一番きついしな」
透華「皆して疑いの目を此方に……」
京太郎「そんな事になってんの?」
哩「船に誘った張本人やし」
透華「針のむしろですわぁぁ」
京太郎「……お酒はいってないよな?」
哩「場酔いやね」
そう言って哩はグラスを揺らすとぐいっと飲み干した。
なんというか絵になるな……哩は……それにしても……。
チラリと隣を見れば透華がひたすら机の上で泣いている。
泣き上戸なのだろうか?
京太郎「他の人のところいってくる」
哩「ん~」
仁美「そいで見れんの?」
智紀「見たいものあるの?」
京太郎「何の話だ?」
仁美「PC繋がるのか聞いてる」
そう言って仁美が指差す先には画面がついているPCが置いてあった。
仁美の言葉に納得し、智紀の顔を2人で見るも横に顔を振った。
残念ながら見れないようだ。
仁美「無理かー」
智紀「ん」
京太郎「仁美さんは何を見ようと?」
仁美「海外ニュース」
智紀「海外の?」
仁美「うん、趣味」
京太郎「へー……」
仁美の新たな一面を見つつ暫しの間、3人でそのまま話し込んでいった。
一「これがこうなって……」
姫子「ふぇ!?」
京太郎「こっちはマジックか」
なにやら熱心に一を見ている姫子を見つけ近寄ると理解した。
テーブルの上には複数のトランプが載っており、一が綺麗に全てを波打たせひっくり返らせる。
手の動きは早く滑らかで違和感を感じさせない。
姫子「初めて見た」
京太郎「まぁ……そうそうにこれほどの見ることはないよね」
一「そうだね、大体がTVかな……と選んだカードはこれだね」
姫子「あたりー!」
一枚のカードを姫子に差し出すと姫子は嬉しそうにそのカードを受取り答えた。
目を輝かせて本当に嬉しそうに楽しそうにしている。
一「……いい子だね」
京太郎「やりませんよ?」
一「それは残念」
そんな会話をはさみつつのんびりまったりと寛いだ。
美子「すごいねー」
純「元々力はあったほうなんだがな」
京太郎「こんばんは」
次のグループは美子と純であった。
なんとも珍しい組み合わせだなと思って近づいてみる。
京太郎「何の話です?」
美子「運動かな」
純「体動かすのが好きだっていうからな」
京太郎「そういえば元運動部でしたっけ」
美子「うん、陸上部……だから走るのは得意なんだ」
純「今度一緒に走るか?」
美子「それもいいかな。とりあえず平和になったらで」
京太郎「その時は俺も一緒に……」
純&美子『当たり前』
案外合う2人なのかもしれない。
その後も体を動かすのが好きな者同士でお互いに話し合っていった。
衣「んっ……何とも奇妙な」
煌「そうですかね?」
京太郎「これまた変わった組み合わせだな」
最後の2人組みは煌と衣だ。
なんとも奇妙な2人に首を傾げる。
衣「一番気になっていた」
京太郎「煌さんを?」
煌「私ですか?」
衣「何があろうと挫けぬ心に折れぬ精神……不屈を通り越し不死身にまで至る身……奇奇怪怪だ」
煌「???」
衣の言葉に煌はクエスチョンマークでも出してそうなほどに困惑している。
元より人と感性が違う衣だ、こうなるのも無理はない。
煌「えっと……別に不思議ではないと思いますよ?」
衣「うん?」
煌「だって私はただただ楽しんでるだけですし」
衣「………」
煌「辛い事を辛いままで終わらせるのがいやなだけですね」
京太郎「辛いことながらも楽しさを見出すんですか」
煌「えぇ……そうすればほら、辛い事も楽しい事に早代わり!すばらです!!」
煌の答えに衣と顔を見合わせ困ったような表情をした。
言ってる事は判る、理解できる。
しかしそれを出来る人が何人いるのだろうか……。
衣「生を受けたときから聖人か」
京太郎「これも才能なのかね」
煌「???」
ため息をついて衣と京太郎は生暖かい眼で煌を見ていた。
<哩とイチャイチャ>
哩「どげんしたと?」
京太郎「んぁ~……なんで俺達だけこっちの部屋?」
哩「そいは、ここ音響かなかやし」
姫子「思いっきりできっとですね」
京太郎「そういうことか」
哩と姫子の言葉に納得した。
部屋を与えられ最初に言われたのが京太郎と哩姫の3人は隣で寝るようにといわれたのだ。
何故と思いつつも理由を聞けば納得した。
つまりは………そういうことなのだろう。
姫子「そいじゃ、私は今日はあっちで」
京太郎「あれ……姫子はしないのか?」
姫子「したか……ばってん今日は駄目」
京太郎「???」
哩「女の子ん日やね」
京太郎「あー………」
姫子「うん、流石にね」
哩に耳元で言われこれまた納得した。
姫子も京太郎が理解した事が判ったのだろう、耳まで真っ赤にさせ軽く笑った。
姫子「そいじゃ、おやすみです」
京太郎「あぁ…おやすみ」
哩「おやすみ、姫子」
姫子は手を軽く振ると扉を開け隣への部屋へと戻っていった。
バタンと扉が閉じ沈黙だけが部屋に残っていた。
京太郎「………」
哩「………」
2人はお互いに顔を見合わせると気恥ずかしそうに笑い、自然と近づいた。
そして………挨拶代わりの口付けを行なう。
最初は軽く触れ合う程度のキスを何度も啄ばむように行なう。
哩「ん~♪」
京太郎「嬉しそうだな、んっ」
哩「2人もよか、ばってん京太郎ば独り占めもしたかよ」
京太郎「そっか」
哩「もっと……」
京太郎「激しくいくぞ」
拗ねるように唇を前に出してくる哩の顎に手を持って行くともう片方の手を腰に回し引っ張り挙げる。
