アットウィキロゴ
―――【辻垣内家】

京太郎「……」セイザ

智葉「……ふふっ」ヨリソイ

辻垣内父「……」

京太郎「……」

辻垣内父「友達、だよな?」

智葉「ああ、友達だ……な、京太郎?」ニコッ

京太郎「あ、はい」

辻垣内父「……須賀君、君に折り入って頼みがある」

京太郎「ですよね、もうちょっと友達って言っても距離が必要だと思います!」

辻垣内父「その、頼む、智葉のこと」

京太郎「おい話が違うぞ!」

智葉「?」

辻垣内父「もうもらってやってくれ」

智葉「そ、そんな、友達同士だし……な?」カァッ

京太郎(満更でもねぇ顔してるじゃねぇか!)タスケヲモトメルメ

辻垣内父「……」メソラシ

京太郎「おい!」

辻垣内父「もうな、ダメなんだ……」

京太郎「あきらめるなよ! こんな男に大事な智葉さんはやれないだろ! もっと娘大事にしろ!」

辻垣内父「ごめん、お願い」

京太郎「オォイ!」

智葉「京太郎、そんな大事に思っててくれたなんてっ」カァッ

京太郎「違ぇよ! いまどう聞いたらそうなるんだよ!」

バンッ

ハオ「話は聞かせてもらいました!」

明華「異議あり!」

京太郎「ややこしくなるから出てくんなぁっ!」

京太郎(ああ、なぜこうなったのか……数ヶ月前はもっと、こう……)

―――そして時は数ヶ月前に遡る

―――【東京駅】

京太郎「ということで、来たわけだ」

??「ん、来たね」

京太郎「おお、久しぶりですトシさん!」

トシ「ああ……2年ぶりぐらいだね。あんたの母親は着いてくると思ったんだけど」

京太郎「一人暮らしに今の内に慣れとくのもありだって」

トシ「なるほどね」

京太郎「アパートですけどね」

トシ「高校生が一軒家で一人暮らしとか事件の匂いしかしないよ」

京太郎「違いない」アハハ

トシ「とりあえず行こうか」

京太郎「ところでなんでトシさんが? 母さんからなに言われてんです?」

トシ「特になんでもないよ、ちょっと気になっただけだから」

京太郎「はぁ……」

トシ「とりあえず行くよ」

京太郎「うっす!」

―――【街中】

テクテク

京太郎「ふうむ、さすがコンクリートジャングル……暑い」

トシ「まだ3月だよ?」

京太郎「それでも暑いもんは暑いでしょうに……ほら、あの子日傘差してる」

トシ「確かに……ってあれは」

京太郎「知りあいっすか?」

トシ「いいや」

京太郎「なんで意味深なこと言ったんですか……って」

??「……」タユン

京太郎(おっぱい……)

トシ「……あいつを見てみな、どう思う?」

京太郎「凄く、おおきいです……じゃなくて!」

トシ「相変わらずだねぇ」ハァ

京太郎「相変わらずってなんっすか!?」

トシ「そのまんまの意味さね」ケラケラ

京太郎「おのれ……っていうか巨乳が周りになかったから飢えてんですよ」

トシ「あんたの母親はかなり大きいでしょ?」

京太郎「母親って……そういう目で見れないっすよ」ゲッソリ

トシ「あらそう……意外」

京太郎「トシさんの中の俺って」

トシ「酒池肉林の主」

京太郎「董卓か!?」

トシ「まぁ……うぅ~ん」

京太郎「悩むの!?」


京太郎「っていうか、女友達がぺったんこだったもんでその反動が」

ピリリリリ

京太郎「ん?」ピッ


差出人:咲
件  名:
本  文:殺すよ?


京太郎「こわっ! なに!? どっかから見てるの!?」バッバッ

トシ「こわいよ京ちゃん」

京太郎「俺のがこわいよ!」

トシ「まったく、どうせあの子だろ、咲ちゃん」

京太郎「あんたもよくわかるな!」

トシ「京ちゃんがそんな反応する相手って言えばねー」

ブワッ

京太郎「っと」

トシ「ん、風か……」

フワッ

京太郎「え、お……っと」パシッ

トシ「日傘、飛んできたね」

京太郎「で、ですね……これどうしよ」

トシ「なんていうか、さすが京ちゃん」

京太郎「え、なにが?」


??「す、すみません……それ、私のです」

京太郎「え、あ……あの、おっ」

??「お?」


京太郎(っぶねー! おっぱいって言うとこだった!)

トシ「……クッ、ククッ……」フルフル

京太郎(こいつ、気づいてる!)

??「えっと、なにか……?」

京太郎「ああ、いや……お、お綺麗ですね」ニッ

??「……」

京太郎(……あれ)

??「これがナンパというものですね!」

京太郎「違うから!」

??「え、違うんですか?」

京太郎「ああいや、なんつーか……と、とりあえずこれ」スッ

??「あ、ありがとうございます、危うく日傘が飛んで行ってしまうところでした」ニコッ

京太郎「可憐だ」

??「へ?」

京太郎「うっ」

トシ「くくっ……」プルプル

京太郎(こいつどついたろか!)

??「やはり、ナンパ?」

京太郎「違いますから! 確かに綺麗で可憐だとも思いましたけど!」クワッ

??「さ、さすがにそんな風に言われると……」カァッ

京太郎「すみません!」

京太郎「と、とりあえずナンパじゃないんです! 本当に!」

??「そ、それはわかりましたからっ」アハハ…

京太郎「うごご……」

??「日傘、本当にありがとうございました……またどこかで会うことがあれば」ニコッ

京太郎「あ、はい!」ニッ

??「では……」

京太郎「……ああ~ああいう子とお近づきになりたい」

トシ「なれるなれる」

京太郎「適当だなぁ」

トシ「バカだねぇ、根拠があるのさ根拠が」

京太郎「どんな?」

トシ「統計」

京太郎「どこの!?」

―――【じゃん壮】

京太郎「なにこの雀士のためにあるようなアパート」

トシ「ほぉ……因果だねぇ」

京太郎「なにが?」

トシ「まぁともかく……うん、帰るかね」

京太郎「なにしに来たんですか」

トシ「見に来ただけだよ、そしたらまた“麻雀を教えてあげられる”だろ?」

京太郎「そうですけど、岩手に暮らすとか言ってませんでした?」

トシ「まぁたまに来るってことさ」

京太郎「まぁ、了解っす」

トシ「そんじゃ……くれぐれも気をつけなね」

京太郎「なにが?」

トシ「刺されないように」

京太郎「俺なにすんの!?」

トシ「それじゃあね」フリフリ

京太郎「なんか不安残して帰るんじゃないよ!」

―――【じゃん壮:自室】

ガチャッ

京太郎「おお、意外と綺麗だ……にしても」チラッ

ドッサリ

京太郎「……さて、部屋作りといきますか」

ピリリリリ

京太郎「ん、電話?」ピッ

?『京ちゃん今どこー?』

京太郎「咲……迷子かい?」

咲『ちょっとした冗談だよ、そんな深刻そうな声で聞かなくても』

京太郎「聞くよ。お前の今までのことを統計した結果だよ」

咲『まったくもう、それで新しい家どうかなって』

京太郎「普通だよ普通」

咲『良いなぁ一人暮らし』

京太郎「そうだろそうだろ」ハハハ

咲『もうえっちな本隠さなくて済むね』

京太郎「おいこら」

咲『京ちゃんの隠してある場所、知ってるからね?』

京太郎「マジで!?」

咲『知ってたからね』

京太郎「えっ」

咲『貧乳幼馴染ものばっかだったね』

京太郎「嘘つけ! それ知っててなんで一緒にいた! 好きなのか!?」

咲『いや……それはちょっと』

京太郎「本気で否定すんなよ!」

咲『まぁなんていうか……巨乳のお姉さんものだよね』

京太郎「やっぱ知ってたのね」

咲『まぁね、ていうか巨乳ばっかだよね』

京太郎「あ、はい」

咲『……貧乳、嫌い?』

京太郎「えっ」ドキッ

咲『はい今ドキッとしたー!』

京太郎「ううう、うるせぇよ! ばーか!」

咲『バカって言った方がばきゃ』ガリッ

京太郎「舌噛んでんじゃねーよばーぎゃ」ガリッ

京太郎「むなしい争いだったな」

咲『だね……そんじゃまたね』

京太郎「おう、東京来い」

咲『うん……また麻雀しようね』クスッ

京太郎「おう」フッ

ピッ

京太郎「……明日から咲がいない生活かぁ、退屈だなぁ……」ハァッ


京太郎「……ま、なるようになるかぁ」

―――数日後【臨海高校前】

京太郎(思ったよりデカい……てかやっぱ長野の中学とは比べ物にならんな)フム

???「……金髪で、大きくて」

京太郎「ん?」クルッ

京太郎(お、大人の女……胸も尻も無いが)

???「……優男顔」

京太郎(開幕ディス!?)

