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すこやんの過去~京太郎との確執編プロローグ~


【十年前 全高麻雀 全国大会会場】

京太郎(6)「ほえー! でっけー! すっげーでっけー!」ワクワク

須賀母「京ちゃん、あまり離れないでね」テクテク

須賀父「ほら、こっちだぞ京太郎」スタスタ

京太郎(6)「おー!」トテトテ


【奈良代表 控え室】

コンコン

晴絵「はい、どうぞー」

ガチャリ

須賀母「あら、晴ちゃん!大きくなったわね」ニコニコ

晴絵「叔母さん! 来てくださったんですか!?」ガタッ

京太郎(6)「俺もいるぞー!」ドタドタ

晴絵「京くん!! わー、嬉しいなぁ」ギュー

京太郎(6)「く、苦しいよ・・・」グヘヘ

須賀父「いやぁ、晴ちゃんも大きくなったね」ウンウン

晴絵「京くんの方が大きくなりましたよー!」ニコニコ

須賀母「でも、まさか晴ちゃんが全国大会に出るなんてねー」ビックリ

晴絵「運がよかっただけですよー」タハハ

京太郎(6)「負けるなよー! 応援してっからなー!」ニシシ

晴絵「うん、頑張ってくるねー」ムギュ

部員A「晴絵ちゃん、もうすぐ試合だよー」

晴絵「あ、うん。すぐ行くー」

須賀母「それじゃあ、頑張ってね」ニコニコ

晴絵「はい!!」

京太郎(6)「晴姉ちゃん、勝ったらお祝いだぜー!」ヤキニク

晴絵「うん、約束だよ・・・」ニコッ



【試合終了後】

健夜「・・・・」チラッ

晴絵「あ、あぁ・・・あぅ・・・」ガタガタ

健夜「・・・・(悪いことしたかな?)」スタスタ

晴絵「あぁ・・・・ぁぁっ」ブルブル

晴絵「わ、私のせいで・・・あ、ぁ・・・」ブルブル

部員A「そんなこと無いよ! あれは仕方ないよ!」ナグサメ

京太郎(6)「晴姉ちゃーん!」トテトテ

晴絵「あっ・・・」ビクッ

京太郎(6)「惜しかったなー。でも、気にすることなんてねーよ」ニシシ

晴絵「・・・・・」スッ

京太郎(6)「また次でがんばればいいって・・・」

パシンッ

京太郎(6)「・・・・え?」ホッペジンジン

晴絵「一人にして。お願いだから・・・」スッ

部員A「ちょっと、赤土さん!?」タタタッ

部員D「ごめんね、坊や。ちょっとあの子、気が立ってるから・・・・」アタフタ

京太郎(6)「・・・・晴姉ちゃん、泣いてた・・・」グッ

京太郎(6)「・・・」ギリッ


【全国大会会場 廊下】

モブA「でも小鍛冶さんが跳ね満受けるなんてビックリだったねー」ネー

モブC「うんうん、私もビックリしたよー」ワイワイ

健夜「そりゃあ私だって少しくらい油断はするよー」スタスタ

健夜「(ホントは油断なんてしてなかったんだけどな、あの子・・・強かった)」

 「おい、お前ら!!」

健夜「・・・え?」キョトン

京太郎(6)「・・・」ジーッ

モブC「何あの子? 誰かの弟?」

モブA「えー、私は知らないけど」

健夜「・・・・坊や。私たちに何か用?」

京太郎(6)「おい、お前! 俺と勝負しろ!!」ザッ

健夜「・・・・へ?」キョトン

京太郎(6)「俺と、麻雀で勝負しろ!!」

 それが、彼と私の始めての出会いだった。

京太郎(6)「・・・・」ジッ

健夜「・・・」





京太郎「それじゃあ、何か新しい力を覚えたいっす!!」

健夜「よっし、それなら私が協力するね」ニッコリ

咏「ちょーっと待った。それは私の仕事だねぃ」フリフリ

健夜「どう考えても私だよ!? 咏ちゃんさっきからずるいよ!!」プンプン

咏「いいじゃんどっちでもさ」ニヤニヤ

京太郎「ま、まぁまぁ」アタフタ

健夜「それでゼっちゃんは、どんな力が欲しいの?」ズイッ

京太郎「え、えーと・・・」

京太郎「えーっと、漠然としたイメージなんですけど・・・」ポリポリ

健夜「どんな感じなの?」

京太郎「こう、どうしても聴牌できない時ってあるじゃないですか」

健夜「うん、あるね。(私は滅多にないけど・・・)」

京太郎「そんな時にこう、ぐっと運を引き寄せてくれるような・・・」

咏「君も変な能力ほしがるねぇ~」パタパタ

京太郎「やっぱり、無理ですかね・・・」ショボン

健夜「ううん、そんなことないよ」ニコッ

京太郎「師匠・・・」ジワッ

健夜「私が付いてるから、ね?」

京太郎「はい!!」グッ

咏「・・・」ギリッ

健夜「聴牌できない時は、相手の河をよく見るの・・・」

京太郎「河を・・・」ジーッ

健夜「有効牌がどれだけ残っているか、相手が何を持っているか。それをイメージするの」

京太郎「イメージする・・・」ポワー

健夜「そして、自分の手の中から新たに組み合わせられる可能性を考える」

京太郎「組み合わせを考える・・・」ズズッ

健夜「そう、いい感じ・・・そのまま、自分の手牌を切っていくの・・・」

京太郎「・・・・」ゴゴゴゴゴ

 それは、前世の記憶なのか。
 それとも、俺のただの妄想なのか・・・

 古い遺跡で出会ったソイツは、強くて・・・格好よくて。
 様々な場所を、そいつと過ごして・・・ 

 「・・・ミアを討て!!」

 大きな悲しみも・・・そいつと抱えて・・・

 「勝てよ・・・ーシュ・・・」 

 大事な者とも、そこで別れた。

京太郎「そうか・・・もう一度力を貸してくれるのか」ゴゴゴッ

健夜「来たっ!!」ピクッ

京太郎「うおおおおお!!! ガウェイン!!」ダァン

京太郎「はぁっ、はぁっ・・・・」

健夜「今のイメージが・・・君の新しい力だよ」ニッコリ

京太郎「はぁ、はぁ・・・は、はいっ!!」ニカッ

京太郎「新しい力・・・ゲットだぜ!!」ニッ

咏「・・・やるじゃん」ボソッ

京太郎「はいっ! これで少しは強くなれました!」グッ

健夜「やったね、ゼっちゃん!!」ギュッ

京太郎「師匠のおかげっす! 師匠が居てくれたから・・・」グスッ

咏「・・・・」イライラ

京太郎「これからも、指導をお願いしま・・・ぐえっ」ガツン

咏「おいおい、さっきから何調子こいてんだよー」グリグリ

健夜「ちょ、ちょっと咏ちゃん!?」

咏「この程度で強くなったとか、ありえねーっての」グイグイ

京太郎「そ、そうっすかね、やっぱ」ショボーン

健夜「咏ちゃん・・・」ギロッ

咏「・・・だ、だからその・・・」ゴニョゴニョ

京太郎「え?」パチクリ

咏「これからは私も指導してやるって言ってんの!!」ゲシゲシ

京太郎「ほ、本当ですか!?」バッ

咏「うっ、まぁ・・・暇な時があればねぃ。知らんけど・・・」プイッ

京太郎「やったー! 師匠が増えたぜ!!」ニヒヒ

健夜「・・・よかったね、ゼっちゃん」ニゴゴゴゴ

咏「小鍛冶プロー?」ニコニコ

健夜「何かな?」ニコニコ

咏「あいつ、結構可愛いじゃん。うかうかしてっと食っちまうかもねぃ」ボソリ

健夜「なっ!?」

京太郎「ん? どうしたんすか?」キョトン

咏「なんでもねーっての。ほら、携帯出しなー」ガサガサ

京太郎「はいっす!!」ニコニコ

健夜「・・・咏ちゃん。私負けないよ」ゴゴゴゴ

京太郎「今日はお二人共、ありがとうございました!!」ニカッ



【須賀家 京太郎の寝室】

京太郎「今日はいい特訓ができたなー」ウンウン

京太郎「師匠も増えたし、これからも頑張らねーとな」

携帯「」アーサーモヨールーモ

京太郎「おっ、メールか」パカッ

京太郎「お、和からか」メズラシー

京太郎「もしかして、また写真が添付されてたりして・・・」グヘヘ

京太郎「って、んなわけねーか」カチカチ

京太郎「どれどれ・・・」カチカチ

件名:アナタは一体・・・

本文
須賀くん最近めきめき強くなってきましたね
何か目的でもあるんですか?

その力の行き着く先は、果てはどこですか?

京太郎「なっ・・・・」

 和の奴、なんでこんな内容を?

京太郎「目的・・・か」

 目的はあった。照さんを救う為に全国へ行く。
 だけど、それも今となっては焦ることじゃなくなった。
 ただ、麻雀を楽しめればそれでいい。

京太郎「俺は・・・何の為に強くなりたいんだろう?」ウーン

 咲に言ったことが全てなら、こんなことで悩んだりはしない。
 俺は・・・どうして強くなりたいんだ?

京太郎「・・・・」カチカチ

京太郎「あの時、感じた想い・・」

 咲に諭されて、俺は思いとどまった。
 だけど本当に俺は・・・麻雀を楽しめればそれでいいのか?

京太郎「いいや、違う。俺は・・・負けたくない」ギリッ


【和の寝室】


和「須賀君、彼は一体・・・」ギュッ

 彼と対局したのはたったの二回。
 一回目は負けて、本気を出した二回目は勝った。

和「だけど・・・」ブルッ

 彼のあの瞳、あれは・・・絶対に何かある。
 オカルトじみたことなんて、信じてるわけじゃないですけど・・・
 いつか彼は・・・私の前からいなくなってしまう気がする。

和「須賀君、私はアナタのことが好きなんです・・・」ギュッ

 神様、どうかお願いですから・・・
 私から、須賀君を奪わないでください。

 いつものように、明るい須賀君からの返事が来て欲しい。

携帯「」ブーッブーッ

和「須賀君!!」パカッ

件名:分からない

本文
 どうして強くなりたいかなんて、分からない。
 だけど、たった一つ気づいたんだ。
 俺は・・・誰にも負けたくない。
 勝利に、飢えているんだって。
 だから、俺は・・・強くなる。

和「須賀君・・・須賀君!!」ポロッポロッ

 もう、全てが手遅れなんでしょうか?
 私では、彼を支えてあげられないのでしょうか?