そして、さきほどの優しいキスよりも激しい貪るようなキスを行なっていく。
哩「んっぁ……ちゅ、あん♪」
京太郎(ちょっと濡れてる)
哩の腰に手を回し引き寄せ逃げられなくするとそのままもう片方の手で秘所を弄る。
下着の中に手を入れ少し撫でるように触ると手に愛液がついた。
既に興奮しているらしく、視線を合わせれば少し恥ずかしそうに頬を染める。
このまま入れても問題ないだろう、だがここでは入れず口付けに集中する。
哩「あむっ……はむっ、ちゅあぁ……?」
哩「どげんしたと……?」
口付けだけでいっこうに秘所へ手を伸ばさない京太郎を不思議に思ったのだろう。
哩はもどかしそうにそれでいて何処か恥ずかしそうな表情をしている。
そっと頬に手を当て無理やりに向かせると口付けの続きを繰り返す。
舌を口の中に差込み掻き回す。
上顎、舌、歯茎に歯をなぞる。
哩「ふぁ……はむっ……ちゅ……♪」
哩「ぶはっ………う~……」
京太郎「どうした」
気持ち良さそうに口を合わせているものの離すと恨めしそうな表情で此方を見つめてくる。
………意地悪しすぎただろうか。
それでも、じっと視線を合わせているとふと視線を外され離れていく。
哩「………」
京太郎「あー……哩?」
流石にやり過ぎたかと反省し手を伸ばすと哩は枕を背に此方に振り向くと足を広げる。
そして………。
哩「んっ……」
京太郎「っ!?」
秘所を両手で左右に広げ此方に見せてくる。
頬を真っ赤にさせ涙目で此方を見ている……確実に誘っていった。
目の前の光景が目に焼きつき、気付かないうちに喉を鳴らすほど緊張をしていた。
それでも手が欲望のままに伸びていきそっと足に触れるとそのままぐいっと押し倒す形で広げる。
そしてそのまま一物を広げられている秘所へと当てぐいっと押し込んだ。
哩「あぁぁぁぁぁぁ♪」
京太郎「くっ……」
哩が歓喜の声をあげ必死に快楽を耐えぐっと歯を噛み締めた。
目を見開き舌を出し何度も荒い息をついた。
暫くそのまま動かずに待っていると潤んだ眼で見られる。
もう大丈夫なのだろう。
京太郎「動くぞ」
哩「んっ……頼む……んぁ♪」
哩「ん……あぁ、あんっ…あ~っ!!」
京太郎「はやっ!?」
大きな声をあげたかと思うとぎゅっと膣内が狭まり射精を催促される。
哩はぎゅっと目を瞑り大きく口を開き喘ぎ必死に抗っている。
どうやらもう絶頂してしまったらしい、だいぶ焦らせたのでそのせいだろう。
哩「あっ……なして、動いって♪」
京太郎「悪いけど動くわ」
哩「ひゃぅ……そい以上は入らんっ…?」
ピッタリと密着した状態で奥をかき回すようにぐるぐると動かす。
少し子宮を押し上げる形になってしまい、苦しそうな声をあげるか優しく収め動きは止めない。
暫くの間、苦しそうにするも次第に喘ぎ声に代わり甘くなっていく。
哩「はぁ……いい……あっ、んん~~、おくっ……ぐりぐりっとされっと♪」
京太郎「これが好きか」
哩「わかんにゃか……そいでも……でも……よか♪」
両手を頬にあてトロけている様な表情で哩は此方に潤んだ視線を送って来る。
どうやら気に入ったらしい。
続けて腰を回し擽るように何度も何度も繰り返す。
哩「あぅ……はぁ、あっ、あっ、そんな……っ」
哩「駄目、だめ…だめになっと♪」
イヤイヤと顔を振り嫌がる素振りをしているものの目が此方を捉えて離さない。
その目がもっともっとと強請るように絡み付いてきた。
京太郎「ここか?」
哩「っ~~~~~♪♪」
ぐいっと腰を前に出し子宮を押し込むと様な形で腰を持ち上げると声にならない叫びを挙げる。
その声は掠れた様な甲高い声で中々聞き取れないものであったが、1つだけ判ったことがあった。
声には歓喜の声が含まれている。
京太郎「ふっ……ふっ……」
哩「あ~……♪」
哩「はきゅ……あぁあん、きょ、京太郎~♪」
次第に腰の動きが激しくなっていき抱きしめる形で覆いかぶさるとそのまま腰を動かす。
今度はしっかりと急速を付けピストンを繰り返す。
何度も味わった膣内だが、飽きる事無く貪るように求めていく。
それを感じたのだろうか、哩はぎゅっとシーツを掴んでいた手を首に回すとぎゅっと抱きしめてくれる。
京太郎「んっ……ちゅ」
哩「ふわぁ……あっ♪」
抱きしめられたせいで顔が哩のほうへと近づいた。
その際に首元に口付けを行いマークを付けていく。
この人は自分の物(人)だという証、所有者の証だ。
哩自身、その行為の意味をしっかりと判っている、判ってるこそ受け入れた。
哩「ん~~かぷっ」
京太郎「!!」
何度目か判らないマークを付け終わると今度は哩が首元に噛み付いてくる。
噛み付くといっても甘噛みでかぷかぷと噛んで来た。
京太郎「……哩?」
哩「う~う~………」
京太郎「あー……」
視線を送ると涙目で訴えてくる視線と合う。
どうやらマークをつけるのに夢中で腰を止めていたらしい。
ふっと軽く笑いながら腕を哩の背中に回すとぐいっと持ち上げる。
そして……腰を掴むと先ほどのように腰を思いっきり動かした。
哩「こいっ……♪こいがよか♪♪あぁぁ~~~?」
京太郎「ここか……」
哩「ふぅ~っ……あぁ~~♪」
京太郎「くっ……」
パンパンと音を立て何度も続けているとぎゅっと膣内が狭まり射精を求めてくる。
急に来た絶頂に思わず声が漏れドクンドクンと射精を繰り返し奥へと流し込んだ。
力が抜けるような感覚を味わいつつ離さないようにぎゅっと哩を抱きしめた。
哩「あぁぁ……よかよ」