???「……熊倉さんの」

京太郎「え、トシさんの知りあい?」

???「そ、私はアレクサンドラ・ヴィンドハイム……まぁここの麻雀部の監督」

京太郎「え……これ俺麻雀部に入るパターン?」

アレク「そう聞いてたけど?」

京太郎「……ふむ、なるほど……」

京太郎(まぁ良いか)

???「あ、監督が男に絡んでる」

??「ホントですね……見ない顔ですし、留学生枠じゃなさそうですね」

???「意外と帰国子女だったり?」

??「それはなさそうですね」クスッ

テクテクテク

アレク「まぁ、麻雀部続ける気になるかどうかは話別だから」

京太郎「ええ~なんですかそれ、修羅の国?」

アレク「誰がカイオウよ」

京太郎「おお、わかりますね……じゃなくて、実際なんでですか?」

アレク「女子だらけだし、それなりに強い子ばかりだし?」

京太郎「大丈夫大丈夫、俺なんて魔王とババア相手に修行してましたし」

アレク「なにその微妙な難易度」

京太郎「鬼みたいな強さしてますけどね」

アレク「へぇ……とりあえず今日、始業式終わったら麻雀部の部室来て」

京太郎「うっす!」

アレク「熊倉さんの紹介だし、期待してるから」フッ

京太郎「期待にそえればなによりで」

アレク「あと熊倉さんから」

京太郎「ん?」

アレク「心配ないと思うけど二股はダメだよって」

京太郎「あのババア!」

京太郎(くっそう、てかトシさんなんで俺にこの学校紹介したんだ……なんか理由があるのか?)テクテクテク

??「新作のカップ麺を部室で食べマス」

??「なんの宣言だ、ダメだと言ってほしいのか」

??「非道な真似を!」

??「なにがカップ麺だ」

京太郎(でか、俺より……)

??「おや、男子生徒とは珍しいデスネ」

??「一年だろう」

京太郎(俺の話、だよなぁ……まぁ絡んでもしょうがないしとりあえずクラスに行くか)テクテクテク

スッ

??「……」

??「どうしました?」

??「いや、妙な感覚が……」

―――【1年B組】

京太郎(金八先生~)

ガラッ

???「坂本先生~!」

京太郎「なぜそこで苗字呼び!」

???「おおっ!」

京太郎(くそっ、咲との日常の成果でついうっかり知らない奴にツッコミいれてしまった!)

???「あ、誰かと思えば監督と話してた」

京太郎「へ、ああ、ヴィンドハイムさんのことか」

???「麻雀するの?」

京太郎「まぁ、麻雀部入るみたいな感じだったぞ」

京太郎(小さいな、髪長いけど)

???「へぇ~ナイスツッコミだったし今後を期待だねハオ!」

??「なにを期待したんですかなにを、ていうかよく初対面でそこまでぐいぐいイケますね」

???「大丈夫なオーラ出てるし!」

京太郎「それ褒めてる?」

???「褒めてる褒めてる!」アハハ

京太郎「……まぁなんつーか、そっちも麻雀部?」

???「まぁね、すでに一週間前から挨拶済みの麻雀部さ!」

??「麻雀留学ですからね」

京太郎「なにそれ」

???「とりあえず、私はネリー・ヴィルサラーゼ!」

京太郎「へぇ……なんかあれだな、新しい」

ネリー「なにが?」

京太郎「なにかが……」

??「麻雀部に入るなら一応仲間ですね……ハオ・ホェイユーです」

京太郎「一応って……」

ハオ「まだ続けるかもわからないでしょう?」

京太郎「みんな言うなそれ、こわいんだけど」

ネリー「大丈夫大丈夫」ケラケラ

京太郎「信用ならね~」

―――始業式も終わって……

京太郎「麻雀部の部室ってどこ?」

ハオ「知らないんですか?」

京太郎「今日来たばっかだからな」

ネリー「まったくしょうがない子だなぁ……教えて欲しければそれなりの報酬を」

京太郎「行こうぜホェイユー」

ハオ「そうですね」シレッ

ネリー「……無視しないでよ」

京太郎「するわ」マガオ

ネリー「真顔やめてよ! ちょっとした茶目っ気だよ!」

京太郎「本当に?」

ネリー「ちょっと本気だった」

京太郎「こいつはダメだ、置いて行こう」

ネリー「ひどっ! お金が欲しくてなにが悪い!」

京太郎「余の中ほどほどが一番だよ!」

ハオ「……ちょっと仲良すぎじゃありません?」

京ネリー「どこが!?」

ハオ「そこ」

京太郎「まぁせっかくだし、こっから麻雀部行った時とか世話になるしジュースぐらい買ってやるか」

ネリー「さすが! 神様須賀さま! 奢ってもらえるなら悪魔に魂だって売るよ!」

京太郎「お前それ早めにやめとけよ?」

ネリー「なんで?」

京太郎「……その、なぁ?」

ネリー「……やらしいこと考えてるでしょ」ジト

京太郎「多少はね?」

ネリー「ふぅーん……」

ハオ「えっと、先に部室に言ってますね?」

京太郎「お、ホェイユーはいらないか?」

ハオ「ええ、私は」フッ

京太郎「それじゃネリーに案内してもらってあとで行くわ」

ハオ「はい、それではまた」

京太郎「それじゃなー」

ネリー「あとでねー!」

ハオ「……ホント、出会って3時間ぐらいとは思えませんね」

―――【臨海高校麻雀部部室】

ハオ「というわけで新しく入る男子がさっそくネリーと仲良く」

アレク「やるなぁ、須賀……」

ハオ「智葉とメグの二人もきっと仲良くなれると思いますよ」

智葉「……特徴を聞く限り」

メグ「デスネ……」

ハオ「?」

アレク「で、その二人はどこに?」

ハオ「飲み物を買いに行ってそろそろ戻ってくるはずで」

ガチャッ

ネリー「おー! いつもの部室より低い!」

京太郎「お邪魔しまーす」カタグルマ

ハオ「思ってた三倍は距離つめてる!?」

ネリー「さぁ入れ京太郎!」

京太郎「失礼しまーす!」スッ

ネリー「へぼっ!」ガンッ

メグ「天井にぶつかった!」

京太郎「ネリーぃぃぃぃ!」

ネリー「京太郎、私が死んだら私の骨をオーストラリアの」

京太郎「長澤ま〇み気取りとはふてぶてしいぜ」ケッ

ネリー「突然冷たい!」

ハオ(しかも名前呼びに……)

京太郎「それじゃほれ、とりあえず冷やしてとけ」ピトッ

ネリー「ひゃぅっ、つめたい……」

京太郎「かわいいやつめ」

ネリー「……うわぁ」ジト

京太郎「俺の優しさをなんて目で返すんだお前」

ネリー「いやぁ、だって、ねぇ?」

ハオ「軟派な人ですね」ススッ

京太郎「距離とられた! おいどうするネリー!?」

ネリー「知らないよ」

智葉「……まずは自己紹介からはじめないか?」

メグ「同感デス」

京太郎「すみません!」

京太郎「改めまして、須賀京太郎です!」

智葉「お前が監督期待の、というわけか……辻垣内智葉だ」ファサッ

京太郎(結構、デカいな……)

メグ「メガンダヴァン、デース! 気軽にメグで結構ですヨ!」

京太郎(デカいな……)

アレク「……まぁ、とりあえず麻雀を」

ガチャッ

??「遅れました」

アレク「ああ、こっちが最後の一人」

京太郎「最後って?」

メグ「ああ!」

ハオ「それってハネクリ……じゃなくて!」

智葉「臨海のレギュラー最後の一人だ」ハァ

京太郎「で、最後の一人は……」

??「あ……」

京太郎「……こ、この間の可憐な人」

??「そ、その呼び方はやめてくださいっ」カァッ

京太郎「す、すみません」

アレク(手、早くない?)