和「須賀君・・・私が、いますから」ニッコリ

和「私が・・・守ってあげますから。そうしたら須賀君は・・・負けません」ニコニコ

 そうすれば須賀君も、私を見てくれる。
 私を、愛してくれますよね・・・?

和「ふふっ、あはははは・・・」ポロポロッ




【十五日目 日曜日 須賀家 京太郎の寝室】


時計:ピピピッ


京太郎「う~ん・・・」モゾモゾ

カピパラ「キューキュー!!」ガジガジ

京太郎「んぅ、なんだよ~」ゴソゴソ

カピパラ「キュイキィ!!」ガリガリ

京太郎「おいおい、もう少し寝させてくれよー」フワァ

時計「」クジダヨ

京太郎「あれ? 今日は休みなのに、なんでアラームなんか?」パチクリ

京太郎「なんか予定でもあったっけ?」ウーン

京太郎「咲と映画を見に行く約束してたな・・・」ウンウン

京太郎「よし、早速向かうか!」バッ

【映画館前】

京太郎「やっぱり日曜日だけあって、人が多いなー」キョロキョロ

咲「あっ! 京ちゃーん!」トテトテ

京太郎「お、咲! 遅くなって悪かったな」スマン

咲「いいよ、こうして来てくれただけでも・・・嬉しいから・・・///」カァッ

京太郎「お詫びにポップコーン奢るからさ。ほら、行こうぜ」テヲギュ

咲「う、うん!!」エヘヘ

京太郎「とは言っても、何を見たいんだ?」

咲「最近一押しの映画を教えてもらったの」ブチョウニ

京太郎「へー、それなら面白そうだな」ニカッ

咲「うん、えーっと・・・・あ、これだ!!」


【映画館内】

映画「」ワーワー

咲「うわぁ、京ちゃん!! これすっごい面白いね」ニコニコ

京太郎「あ、ああ。(和と一緒に見たとは言えないよな・・・)」ドキドキ

咲「すごーい! こんなことになるなんて!?」ドキドキ

京太郎「ふわぁ・・・」ネムネム

咲「・・・・じーっ」シンケン

京太郎「咲の奴真剣に見てるし・・・暇だなぁ」

 ギャーギャー!!

京太郎「あれ?なんかまた前が騒がしいぞ? どうしたんだ?」ウン?

???「ルルーシュが出ていませんわ!? どういうことですの!?」ギャーギャー

咲「うるさいなぁ・・・、迷惑だよね」イライラ

京太郎「お、おう・・・。俺が注意してくるよ」ビクビク

ハギヨシ「と、透華様! お気持ちはお察ししますが・・・」アタフタ

透華「キーッ!! ハギヨシ!今すぐサ○ライズを買収しなさい!!」イライラ

京太郎「あのー、少しいいですか?」ヒョコッ

透華「っ!?」ビクッ

ハギヨシ「おや、貴方は・・・」マタデスカ

京太郎「いえ、俺は付き添いみたいなもんですね」アナタモネ

透華「は、ハギヨシ、こ、この方とお知り合いですの?」アタフタ

ハギヨシ「はい。以前、衣様の申されていた方です」

透華「えっ? あの衣が認めたという・・・」ジーッ

京太郎「え? なんすか?」ドキドキ

透華「どこかで見覚えがあるような気が・・・」ウーン

※ 龍門渕ハサンダンス事件を参照ください。

京太郎「(よかった、この人俺のこと覚えてなかったのか・・・)」セーフ

ハギヨシ「しかし、貴方に会えてよかった」ホッ

京太郎「えっ? なんでですか?」パチクリ

透華「そ、それでアナタはその・・・」モジモジ

京太郎「はい? なんですか?」キョトン

透華「いえ、なんでもありませんわ・・・」カァッ

ハギヨシ「(・・・・どうして小野大輔ではダメなのでしょうか?)」ギモン

京太郎「よく分からないですけど、ツレが待ってるんで戻りますね」スタスタ

透華「お待ちなさい!」ビシッ

京太郎「へっ? なんですか?」

透華「聞けば、貴方は凄腕の雀士だというではありませんか」

京太郎「いえ、始めたての初心者ですけど・・・」パチクリ

透華「いいえ、この龍門渕透華の目に狂いはありませんわ!!」バーン

京太郎「は、ハギヨシさーん?」コノヒトヘン

ハギヨシ「お気になさらないでください」ズーン

透華「何をコソコソと話していますの!!」キーッ

京太郎「それで、龍門渕さんは俺に何の用なんですか?」キョトン

透華「私が率いる、龍門渕高校麻雀部は今・・・調整中ですの」バーン

京太郎「あ、龍門渕さんも麻雀部だったんですね」ヘー

透華「そ、そこで・・・貴方を特別に招待しますわ。勿論、麻雀を打つ為ですわ!」ビシッ

京太郎「え? でも部外者の俺が入ってもいいんですか?」

透華「ええ。衣が認める貴方の実力、私が測って差し上げますわ」キリッ

京太郎「そういうことなら、まぁ・・・」ポリポリ

ハギヨシ「それでは、警備の者には伝えておきますので」スッ

京太郎「あの、もう戻っていいですか?」

透華「構いませんわよ。是非とも、貴方が来るのを待っていますわ」

京太郎「はぁ・・・それじゃあ」スタスタ

ハギヨシ「・・・・」ジーッ

透華「・・・・」カァッ

ハギヨシ「お嬢様・・・」

透華「何も言わないで・・・お願いですわ」マッカッカ



【映画館前】

咲「すごい面白かったね・・・」ホクホク

京太郎「お、おう。せやな」ドキドキ

咲「でも、映画館で騒ぐなんてダメだよね」プンプン

京太郎「むくれるなよ。可愛い顔が台無しだぜ」ツンツン

咲「ふぁ、あぅ・・・//」カァッ

京太郎「それじゃあ、次はどこへ行こうかな?」ウーン

咲「あ、それなら行きたい所があるの!」バッ

咲「図書館に行きたいな」ニコッ

京太郎「相変わらず本が好きだな、お前」アハハ

咲「もー、京ちゃんが本を読まなすぎなんだよぉ」ポカポカ

京太郎「わーったから、早く行こうぜ」ギュッ

咲「う、うん。手・・・離さないでね?」ギュッ


【長野 とある図書館】

京太郎「へー、結構広いんだなぁ」キョロキョロ

咲「うわぁ、本がいっぱいだぁ」ニコニコ

京太郎「おい、あんまり遠くへ行くなよー?」ヤレヤレ

京太郎「さて、お姫様は行っちまったし・・・何を読もうかな?」

京太郎「これは・・・麻雀の漫画か・・・」パラッ

京太郎「ノンフィクション? んなバカなことあっかよー」アハハ

京太郎「ん? これ続き出てねーのか? 気になるとこで終わったなー」ションボリ

???「ふっ、わりぃな兄ちゃん」ヒョコッ

京太郎「えっ?」パチクリ

???「その話、まだ完結してねーんだ。どうにも、最後の相手が決まらないらしくな」ククク

京太郎「え、あ、そうなんですか・・・」キョトン

???「ククク、お前は好きか? その男」

京太郎「どうでしょうね。でも・・・実在するなら戦ってみたいです」ニカッ

???「そうかそうか。それなら、いつかやりあえるかもな」ククク

京太郎「あ、あの?」キョトン

???「そんじゃ、また会おうぜ。ゼっちゃん」スタスタ

京太郎「あの人・・・? どっかで会ったことあるかな?」ウーム

咲「京ちゃーん」トテトテ

京太郎「ん? おう、今行くぜー」スタスタ





【夕焼けの道】

京太郎「図書館ってのも結構楽しいもんだなぁ」フー

咲「京ちゃんってば、ずっと漫画読んでただけじゃん!」プンプン

京太郎「それだけじゃねーよ。ちゃんと見てたぜ?」

咲「え? 何を?」

京太郎「本に夢中になってる、お姫様の横顔をよ」ツンツン

咲「う、うぅぅ・・・/// 京ちゃんのバカ!」ポカポカ

京太郎「痛い痛い、やめろっての」タハハ

咲「うぅ・・・・」ジワッ

京太郎「咲?」

咲「・・・あのね、京ちゃん・・・」ポロッポロッ

京太郎「ん? どうしたんだ?」キョトン

咲「私、もう・・・頑張れないよ」ボソリ

京太郎「えっ? な、何を言ってるんだ咲?」アタフタ

咲「もう・・・抑えられないよ・・・」ギュッ

京太郎「咲・・・?」

咲「あのね、京ちゃん。私は・・・・」

京太郎「咲・・・?」

咲「え、えへへ・・・!ううん、なんでもないよ!」ニコッ

京太郎「そ、そんなわけねーだろ!?」アタフタ

咲「なんでもないよ、なんでもないってば・・・」ボロッボロッ

京太郎「・・・咲」ギュッ

咲「ごめんね、京ちゃん・・・ごめんね・・・・」グスッ

京太郎「・・・」ダキシメ

咲「わだじぃ、ゆうぎがなくて、こんなに、くるしぃのに・・・言えないよぉ」ボロボロ

京太郎「もういい、もういいから・・・」ギュゥゥゥ

咲「いや!! 言いたいのに、伝えたいのにぃ、言えないの!」シタバタ

京太郎「咲、もういいんだ・・・」ギュッ

咲「う、ぐすっ、うわぁぁぁぁん」

京太郎「咲・・・俺は・・・」ダキッ

京太郎「咲、俺は・・・・」

 俺は、なんて声をかければいいんだ?
 好きだ? 愛してる? 
 そうだよな、それを言えば・・・咲は幸せになれる。

京太郎「俺は・・・お前のことが・・・」

 だけど、本当にそれでいいのか?
 俺の本当の気持ちは・・・


~~モモ「須賀京太郎!」~~~

 俺が、本当に好きなのは・・・?

~~~和「須賀君っ!」~~~

 俺が、守りたいのは・・・・

~~~照「京ちゃん・・・」~~~

 咲だけなのか?

京太郎「・・・」ピタッ

???「腕が止まっているぞ、須賀京太郎」ジャリッ

京太郎「!?」バッ

咲「ふぇ・・・・?」グスッ

???「やはりこうなったか・・・須賀京太郎!!」ギリッ

咲「え? えっ?」アタフタ

京太郎「てめぇっ・・・」バッ

???「ふん。それはなんのつもりだ?」ギロッ

京太郎「てめぇが咲に近づかねぇようにしてんだよ!!」クワッ

???「おかしなことを言う。俺がその少女を傷つけるとでも?」フフフ

京太郎「何がおかしいんだよ!?」

???「いや、何。傷つけている張本人がそんな戯言を抜かすのでな・・・」ククク

京太郎「てんめぇっ!!!」ブッコロス!!