京太郎「……いいな、ちゅ」
哩「ん~~~!京太郎、好いとー?」
京太郎「俺もだ」
抱き合い繋がったまま、何度も何度も口付けを行い愛を深め合っていく。
結局明け方近くまで2人は互いに何度も何度も確かめ合っていった。
カンッ
<永水と交流>
京太郎「おはようございます」
霞「おはよう」
小蒔「ぐー」
巴「姫様、ご飯中ですよ」
春「………もぐもぐ、んっ」
初美「あぁ……黒糖は駄目なのですよ!」
ふら~と歩いているとレストランの一角に永水の人達を見つける。
挨拶がてらに近づくとご飯を食べていたようでテーブルの上には料理が載っていった。
料理と言っても果物や焼き魚と言った物だが……。
京太郎「って焼き魚?」
初美「なんですか、文句ありますか」
京太郎「いえ……魚って食べても平気なのかなと」
初美「そんな事ですか」
京太郎「そんな事って……」
ゾンビが島を占領し始めてからはウイルスの危険性もあり魚は禁止されていたはずだ。
そんな事で済む話ではない。
霞「大丈夫よ、しっかりと調べてあるし、初美ちゃんが採って来た物だもの」
初美「えっへん!」
京太郎「う~ん?」
巴「加えて海のほうからですので」
京太郎「……なら平気なのか?」
春「問題ない」
小蒔「魚食べれないのは厳しいので」
京太郎「……ウイルスには気をつけてくださいね?」
初美「誰に言ってると……」
霞「しっー」
京太郎「?」
暫くの間、雑談し一緒に時を過ごした。
<姫子と会話>
姫子「京太郎!」
京太郎「うん?」
昼になり外へと出ようと思っていると声をかけられる。
見知っている声に振り向けば姫子が嬉しそうに駆け寄ってきた。
京太郎「どうかした……むぐっ」
姫子「はい、こい♪」
なんの用事かと思い口を開くと何かを口に放り込まれた。
少しばかりむせながらも咀嚼し飲み込む、口にしたものはほんのりと甘くサクサクで美味しい物であった。
京太郎「美味しい……クッキー?」
姫子「やった♪」
京太郎「どうしたんだ、それ」
姫子「作った!いつも頑張っとっと京太郎にご褒美!」
京太郎「へー……」
姫子の手の中にあるクッキーの袋からもう一枚貰い口にする。
市販物のクッキーより甘みが格段に落ちるが美味しい物であった。
姫子「砂糖は大事ばってん少な目で作ったと」
京太郎「なるほど……これはこれでいいな」
姫子「えへへ……気に入った?」
京太郎「うん、気に入った」
お礼代わりにポンと姫子の頭に手を置きゆっくりと優しく撫でる。
姫子はそれを嬉しそうに目を細めながらゆったりと味わい始めた。
暫しの間、甘くないクッキーを一緒に食べながら過ごしました。
<姫松と交流>
京太郎「こんにちは」
洋榎「よっす」
恭子「あ~……」
京太郎「なんか疲れてますね」
由子「連日会議だからやね~」
京太郎「あぁ…姫松の代表は末原さんなんですね」
漫「代表は首相やけど……考えるのは末原先輩やね。そっちは君じゃないんや?」
京太郎「俺じゃないですね……元より新道寺通いでもないですし」
絹恵「ず~と一緒に居るから新道寺だと思ってたんやけど」
郁乃「すぴ~」
絹恵の言葉にふと考える。
確かにそうだ、自分は清澄所属なのに新道寺に居る。
深く考えずに傍に居たい人のところに居たが清澄に迷惑はかかってないだろうか。
京太郎「………」
恭子「……まぁ話題に上がる事はあるわ」
京太郎「!」
恭子「なんで『新道寺に居る』のかってなー……」
京太郎「やっぱりですか」
恭子の言葉に少しばかり項垂れる。
やはり、迷惑をかけていたらしい胸がズキリと痛んだ。
恭子「まぁ気にしなくて大丈夫やろ」
京太郎「そう……ですかね」
恭子「哩も久もしっかりと対応しとるし、新道寺に嫌悪感じている所も少ないしなー」
洋榎「うわーうわー会議でなくて正解やな」
由子「血みどろ争う戦場なのよー」
漫「その表現はどうなんでしょ」
絹恵「まぁ精神的には辛いかもなー」
京太郎(少しばかりお礼したほうがいいかもなー)
暫くの間、姫松メンバーと交流を重ねました。
<照と誠子と会話>
京太郎「こんばんは」
照「こんばんは」
誠子「よっす!」
お風呂から上がり熱を少し冷ますためにデッキに出ると照と誠子の2人に出会った。
照は柵に背を置き本を読み、誠子は柵に肘を置きながら海を眺めている。
隣に竿があるので夜釣りをしていたのだろう。
京太郎「釣れます?」
誠子「明日の朝食程度には」
照「明日の朝はお魚?」
誠子「調べてウイルスに感染してなかったらですけど」
京太郎「やっぱり多いのか?」
誠子「1割程度かな」
海にも被害があるのかと思い聞いてみるとそんな答えが返ってきた。
流石に海は広いだけに被害は少ないらしい。
京太郎「釣りしてみようかな」
誠子「魚食いたくなった?」
京太郎「……果物ばっかりは」
照「はぁ……お肉も食べたい」
京太郎&誠子『たしかに』
照の本当に食べたそうなため息に2人も苦笑しつつ同意した。
やはり食糧事情は皆厳しくなってるみたいだ。
京太郎「釣竿持ってくるので教えていただけますか?」
誠子「いいよ、一緒にやろうか」
照「私は……」
京太郎「一緒にやりません?」
照「わかった」
その後、3人で夜釣りを楽しんだ。
結局照と2人してボーズであったが……。
<怜の一周占い>
怜「よっすよす~」
京太郎「大丈夫ですか?」
怜「うん、元気やで~」
京太郎「ベットの中で言われても……」