京太郎「須賀、京太郎です」

??「明華……雀明華です」ニコッ

京太郎「す、数日ぶりです」

明華「はい!」ニコッ

ネリー「手が早いなぁ」

ハオ「やはり軟派士」ススッ

京太郎「誤解だから!」

―――それから

京太郎「おっし、ロン!」

智葉「支配系か?」

京太郎「なにその麻雀」

ハオ「あなたが言いますか」

明華「そうですね、須賀君がいる卓の場合……」

アレク「なるほど、これが熊倉さんの言ってた」

京太郎「くそ、俺の麻雀ステータスが全部バレてら」

ネリー「なになに、京太郎ってコネ入学?」

京太郎「人聞き悪いな!」

メグ「実力で留学してきた叩き上げは伊達じゃないデス!」

京太郎「なんか対抗心燃やされてる……」

智葉「麻雀はいつから?」

京太郎「小さい時に、確かトシさんと会ったから……10年ぐらい?」

アレク「ん、結構長いな」

京太郎「まぁ……あ、でもその前にちょっとやったとかなんとか」

智葉「ともかく10年以上となれば期待だな」

京太郎「ところで一つ良いですか?」

明華「どうしました須賀くん?」ニコッ タユン

京太郎(おっぱい)

京太郎「その、俺以外の男子は……?」

智葉「いないな」

ハオ「いません」

メグ「ないデス」

京太郎(女子だらけ……き、キツいかもしれないぞこれは!)

京太郎「そっかぁ……」

智葉「となると個人戦で頑張ってもらうことになるな」フッ

京太郎「マジっすかぁ……ま、団体戦より個人戦のが得意なんだろなってとこありますけど」

メグ「そうなんデスカ?」

京太郎「まぁ団体戦で色々ありましたから……」

ネリー「麻雀?」

京太郎「違う違う、スポーツ……」

智葉「なにはともあれ、良い手際だった……少しばかり印象が変わったぞ」フッ

京太郎「マジですか!」

智葉「ああ、良い後輩ができた」

京太郎「おお~! 自慢の後輩になれるように頑張りますよ!」

明華「その息ですよ須賀くんっ」グッ タユン

京太郎(おっぱい)

ハオ「……」ジト

京太郎「ハッ!」

ネリー「どうしたのハオ?」

ハオ「……いいえ」ジト

京太郎「お、お待ちになって」

ハオ「いえ、別になにも……ただ私は印象が変わりそうにないなーと」

京太郎「ホェイユーさぁん!」

ネリー「?」

メグ「?」

アレク「二人とも……ラーメン食べに行くか?」トオイメ

智葉「ふむ……なるほど」

メグ「どうしたんデスカ?」

智葉「先ほどの須賀だ」

京太郎「俺ですか?」

明華「そうですね……こちらが本気では無かったとはいえ、ここまでとは」

京太郎「……褒められてます?」

ネリー「割とね」

京太郎「やったぜ!」

ネリー「やったね京ちゃん! 評価が増えるよ!」

京太郎「おいやめろ」

ハオ「確かに麻雀の腕は確かですね」

京太郎「“は”って……」

ハオ「当然です」ヤレヤレ

京太郎(おっぱい……)

ハオ「……っ」カァッ

京太郎「正直すまん」

ハオ「ま、まったくこれだから男は……」ボソボソ

智葉「どうした?」

ハオ「い、いえなんでも」フイッ

智葉「?」

京太郎「俺のせいなんです」ポン

智葉「っ」ビクッ

京太郎「あ、すんません」

智葉「あ、ああいや……」

アレク「処女だな」

ネリー「処女の反応だね」

メグ「バージンデスネ」

智葉「ううう、うるさいお前らもだろ!」

京太郎(女子高じゃあないんだぜ)

京太郎(にしても、麻雀麻雀麻雀麻雀だな……てか他の人たちと話してないや)

ネリー「どうしたの?」

京太郎「いや、なんかネリーたちと他の人たちってちょっと違う?」

アレク「留学枠の四人と、プラス女子個人戦三位のサトハ……そりゃ違うってもんよ」

京太郎「女子個人戦三位!?」

智葉「ん、ああ……」

京太郎「凄いっすね! いや、ほんと!」

智葉「そ、そうか?」テレッ

ハオ「おお、照れてますね」

明華「珍しい」

智葉「うるさい」

京太郎「でも、それで壁ってできるもんですか?」

アレク「麻雀部だとどうしてもね、練習にしたってあんまり他の子と打たないし」

京太郎「そういうもんですか?」

智葉「たまには打つけどな」

京太郎「ふぅむ……でも本気のみなさんと渡り合えるようになるまでは俺、こっちにいない方が良いんじゃ?」

アレク「そうね……須賀は好きにすれば良い」

京太郎「え、フリーダム?」

アレク「セクハラはダメよ」

京太郎「わわわ、わかってらぁ!」

ハオ「わかってなかった顔ですね」ジトー

京太郎「違うって!」アタフタ

ネリー「私狙われてる~!」キャー

京太郎「いや、違うから」マガオ

ネリー「あ、はい」

智葉「ふぅ、今日はこれで……終わりだな」

明華「今日はいつもより打ちましたね~」ノビー

京太郎(おっぱい!)

アレク「ん~疲れたぁ」ノビー

京太郎「そうですね」キリッ

ハオ「……」

ネリー「京太郎のこと苦手?」

ハオ「に、苦手とかそういう前になんというか……まだ会ったばかりですし、今日だけでネリーみたいにはなれません」

ネリー「京太郎、結構とっつきやすいと思うけど」

ハオ「まぁ明華やサトハもわりと打ち解けてはいますけど」

ネリー「まぁまぁ、これからこれから」

ハオ(やらしい目で明華やサトハや……わ、私の胸を見てますし……仲良く、なれるんでしょうか)

メグ「帰りどっち方面デスカ?」

京太郎「えっと、近場っちゃ近場なんですけど」

―――【じゃん荘:自室】

京太郎「なんか……コンビニ弁当も数日間連続で食ってると飽きるな」モグモグ

咲『なんでこのタイミングで電話? 通い妻してほしいの?』

京太郎「お前の飯うまいよなぁ」

咲『でも東京は遠いからね、無理、出直してきて』

京太郎「冷たい奴め」

咲『本音出さないだけありがたいと思ってよね』

京太郎「本音って?」

咲『なんで京ちゃんのために私が御飯作るの?』

京太郎「……ごはんがしょっぱい」

咲『面倒くさい』

京太郎「おい! 前御飯作ってくれたじゃんか!」

咲『自分のついでにね』

京太郎「うっ、うぅ……そんなんだから幼馴染のくせにヒロインになれないだっ」

咲『うっさいなぁ! 幼馴染って時点で負けフラグなんだよ!』

京太郎「え、お前それだから俺を諦めて?」

咲『ごめん、気持ち悪いから切って良い?』

京太郎「冷たいなぁ」

咲『京ちゃんのホームシックを埋めるために電話付き合ってあげてる私の身にもなりなよ!?』

京太郎「ええ~頼むよ咲~頼りはお前だけなんだよ~」

咲『全然ときめかない、やりなおし』

京太郎「ひどい」

京太郎「ていうか咲さん」

咲『なに京太郎さん』

京太郎(気持ち悪いな)