咲「やめて!京ちゃん!!」ダキッ

???「これは面白いな。お前が傷つけた少女が、お前が傷つかないように守っている」ハハハ

京太郎「許さねぇ・・・お前だけは・・・!!」

咲「やめて・・・お願いだから!!」ギュッ

???「咲・・・君は優しいな。照と同じで・・・ずっと」ギリッ

京太郎「てめぇが照さんの名前を口にするんじゃねぇ!!」ダダッ

咲「ダメ!! 京ちゃん!!」

???「このっ・・・愚か者が!!!」ガッ

京太郎「ぐぁっ・・・」バタッ

咲「京ちゃん!?」トタタタ

京太郎「うっ・・・・・」

咲「京ちゃん!? 大丈夫!?」ユサユサ

???「心配ない。ただ気絶しているだけだ・・・」スッ

咲「っ・・・・・・」ジッ

???「どうした? 俺が憎くないのか?」

咲「ううん、そんなわけないよ・・・」クビフリ

???「ほう。不甲斐ない彼氏を殴ってくれた礼でもくれるのか?」

咲「京ちゃんを殴ったのは・・・絶対に許せない。でも・・・」

???「・・・・」

咲「同じ・・・京ちゃんを、憎めるわけないよぉ・・・」ボロッボロッ

京太郎(26)「咲・・・俺は・・・」ギリッ

咲「行ってよ。お願いだから・・・」ギュッ

京太郎(26)「ああ。すまなかったな、デートの邪魔をして・・・」ザッ

咲「・・・・ありがとうね、京ちゃん」ボソッ

京太郎(26)「・・・咲、幸せになりたいなら・・・俺の事は忘れろ」ザッザッ

咲「・・・うぅっ、京ちゃん・・・好きだよぉ・・・一緒にいたいよ・・・」グスッ

京太郎「・・・・俺は・・・」




【須賀家 京太郎の寝室】

京太郎「・・・・俺、弱いなぁ」

 麻雀だけじゃない、心も・・・体も・・・

京太郎「強く、なりてぇ・・・」ギュッ

 今よりも、もっと・・・
 麻雀だけじゃない、心も・・・

携帯「」アーサーモヨールーモ

京太郎「・・・」

京太郎「・・・咲からか」カチカチ

 今日のデートは散々だったからな。
 きっと・・・怒っているかもしれない。

京太郎「怒ってたら謝りのメールでも送るかな・・・」カチッ

京太郎「・・・」カチカチ

件名:京ちゃん、今日はごめんね

本文
前にもメールしたように、私は京ちゃんの味方だよ
ごめんね、ごめんね

好きだよ京ちゃん

京太郎「咲の奴・・・馬鹿だよな」ホント

 悪いのは全部俺なのに・・・
 咲は何一つ悪くないのに・・・・

京太郎「俺の、俺のせいなのに・・・」ポロポロ

 咲、ごめん・・・悪いのは俺なんだ・・・


京太郎「俺が・・・いなければ・・・」フラッ

 俺がいなければ、みんな幸せになれるのかもしれない。

 俺がいるから、咲が・・・みんなが悲しむのか・・・・


京太郎「ははっ、情けねぇや・・・。全部、あいつの言うとおりじゃねぇか・・・」

 このまま、死んでしまえたら楽なのに。
 何も、苦しくないのに・・・



京太郎「だけど、それじゃダメなんだ・・・」ギリッ

 俺は、苦しまないといけない。
 苦しんで償わなきゃいけないんだ!!

京太郎「俺はやってやる!! どんなに苦しくても、みんなが幸せになれる世界にしてみせる!!」グッ

京太郎「咲、俺は・・・・俺は負けない!!だから、待っててくれ!!」



【十六日目(月)清澄高校 通学路】

京太郎「よし、今日も快晴!! 朝から快便!!」クワッ

京太郎「もはや、俺の行く道を邪魔するものはなーし!!」バーン

子供「ママー、変なお兄ちゃんがいるよー」ユビサシ

ママ「見ちゃいけません!」ソソクサ

京太郎「なんでこんな日に限って人がいるんだよ・・・」ガックシ

???「あっ!」

咲「あっ・・・」ピタッ

京太郎「咲・・・」

咲「え、えと、あの・・・」ウツムキ

京太郎「・・・・」ニヒヒ

咲「えっ?」キョトン

京太郎「なーにしけた面してんだよ」ワシャワシャ

咲「え、ええ? ど、どうして・・・///」カァッ

京太郎「俺があれくらいでへこたれるかってんだ!」ニカッ

咲「京ちゃん・・・うんっ!」ニコッ

京太郎「ああもう、可愛い奴だなぁ」ギュー

咲「く、苦しいよぉ・・・//」テレテレ

京太郎「・・・・」

京太郎「咲、俺・・・お前のことを女として見てみるよ」

咲「えっ・・・・?」

京太郎「今までは、お前のことを最高の幼馴染としか思ってなかった」ジッ

京太郎「お前のことが大好きで、これからも守りたいと思ってる」

咲「そ、そうなの? それは、かなり嬉しいかな・・・」カァッ

京太郎「でも、その好意が本当に恋愛のそれなのかわからないんだ」ギリッ

咲「京ちゃん・・・」

京太郎「だから、これからはお前のこと・・・ちゃんと一人の女の子として見る」ギュッ

咲「あっ・・・」ドキドキ

京太郎「それじゃ、ダメか? これが、俺の精一杯の本音なんだ」キリッ

咲「う、ううん、ダメじゃないよ!! すごく、嬉しいな・・・」エヘヘ

京太郎「ありがとう、咲」ニカッ




【清澄高校 下駄箱】

京太郎「ふー、結構早く着いたな」ガチャ

咲「ふふっ、やっと早寝早起きできるようになったね」ニコニコ

京太郎「俺だってそれくらい出来るっつーの!」プンプン

和「あ、須賀君!」トテトテ

京太郎「おう、和。おはよ・・・え?」ギュウウウウウウウ

和「須賀君、須賀君・・・」ギュウウ

咲「ファッ!?」ビクッ

京太郎「の、のののののののどかさん!?こ、ここ、これは一体!?」ガクガク

和「須賀君、私・・・寂しかったんですよ?」スリスリ

咲「きょ、京ちゃぁぁん!!」ゴゴゴゴ

京太郎「ま、待てって! 不可抗力だろ!?」ムニュン

和「須賀君・・・ずっと、一緒にいてください」ウルウル

京太郎「な、何言ってるんだよ和!? お前ちょっとおかしいぞ!?」

ザワザワ アレスガジャネー?
オ、オレノキョウタロウガー ナンデホモガイルンデスカネェ

京太郎「と、とにかく和! 話はまた今度な!!」バッ

和「あっ・・・」

咲「あ、京ちゃーん!! 待ってよー!」トテトテ

和「・・・・須賀君、どうして?」ウツロナメ

優希「・・・・京太郎」フラフラ



【清澄高校 一年教室】

京太郎「和の奴、一体どうしちまったんだ?

咲「・・・・」ジッ

京太郎「わ、分かってるって! ちゃんと解決するから」ワタワタ

咲「もー、後回しにしてばっかりだと、どうなっても知らないよ!」プンスカ

氷太郎「おい、須賀。体育の時間だぞ」

京太郎「あー、はいはい。全部コンプリートしてもダメなのね」ハァ

咲「?」ドユコト?