怜「大丈夫、大丈夫……ただお見舞いよろしくな~」
京太郎「そんなものでよければ幾らでも……」
怜「なら一時間に1回……「やっぱり制限つけます」えー」
怜「ほんで、何を視る?」
<何をすればいいの?>
怜「そやなー」
怜「まずは既に個人EDは哩姫の2人がいけるよーなってとる」
怜「他の3人もいい感じの関係やし、高校EDも大丈夫やな」
怜「4章に関しては100日になったら強制的にBOSS戦になるからカードとか集めたりして整えた方がええかもな」
怜「4章は、BOSS戦終了で終わりで次に最終章が来るなー」
怜「最終章は山登りしてラストバトルして選択肢で選んでEDに行って終了と言った所や」
怜「取り敢えずは100日のバトルを終えて好きなときにラスボス倒せばええと思うな」
京太郎「メタイなー」
怜「まぁ……今は準備期間やね」
京太郎「了解です」
怜「そうそう、もしラスボスを倒さないで直ぐにED行きたいなら狼煙台作って1週間火をくべればOKや」
怜「すぐにEDいけるけど話が中途半端に終わるけどな」
京太郎「………」
怜「まぁ……任せるわ、ほな疲れたし寝るな」
京太郎「お疲れ様です」
<姫松と交流>
洋榎「なんや最近よー会うな!」
京太郎「あいたたた……」
由子「可愛がりなのよー」
通路を歩いていると突如頭を捕まえられ、頭をぐりぐりと撫でられる。
どうやら洋榎に捕まったようだ。
京太郎「頭がー!」
恭子「元々ぼさぼさやん」
漫「しっかりと髪とかな」
京太郎「あー……今日は姫子が起きてなかったから」
絹恵「え……彼女にしてもろてるの?」
なんだろうか、皆が一斉に一歩後ろへと後ずさる。
誰がどうみても引かれている。
京太郎「元は自分でやってたんですけど……今は姫子と哩が『やりたい!』と」
郁乃「なんや~つまらんな~」
洋榎「甘えん坊かと思うたのに」
恭子「私は信じとった!」
漫「思いっきり引いてましたよね」
恭子「………ペンやな」
漫「ひぃ~!」
京太郎「あははは」
絹恵「付き合うってそんな感じなんかな」
京太郎「どうだろ、俺の場合は特殊ですし」
洋榎「2人やしな」
由子「二倍大変なのよー」
京太郎「その代わり2倍以上幸せですけどね」
姫松メンバー『………ご馳走様』
<咏を探す>
京太郎「そういえば」
ふと思い出した事があった。
あれ以来咏の姿をまったくといってほど見ていないのだ。
気になることもあり、辺りを見渡し探してみる事にした。
京太郎「はてさて何処にいるのやら」
「呼んだか~?」
京太郎「!!?」
咏「ばぁあ」
京太郎「うわっ!?」
ふと行き成り背後に気配を感じ振り向くと其処には咏が居てのんびりと寝転んでいた。
周りを見渡していた事もあり、気づく筈なのだが声を掛けられるまでまったくと言っていいほど気付かなかった。
京太郎「さっき其処は見たのに……」
咏「あ~?私は存在を薄く出来るんだ、そんなの関係ないって」
京太郎「そういえば……」
咏「いつでもどこでも、私は傍に居る。呼べば直ぐに出てくるぜぃ」
京太郎「それってストーカー……」
咏「ひゅ~ひゅ~♪」
思いついた単語を口にすると咏は冷や汗をかきあらぬ方向見て口笛を吹き始める。
どうやらずっと取り付かれていたらしい。
京太郎「……まさか寝室までは」
咏「いや~そこら辺は空気読むぜぃ、流石に惚けを浴びる気さらさらないし」
京太郎「それならいいですけど……」
咏「それで何の用だ?」
京太郎「姿見えなかったので探しただけです」
咏「なら話でもしようぜぃ、暇なんだよね」
京太郎「働いてください」
咏「自分の食い扶持は稼いでるから」
暫くの間、咏と会話を楽しんだ。
<哩姫とお風呂>
京太郎「………ふぅ」
姫子「~♪」
哩「あ~……」
京太郎はお湯にゆっくりと浸かり、辺りを見渡す。
見渡すと姫子がお風呂で浅瀬になっている所で寝そべり気持ち良さそうに寝ている。
京太郎の視線からは、うつ伏せになっている姫子の後ろ姿が見えて眼福であった。
白い肌にもっちりとしたお尻が良く見える。
後ろから見ているので姫子が足を曲げるたびに秘所がちらちらと見え隠れもしていた。
京太郎(うん、いい眺めだ)
姫子「ふぅ……」
哩「京太郎ー!背中頼む」
京太郎「おーぅ」
暫しの間、満足げに見惚れていると哩から声がかかる。
後ろを振り向き見ると哩は椅子に座り此方を見ていた。
背中を向けているせいか白いうなじに背中とお尻が見え、こちらも眼福だ。
京太郎「こんな感じか?」
哩「んっ、よか」
軽く背中を擦り哩の感想を聞いてみる。
特に痛がる様子もないのでこの力で背中を傷つけに無いように擦っていく。
哩は普段と違いお風呂に入ってるせいもあり髪を降ろしている。
いつもと違った雰囲気に少し戸惑いを覚えながらもこれはこれでいいなとも思った。
哩「ひゃん♪」
京太郎「あっ……わりぃ」
哩の雰囲気の違いに興奮したのだろう、気付けばお尻を触っていた。
哩「ちょっ……きょ、京太郎……あんっ♪」
京太郎「抑えられないんでこのまま……」
手を前へ持って行き秘所へと伸ばすと弄りだす。
最初こそ抵抗していた哩だが、次第に抵抗意思が薄れ身を任せてきた。
哩「そ、そろそろ……」
京太郎「あぁ……」
姫子「あー!ぶちょー!ずっこです!私も!」
哩「……んっ、姫子も一緒に」
姫子「わーい♪」
京太郎「ほらこっち」
結局姫子を混ぜて3人で仲良くお風呂でイチャついた。
<泉と浩子と会話>