咲(気持ち悪)

京太郎「俺相手に、ときめけるの?」

咲『無理だね』

京太郎「はなから無理なこと言わないでくれる!?」

咲『あはは、京ちゃんが無謀な挑戦をするのが見たかったんだよ』アハハ

京太郎「鬼か! もう良い俺こっちにずっと住む! おっぱいもあるし!」

咲『あ? つまりはあれかな? こっちにはなかったと?』

京太郎「はい」キッパリ

咲『夏、おぼえてなよ?』ゴゴゴゴ

京太郎「あ、はい」ガクブル

咲『っていうかおっぱいがあるってなに、そんな人と知りあえたの?』

京太郎「しょうがないなぁ、聞かせてやるか」フッ

咲『腹立つなぁ』

京太郎「俺もたまには傷つくからね?」

咲『絶妙なラインを狙ってるに決まってるじゃん』アハハ

京太郎「こいついつか泣かす」

京太郎「……と、うわけだ」

咲『へぇ、まぁ仲良くなった子は巨乳じゃないってことでしょ?』

京太郎「ぐはっ!」

咲『京ちゃん、どんな人とも大抵、ある程度は仲良くなれるし』

京太郎「ほ、褒め言葉だよな」

咲『絶対それ以上はいかないけど』

京太郎「ぐはぁっ!」

咲『まぁなんていうか、ガンバッテ』

京太郎「お前、頑張らせる気ないだろ」

咲『いやぁ、京ちゃんに彼女ができていじりまわすってのも楽しそうではあるんだけどねー』

京太郎「お前に彼女は紹介しないからな!」

咲『それはしなよぉ!』クワッ

京太郎「お、おう、それはする……」

咲『しなよ……』

京太郎「……そんなに俺に彼女ができたら、興味ある?」

咲『そりゃあるよ、あの京ちゃんの彼女となったら……それにさ』

京太郎「ん?」

咲『一応心配じゃん、京ちゃんが騙されてたりしないかどうかさ』

京太郎「咲……!」

咲『ていうか京ちゃんが美人と正攻法で恋仲になれるわけがない』

京太郎「おい」

咲『一応色々報告楽しみにしてるねー』

京太郎「はいはい」

咲『あと壁ドンはしてね!』

京太郎「しねぇよ」

―――数日後【臨海高校:1年B組】

京太郎「おはようさん」

ネリー「あ、おはよー」

ハオ「おはようございます」

京太郎(ううむ、ネリーとは仲良くなったけどホェイユーとはいまいちか……ぐおごご、だがおっぱいを見てしまうのは男の性)

京太郎「……はぁ」

ネリー「どしたの?」ストン

京太郎「ホェイユーとな、もうちょっと距離を縮めたい」

ネリー「好きなの?」

京太郎「いや、そういうわけじゃなくてな……ただ純粋に」

ネリー「まぁ他の人とより私たちと絡んでる方が多いからね、部室でも」

京太郎「だろぉ? それを思うと五人とは仲良くしておきたいじゃん」

クラスメイトA「ねぇ須賀君にネリーさん」

京ネリー「ん?」

クラスメイトA「……付き合ってたり」

京太郎「ないない」ハハハ

ネリー(真っ向否定、腹立つ)

ネリー「まぁ付き合ってはいないけど」

クラスメイトA「なら……なんで来て早々、須賀君膝にネリーさん乗ってるの?」

京太郎「気にしてなかったわけじゃないけど、まぁ良いかなって」

ネリー「座り心地以外と良いんだよね」

クラスメイトA「そ、そうなんだ……」

ネリー「でもお昼一緒に食べてるぐらいだし」

京太郎「ネリーと一緒に食べてればそりゃハオとも一緒になるだろ」

ネリー「そうだけど、ほんとに嫌なら私と一緒でも嫌だと思うんだけどなぁ」

京太郎「そういうもんか?」

ネリー「まぁなんていうか……うん、それじゃ私が一肌脱いであげようかな!」クルッ

京太郎「へぶっ」バチッ

ネリー「ああごめん京太郎!」

京太郎「か、髪びんた……そういうのもあるのか」

ネリー「ま、まぁこれに免じて私が一肌脱いであげるって!」

京太郎「すっごい不安」

ネリー「こんな美少女が脱いであげるとまで言ってるのに……不能?」

京太郎「そんなこと言うんじゃありません!」

―――そして放課後【麻雀部部室】

京太郎「ふぅむ……」タンッ

明華「どうしたんですか須賀君」タンッ

京太郎「ああいや、ちょいと思うとこありまして」

ネリー「例のこと?」タンッ

京太郎「まぁな」

智葉「なぜ二人だけでわかりあってる。こちらに説明一切なしに」タンッ

明華「仲良しですね」クスッ

京太郎「いや、まぁなんつーか……」タンッ

ネリー「ロン、平和ドラ2で3900」

京太郎「うお、マジか」

ネリー「ま、しょうがないから私が一肌脱いであげようって話だよ」

京太郎「お願いしますネリーさまっと……ほい」ジャラ

ネリー「まいどー」

アレク「……やらしい取引現場みたいになってるわね」

明華「確かに」カァ

京太郎「違いますから!」

ネリー「ふふふ、京太郎ったら好きだなぁ」

京太郎「お前否定しろおバカ!」

明華「そ、そういう……ご、ごめんなさい、ちょっと仲良くしたいなぁなんて思ってしまって、これじゃ浮気に」

京太郎「なりません! 仲良くしましょう! お互いもっと知りあいましょう!」ガシッ

明華「ふぇっ……は、はぃ」コクリ カァッ

メグ「おお、間髪いれずに手を握るとは……」

アレク「あれは危険だな」

ネリー「どういう意味で?」

アレク「いろんな意味で」

智葉「まったく……京太郎、うちの中堅と恋仲になるのは構わないが麻雀に支障がないようにな」

京太郎「はい!」

明華「こ、こいなかっ……そ、そういうのじゃありませんからっ!」

京太郎「真っ向否定ですか」ハハッ…

明華「え、いやそのっ、別に須賀君はそのっ、カッコいいし気立ても良いし言うことはないんですけどっ」

ネリー「おー、まんざらでもない?」

明華「か、からかわないでくださいっ!」カァッ

京太郎(かあいい)

智葉「まぁお前らがどうなるのも勝手だ、私の知るところじゃあない」フッ

明華「さとはっ、変なこと言わないでください!」マッカ

京太郎(ああ~こういう清楚な感じの子は周りにいなかった、しかもおもち)

(私がぺったんことでも、ん?)

京太郎(くっ脳内に直接!)