【体育館】

 京太郎「ダンスの時間か。よーし、今日も頑張るぞ!!」ウンウン

 ジョージ先生「須賀、お前のゼロダンスは禁止だからな」ギロロッ

 京太郎「わ、分かってますってば。やだなぁ・・・」アハハ

 ジョージ先生「逆らえば退学だからな」キッパリ

 京太郎「ち、ちっくしょぉぉぉ~~~ッッッ!!」ギリギリ

 咲「京ちゃーん、泣かないで!」

 京太郎「くそっ、こうなったら!!」 ガバッ

京太郎「ジョージ先生!! これを見ろぉぉぉぉぉ!!」バッ

ジョージ「これは・・・!?」

咲「・・・・・・」

ジョージ先生「須賀、体育の単位は無しだな」ウンウン

京太郎「えっ?」





【清澄高校 麻雀部室】

京太郎「お疲れ様でーす!」ガチャリ

和「須賀君!」パァッ

京太郎「うげっ、和!?」ヒクッ

和「今、嫌な顔をしましたね・・・・」ビタッ

京太郎「え? いや、そういうわけじゃねぇけど・・・」メヲソラス

和「う、うぅ・・・・須賀君に嫌われましたぁ・・・」グスッ

京太郎「ご、誤解だよ和!! 俺はお前のこと大好きだから!」アタフタ

和「ほんとぉ?」ギュッ

京太郎「あ、ああ!! そうだとも!!」ムニュムニュ

咲「・・・・もう入ってもいいかな?」ニッコリ

京太郎「ひぃぃぃぃぃっ!?」ガタガタ

和「あ、宮永さん。お疲れ様です」ニッコリ

咲「お疲れ様、和ちゃん」ニコニコ

京太郎「ふぅ、なんとか助かったか・・・」ヤレヤレ

ガチャリ

優希「・・・・お疲れだじょ」フラフラ

まこ「こら優希。まだ話は終わっておらんぞ」ガシッ

久「まこ、私達が口を出すことじゃ・・・あら?」

京太郎「・・・・えと・・・」ガタガタ

和「うーん、須賀君・・・」スリスリ

咲「・・・・・」ニコニコ

優希「・・・・・チッ」

京太郎・久・まこ「(何これぇええええええ!?)」ガクガク




【あれからなんやかんやありーの・・・】

咲「・・・」ニコニコ

和「須賀君・・・」ウルウル

優希「モグモグ・・・・」イライラ

久「そ、空が青いわねー」アタフタ

まこ「そ、そうじゃのう! 気分が優れるような晴天じゃ!」アタフタ

京太郎「さ、さぁ部活をやるぞ~」フラフラ

京太郎「(こ、このままでは部が崩壊する・・・)」ガタガタ

まこ「うーん、どうしたもんかのう」ナヤミチュウ

京太郎「(こうなったら、部長に助けを・・・)」アイコンタクト

久「(これは、どういうことなの須賀君?)」アイコンタクト

京太郎「(お、俺のせいじゃないっす! いや、半分・・・九割は俺かも)」アイコンタクト

久「(そんだけあれば十分でしょ!!とにかく、部室から出て行きなさい)」アイコンタクト

京太郎「(え、でも・・・)」アイコンタクト

久「(でももヘチマもないわよ。私が事情を聞き出すから、貴方は出ていなさい)」アイコンタクト

京太郎「(さ、さすが部長!! 恩にきます!!)」アイコンタクト

咲「・・・・二人で見つめ合ってる」ジェラッ

和「須賀君・・・・」ギュッ

優希「・・・・・」イライラ

京太郎「そ、そういえば今日は用事があったんだー(棒読み)」ガタッ

久「あら、それじゃあ仕方ないわねー。今日は帰っていいわよー(迫真)」ウンウン

京太郎「ということなので・・お先に!!」ビュン

ガチャッ バタン

久「・・・・・ふぅ」ヤレヤレ

咲「あの、部長・・・」

久「ああ、いいわよ。どうせ、こっちから聞き出す予定だったし」

和「え?」

久「さぁ、個人面談始めるわよ? 勿論、拒否権は無しだからね!!」ビシッ

京太郎「ふぅ、とか言って出てきたのはいいけど・・・」テクテク

 麻雀の特訓をしたいのに・・・これじゃあなぁ。

京太郎「ん、そういえば・・・」ピコーン

 龍門渕で麻雀の相手をする約束だったな・・・・
 部長の話だと、龍門渕は優勝校筆頭らしいし・・・・

京太郎「よし、俺の雀力を上げるついでに偵察もしてくるか!」ウシッ

 こうなりゃ、善は急げだ。早速龍門渕に向かおう。





【龍門渕高校】

京太郎「で、でっけぇ・・・」ゴクリ

警備員「・・・・ジーッ」ギロリ

京太郎「ものすごくおっかない警備員までいるし・・・どないしよう」ブルブル

ハギヨシ「お待ちしておりました」ヌッ

京太郎「ほぁぁぁぁぁ!?」ビックリ

ハギヨシ「おや、これは失礼しました」ペコリ

京太郎「は、ハギヨシさん!!どうして?」

ハギヨシ「警備の者から貴方の特徴を聞きましてね、間違いないかと」

京太郎「そ、そうだったんですか・・・」ドキドキ

ハギヨシ「それでは、お嬢様がお待ちですので・・・」スッ

京太郎「は、はい!」カチンコチン

一「ねぇ、透華。なんかお客様だって?」パチッ

透華「え、ええ。衣が認めた雀士らしいのでお呼びしましたわ・・・」ポン

純「へーっ、そいつはおっかなさそうだな」チー

衣「有象無象、あの時はまだまだ凡人であったが・・・」ロン!

一「あったが・・・?」ガチャガッチャ

衣「今では、衣も本気を出す必要がありそうだ」ニヤリ

透華「えっ?」パチクリ

コンコン

ハギヨシ「透華お嬢様、須賀様をお連れいたしました」

透華「ええ、よろしくてよ」

ガチャリ

京太郎「ど、どうもー」ガチガチ

一「ん? この声・・・・」

衣「わーい、待ってたぞー」トテトテ

京太郎「お、久しぶりだなー。いい子にしてたか?」ダッコ

衣「こ、子供扱いするな!!」ポカポカ

純「えらく懐いてんな。こりゃまた珍しいこともあるもんだ」ヘー

智紀「・・・・」コクリ

一「あれがそんなに強いの? とてもそうは見えないけど」ギモン

透華「さぁ。ですが、打ってみれば分かることですわ」スッ

京太郎「あ、龍門渕さん。今日はご招待ありがとうございます」ペコリ

透華「透華で結構ですわ。堅苦しいのは苦手でして」

京太郎「はい、透華さん。それと・・・」

一「国広一。一でいいよ」

純「井上純だ。よろしくな」ニッ

智紀「沢村智紀・・・よろしく」

京太郎「俺は須賀京太郎、よろしくお願いします」

衣「おい、きょうたろー。今日は打っていくのか?」ワクワク

京太郎「えーっと、どうしようかな・・・」

京太郎「(あわよくば、名門校の洗礼を受けようかと思っていたけど・・)」ジッ

衣「・・・・?」キョトン

一「ん?」

純「あん?」

智紀「・・・?」

透華「どうかしたしたの?」キョトン

 確かに、名門校だけはある。みんな強そうだ。
 でも、強そうなことは強そうだけど・・・・

京太郎「いや、この程度じゃ練習にならないかなって・・・・」←(健夜、靖子、咏の弟子です)

五人「・・・・・は?」ブツン

京太郎「師匠たちに比べれば・・・って、え?」シマッタ

透華「い、いいいま、アナタはなんて!!」ブルブル

京太郎「へっ、いや! その!!今のは誤解で・・・」アタフタ

衣「きょうたろー・・・確かにお前は成長してここにいる。それは認める」ゴゴゴ

衣「だが、衣の前で吐くには、少しばかり無責任な言葉だった・・・」ゴゴゴ

純「おもしれぇ、相手になってやろうじゃねぇか」バキボキ

一「純くん、ここはボクがやるよ・・・」ジャラッ

智紀「私で十分」ギラッ

京太郎「あの、やっぱり僕・・・・」スタコラ

バタン

ハギヨシ「・・・・」ニッコリ

京太郎「こ、これは・・・・」アセダラダラ

衣「さぁ、卓に付くがいい・・・・」ゴゴゴゴ

透華「・・・・・・」←冷やし

京太郎「い、嫌だぁぁぁあぁぁ!!!」ガタガタ




【京太郎・衣・透華・智紀 対局】

京太郎「あ、あのー・・・一つ質問なんですが?」オドオド

透華「・・・・」

智紀「何・・・?」

京太郎「これって、確実に俺が不利だと思うんですが・・・」ドウミテモ

透華「心配いりませんわ」キッパリ

衣「侮るな、そのような事は下衆の所業。頂点に立つ者が、策など用いる意味は無し」

智紀「やるからには、全力で一位を取る・・・・」ウンウン

京太郎「そうですか、それなら俺も心置きなく打てそうです」ニッコリ

衣「安常処順。いささか、気を緩めるのが早すぎるのではないか?」

京太郎「えっ? なんでですか?」キョトン

透華「愚問ですわ。私達相手に、いささか余裕の持ちすぎではありませんこと?」

一「そうだね。図太いのかどうなのかは知らないけどさ」キッパリ

純「ただの馬鹿なんじゃねーの」ハハハ

京太郎「ひ、酷い言い様っすね・・・」ヒクヒク

一「じゃあなんでそんなに落ち着いてるのさ。三人の実力が分からない程の素人じゃないでしょ?」

京太郎「だって、強い奴と麻雀を打つのって楽しいだろ?」ニヒヒ

純「はぁ?」パチクリ

京太郎「俺は麻雀がおもしれーから続けてるんだ。こんなに嬉しいことはないぜ」ワクワク ←三位で闇化しようとした人

一「・・・変な奴」ボソッ

衣「一言居士。余計な話はもういい」スッ

 ゴゴゴゴゴゴ

衣「打てば分かる。貴様の考えが、如何に矮小なことか」

一「(あっちゃー、流石衣・・・満月でないのに、これ程だなんてさ)」ブルブル

京太郎「矮小なのはどっちか・・・・」スッ

京太郎「ゲイ、ボルグ!!」カッ

智紀「うっ!!」グサッ

一・純「(なんか刺さったぁぁあああああ!!!??)」ビクッ

衣「なっ・・・」

京太郎「ロン。1500と安手だが・・・構わないよな?」ニッ

衣「なんだ、これは・・・?」

衣「(こいつ、今のを故意にやってのけたのか!? あの場では、確実に衣が和了る筈だった)」サンバイマーン

京太郎「なっ? 麻雀ってば面白いだろ?」ニカッ

衣「・・・・」

一「こ、ころも・・・?」ドキドキ

衣「・・・面白い。それでこそ、衣の認めた男だ」ニッ

京太郎「おう、これからが勝負だぜ!!」

智紀「・・・・」キュンキュン

透華「・・・・」ズズッ



京太郎 29800→31600
透華  25000
衣   25000
智紀  20200→18400




【東一局 二本場 京太郎の親】

京太郎「(魔力も半分くらい持ってかれてるな・・・)」グググッ

透華「・・・・」スッ

衣「(この感覚がある限り、衣に敗北はない・・・)」スッ

智紀「・・・」ボーッ

一「ともきー! ちゃんとツモらないと!」アタフタ

純「何をぼーっとしてるんだ」キョトン

京太郎「さて、どうなるか・・・?」グググッ

京太郎「こ、こなくそ・・・・」グギギギ

衣「なぜだ・・・きょうたろー、お前はどうしてここまで戦える?」

京太郎「意地があんだよ・・・男の子にはよぉ・・・!!」グググ

透華「・・・・」スッ

智紀「・・・・」ボーッ

一「こらー! 真面目に打たないなら代わってよ!!」ムキー

純「お前は落ち着けって」ギュッ

京太郎「(魔力が減っていく中、戦っていくのは厳しい・・・)」グッ

衣「・・・・」スッ

京太郎「(なら、ここで使う!!出し惜しみは無しだ!!)」キィーン

衣「っ!?」ビクッ

透華「・・・・これは?」ビクッ

智紀「・・・・」ドキドキ

京太郎「決める!!」グッ

京太郎「場を支配する能力か・・・厄介だな」グッ

衣「厄介・・・とは異なことを言うなきょうたろー」

一「まるで、対抗出来るとでも言いたげだね」

純「実際に今まで抵抗してるじゃねーか」ウンウン

京太郎「俺ならもっと、ストレートにやるよ」ニヤッ

衣「まさか!? きょうたろー! お前にも・・・」バッ

京太郎「さぁ、始めるか・・・」スッ

衣「(聴牌の気配が消えた・・・? 一体何のために聴牌を崩した?)」

透華「・・・・」スッ

智紀「・・・」スッ

衣「(だが、聴牌していないならこちらに分がある・・・)」スッ

京太郎「・・・・」ニィッ

衣「(よし、この手牌なら智紀を飛ばせる。これで・・・)」スッ

京太郎「まるで白痴だな、天江衣・・・」ククク

衣「なん・・・・だと?」

京太郎「なんで俺に直撃を当てない? どうして智紀さんを狙うんだ?」ニヤリ

衣「そ、それは・・・・」ハッ?

京太郎「それが、回りくどいっていうんだよ、天江衣・・・」キィィィン

一「この気配!? 」←透化持ち

京太郎「さぁ、須賀京太郎が命じる・・・・」キィィン

京太郎「全力で、俺と立ち向かえ!!」キィィィン

衣「はぅ・・・」キィィィン

衣「ああ、分かった。全身全霊を持って、きょうたろーと戦う」スッ

京太郎「それでいい・・・」ニヤッ

透華「(これは・・・まさか?)」スッ

智紀「(衣の能力は場の支配・・・だけど、この人の力は・・・)」ゾクッ

一「人を、支配する能力・・・」ゾクゾク

衣「・・・」スッ つ北

京太郎「・・・カンッ」ニッ

透華「・・・?」カン?