京太郎「あれ」
泉「おろ」
浩子「あー園城寺先輩なら寝てます」
思い立ち怜のお見舞いに来ると扉から泉と浩子の2人が出てきた。
どうもタイミングが悪く既に怜は寝てしまったようだ。
京太郎「そう……ですか、やっぱり体調が?」
泉「せやなー……ここは病院とかとはちゃうからな」
浩子「ん、あとは能力使わなければ……」
京太郎「………すいません」
浩子の言葉に謝罪する。
京太郎自身、怜の能力には結構な頻度でお世話になっている。
今回の事もこの間のが祟っているのだろう。
泉「ほんまに……と言いたい所なんやけど」
浩子「頼られて嬉しいと笑顔で言い切る人やから」
京太郎「そうですか」
泉「なるべく仲良うして欲しいかな」
京太郎「それは勿論」
浩子「もちろん、うちらともやで?」
京太郎「確かに自分の大事な仲間達と友達が不仲なのは嫌ですしね」
泉「そういうことや、泉でええからな。京太郎」
浩子「なら、うちも浩子で」
京太郎「よろしくお願いします。泉、浩子さん!」
<咏と姫子と食料探し>
京太郎「咏さん!」
咏「呼んだ~?」
姫子「わっ……出た」
咏「出たってひどくねぃ?」
姫子と森にやってくると咏を呼び出してみる。
呼び出すと咏は、にゅっと音もなく出てくる、この光景には姫子も驚き一歩後ろへと引く。
そんな様子を見て少し嫌そうな表情を見せるも咏はすぐさま飄々とした表情に戻りいつもどおりになった。
京太郎「食料探すの手伝ってもらえますか?」
咏「別にいいぜぃ」
姫子「………一応プロやし、戦闘になってもよかね」
咏「本調子じゃないけどな」
そんな話をしつつ3人で森の中を探索し食料を集めていく。
意外にも食料は多く見つかり、数時間後には3人の腕一杯ほどの木の実や山菜などを手に入れることができた。
それを籠に入れると満足げに頷き休憩をとることにする。
京太郎「ふぁ~……」
姫子「!」
咏「雲ってなければ昼ね日和だねぃ」
姫子「京太郎!」
京太郎「うん?」
名前を呼ばれ姫子のほうへと視線をむければ、姫子は嬉しそうに正座をして太股をぽんぽんと叩いている。
どうやら膝枕をしてくれるらしい。
どうしようかとも思ったが、姫子のキラキラと輝いている表情を見て断れないなと思い頭を上に置……。
咏「悪いねぃ♪」
姫子「ふぁ!?」
京太郎「あー……」
くよりも早く、咏が寝転び姫子の膝に頭を置いた。
流石のこれには姫子も驚き、京太郎は思考が停止した。
そんな2人を尻目に咏は機嫌よく楽しげに膝枕を楽しんでいる。
姫子「な……なっ!」
咏「う~ん、いいねぃ」
京太郎「………じ、自慢です」
のんびりと評価する咏にどう反応していいか判らず、ついついそんな事を零した。
姫子「なしてー!!」
咏「うわわわ」
姫子の限界が来たのだろう、勢い良く立ち上がるとその辺にあった木の棒を振り回した。
別に能力を使えばいいのだが、咏はその木の棒に当たらないように避け始め、二人の追いかけっこが始まる。
姫子「にゃぁ~~~!!!」
咏「あっはっはっは♪」
京太郎「元気だな」
そんな2人をのんびりと京太郎は眺める事にした。
<まこと美穂子と会話>
京太郎「………あー」
まこ「なに黄昏ておる」
美穂子「こんにちは」
廊下に備えつけられているソファーに座っていると声を掛けられた。
言葉にならない声をだし、頭だけを動かすとまこと美穂子が立っていた。
2人の腕には幾つかの食料があり、食料調達の帰りなのだと判る。
京太郎「こんにちは……いやー精神的にこう」
まこ「なるほどのぉ」
美穂子「………」
まこと美穂子に説明をする。
たった一人の男性という事もあり、表面上仲良くしていてもやはり同姓と違い扱い難いのだろう。
遠巻きに見られたり、避けられたり、あとは進んで関わろうとしない者が多く精神的に疲労していることを伝える。
まこ「まぁーしょうがないの」
美穂子「結構無茶したから……ね?」
京太郎「そこは受け入れてますよ……ただねー哩達もそう見られていると思うと」
拠点の移動もすべて京太郎が決めたことだ。
其処は受け入れよう……だが新道寺や清澄に少なからず迷惑をかけている所が辛いのだ。
まこ「……そればかりはなぁ」
京太郎「すみません……ご迷惑を」
美穂子「私はいいのだけど……久が大変かしらね」
まこ「あやつはあやつで楽しそうにしておるけどな」
まこの言葉に楽しげに活き活きと会議を仕切る久の姿が思い浮かぶ。
あの人ならコントロールもしようである。
まこ「まぁ……帰るまでの辛抱か」
美穂子「それか……皆意識を変えるほどの何かがあれば?」
京太郎「最後のは少し不吉ですね」
暫くの間、まこと美穂子と雑談を交わした。
<咏と煌と川へ>
煌「おやおや……どうも!お二人さん!」
京太郎「2人?」
煌の姿が何処にもないので探していると川辺でのんびりとしている煌と出会う。
それにしても煌は不思議な事を言う、ここに来るまで1人っ子1人会わなかったのに2人とは……。
咏「~♪」
京太郎「あー……この人居たか」
煌「神出鬼没なお人ですね」
いつの間にか咏は隣で採り立ての魚を扇子で突っついていた。
気配も無く何回あっても慣れない。
京太郎「この魚は……」
煌「駄目ですかね~……とりあえず目が赤いのは食べないようにと」
魚を見つつ煌に問いかけると頭を横に振り否と答えられる。
確かに魚に目を向ければ先ほどから陸に打ち上げられているというのに動きを止める気配がない。