明華「もお、からかわないでくださいっ……須賀君も迷惑なら言って良いんですからね?」

京太郎「いや、明華さんみたいな美人相手ならむしろ嬉しいぐらいで」

明華「もぉ……」

京太郎「それにほら、東京着た日に運命的な出会いしてるし!」

明華「……そ、その、須賀君」

京太郎「はい!」

明華「……な、なんでもないですっ」ウツムキ

京太郎「え、明華さん?」

明華「す、少しお手洗いにっ」タタタッ

京太郎「え、え?」

メグ「あれですネ、京太郎は……明華のこと好きなんデスカ?」

京太郎「え、普通に好きですよ?」

ネリー「のわりに今の会話、口説き落とす気満々だったよね」

京太郎「……くくく、口説くってそんなわけないだろ!」

ハオ「やっぱりそういう男なんですね」ジト

京太郎「誤解だよ!」

ネリー「でもまあ、あれだねー」

京太郎「なんだよ?」

ネリー「京太郎がハオと仲良くなったらこれは私のおかげだから」

メグ「身体をささげろト?」

ネリー「違うよ!」

京太郎「いやん」

ハオ「地獄に落ちてください」

京太郎「そんなに!?」

ネリー「だから身体をささげるとかそんなんじゃなくて!」

京太郎「でもごめんなネリー、俺お前とは付き合えない」

ネリー「え……」

アレク「ん?」

ネリー「……告白してないのに振られた私!? 人生初の振られるのがこれ!?」

京太郎「ごめんな、でも初恋は実らないって」

ネリー「勝手に初恋扱いで挙句に振られた扱い!?」

京太郎「ごめん、俺……メグさん無しじゃ生きられない体に」

メグ「ハハハ、残念でしたねネリー」

ネリー「なんかムカつく! 私はまったく関係ないけどムカつく!」

智葉「仲良いな……」

アレク「なにしみじみと……」

智葉「友達って良いな、と思いました」

アレク「……いやあんたも友達でしょ」

智葉「なんかこう、私も京太郎と友達にはなりたいんですが……男友達というのができたことがなくて」

アレク「深く考えないで良いでしょ」

智葉「そういうものです、か?」

アレク「そういうもんよ」フッ

智葉「さすが監督、伊達に歳とっているわけじゃないですね」フッ

アレク「ん、殴って良いのか? これはディスられたわよね?」

智葉「年長者の言うことには耳を傾けるべきだ、よし……明日から頑張ろう」

アレク「よし、喧嘩なら買うぞこの難聴め……というより明日からってやらない奴の常套句じゃ」

智葉「なにを失礼な、私は明日やると決めたらやるんです」コクリ

アレク(サトハ、こいつこんなんだったか……?)

アレク「ていうか後半部分は聞こえてるのね」

智葉「なんの話です?」

アレク「こいつ……」ググッ

京太郎「おいネリー、なんで膝の上に乗ってる」

ネリー「この方が教えやすい」

京太郎「別に良いけどさ」

明華「そうしてると兄妹みたいですね」クスッ

ネリー「だって京太郎、お姉ちゃんと呼んで良いよ」

京太郎「なにいってんだお前、むしろお兄ちゃんと呼べ」

ネリー「お兄ちゃん!」

京太郎「お、おおう……意外と威力高い」

ネリー「褒めてる?」

京太郎「思ったより可愛いって話だ」

ネリー「普段可愛くないみたいな言い方だね!」

京太郎「普段からカワイイよ!」

ネリー「……あ、はぃ」カァッ

―――数日後【渋谷】

京太郎(……せめてホェイユーと多少は打ち解けなければ、今後の麻雀部生活に関わる)

京太郎「たくネリーの奴、遅い」

京太郎(ネリーの作戦では、俺とネリーとホェイユーの三人で遊びに行って親交を深めようということだったが……)

京太郎「遅いなあいつ」

ハオ「あ、須賀くん……」

京太郎「ああ、ホェイユー」

京太郎(あいつ早く来て俺と作戦会議って言っただろうに)

ハオ「ネリーは?」

京太郎「遅いんだよなぁ、時間にルーズな奴だ」

京太郎(奢りなのに来ないってのは、不思議だな……)

ピリリリ

京太郎「あ、ネリーから?」ピッ

ネリー『もしもし』

京太郎「おうネリーか、お前待ち合わせの時間は」

ネリー『ごめん、しんどい』

京太郎「ファッ!?」

ネリー『てか熱ある』

京太郎「おいおいおい、元気だけが取り柄だろ!」

ネリー『そうでもないよ、ネリーはか弱い女の子なの』

京太郎「おいこら! ネリー! ネリーさん! ネリーさま!」

ネリー『健闘を祈る』

京太郎「うぉい!」プツッ

京太郎「……切れた」

ハオ「どうしたんですか?」

京太郎「え、えっとだな……」

京太郎「……ということだ」

ハオ「な、なるほどネリーが……」

京太郎「二人になるし……」

ハオ「そうですか」コクリ

京太郎「か、帰るか?」

ハオ「え?」

京太郎「ほら、俺とホェイユーだけってのもな」

ハオ「……嫌なんですか?」

京太郎「そういうわけじゃなくて、ホェイユーが」

ハオ「別に嫌ではありません」

京太郎「え」

ハオ「せ、せっかくなんですから予定していた映画でも見ますよ」

京太郎「い、良いのか?」

ハオ「なに言ってるんですか、ここで帰る方が意味が分かりません」フンス

京太郎「……お、おう!」

京太郎(良かったぁ、これでちっとは仲良くなれるように!)グッ

ハオ(……なんというか、下心が見える人ですし……ちょっと、心配ですけど)

京太郎「とりあえず映画だっけ……そもそも映画見るついでに遊ぶかって話だったんだよな」

ハオ「ですね。私の見たい映画だって言ったらネリーが一緒に行こうと」フッ

京太郎「ん、まぁ俺も気になってたけど……なんつーか意外」

ハオ「え、そうですか?」

京太郎「うん……ガッチガチのアクション映画だろ?」

ハオ「ストーリーも気になってるんですよ」

京太郎「まぁ俺も気になってたから丁度良いや」

ハオ「……須賀くんは、映画とか見るんですか?」

京太郎「ああ~ダチと良く見たよ、平日の休みとかあったら一緒に午後ローとかで」

ハオ「へぇ……」

京太郎(咲、大爆笑しながらB級映画見てたなぁ)

ハオ(仲の良い友達、ですか……こっちに来てからは麻雀部のみんな、ぐらい?)

京太郎(ま、同じ映画見れば感想言い合うぐらいはできるし……よし、頑張るぞ!)

―――【映画館】

京太郎「とりあえずポップコーンとか買うか?」

ハオ「そうですね……」

京太郎「一緒に買ってくるけどなに欲しい?」

ハオ「えっとそれじゃあ……」フム

京太郎(腕を組むハオ、たまらんな……)

ハオ「……っ」バッ

京太郎「っ」

ハオ「で、ですからっ」

京太郎「す、すまん……俺も見ないようには、そのしたいん……だが」

ハオ「も、もう良いです。とりあえずポップコーンとウーロン茶で!」フイッ

京太郎「ホント、ごめん……」ハァ

ハオ「……い、いいですよ、もう」マッカ

京太郎「うう、俺のばか……」ハァ

ハオ「……」

京太郎「と、とりあえず入ろうぜ」

ハオ「あ、お金」

京太郎「いいって奢るよ」フッ

ハオ「い、いえしかし」

京太郎「世話になってるしな」

ハオ「……せ、世話ってなんのですかっ!?」カァッ

京太郎「え、麻雀の」

ハオ「え……あ、そ、そういう」マッカ

京太郎「ん?」

ハオ「い、いえ……あ、ありがとう、ございます」

京太郎「お、おう……?」

京太郎(どうしたんだホェイユー……)

ハオ(うぅ、わ、私はなにをっ……)

―――【上映中】

京太郎(ほへー、アクションすんごい……この動き、頑張ればできそうだな)

ハオ(かっこいい……)

京太郎(使うことなんて絶対ないけどこのアクションおぼえとこ)

ハオ(へぇ……こんな感じのストーリーで、っていうかわりと難しい)

京太郎(バイクアクションかぁ、バイク……バイクの免許欲しいなぁ、取れるか)

ハオ「……ん?」

ハオ(なにやら、妙な雰囲気に……)

京太郎(定番っちゃ定番だよなぁ……濡れ場はあって当然だけど)

ハオ「っ」カァ

京太郎(なんつーか、デートコースの映画としても定番っていうか……こんなイベント望んでないんですが、気まずくなっても嬉しくねぇんだよ!)

―――【映画終了後】

京太郎(なんだかんだで濡れ場のあと、ちゃんとアクションシーンとかあったし流れ変わったな!)