一「こいつ、役無しなのに・・・なんで?」キョトン

京太郎「役無し? 違う、間違っているぞ!!」ゴッ

衣「!?」ビクッ

京太郎「嶺上開花! 2000」ダァン!

透華「なっ!?」ビックリ

京太郎「悪いな、大明カンの責任払いだぜ」ゴッ

純「な、なんて奴だ! この為だけに・・・聴牌を崩して・・・」ブルブル

京太郎「・・・・さぁ、みんなで楽しもうぜ!」ニコッ

透華「・・・・」ズズズ


京太郎 31600→34200
透華  25000
衣    25000→22400
智紀  18400


【東一局 三本場】

京太郎「(だいぶ拘束が緩んできたけど、魔力はもう空寸前だ・・・)」フラッ

衣「(衣が負けるのか・・・泰然自若、落ち着かなくては・・・)」ギュッ

透華「・・・」スッ

智紀「(この局が正念場・・・・)」スッ

京太郎「負けないぜ・・・絶対に!」スッ

京太郎「(・・・体が熱い・・・力が湧いてくる・・・)」チラッ

衣「・・・」ブツブツ

京太郎「(心が動揺して、力が緩んでいるのか・・・なら、今がチャンスだ!!」ギュッ

一「・・・?」

京太郎「グギギギ、こんな、拘束ぅぅぅ!!」バラバラブッチーン

衣「なっ!? そんな馬鹿な!!!」ガタッ

智紀「体が・・・軽くなった?」ポカン

透華「・・・?」ビックリ

京太郎「ふーっ、これでスッキリしたな」ニカッ

衣「(この男、自身が支配を抜けるだけではなく、まさか支配自体を破壊するとは・・・!!)」ビクビク

京太郎「さぁ、これでトドメだ!!」ゴッ

京太郎「よし、このまま突っ切るぜ!」リーチ!

衣「・・・・」ガタガタ

透華「・・・・」スッ

智紀「(衣が怯えている・・・?)」

衣「(この、この感覚はなんだ・・・こんなもの、衣は知らない・・・)」ブルブル

京太郎「さぁ、来い!!」ゴッ

京太郎「・・・・(このまま突っ切る!!)」スッ

衣「・・・」ベタオリ

透華「・・・・」ベタオリ

京太郎「(この二人はこの場は捨てたみたいだな・・・)」スッ

智紀「(大丈夫、この人の捨て牌から言って、恐らくそう高くない)」スッ

京太郎「(智紀さんは勝負を挑んできた・・・)」グッ

智紀「(ふふっ、この調子なら・・・)」ニヤリ

京太郎「(くそ、このままじゃ・・・智紀さん相手に大きな役は上がれない!)」

京太郎「(ここは安手でもいいから、連チャンを・・・)」ヨワキ

 イメージしろ・・・・

京太郎「え?」ドクン

  いいか、お前は戦う者ではなく 生み出す者に過ぎん…
 余計な事など考えるな…

京太郎「余計なことは、考えない・・・」ボーッ

一「・・・?」

お前に出来ることは一つ その一つを極めてみろ…
 忘れるな…
 イメージするのは常に最強の自分だ…

京太郎「最強の自分・・・」ズズッ

 外敵など要らぬ…
 お前にとって戦う相手とは自身のイメージに他ならない…

京太郎「俺の、イメージ・・・」ゴゴゴ

 逃げない。俺は、限界の戦いで・・・自分の力を引き出す!!

純「あいつ、何か様子が・・・」

      トレース・フラクタル
京太郎「――――投影、重装」

透華「!?」ビクッ

智紀「(嫌な感じ・・・でも、私には陣地作成がある・・・)」ドキドキ

            我が骨子 は 捻 じれ 狂う。
京太郎「――――I am the bone of my sword.」

衣「まずいっ!? よけろ、ともき!!!」バッ

智紀「えっ?」スッ つ東

           カラドボルグ
京太郎「―――“偽・螺旋剣”」

京太郎「ロン!!ゴッ

智紀「うっ!?」グサッ

一・純「またなんか刺さったぁああああ!!?」バクバク

透華「・・・・」ホッ

衣「(危なかった。もしも、きょうたろーがもっと高い手だったならば・・・)」ゾクッ

京太郎「もう少し上に行きたかったなぁ」テヘヘ

衣「(やはりこいつは・・・・化物!!)」ブルブル

智紀「・・・・はぅ」キュンキュン


京太郎 34200→39900
透華  25000
衣   22400
智紀  18400→12700


【東一局 四本場 京太郎の親】

京太郎「よし、これで思う存分楽しめるぜ」ニカッ

衣「(初めて出会った。感覚通りに打っても・・・勝てる気がしない相手に)」ブルブル

智紀「須賀君・・・・」ジーッ

透華「・・・・・」スッ

一「こんな、ボク達龍門渕が・・・手も足もでないなんて・・・」ガクガク

純「あいつ、ただもんじゃねーな」

京太郎「へっくしょい!!」ズビー

京太郎「(この感じ、行けるか・・・)」スッ

透華「ふふ・・・・」ニヤリ

智紀「・・・須賀君」ボーッ

衣「感覚が・・・・消えた・・・・」ブルブル

京太郎「・・・・」スッ

透華「・・・」スッ

智紀「(よし、これなら・・・)」ニコッ

衣「(さっきから感じる、この身の震え・・・これは一体・・・?」ブルッ

京太郎「やっぱり、麻雀っておもしれーよな!」ニコニコ

衣「!?」ビクッ

京太郎「皆さんも、そんな縮こまってたら楽しめねーっすよ?」

京太郎「麻雀を好きになれば、麻雀だって応えてくれるんです!」ツモリ

一「そんなことあるわけ・・・!」

純「いや、待て! このツモは・・・!!」

京太郎「な、言っただろ?」ニコッ

智紀「まさか・・・?」

京太郎「ツモ、チンイツ、ドラ2 倍満。8000オール」ゴ

衣「(麻雀を好きになる・・・・衣が?)」

京太郎 39900→65100
透華  25000→16700
衣   22400→14100
智紀  12700→4400 (ステータスダウン)


【東一局 五本場 京太郎の親】

京太郎「よーし、頑張るぜ!」ニヒヒ

一「も、もうやめようよ!!」バッ

京太郎「へっ? なんで?」ポカーン

一「わからないの!? こんな状況で続けたって・・・」

京太郎「本当にそうか?」

一「えっ?」

京太郎「みんなの顔を見てみろよ、これが諦めた奴らの顔か?」

透華「・・・・」スッ

智紀「(まだ・・・まだ点棒がある限り戦う・・・)」ギュッ

衣「(衣は・・・楽しんでいいのか?その答えを・・・知りたい)」キリッ

京太郎「そう来なくっちゃな!!」ニヒヒ

一「お、おかしいよ、みんな・・・」

衣「一つ、聞きたいきょうたろー」ボソリ

京太郎「ん? どうしたんだ?」スッ

衣「衣は・・・かつて、これほど手こずったことがない」

京太郎「そうなのか。そりゃあ運が悪いなぁ」ボンヤリ

衣「運などではない。ただ純粋に、これが力の差なのだろう」

一「そんなこと!!」バッ

透華「はじめ!」スッ

一「・・・・うっ」スゴスゴ

京太郎「んで、それがなんなんだ?」

衣「衣は、麻雀を楽しいと思ったこが無い。無論、嫌だと思ったこともない」

京太郎「それは寂しいな・・・」ウツムキ

衣「だけど・・・・・」

衣「だけど、今・・・衣は、ドキドキしている!」ニコッ

京太郎「え・・・?」パチクリ

衣「きょうたろーに負けたくないと!! 必死になって、凄く・・・不思議な感覚だ!!」ワクワク

純「衣・・・」グスッ

透華「・・・・」ウルウル

衣「これが・・・これが、麻雀の楽しさなのか!?」ドキドキ

京太郎「ああ、そうさ。それが・・・楽しむってことだ!!」ニカッ

衣「うん!! 衣は、麻雀が楽しいぞ!!」ニパッ

一「・・・須賀、京太郎」ドキッ

京太郎「くそっ、中々こねぇな」ポリポリ

透華「・・・・」スッ

智紀「(ツモがよくない・・・)」スッ

衣「ふふっ、これが楽しさかぁ・・・」スッ

京太郎「お、いい顔になったな!!」ニッ

透華「(衣・・・本当に、よかったですわ・・・)」グスッ

衣「あ、とーか!! それだ!!」ロン

透華「うぇっ!?」スビー

衣「うわーい、やったー!! 和了れたぞー!」ピョンピョン

京太郎「あー、ちっくしょー!!」ダハハ

智紀「クスクス・・・」

衣「和了るのが、こんなに嬉しいことだったとはな!!」ニコニコ

京太郎「おう。どんな手でも和了れば嬉しいぜ!!」グッ

衣「きょうたろー・・・ありがとう」ニコッ

透華「こ、こんな筈では・・・・」ショボーン

ハギヨシ「場が、いい感じになりましたね」ニコッ


京太郎 63900
透華  17000→8400
衣   14400→23000
智紀  4700 (ステータスダウン)


【東二局 透華の親】

透華「・・・・(ここで挽回しませんと・・・)」スッ

衣「ふんふふ~ん♪」スッ

京太郎「うおーっし、このまま逃げ切るぜ!!」メラメラ

智紀「私も・・・負けない」ギュッ

純「ぐすっ、衣ぉ・・・」メソメソ

一「いつまで泣いてるの?」アキレ

京太郎「(よーし、いい感じだぜ!)」ニカッ

衣「(これは、和了は難しいか・・・)」フムフム

透華「・・・・」ショボーン

智紀「これは・・・ひどい」グスッ

京太郎「(うーん、配牌はいいのに、点が伸びないな)」

透華「・・・・」スッ

京太郎「(かといって、もう宝具は使えないし・・・)」ウーン

智紀「・・・」スッ

京太郎「(何か、魔力がなくても発動できる・・・そんな武器があれば・・・)」ソウダ

 いいか、お前は戦う者ではなく 生み出す者に過ぎん…
 余計な事など考えるな…

京太郎「余計なことは、考えない・・・考えない」ボーッ

衣「・・・?」

 イメージするのは常に最強の自分だ…

京太郎「最強の自分・・・」ズズッ

 魔力が無くたって、破壊力を持つ。
 そんな武器があれば・・・・!!