感染してしまっているのだろう。
咏「燃やしとくぜぃ」
煌「お願いします」
咏が扇子で魚を突っつくと一瞬の内に魚は灰へと変わる。
まさにあっという間で咏の凄さを改めて知ることとなった。
京太郎「これで力の一部ですか」
咏「まーねぃ……全力なら神話生物も一撃なんだけど」
煌「すばら!」
京太郎は力の一部と知り戦慄し、逆に煌は素直に賞賛した。
2人の異なる反応に咏は少しばかり楽しげに目を細め扇子で口元を隠す。
そんな咏に気付かず京太郎と煌は雑談を重ねていった。
<咏と会話>
京太郎「まだ居たりします?」
咏「ん~いんぜぃ?」
お風呂上りにデッキの壁に寄りかかり咏を呼んでみるとすぐさま姿を現す。
霞のようにモヤのようにあやふやな存在がはっきりと判って来て安心をする。
やはり何度見ても遭遇しても慣れないものである。
京太郎「聞きたいことがあるんですけど」
咏「なんだ~?」
京太郎「もしかして離れられなかったりします?」
咏「………」
この1日の間ずっと疑問に思っていたことを口にする。
幾らなんでも自分の近くにいる頻度が高過ぎるのだ。
まるで自分にとり付いている様な……。
咏「結果的に言えば当たってんねぃ」
京太郎「まじか」
あっけらかんと答える咏に頭を抱える。
何故そうなったのか…哩姫との2人との関係もあり、中々に面倒であった。
咏「流石に致している時とかは空気読むから」
京太郎「そういう問題ですか」
咏「離れられないのはしょうがなくね?」
京太郎「どうしてこんな事に……」
咏「たぶん私の力を使ったからだろ」
京太郎「力を……?」
咏「そそ、ほら ミ=ゴの時の」
京太郎「あの時の熱って……まさか!」
咏「助かっただろ?」
ミ=ゴと戦った時のことが思い浮かぶ、確かにあの時のミ=ゴは何処に居らず熱も感じた。
咏の言葉が嘘でないことが良く判る。
咏「曖昧な状況だったから私の力の一部を引き継いじゃったんだろ」
京太郎「……姫子達になんて言えば!」
咏「な~に、この事件解決すれば大丈夫だって」
暫くの間、姫子達にどう話せばいいのかと思い悩むのであった。
京太郎は夢を見る
「………」
あれを見て以来、ルフクトゥは寝床で震える毎日を過ごしていた。
恐怖し、絶望し、どうすればいいか判らないでいたがそれでも事実を知る為に動く。
「………っ」
次第に恐怖は、怒りへと変換されていく。
元より、プライドが誰よりも高いのだ。
事実を知るごとに怒りが蓄積していく。
「エサかっ」
事実を知り憤怒し、怒りに任せて机を叩いた。
事実は次のようなものである。
あの生物は力を蓄える為にこの地に留まっている。
生物に力を与え、成長した所を自分のエサとして扱う為だ。
その際に新たな生物を生み出し、競わせる事も忘れない。
ただ力を与えるだけでは、人は生物はその力に甘えだらけきる。
だからこそ敵対するものを作り出し、お互いに競わせ戦わせ力を育て上げるのだ。
すべてが自作自演だ、力を与えるのも、力を振るう相手が出来たのもすべては自分が食す為だけに動いている。
自分がエサとしか思われてないことにルフクトゥは怒りを覚える。
だが、その怒りをぐっと堪え彼は動き出す。
全ては自分が上に立つ為に『神話生物』を打倒する為に……。
その為には、ありとあらゆることをした。
自分の命が短ければ時間が足りなければ禁じられている物にも手を出し人の命を実験に使う。
そこに罪悪感などない、もとより自分以外はどうなってもいい人間だ。
全ては自分より上に立つ相手を殺すために……それだけの為に動き出した。
100日目-快晴-
京太郎「………」
姫子「……京太郎」
京太郎「言いたいことは判るよ」
朝になり日が昇ると同時に船に居た全員が同時に起きる。
昔からある第六勘か虫の知らせか、あるいは……とにかく何かの異常を感じとったのだ。
全員がすぐに武器や防具を装備すると慎重に部屋を出てデッキへと出る。
哩「こいは……」
煌「う~ん」
外へと出ると哩と煌の2人が呻り考え込む。
2人以外にも同じように首をかしげている人物があちらこちらに見受けられた。
目の前には何時もの島があるだけでなんてことはない……なんてことはないのだ。
それなのに奇妙なズレのようなものが感じられ異常として捉えられる。
美子「どうする?」
仁美「……京太郎に任す」
2人がこちらに視線を送り、決断を迫る。
動くか、ここに留まり何かしら反応があるまで留まるか。
暫しの間、悩みに悩み、1つの決断を下す。
京太郎「行きましょう」
先ほどから此方に来いと手招きをしている感覚が体全体を包んで離れないのだ。
何かが俺達を呼んでいる。
そこに行かなければ、この異常は解けない、そんな予感も感じられた。
だからこその行動、京太郎達は久達にそう告げると準備をし始め歩き出した。
久「こちらも皆で動いて何かしら探してみるわ」
京太郎「よろしくお願いします」
久達に頭を下げ、改めて動き出す……とは言っても手招きをされている場所を特定するのは難しかった。
島全体から誘われているような感覚に何処へ行ったらいいか判らず色んな所を彷徨い歩く。
姫子「ここ?」
哩「ここか」
京太郎「ここしかないな」
煌「初めて来ますね」
美子「………」
仁美「嫌な予感すっと」
1つの遺跡の前で新道寺メンバーが呟く。
最後に辿り着いた場所は大盾の英雄の遺跡だった。
既に辺りは暗く、今から戻って皆に知らせようにも船に戻れるか判らない。