ハオ「ふぅ……おもしろい映画でしたね!」パァッ

京太郎「だな、全体通して映し方が良かった気がする。ストーリー展開も……ハッピーエンドだったしなにより」フッ

ハオ「はい、恋愛物としてもしっかりしてました」

京太郎「だなぁ、王道を行きつつもって感じで」

ハオ「はい、意外と早くに、むす、ばれ……っ」カァッ

京太郎(流れ変わったな)シロメ

―――【ファミレス】

京太郎「ふぅ……落ち着いたなぁ」

ハオ「ですね」クスッ

京太郎(ちょっと、変わったかな……)

ハオ「それにしてもおもしろかったです!」

京太郎「だなぁ、ネリーも来れれば良かったんだけど」

ハオ「……そうですね」クスッ

京太郎「あいつも運が悪いっていうかなんというか……でもまぁホェイユーと来れて良かったよ」

ハオ「え、そうですか?」

京太郎「おう、こうやって話せるしな。共通の話題あると色々と楽しいし」ニッ

ハオ「……はい」フッ

京太郎「男優が好きとかじゃないのか?」

ハオ「あ、はい、特には」

京太郎「そっか……女子はそういうので行くパターンが多いらしいからな」

ハオ「そうなんですか?」

京太郎「らしい」

京太郎(咲も好きな俳優とかいなかったしなぁ、おもしろそうなら見るみたいな感じだったし)

ハオ「でもかっこよかったですよね」

京太郎「ほう、ああいうのが好みか」ニヤ

ハオ「そ、そういうことではなくって! た、たぶんアクションとか見てたからっ」

京太郎「わかるわかる」

ハオ「須賀君はあの女優さん、好きなんですか?」

京太郎「え、特にそんなことは」

ハオ「胸が大きかったので」クスッ

京太郎「うっ……い、痛いとこつくな」

ハオ「あのシーンだって結構谷間が……」カァッ

京太郎「……自爆するぐらいなら言うなよ」ケラケラ

ハオ「あぅっ……」マッカ

京太郎(かわいいな、からかい甲斐がある。とは言いつつフォローするか)

京太郎「まぁあれだな……」

ハオ「な、なんですかっ」

京太郎「ああいうの興味ある歳だもんな!」

ハオ「……も、もう知りませんっ!」フイッ

京太郎「えっ!」

―――【帰り道】

京太郎「ふぅ、電車乗って遠出ってのも久しぶりだったなぁ~」ノビー

ハオ「私もです。今日はありがとう須賀君」

京太郎「……いや、むしろこちらこそ」

ハオ「……でもお昼までご馳走になって」

京太郎「そこは男の子としてのプライドってことで……まぁ今度どっか行くとしたら割り勘かもーなんつって」

ハオ「なら今度はしっかり割り勘ですからね」クスッ

京太郎「……え」

ハオ「もう少し一緒でしたよね確か、わりと近かったはずで」

京太郎「ああいや、俺こっちに行くわ」

ハオ「そうなんですか?」

京太郎「ああ、ネリーの奴が心配だいsなぁ」

ハオ「……なるほど」フッ

京太郎「そういうこと、あいつも一人暮らしだし……」

ハオ「……優しいんですね」

京太郎「よせよくすぐったい」ハハッ

ハオ「それじゃ、ネリーのことお願いします」ニコッ

京太郎「おう、それじゃあな!」フリフリ

ハオ「はい、また学校で」フリフリ

タッタッタッ

ハオ「……ネリーが言っていた通りですね」フッ

―――【今朝】

ハオ「えっ、須賀君と二人ですかっ!?」

ネリー『ごめん、具合悪い……』

ハオ「な、なら今日は中止にして」

ネリー『京太郎のこと、嫌い?』

ハオ「そ、そういうわけじゃなくてっ」

ネリー『京太郎ってさ、まぁちょっと大きい胸が好きすぎっていうかスケベなとこもあるけど……悪い人間じゃないよ?』

ハオ「それはサトハたちを見ればわかりますけど……」

ネリー『本当に嫌がるようなこと、京太郎はしない。気も使えるしそれなりにできた人間だよ京太郎は……それはネリーが保証する』

ハオ「……」

ネリー『それにさ、ハオと普通に仲良くしたいって思ってるんだよ、京太郎』

ハオ「わ、私とですか?」

ネリー『うん、だからネリーが今日のセットしたんだけど……面目ない』ケホッケホッ

ハオ「……」

ネリー『だから今日だけでも、付き合ってあげてくれない、かな?』

ハオ「わかり、ました……」コクリ

ネリー『えへへ、ありがと……ネリーも京太郎とハオが仲良くなったら嬉しいからっ』

ハオ「……わかったから今日は大人しく寝ててください」ハァ

ネリー『うん、ネリーのことは忘れて楽しんできてね~』

―――夕方【マンション:ネリーの部屋】

ピンポーン

ネリー「うぅっ、誰だろ……勧誘だったら追い返してやろ」ピッ

京太郎『おーいネリー』

ネリー「……京太郎、なんで?」

京太郎『そりゃまぁ、普通に心配だから来たに決まってるだろ』

ネリー「移るよ、ああ移して治すってのも」

京太郎『なんでも良いから開けてくれ』

ネリー「はいはい」ズルズル

ガチャッ

ネリー「はい、どしたの?」

京太郎「看病っていうか、とりあえずお見舞い」

ネリー「ハオとのデートは?」

京太郎「成功、かな一応は……普通に友達程度にはなれたんじゃないか?」

ネリー「なんで京太郎、ネリーの家きたの?」

京太郎「そりゃ心配だったからな……ほれ早く入って寝ろ」

ネリー「起こしといて」ケホケホ

京太郎「悪かった悪かった、とりあえず……りんごでも食うか?」

ネリー「……うん」コクリ

ネリー「うぅ~」フラフラ

京太郎「おいおい、大丈夫か」スッ

ネリー「……ベッドまで運んでぇ」

京太郎「……はいはい」フッ

スッ

ネリー「ありがとっ」

京太郎「お前軽いよなぁ……てか熱いなお前」

ネリー「私の膝裏に手を突っ込むなんて、へんたぃ……」

京太郎「お前が運べって言ったんだろ」ハァッ

テクテクテク スッ

京太郎「はいどうぞお姫様」

ネリー「えへへ、ありがとっ……」ポケー

京太郎「どういたしまして、ってお前……眼、赤いぞ?」

ネリー「んぅ、ちょっとしんどかったから」

京太郎「そっか、それじゃりんご切って……いやすりおろしてくるか」

ネリー「ぅんっ」コクリ

京太郎「ちゃんと寝とけよ」ナデナデ

ネリー「んっ」コクリ

―――【台所】

京太郎「……思ったより良いとこだなぁ」

京太郎(っていうか小奇麗だな、幽霊とか出なさそう)

ジャリジャリ

京太郎(りんごすりおろすの、無心でできて楽だな)ジャリジャリ

ネリー「きょぉたろぉ~」

京太郎「ん? どしたー!」

ネリー「きょーたろー!」

京太郎「どうした!」ダッ

バッ

京太郎「どうした!?」

ネリー「うぅ~」ポロポロ

京太郎「お゛ぉ゛っ!!?」

ネリー「うぅ~」ポロポロ

京太郎「どどど、どうしたどうした!」ナデナデ

ネリー「うぅ、ねりー……しぬの?」

京太郎「か、風邪で死なないって、病院行ったか?」

ネリー「うんっ、朝……熱、38度あって、一応……行って」

京太郎「おう、良い子だ」ナデナデ

ネリー「ただの、風邪だって、言われたけどっ」

京太郎(あ~風邪って夜になると辛くなるよなぁ……熱も上がるし)

ネリー「うぅ~」グスッ

京太郎「大丈夫だって、死なない死なない」ナデナデ

ネリー「……うぅっ」グスグス

京太郎(心細くなるよなぁ、てか一人だし故郷じゃないしだし色々あんのかね)

京太郎「……んっ」ギュッ

ネリー「ふぇ?」

京太郎(ついつい抱きしめてしまったが、大丈夫だろうか……)

京太郎「……大丈夫だからな」ナデナデ

ネリー「うぅっ」ギュゥッ

京太郎(なんか子供ができたような気分だ)ナデナデ

ネリー「」グスグス

京太郎「ほら、ここにいるから……な?」

ネリー「うんっ……」グスッ

ネリー「んぅ……」スゥスゥ

トサッ パサッ

京太郎(よし、落ち着いたし寝たし、りんご擦って帰るかなぁ)

カチッカチッ

京太郎「……もう7時だしなぁ、いやまだ7時か」

京太郎(とりあえずりんご擦って、9時までは待とう、うん!)