京太郎「I am the bone of my sword」

智紀「この、光は・・・?」ビクッ

透華「この、この感じ・・・ようやく思い出しましたわ!!」バッ

京太郎「さぁ、行け!! ヴァジュラ!!!」ピカーッ

透華「貴方こそが、あの、ゼっちゃんでし・・・・」ガタッ

ヒュンッ

透華「たの・・・ヘブッ」グサッ

一・純「とうかあああああああ!!!!」

京太郎「よし、ロン!!」ゴッ

透華「理不尽ですわ・・・どうなっていますの・・・」グスグス

衣「トーカも切羽詰っているな・・・」アワレミ

智紀「・・・・(打たれるのは私の役目・・・・)」ジェラッ

一・純「心臓に悪い、この対局・・・」ドキドキ

京太郎 63900→71900
透華  8400→400 (ステータスダウン)
衣   23000
智紀  4700 (ステータスダウン)

【東三局 智紀の親】

智紀「これからが、私の時代・・・」ブイッ

京太郎「お、負けないぜ!」ニカッ

衣「勿論、衣も手加減はしないぞ」ニヤリ

透華「まだ一回も和了れていませんわ・・・」メソメソ

一「透華、頑張って!!」アタフタ

純「もうリーチもできねぇけどな」アハハ

透華「きぃぃぃぃぃっ!!!」

透華「お、終わりましたわ・・・」ガクガク ←スーシャン

智紀「(後一歩なのに・・・・)」←イーシャン

京太郎「よし、このまま透華さんを・・・」チラッ

透華「きぃぃぃぃっ!!許しませんわ!!!」ギロッ

衣「直情径行、衣も狙わせてもらおう」フフッ

透華「あばば・・・・」マッサオ

京太郎「うーん、中々こねぇなぁ・・・」ポリポリ

透華「ハコは嫌ですわ、ハコは嫌ですわ・・・」ブツブツ

智紀「手が進まない・・・」ションボリ

一「大丈夫だよ透華!! ここから逆転できるって!!」ウンウン

透華「そ、そうですわ。ここから一位になってこそ、龍門渕透華ですわー!!」オーッホッホッホ

衣「あっ、ツモ。1300・2600だ」キッパリ

透華「」ピシッ

京太郎「あー、終わりかー。でも、一位だぜ!!」ニッコリ

衣「衣が二位とはな。・・・透華。飛ばなければまだ続けたかったのに」チラッ

透華「」チーン

智紀「透華、息してない」アワワ

一・純「とうかああああああ!!」ダダッ

京太郎「ま、まじかよ!?」ビックリ

衣「やれやれ、徹頭徹尾。最後まで締まらないな、トーカは」アハハ

透華「ブクブクブク・・・」ビクンビクン


最終結果

1 京太郎 70600
2 衣   28200
3 智紀  2100 
4 透華  -900



【龍門渕高校 正門】

京太郎「今日は、色々とお世話になって・・・」ペコリ

透華「い、いえ・・・こちらこそ、とんだ醜態をお見せしましたわ」アセアセ

一「主に透華がね」ニヤニヤ

純「主に透華がなー」ニヤニヤ

透華「ふ、二人共!!」ウガー

京太郎「あはは、今日はまぐれっすよ」

衣「きょうたろー、今日の対局は・・・衣にとって、生涯忘れなれないものとなった」ウンウン

京太郎「そうか? 俺でよければいつでも勝負してやるぜ!」ニヒヒ

衣「ああ、今度は・・・全力の衣とも打ってくれ!」ニパー

京太郎「あれで全力じゃなかったのかよ!? まぁ、それでもお安い御用だぜ!」タカイタカーイ

衣「うわーい! って、子供あつかいするなっ!」ポカポカ

透華「・・・・」ジーッ

智紀「どうしたの透華?」

透華「いえ、ただ・・・あんなに楽しそうな衣の姿を・・・私は知らなかった」ギュッ

一「透華・・・・」

透華「須賀京太郎・・・彼が、この龍門渕に居てくれたら・・・きっと・・・」

純「ばーか、何言ってんだよ」ポンポン

透華「純・・・?」キョトン

純「おーい、須賀」

京太郎「ん? なんすか?」パチクリ

純「また遊びに来いよな。今度は、オレとも打とうぜ!」ニシシ

京太郎「はい!! 負けないっすよ!!」グッ

透華「え、ええ?」アタフタ

一「簡単なことだよ、透華」アハハッ

透華「え・・・簡単?」

一「また会いたいなら、また招待すればいいじゃん」ネ?

智紀「私も・・・また彼と会いたい」コクリ

透華「私ったら・・・そんなことにも気づけませんでしたわ!」ビシッ

透華「須賀京太郎!! 貴方にお願いしますわ!!」デーン

京太郎「はい・・・?」キョトン

透華「ま、また会いに来てください・・・か、借りを返してさしあげますわ!!」カァッ

京太郎「さっき純さんと約束したんで来ますけど?」キッパリ

透華「・・・・・・///」マッカッカ

衣「やはり透華は忙しなさすぎる・・・」ヤレヤレ




【須賀家 京太郎の寝室】


京太郎「今日の特訓はいい感じだったな!」グッ

京太郎「智紀さんのおモチも・・・」グヘヘ

京太郎「よーし、これからも頑張るぜ!!」フヒヒ

携帯「」ダレーカノタメーニイキテー

京太郎「お、メールだ」パカッ

京太郎「和からか・・・」カチカチ

 今日は何か様子が変だったしな。
 部長がうまくやれてるといいんだけど・・・

京太郎「なになに・・・・」カチカチ

件名:ごめんなさい

本文
 私、須賀君に迷惑をかけてしまっていたようですね。
 部長に叱られて、我にかえりました。ごめんなさい。

 最近の私、どこかおかしいんです。
 何をしていても、須賀君のことを考えてしまって・・・

 須賀君、こんな私を・・・嫌いにならないで。

 だって私は・・・須賀君のことを・・・

須賀君のこと、大切な仲間だと思っていますから。


京太郎「・・・・和。ありがとう」ニコッ

 そうだ。俺達は仲間なんだ。
 和も、咲も、部長も、染谷先輩も、優希も。

京太郎「俺が、みんなを支えなくちゃな」ウンウン

京太郎「だけど、俺は・・・・」カチカチ


【和の寝室】

和「須賀君、許してくれるでしょうか・・・・」ウツムキ

携帯「」ブーッブーッ

和「須賀君!!」ガタッ

和「内容は・・・?」カチカチ

和「・・・・」カチカチ

件名:ありがとう、和

本文 

 俺の方こそ、和にそんな風に思ってもらえて嬉しいぜ。
 それに、迷惑なんてかけてねぇよ。
 ほら、俺ってばスケベだから、和に抱きついて貰えて嬉しかったし・・・
 って、なに言ってるんだろうな。俺もなんかおかしいのかも、あははは。

和「須賀君・・・・」ギュッ

和「あれ? この最後に・・・空白が?」スクロール


 なぁ、和。俺ってば誰かを好きだとか、そういう感情がまだよく分からねぇんだ。
 だから、この気持ちが本物なのか自信がない。

 だけど、今俺が心に思っていることを正直に言うよ。

 いきなりこんなこと言われて、迷惑かもしれねーけど・・・
 和、これからもずっと・・・俺と一緒にいてほしい。


和「・・・・・・・」ボンッ



携帯「」アーサーモヨールーモ

京太郎「・・・・」カチカチ

件名:ずるいですよ

本文

 私・・・、部長に叱られて・・・自分が迷惑だったと気づいて・・・
 もう、須賀君のことを諦めようと、思っていたんですよ?
 なのに、こんなこと言われたら、ますます好きになっちゃうじゃないですか。

京太郎「和・・・」カチカチ

 だから、私は待ちます。
 須賀君の心の整理がつくまで、私は待っていますから。

 いつか、須賀君が自信を持って私を好きだと言ってくれる日まで・・・
 絶対に、離れませんからね?


京太郎「ありがとうな・・・」グスッ


【十七日目(火) 清澄通学路】


京太郎「ふわぁ・・・」ネムネム

京太郎「昨日は和とメールやりすぎた・・・」サンジニネタ

京太郎「俺が、和となんてなぁ・・・」ニヤニヤ

京太郎「ついに俺にも! モテ期到来なのかぁー!!」グッ

???「あっ!」

和「あっ! 須賀君」テクテク

京太郎「あ、和!」ニカッ

和「おはよう、ございます・・・///」カァッ

京太郎「はは、和がこんな時間なんて珍しいな。寝坊か?」ニヤニヤ

和「も、もう! 須賀君だって同じ理由じゃないですか!」プンプン

京太郎「分かったから暴れるなって。ほら、行こうぜ」ギュッ

和「はい・・・///」ギュウゥ

京太郎「・・・・///」テクテク

和「・・・・///」テクテク

京太郎・和「(恥ずかしくて、気まずい・・・)」カァッ

和「あ、そうだ、須賀君!! これを見てください」ゴソゴソ

京太郎「え?」キョトン

和「これ、新しく作ってみたんです!」ニコッ

京太郎「これは・・・」テニトル


(京太郎の髪型のエトペン)