暫しの間、考えここに居る事を告げる目印を作り中へと入ることにした。
持ってきたライトで照らし、慎重に辺りを探り探り見ていき、最後の部屋へと辿り着く。
そこは、前に来た時に京太郎が落ちた穴の奥の部屋、ルフクトゥが研究を行なっていた場所だ。
京太郎「あー……」
哩「居っと」
姫子「うわーうわー」
煌「戦闘ですかね」
美子「はぁ……」
仁美「やるしかなかね」
扉の奥から強い気配を感じる。
何者かこちらを待っている、そんな印象がひしひしと伝わってきていた。
「待っていたぞ、随分遅いじゃないか」
京太郎「………」
中に入ると、地面に描かれた紋章の上に1人の男性が立ち構えていた。
その男性は、すらりと身長が高くも顔はシワだらけで老人のような面構えだ。
それでも声には力があり、若者のような感覚を受ける。
京太郎「……ルフクトゥ?」
ルフクトゥ「待っていた」
京太郎「こっちは待ってない」
ルフクトゥ「そう言うな、お前らにいい提案を持ってきたのだ」
姫子「嫌な予感しかしなか」
くっくっくと不気味に笑う相手に姫子は拳銃をぎゅっと握り返し頬を引きつらせる。
京太郎「それで……俺達を呼んだのは何でだ」
ルフクトゥ「少しは会話を楽しもうとする気遣いはないのかね?」
京太郎「俺たちは時間が有限なんだよ」
遊んでいる場合ではないと、此方を呼び出した理由を問うとルフクトゥはつまらなそうに呟く。
その動きに言動にイラっとするも手を出したらどうなるか判らずぐっと堪える。
ルフクトゥ「まぁ……呼び出した理由は『協力』しろと言うことだな、うん」
哩「協力?」
ルフクトゥの言葉に哩が唖然と呟く。
一体こいつは何を言っているのだろうかと思い睨むとそれに気付いたルフクトゥが言葉を続ける。
ルフクトゥ「あぁ……俺はお前らが憎い、力を蓄える時に妨害し、俺を殺した奴に似ているから憎くもある」
ルフクトゥ「それでも優先すべきことがあるのだ」
京太郎「『奴』を倒す事か」
ルフクトゥ「その通り」
京太郎の言葉に笑みを深くして答える。
ルフクトゥ「わざわざ夢を見させたかいがある」
京太郎「あれはお前の仕業か」
ルフクトゥ「効率がいいだろう、俺から伝えた所で信用しないだろうしな」
ルフクトゥ「それならいっそ、自分自身の記憶をお前に見せ刷り込ませればいい」
京太郎「………」
ルフクトゥ「アレを見たお前も理解できるだろう……『奴』は残しておくと危険だと」
ルフクトゥの言葉に唇を噛んで沈黙を保つ。
確かにあの夢に出てきた生物が本当に居るんであれば、この騒動の原因がそいつだと判る。
そしてアイツが次にしでかす行動もよく判っていた。
ルフクトゥ「『奴』は以外に短気……否、幼いのだ」
煌「幼い?赤ん坊ってことですか?」
ルフクトゥは煌の言葉に笑みを更に深くする、正解なのだろう。
ルフクトゥ「お腹を空かした赤ん坊が次にする行動は手に取るように判るだろう?」
美子「暴れる?」
ルフクトゥ「そろそろ限界だろうな、俺が居た頃も一年に1回の食事に耐えられなくなって『暴れた』」
仁美「暴れたらどうなる?」
ルフクトゥ「この島に人っ子一人居ないが答えだ」
京太郎「……もしかして我慢できずに全員『食べた』?」
ルフクトゥ「自分で動いて食べれるのだ、目の前にあれば考えず手を伸ばすだろう」
淡々と告げるルフクトゥに全員が絶句する。
これでようやく判ったのだ、自分たちより前に漂着した人が何故居なかったのかを……。
ルフクトゥ「さて……そろそろいいだろう、答えてもらおうか」
ルフクトゥが長い長い手を指し伸ばし優しげな声で此方に問うてくる。
協力か
拒絶か
好きなほうを選べ
<拒絶>
ルフクトゥ「………」
京太郎「断る!人の命を何とも思ってない奴と協力できるか!!」
姫子「何ばされっかわからなか!」
哩「そういうこと……断る」
煌「諦めてください」
美子「うん、無理だね」
仁美「はぁ……やるか」
ルフクトゥ「しょうが……ないか、なら邪魔だ。死ね」
全員が武器を構え、ルフクトゥを強く睨む。
それに対して相手は特に何も感じていないのか虫を見るような冷たい目視線を此方に送るだけである。
ルフクトゥ「あの世で後悔しろっ!自分の選択を!!」
※拒絶しました。ルフクトゥが全力で殺しに来ます。
ルフクトゥ
ルフクトゥ「………いくぞ」
京太郎「散開!」
ルフクトゥが動き出す。
ふわっとした動きで前に一歩歩いたと思った瞬間、目の前に黒い服が見え衝撃が走る。
手に衝撃が走りびりびりと痺れる感覚を味わいながら一定の浮遊感を味わい地面に叩き付けられる。
何が起きたのか判らず、背中に走る痛みを我慢しつつ敵へと視線を向ける。
そこには足を前に突き出しているルフクトゥの姿が見え、自分が蹴られたのだとようやく理解できた。
姫子「っ!」
ルフクトゥ「ふん」
哩「ま……じか!」
援護の為に姫子が拳銃を撃ち、哩が相手の動きを止める為に鎖を巻きつけるも
空中で静止していた足がふわりと回転させ弾を逸らし、鎖を足に絡め蹴り上げる。
鎖に引っ張られる形となり哩の体が一瞬浮き上がり地面へと叩き付けられる。
哩「くっ!」
姫子「部長!」
煌「今度はこっち!」
ルフクトゥ「はぁ……」
追撃をさせないと煌が相手に特攻し腕を振り上げる。
それを面倒そうにため息をつきルフクトゥも構えを取る。
上段突き、をフェイントの下蹴りを手で受け止め足を上げ交わし、2人は組み交わす。