ピロリン

京太郎「ん?」

差出人:ハオ
件  名:なし
本  文:今日はありがとうございました。楽しかったです

京太郎(律儀な奴め)フッ

京太郎「こちらこそありがとうっと……」

ネリー「んっ、きょぉたろぉ……?」

京太郎「あ、起こしちゃったか……ごめんな」

京太郎(寝たばっかだったのに)

ネリー「んぅ……大丈夫、だけど……」

京太郎「とりあえずりんご擦ってくるからな」

ネリー「どこにもいかない?」

京太郎「おう、すぐそこにいる」

ネリー「かってに、かえらない?」

京太郎「大丈夫だよ」ナデナデ

ネリー「……ぅんっ」ニコッ

京太郎(かわいい)

―――少しして

京太郎「ほれネリー、りんご擦ってきた」

ネリー「ん、ありがとっ」

京太郎「起きれるか?」

ネリー「んぅ……」

京太郎「ああもう」コトッ

スッ

ネリー「あっ」

京太郎「辛いなら頼れ、上体起こしてるの辛くないか?」

ネリー「……うん」コクリ

京太郎「ならなにより……それじゃほれ」

ネリー「……たべさせて」

京太郎「は?」

ネリー「腕あげるの、つらぃ……ネリーに頼って良いって言った」

京太郎「……しょうがないな」フッ

スッ

京太郎「ほれ、あーん」

ネリー「あむっ」ハムッ

京太郎(大丈夫か……?)

ネリー「ん……おいしい」エヘヘ

京太郎「まぁただのすりおろしたリンゴだしうまくて当然なんだけど」

ネリー「うぅん、京太郎がいてくれたから、おいしい……」エヘヘ

京太郎「かわいいこと言うな」

ネリー「かわっ」カァ

京太郎「ん?」

ネリー「な、なんでも……なぃ」ウツムキ

京太郎「食べれるか?」

ネリー「う、うん」コクリ

京太郎「それじゃ、ほれ……あーん」

ネリー「あ、あーん」

京太郎「なんだかんだで全部食べちゃったな」アハハ

ネリー「うんっ、ありがと……」

京太郎「もう大丈夫か?」

ネリー「っ」

京太郎「……まだ不安か?」

ネリー「だ、大丈夫……」

京太郎「……なら俺の服の裾、離さない?」

ネリー「あぅっ……ご、ごめん」パッ

京太郎「寝るまで、寝るまでいるな」

ネリー「っ」パァッ

京太郎「たくもう、こんな甘えん坊だったかお前」フッ スッ

ネリー「んぅっ」ピクッ

京太郎「長い綺麗な髪してるよなぁ……」

ネリー「えへへ」ニコッ

京太郎「ん、とりあえず寝ろ」

ネリー「うんっ」ギュッ

京太郎「容赦なく手を握るなぁ」

ネリー「……だめ?」

京太郎「良いよ、ちょっと元気になってきたみたいだしゆっくり寝ろ」

ネリー「……うん」コクリ

京太郎「……」フッ ポンポン

ネリー「……ありがと、きょーたろ……」

京太郎「いつでも頼れ」ポンポン

―――【翌朝:自宅】

ジリリリリリリリ…バンッ

ムクッ

京太郎「……実に快晴」

京太郎(にしても、なんだかんだで10時過ぎだったなぁ帰るの)

京太郎「……一応メールしとくか、大丈夫かっと……」

京太郎(結構、罪悪感抱くかね……ちょっと茶目っ気入れとこ、怒られるかもだけど)

京太郎「出かけるかなぁ、今日も……」ノビー

―――朝【ネリーの家】

ネリー「……」パチッ

ネリー(あ、そういえば昨日……キョータロー、帰ったんだ)

ネリー「京太郎、優しかったなぁ」フッ

サワッ

ネリー「頭も、髪も、撫でてくれたし……って」カァッ

ネリー(なになになにっ!? なにいまの!? うわあぁぁぁっ! キョータロー相手になにやってんのネリー!? うわぁぁぁっ!!?)

ネリー「殺して殺して殺してぇ! いっそ死なせてぇっ!」ゴロゴロゴロゴロ

ピタッ

ネリー「うぅ~ネリーとしたことがぁっ……あ、ああ、あんなっ」マッカ

ネリー『うぅん、京太郎がいてくれたから、おいしい……』

京太郎『かわいいこと言うな』

ネリー「……はうぅっ!?」ボンッ

ネリー(お、落ち着かなきゃネリー! 次会った時、普通に、普通なように!)スーハー

ネリー「……よしっ!」グッ

ピロリン

ネリー「あ、メール……京太郎からっ、お、落ち着けネリー……」スーハー

京太郎:風邪治ったか? 昨日は可愛くって危うく好きになるところだったぞ(笑)

ネリー「……ふぇっ!?」ボンッ

ネリー(ああ……次からいつも通りに、できるかなぁ、ネリー……)

―――【街中】

京太郎(家出てきたけど、行く場所無いんだよなぁ……)

トボトボ

京太郎(ネリーは風邪引いてるし、ホェイユーは昨日遊びに行ったし、てか誘って来てくれるとも思えない)

スッ

京太郎(あとは、明華さんにメグさんに智葉さん……どうすっか)フム

??「ん、京太郎か?」

京太郎「え?」

??「あ、やっぱりか」フッ

京太郎「……智葉さん」フッ

智葉「どうしたこんなところで」

京太郎「せっかくの休みだし外に出てきたんですけどやることなくって」

智葉「目的も無く出てきたのか」クスッ

京太郎「いやぁ、いま遊ぶ相手を探してたんですけど、麻雀部の誰か誘おうかなって思って」

智葉「丁度良い、買い物に行くところなんだが一緒に行くか?」クスッ

京太郎「お、いいですね!」

智葉「……」

京太郎「どうかしました?」

智葉「いや、男友達なんて初めてだから……少し距離感がわからなくてな」クスッ

京太郎「意外ですね、なんつーか沢山いそうなもんですけど」

智葉「京太郎がはじめてだ」フフッ

京太郎(あらやだ、やらしいこと連想しちゃう)

―――【街中】

テクテクテク

京太郎「なんか新鮮ですね、智葉さんと二人でこうやって歩くの」

智葉「そういえばそうだな」

京太郎「基本的にもう一人一緒にいますもんね」

智葉「……名前呼びこそしてるが、友達の友達感があったからな」フッ

京太郎「まぁ俺も先輩ってイメージの方が強かったし……」

智葉「……よし、京太郎!」グッ

京太郎「ん?」

智葉「今日は色々遊ぼう、せっかく麻雀部に入ってなおかつ同レベルで訓練になるという長い付き合いになりそうな男だしな!」

京太郎「……ですね、親交を深めといて悪いことはないですし」フッ

智葉「そうと決まればさっさと買物をしてどこか行くぞ!」ニッ

京太郎(サバサバしててカッコいいっていうか……でも笑顔はかわいいなぁ)

智葉「いくぞ!」

京太郎(正直、異性として見ちゃうよなぁ……)

―――【ショッピングモール】

京太郎「色々入ってますね」

智葉「とりあえず私の目的を済ます」

京太郎「目的って?」

京太郎(ああ! それってハネクリ)