京太郎「俺・・・なのか?」

和「はい。私の好きなものを、合わせてみたんです」ニコニコ

京太郎「お、おう・・・///」マッカッカ

和「これで、これからもっとがんばれます」フフッ

京太郎「なんか、嬉しいような恥ずかしいような・・・」ポリポリ

和「ふふっ、本当は本物の方がいいんですけどね」ギュッ

京太郎「の、和!!」アタフタ

和「あ、これは須賀君に差し上げます」スッ

京太郎「ん? これは・・・ぬいぐるみのキーホルダー?」

和「余った素材で作ったんです。よかったらどうぞ」ニコッ

京太郎「おう、サンキューな! 大事にするぜ!!」ナデナデ

和「エヘヘ・・・//」ポーッ



【清澄高校 廊下】

京太郎「それじゃあ和、俺はこっちだから」バイバイ

和「はい。部活の時間に、また」バイバイ

京太郎「・・・・和、いいなぁ」ウンウン

京太郎「可愛いし、おモチは大きいし・・・言うことないな」グヘヘ

優希「・・・・」ジーッ

京太郎「おわっ、お前いたのかよ!?」

優希「ずっといたんだじぇ」ジッ

京太郎「ん、お前・・・?」ハテナ

優希「・・・私は」ギュッ

京太郎「お前、どうかしたのか?」

優希「部長が・・・おかしな事を言うんだじょ」フラフラ

京太郎「お、おい!?」ガシッ

優希「私と、お前は付き合っているのに・・・誤解だって言うんだじぇ」グスグス

京太郎「俺とお前が・・・・?」

優希「私の想いは、ちゃんと伝わってる筈だじょ・・・だって、だって・・・」ギュウゥゥウ

京太郎「お、おい?」イダダ

優希「ねぇ、京太郎・・・私のこと好き?」ウワメヅカイ

京太郎「あ、ああ。そりゃ・・・好き、かな」ドキドキ

優希「えへへ、やっぱり京太郎は私のものだじぇ・・・」スリスリ

京太郎「お、おい! こんな場所で・・・」アタフタ

優希「誰にも、渡さないんだじょ・・・のどちゃんにも・・・」ギリッ

京太郎「お、お前な!!」

京太郎「お前はそうやって・・・逃げるのかよ」

優希「え・・・?」

京太郎「あーあ、俺の好きな片岡優希は、そんな腰抜けだったのかよ」ヤレヤレ

優希「ど、どういう意味なんだじょ?」ブルブル

京太郎「俺の知ってる片岡優希はな、タコスが大好きな、元気いっぱいの女なんだ」

優希「・・・・」

京太郎「それが、こんな腑抜けになってるなんてな・・・」カナシイゼ

優希「な、なん・・・・」ブルブル

京太郎「あーあ。せっかくの可愛い優希がこんなになって、俺はどうすりゃいいんだ?」

優希「う、うるさい、うるさい、うるさい!!この馬鹿犬ー!!」クギュウウ

京太郎「ってぇ! なにすんだよ!!」クワッ

優希「お前が、お前が勘違いさせるのがいけないんだじょ!!」ポカポカ

京太郎「あー? 聞こえないなー」

優希「きぃーっ!! もう許さないんだじょ!!」ギュウウ

京太郎「いてて、しがみつくなっての!!」

優希「もう、許してやらないん・・・だじぇ」グスッ

京太郎「・・・・優希」ポンポン

優希「最初から、分かってたんだじょ」ボソリ

優希「これは、全部夢だって・・・私の、勘違いだって・・・」グスグス

京太郎「・・・・」ナデナデ

優希「うぅ、ぐすっ、うわぁぁぁぁあん!」ビエーン

京太郎「優希・・・ごめんな」

氷太郎「・・・・」ジーッ

京太郎「もう、スッキリしたか?」ナデナデ

優希「うん・・・悪かったじょ。迷惑かけて・・・」ウツムキ

京太郎「なーに、気にするなっての。俺達、仲間じゃねーか」グッ

優希「仲間・・・じゃ、嫌なんだじょ」ボソボソ

京太郎「ん? 何か言ったか?」ホモナミノナンチョウ

優希「なんでもないんだじぇ!! 泣いたらスッキリしたんだじょ!」ニヒヒ

京太郎「そりゃあんだけピーピー泣いてりゃなぁ・・・」

優希「う~~~っ!! この鈍感マシーン!!」ボカッ

京太郎「いっでぇ!? なにするんだよ!?」クワッ

優希「ふーんだ、せいぜい覚悟しておくといいじょ!」

京太郎「何をだよ?」スリスリ

優希「最後にお前の横で笑うのは、この私なんだじぇ!!」ニカッ

京太郎「お、おう?」キョトン

優希「それまでは、のどちゃんにも貸しておいてやるじょ」ニヒヒ

京太郎「???」ドユコト

優希「ふふっ、浮気はダメよ。ア・ナ・タ」ホッペチュッ

京太郎「なっ!? てめー!」ドキドキ

優希「べーっ! だじょー!」タタッ

京太郎「あの野郎・・・。でも、悪い気はしねーかな」ドキドキ

氷太郎「・・・・・」ギリギリ






【清澄高校 一年教室】

京太郎「さーて、次は体育かー」ウンウン

咲「急ごうよ京ちゃーん」トテトテ

京太郎「ああ、分かってるって」

京太郎「よし、今日も華麗なダンスを・・・」

炎太郎「ダンスはもう無くなったぞ」

京太郎「・・・え?」

雷太郎「保健体育も無いぜ」

京太郎「・・・・、そんなああああ!!!」ダバダバ

京太郎「やきうか・・・」

京太郎「って、ただの野球だろ!?!? まだ言ってんのかよ!?」

咲「京ちゃーん! 出番だよー!!」

京太郎「おう!!守備は任せろー!!」バリバリ

和「頑張ってくださーい!」フリフリ

ゆみ「須賀君、頑張ってくれー!」

和「!?」


カズキ「うおらぁぁぁぁ!!」カッキーン

ゴォォォォォォォッ!!!

リクオ「危ない!! 須賀君!!」

京太郎「このままじゃ・・・やられる!!」ギュッ

ゆみ「須賀君!! 諦めるな!!」

京太郎「・・・そうだ!! 諦めたらそこで・・・!!」

カズキ「須賀!! この前のお返しだぜ!!」ニカッ

京太郎「・・・・うおおおぉおぉお!!」ダダダッ

小鳥遊「やめるんだ!!! そのボールは危険だぞ!!」

京太郎「俺が、俺自身がグローブなることだ・・・・」ピカーン


咲「あ、あれは!?」

和「須賀君の体が・・・グローブに!!」

京太郎「うぉぉぉぉぉぉ」ドッカーン

氷太郎「須賀ああああああああ!!!」

カズキ「やったか!?」ダダダッ

咲「いやあああああ!!」ブワッ

和「須賀くぅぅぅぅぅん!!」

ゆみ「お前たち・・・何を泣いているんだ」フフフ

咲「え・・・?(誰?)」

ゆみ「あそこだ・・・・」

咲「あっ、あれは!?」

京太郎「へへっ・・・どうやら俺は、死神に嫌われているらしいや」ボロボロ

四月一日「はいー、アウトー」

カズキ「そんな、斗貴子さんに殺される・・・」ブルブル

京太郎「やったぜ!!」

士郎「いいガッツだったぜ!! 須賀!!」グッ

ヘラクレス「■■■■■■■■■■■■■■ーー!」

京太郎「照れるじゃねぇか、ヘラクレス!」グッ

ヘラクレス「■■■■■ーー///」





【清澄高校 麻雀部室】

久「みんなー、お疲れ様ー」

京太郎「あ、部長!」ダダッ

久「きゃっ、須賀君」ドキドキ

京太郎「昨日は本当にありがとうございました!!」ペコリ

久「あぁ、あれね。結構大変だったのよー」

京太郎「俺のせいで、すみません」ションボリ

久「ふふ、いいのよ。私は部長なんだから・・・ね?」ナデナデ

京太郎「ぶ、部長!!」ダバダバ

久「こらこら、泣かないの。男の子でしょ?」ヤレヤレ

京太郎「うわーん、部長ー」ダキッ

久「も、もう・・・/// 仕方ないわねぇ」ドキドキ

京太郎「・・・・」グヘヘ

久「・・・」デコピン

京太郎「アウチッ!」

久「・・・・ばか」ボソリ

まこ「・・・・なぜわしだけBのままなんじゃ・・・」ウーン

京太郎「さて、今日は何をしようかな?」ウーン

京太郎「それにしても、昨日の龍門渕は楽しかったなぁ・・・」ボソリ

久「・・・・龍門渕?」ピクッ

京太郎「え、ええ。麻雀部に知り合いがいまして・・・」

久「・・・・・・」ニヤリ

京太郎「え? なんなんですか?」ゾクゾク

久「須賀君、貴方に仕事を与えます」ビシッ

京太郎「え? ええ・・・!?」ビクビク

まこ「ま、覚悟するんじゃな京太郎」ガシッ

京太郎「い、いや・・・部長!? やめっ、やめて! やめてぇぇぇぇ!!」ブルブル


アッーーーー♪



【龍門渕高校 廊下】

京太郎「も、もうお嫁にいけない・・・・」シクシク

純「・・・? なに言ってるんだお前」キョトン

京太郎「い、いや。こっちの話です・・・」ブルブル

純「ま、いいけどよ。それにしても、まさか昨日の今日で来るとは思わなかったぜ」テクテク

京太郎「あはは・・・」

ガチャリ

純「おーい、須賀が来たぜー」

智紀「・・・」ガタッ

衣「うわーい!! きょうたろー!」トテトテ

京太郎「うわっ、天江先輩」アタフタ

衣「衣でいい! 早く遊ぼうよきょうたろー!」ワクワク

透華「はしゃぎすぎですわ、衣」ヤレヤレ

透華「それにしても須賀京太郎・・・よく来てくださいましたわ」

京太郎「京太郎でいいっすよ。今日は、ちょっと暇だったもんで」ポリポリ

一「ふーん、暇な人がこんな盗聴器を付けてるの?」スッ

京太郎「そーそー、部長がどうしてもって・・・はっ!?」

一「・・・・」ニッコリ

純「へー、これはどういうつもりなんだ?」ゴゴゴゴ

衣「・・・?」

京太郎「え、えと・・・その・・・」アタフタ

透華「ふふっ、慌てなくて結構でしてよ」

京太郎「へっ?」

智紀「最初から挙動がおかしい。バレバレだった」

一「ま、どうせ清澄の女子部員に無理やり付けられたんでしょ?」バキッ


【清澄高校】

久「ひぎぃぃぃぃ」バタバタ

まこ「だ、大丈夫か!?」アタフタ

和「そんなことするからですよ」アキレ

咲「京ちゃん、大丈夫かなぁ・・・」





京太郎「すいませんっしたぁぁぁ・・・」ドゲザ

透華「構いませんわ。私たちが強すぎるのがいけないんでしてよ・・・」フフフ

一「清澄もエースに偵察させるなんてね・・・」ヤレヤレ

京太郎「俺なんかエースじゃないっすよ。みんなと打っても三位止まりでしたから」

透華「えっ・・・・・?」マッサオ

衣「それは楽しみだ!! 衣はもっと強い相手と戦いたい!!」ピョンピョン

京太郎「おー、地区大会を楽しみにしとけよ!!」ニシシ

透華「な、なんということですの・・・」ガタガタ

純「コイツより強いのとか、想像できねぇんだけど」

一「で、でまかせだよ。そうじゃなきゃやってられないよ」ブルブル

京太郎「いやぁ、龍門渕の皆さんも強いですから!! 俺、みんなの試合を楽しみにしてます!」

透華「えぇ、せいぜい準備しておくことですわ。味方への慰めの言葉を!!」バーン

衣「きょうたろーなら男子で全国に行ける! 衣と一緒に行こう!」ギュゥゥ

京太郎「いやー、俺なんかじゃムリですよー」

純「こいつはマジなのか、冗談なのか分からねぇ・・・」ドンビキ

透華「まぁ、なんでもいいですわ。それよりも、今日は何をしますの?」

京太郎「えっと、そうだなぁ・・・」



 『ネット麻雀コードギアス チャットルーム』

○ンライズがスポンサーの、ギアス好きが集まるチャットルームである。
その中でもジノ・・・つまり、ナイトオブスリー好きのメンバーが集うルームが存在する


【ジノが好きすぎる人達の部屋 通称ジノ部屋】

ともきー:時代はやっぱりジノ

みはるん:やっぱりジノですよね!!