何度も何度も打ち合い、落しあい、鬩ぎ合うと煌のお腹に拳が突き刺さり飛ばされた。
仁美「っ!」
美子「うわわわ」
煌「う~ん、すばらくないです」
飛ばされた煌を美子が受け止め、仁美が相手を近寄らせないように発砲し抑える。
京太郎「あぁー……やばい、強いわ」
姫子「うん、強いね」
哩「げほっ……どげんすっと」
3人で固まり、次の行動に構えるもルフクトゥは構えを解かずに此方を静かに見ている。
どうやらあちらから動く気はないようだ。
京太郎「おらっ!」
ルフクトゥ「………ふん」
3人がで頷きあい、合図をすると京太郎が颯爽と駆け出す。
片手で持っていたスコップをくるっと回すとルフクトゥの前で足を止め勢いを全て殺し、両手に構え直したスコップをフルスイングで振るう。
渾身の一撃だったのだが、ルフクトゥには判っていたのだろう。
足と片手を使いスコップを受け止めるとトンっともう片方の足に力を入れ跳躍し動きが止まった京太郎へと蹴り込む。
煌「さ、せません!!」
京太郎「煌さん!」
京太郎に当たる直前に煌が割り込み、京太郎の代わりに攻撃を受ける。
煌はそのまま声を挙げる事も出来ずに宙を飛び4Mぐらい飛ばされたのちに地面にそのまま叩き付けられる様に落ちた。
ルフクトゥ「!?」
哩&姫子『こっち!!』
ふいに動かなくなった体に驚きギリギリと視線をだけを声のほうへと向ける。
そこには姫子が拳銃を構え、哩が鎖を投げている所が目に入る。
ルフクトゥ「オカルトがっ!がはっ!!」
姫子「ショット!」
哩「抜けさせる!!」
姫子の拳銃にオカルトを封じられ、哩の鎖により装甲を貫かれる。
さしものルフクトゥの3段構えの攻撃に対して反応できずにそのまま打ち抜かれた。
ルフクトゥ「ッ……囮かぁ!」
京太郎「こっからだ!」
まさか攻撃を喰らうとは思っても見なかったのだろう。
ルフクトゥは先ほどの冷静な表情ではなく怒りの表情で京太郎達を見据えた。
こっからが本番だ。
ルフクトゥ「!?」
京太郎「……忘れてた」
咏「ひどくね?」
ルフクトゥの執拗な攻撃の連打を捌ききっていると突如ルフクトゥの攻撃が空を切る。
目の前の京太郎の頭を蹴り上げるも京太郎の頭を擦り抜けバランスを崩す。
慌てて体制を建て直し、京太郎を睨むと京太郎の傍に何時の間には赤い着物を着た女性が立っている。
ルフクトゥ「おのれ……貴様かぁ!」
咏「あっはっは、余裕ないとか嫌だねぃ」
ルフクトゥの怒りの形相も咏には通じつ、笑って受け流される。
それが更にルフクトゥの怒りに触れるのだが咏はケタケタと笑い続け更に怒りを誘った。
ルフクトゥ「くっ……」
膝に手をかけ立ち上がろうとしてようやく気付いた。
体ががっちりと鎖で巻かれ動けなくなっている。
千切ろうとしても体の力が入らず、その場で恨みがましく視線を横へと向けた。
姫子「こいで終わり!」
仁美「こっちも!」
ダァンと大きな破裂音が2回聴こえるとルフクトゥの体を2つの鉛弾が貫いき、穴を空ける。
魔法やオカルトに通じているルフクトゥだが、現在の武器である拳銃には詳しくない。
されるがままに銃弾を受け、あまりの威力にその場に倒れこんだ。
京太郎「終わったか?」
哩「まだ」
終わったかと思い、一息つくも哩が厳しい声で一言止める。
ルフクトゥ「ち、力がぁ……」
ルフクトゥへと視線を改めて向けるとあっちこっちの体からシュウシュウと煙が吹き出て
見る見るうちにルフクトゥの体が縮んでいく。
咏「所詮借り物の力だしねぃ、無理しすぎたんだろ」
京太郎「………」
自分のプライドの為に人々を巻き込んだ奴は、無様な姿に成り果て朽ちていく。
そんな様子に少しばかり思うところがあるも口に出さずに静かに見守る。
ルフクトゥ「……っ、まだだ。まだお前だけは!」
京太郎「!?」
そんな事をしていると最後の力を振り絞ってか、ルフクトゥの手が此方へと向き光りだす。
気付いた時には遅く、あまりの眩しさに腕で顔を隠し光が治まるまで待ち続けた。
京太郎「っ……何を」
ルフクトゥ「あはっはははは、終わりだ、終わりだ」
光が治まり、目を開けると其処は暗い暗い無人島の砂浜であった。
何故こんな所にと思い目の前で倒れこむルフクトゥを無視し辺りを観察する。
京太郎「もしかして……」
ルフクトゥ「どうせ……ならお前も巻き添えだ!」
暫くして状況に気付き、京太郎は顔を真っ青にさせる。
この無人島は前にルフクトゥが作り出した所だと判り慌てだす。
ルフクトゥの言葉と同時に周りの風景が壊れ始め、砕けていく。
京太郎「おい!帰せ!」
ルフクトゥ「あっはっはっは」
倒れているルフクトゥに掴みかかり振るもルフクトゥは壊れたかのように笑うばかりで返事を返さない。
何度も何度も同じようにするも駄目なようだ。
京太郎「くそっ!」
次第に足場が下へ下へと落ちていき、行ける所も少なくなっていく。
諦め切れなくて辺りを探り、持っている物でどうにかしようとするも残念ながら役に立つような物はなかった。
京太郎(姫子!哩!!)
遂に1Mほどに狭まり足元が崩れていく、そんな中一番大事な2人を思い出し、ぎゅっと目を瞑った。
京太郎「………?」
足元がなくなり、浮遊感を味わう。
だが、幾ら経っても下に落ちる気配がなく静かに目を開けた。
京太郎「浮いている?」
ルフクトゥ「あっはっはっはっははっははははは…………」
最終更新:2026年01月14日 21:58