たかみー:ジノは素敵。無茶苦茶に抱かれたい

きぬきぬ:やっぱ、男は強くて優しくないとアカン!

まっこりーん:せやのう。男は強くないとのう・・・

 これは彼女達ジノ派が、リアルで出会った少年のせいで・・・
 内部崩壊していく様を描いたものである。


【とある日 ジノ部屋】

みはるん:あー、ジノとキスしたいなぁ・・・

たかみー:ジノは軽そうに見えて、きっと慎重

きぬきぬ:分かる!分かるで!! きっと、最初は余裕たっぷりなんやけど~~

(長いので省略)

きぬきぬ:そんで最後には・・・「責任・・・取ってやるよ」カァッ ってなるねん!!

みはるん:すばら!!

たかみー:すばら!!

まっこりーん:ああ、ええのう・・・

きぬきぬ:まっこりーん、どうしたん? なんや元気ないみたいやけど


まっこりーん:いや、なんでもないんじゃ。続けてくれ・・・

みはるん:あのジノの話題なら三日は不眠不休で話せるまっこさんが・・・

たかみー:何か、悩みでもあるの?

きぬきぬ:せや、悩みがあるなら言ってーな。ウチらは仲間やろ?

まっこりーん:なに、少し気分が悪いだけじゃ。ジノのこと考えておれば治る

みはるん:ジノは万病薬ですからね!!

たかみー:ジノとお茶を飲みたい・・・それで・・・

(長いので省略)

たかみー:それで最後には・・・「お茶と俺と、どっちが好きなんだよ?」ムスッ となる。

みはるん:すばらっ!

きぬきぬ:すばらっ!

まっこりーん:すばら・・・・

きぬきぬ:なんやねんまっこりーん!! どうしたん!?

まっこりーん:なんでもないんじゃ・・・なんでも・・・

みはるん:具合が悪いなら、お休みなった方が・・・

まっこりーん:そうさせてもらうかのう。みんな、すまん

 まっこりーん さんが 退室しました。


きぬきぬ:一体どうしたんやろうか?

みはるん:女子には色々ありますからね。

きぬきぬ:ウチの姉なんか、あの日でもピンピンしとるで。ほんまうるさくてかなわんわ。

みはるん:あはは・・・それは羨ましいです。私は結構重いので

 かおりん さんが 入室しました。

きぬきぬ:お、珍しいのが来たやん

みはるん:かおりんさん、お久しぶりですね。

かおりん:あ、どうもお久しぶりです。

たかみー:この間の、『ジノ丼特盛り つゆだくもういっちょ!!』は素晴らしかった

かおりん:はう、アレは力作でしたから・・・

みはるん:確かまだ続いていましたよね。あ、もしかして今日は投下に来てくださったんですか?

かおりん:えと、あの・・・そうじゃなくて・・・・

きぬきぬ:なんや? 何か他の用事でもあるん?

かおりん:・・・・うぅっ

 かおりん さんが 退室しました。

きぬきぬ:あれ、なんやねん?

みはるん:何か様子がおかしかったですね・・・

 ともきー さんが 入室しました。

ともきー:おはよう

きぬきぬ:お、おはようさん。とはいっても、もう夜中やけどな

たかみー:業界用語?

みはるん:あはは、それより今日は千客万来ですね。

きぬきぬ:せやなー、センちゃんとトッシー。そふぃも来れば結構な数なんやけどなぁ

ともきー:今日はこれだけしかいないの? まっこりーん達は?

きぬきぬ:さっきまでおったんやけどな。なんぞ、急に帰りおったで

ともきー:やっぱり・・・

みはるん:やっぱり? 何か知ってるんですか?

ともきー:かおりんも途中で帰った?

きぬきぬ:ビンゴや。なんで分かったん?

ともきー:ごめんなさい・・・まだ言えない

たかみー:それはどういう・・・

 ともきー さんが 退室しました。

きぬきぬ:なんや、これ・・・・

みはるん:あの、ジノ好きの三銃士と言われた三人が・・・

たかみー:これは、何か裏がある。

きぬきぬ:少し、嗅ぎ回ってみる必要がありそうやな・・・

【まこの寝室】

まこ「言えるわけがないじゃろう・・・・」フゥ

 じっと、既に落ちたパソコンを見つめるまこ。

 その傍らにある、小さな写真立てに気がつき、そっと手に取る。

まこ「よりによって・・・ルル似の奴を、好きになったとはのう」


【かおりんの寝室】

佳織「だ、ダメだよね・・・やっぱり」ブルブル

 ほんの数日前まで、ジノ専門の同人作家として名を馳せていたかおりん。
 部屋中にはジノのグッズが溢れ、壁一面にはジノのポスターが貼られていた。

 だが、今はその面影すらなく、代わりに・・・ある人物の写真が貼られている。

佳織「ダメだよね、こんな・・・んんっ、気持ちになっちゃ・・・・」スリスリ

 女装した須賀京太郎の写真を片手に、今日も妹尾佳織は・・・・

佳織「やっ、私・・・こんなに・・・・」ヌルヌル

 自己発電にふけるのであった。


【ともきーの寝室】

智紀「・・・・」スッ

 薄暗い部屋の中で、沢村智紀は小さな針を手に、呆然と立っていた。

智紀「・・・」プスッ

 その白くて綺麗な肌に・・・徐々に刺さっていく針。
 うっすらと赤い筋が、腕にラインを作っていく。

智紀「・・・ダメ。こんなんじゃ・・・」スポッ

 この程度では満足できない。
 物理的な痛みでは・・・気持ちよくなれない。

智紀「須賀君・・・お願い・・・もう我慢できないの・・・」モゾモゾ

 あの時、彼に射抜かれた時の衝撃が忘れられない。

 あの気持ちよさが、胸を掴んで離さない。

智紀「頭が・・・フットーしちゃいそう・・・んぁっ」クチュクチュ

 沢村智紀は、もう引き返せないところまで来ていた。

【次回予告】


【スザク部屋】

ゼロ:ああkjpさこかkぽぱ

こーこ:さっきからどうしたのゼっちゃん?

ゼロ:あkjpヴぁpヴぉあvkp

かなちゃん:もしかしてキーボードが壊れた? 前にウチの部長もそうなってたし!!


 この時、もしも彼のパソコンが壊れなければ・・・・


ドム:それじゃあ、ゼっちゃんはボイチャでよくない?

かすみん:それはいいわね!

 この提案がなければ・・・・

【ゼロ部屋】

カレン:た、大変です・・・!!

トキ:どうしたん?

カレン:ゼロが、ゼロが奪われました!!!

モモ:!!!???

 こんな、悲しい戦争は、起きなかったのかもしれない・・・・

【ジノ部屋】

きぬきぬ:ルルーシュやったんか・・・・!!!

みはるん:これは、許せません!!

セン:絶対に許せない!!!

 そう、きっと・・・・

 コードギアス 愛憎のチャットルーム

【ルキアーノ部屋】


むっきー:・・・・いつまで経っても人が来ない


 同時上映!!
 ルキアーノ部屋の苦悩!! 




【十七日目(火)龍門渕高校 麻雀部室】

京太郎「今日は打つのはやめておきます」

純「おいおい、俺とも打つ約束だろー?」

京太郎「今日はせっかくなので、皆さんとお話でもしようかなって」ポリポリ

一「何それ。女の子をナンパでもしにきたの?」ツーン

透華「こら、はじめ。そう言う言い方はどうかと思いますわ」

一「・・・ふん」

衣「衣はきょうたろーとお話したいぞ!!」

智紀「私も、いいと思う」

透華「そうですわね・・・打てないのは残念ですが。また機会はあるでしょうし」

京太郎「はい! いつでも来ますから!」ニッ

透華「・・・え、ええ」ドキドキ

京太郎「さて、誰と話そうかな?」

京太郎「お、あの人にしよう!」ウンウン

京太郎「智紀さーん」タタッ

智紀「ん・・・何?」

京太郎「智紀さんは打たないんですか?」

 コロモニカナウモノカ コンドハマケマセンワー
 ボクダッテヤレルサ オレハドッチデモイイ

智紀「ううん、いいの」

京太郎「え? どうしてですか?」キョトン

智紀「昨日の対局・・・あの感覚を忘れたくないの」

京太郎「え? 昨日の対局を?」パチクリ

智紀「結果は散々だったけど、得るものが多かったから」カァッ

京太郎「そうですか。そう言ってもらえると、嬉しいです」ニカッ

智紀「・・・・//」コクリ

京太郎「俺も、昨日は楽しかったなぁ・・・」シミジミ

智紀「・・・・あのね」

京太郎「はい?」

智紀「実は・・・」

智紀「アナタのこと、興味があるの」ムニュン

京太郎「おっほぉぉぉ!? と、ととと智紀すわぁん!?」ビクッ

智紀「昨日の能力・・・アレは何?」ギュッ

京太郎「あ、あれは、まぐれといいますか、なんといいますか・・・」

智紀「・・・?」キョトン

京太郎「その・・・胸が・・・」

智紀「あぅ・・・ごめんなさい・・・///」バッ

京太郎「(生きててよかった・・・・)」ジーン

智紀「でも、昨日の貴方は凄かった。私も、本気だったのに」ウツムキ

京太郎「智紀さんだって凄かったじゃないですか!智紀さんから点を取るの大変だったんですよ!」

智紀「そ、そうかな?」

京太郎「はい! 智紀さんはもっと自分に自信をもっていいですよ!」ニッコリ

智紀「私が?」

京太郎「はいっ! 俺が保証しますよ!!」ギュッ

智紀「す、須賀君・・・」ドキドキ

衣「きょうたろー!! 衣が一位だぞー!」トテトテ

 マタトバサレマシタワー ヨエーナトウカ
 タ、タマニハコンナヒモアルヨ!

京太郎「お、やったな!!」ダキアゲ

衣「えへへ、きょうたろーのお陰だ!!」ニコニコ

智紀「ふふっ、衣は須賀君が大好きね」ホホエミ

衣「うん! 大好きだぞ!」

京太郎「おう、俺も大好きだぜ」ギュウ

衣「・・・・クンクン」フヒヒ

智紀「(何か間違った方向に進んでる気がする・・・)」アワワ

京太郎「あ、そうだ智紀さん」スッ

智紀「なに? 携帯がどうかしたの?」クビカシゲ

京太郎「連絡先。交換しときましょうよ」ニカッ

智紀「・・・・・」

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最終更新:2026年01月22日 23:58