智葉「服だ、私服」

京太郎「ですよね、二つの意味で」

智葉「?」

京太郎「いやいやなんでも……にしても私服ですか、今もですけど智葉さんの私服って新鮮ですね」

智葉「そうか?」

京太郎「はい、なんかやっぱりズボンなんだって感じはありますけど」フッ

智葉「バカにしてないよな?」ジト

京太郎「してませんよ!?」

智葉「わかってる」ハハッ

京太郎「からかわないでくださいよ」フッ

智葉「にしても京太郎はなんというか」

京太郎「ん?」

智葉「……チンピラくさいな」

京太郎「!?」ガーン

智葉「つ、強い方のな!」

京太郎「なんのフォローっすか!」

京太郎「……」

智葉「ん~どうするか」フム

京太郎「……こう見ると、可愛い女の子ですね」

智葉「お前、私をなんだと思ってたんだ?」

京太郎「ああいや、カッコいいイメージの方が強いっていうか……」

智葉「まぁ良く言われるが」ムスッ

京太郎「不貞腐れなくても」ハハッ

智葉「……京太郎は、こっちとこっちどっちが良いと思う?」

京太郎「……こっちのカーディガンですかね」

智葉「ふむ、じゃあこっちにするか」

京太郎「良いんですか?」

智葉「せっかく、その……と、“友達”が選んでくれたものだしな」カァッ

京太郎「……はい」フッ

智葉「ところで、なんでこっちを?」

京太郎(そっちの方がおっぱいの形がわかるから)

京太郎「そっちの方が智葉さんが魅力的に見えるから、ですかね?」

京太郎(ものはいいよう!)

智葉「……そうか」フフッ

京太郎(よしよし切り抜けた!)

智葉「持ってもらって良いのか?」

京太郎「そりゃ男として当然」

智葉「……そうか、これが男友達、なるほど」ニコニコ

京太郎(異性の友達がそんな嬉しいのか……完全に脈無しだって言われてるみたいで複雑だけど)

智葉「そうだ、京太郎の服も身に行くか?」

京太郎「あ~俺はまた今度で良いですよ」

智葉「そうか、ならどうするか」

京太郎「飯でも食べに行きましょうか、せっかくですし」フッ

智葉「もうそんな時間か、なら……うん、行こうか」フッ

京太郎(智葉さん、なんか浮かれてるなぁ……まぁ一緒に遊んでて浮かれてくれてるのは嬉しいけど)

智葉(男友達か、新鮮だな……大事にしなきゃな!)グッ

―――【ファミレス】

京太郎「こんなとこで良かったですか?」

智葉「ん……友達といったらファミレスだからな」フフッ

京太郎(そんなぼっちってわけじゃないだろうに……思ったより少ないのか?)

智葉「……友達はな、少ないぞ」

京太郎「えっ」

智葉「まぁなんというか、家がその……あ、なんでもない」

京太郎(え、なになに! こわい! チンピラ絞められる!? チンピラじゃないけど!)

智葉「い、いずれ、な?」

京太郎(一体なにがあるというんだ!)

智葉「とりあえず頼もうか」フッ

京太郎「あ、そうっすね……にしても」

智葉「ん?」

京太郎「……なんか嬉しいです」

智葉「どうした改まって」

京太郎「いや、智葉さんみたいな美人の先輩と遊びにいけるなんて思わなくて」アハハ

智葉「いつでも誘われれば行くさ、友達だからな」ニコッ

京太郎「」ゾクッ

智葉「ん、どうした?」

京太郎「あ、いやなんでも……なんだろ今の」ハテ?

智葉「どうした、風邪か?」

京太郎「あ~その可能性はあるかも」

智葉「そ、それは大変だいますぐ帰るか!?」

京太郎「え、いや、大丈夫ですって心配しすぎですから」アハハ

智葉「そ、そうか……?」

京太郎「そうですよ」フッ

智葉「むぅ……本当につらかったら言うんだぞ?」

京太郎「はい、優しいですね智葉さんは」フッ

智葉「そ、それは当然、だろう……と、友達、だからなっ」カァッ

京太郎(ん? 妙な違和感……)

――その後

京太郎(まぁ普通に食事してるわけだが……いや、俺は食べ終わったけど)

智葉「ふぅ……ごちそうさま」

京太郎(ああいうの普通にやれる女の子は好感持てるよなぁ)

京太郎「……」ジー

智葉「ど、どうした?」

京太郎「ああいや、そういえば俺って智葉さんの連絡先知らないんですよね」

智葉「え、そ、そうだったか?」

京太郎「はい、やっぱ先輩のしかも智葉さんみたいな美人には言いにくいですから」アハハ

智葉「な、なんで今は?」

京太郎「友達になってくれるって智葉さんが言ってくれたから……良いかなとか思ったんですけど、ダメで」

智葉「ダメじゃない!」

京太郎「う、うっす」

京太郎(超食い気味)

京太郎「そ、それじゃ交換しますか」

智葉「あ、ああ!」パァッ

京太郎(かわいいな……てかマジで友達少ないのか)

……

京太郎「よっし完了、おお……俺の連絡先に」

京太郎(巨乳の美人先輩……もうなにもこわくない!)

智葉「ふふっ、メアドが増えたぞっ」ニコッ

京太郎「それじゃこれから気軽にメールとかできますね」ハハッ

智葉「め、メール……気軽にメールって一体なにを話せば?」

京太郎「何気ないことで良いんですよ、それじゃ俺から送っても良いですか?」

智葉「い、良いぞ! 待ってるからな!」

京太郎「は、はい」コクリ

京太郎(そんな嬉しいのか……)

智葉(メールで雑談! そんなのもあるのか!)パァッ

―――【夕方】

京太郎(まぁそのあとはゲーセン行ったりして遊んだわけだが……)

智葉「それじゃあ、またな」

京太郎「……」

智葉「あ、うちか?」

京太郎「はぇ~すっごい大きい」

京太郎(純和風の家、門も和の匂いしかしない……っていうか今時こんなの、仕事って?)

智葉「わざわざ送ってくれて、ありがとう……」

京太郎「え、ああいや別に」

智葉「そ、そのな……ここが家なんだが、その……」

京太郎「いや、別に」

智葉「勘違いしないでほしいんだ、別にそういうことじゃなくって!」


近所の子供A「あ、おじょーだ!」

近所の子供B「おじょーおかえりー!」


智葉「……そ、その」

京太郎「まぁなんつーか、また来ます」フッ

智葉「っ……基本的に、みんな引きつった笑いで去ってそのまま来なくなる……」

京太郎「そんなの知りません、俺にとっちゃどうでもいいことですから」

智葉「……道場なんだぞ?」

京太郎「え、そうなんですか? へぇ~道場かぁ」

智葉「本当だからな?」

京太郎「別に疑っちゃないですよ」アハハ

智葉「……その、これからも」

京太郎「……智葉さん」

智葉「ん?」

京太郎「それじゃまた明日、学校で……それとまた、一緒に出かけましょうね!」

智葉「……あ、ああ!」パァッ

京太郎「それじゃ! あとメールしますね!」

智葉「ま、待ってるからな!」

京太郎「はい!」タッタッタッ

智葉「メール……待ってるからな?」ニコニコ

近所の子供A「なんかおじょーがこわい」

近所の子供B「あれはアリだろ」

智葉「ふふっ……友達……」ニコニコ

―――【じゃん荘:自宅】

ガチャッ

京太郎「さて、ただいまーっと」

カピー「カピ」オカエリ

京太郎「おおカピーよ」ナデナデ

カピー「カピ」クスグッタイゾ

京太郎「さて、とりあえず」スッ

カピー「カピ!?」モウ、ホウチカ!?

京太郎「智葉さんにメールでも……いや、早すぎか? まぁ良いか」

スススッ タンッ

京太郎「よっし、今日のデートは楽しかったですよ、で良いよな」

ピロリン

京太郎「はやっ!」

スッ

智葉:友達同士でデートになるか、あまりからかうな(笑)


京太郎「なんだ、案外普通にメールっていうかできるじゃんか」

京太郎(あれ、他からもメッセージが、ネリー?)


ネリー:熱下がったよ! 今度お礼するね♥


京太郎「ふむ……ハートなんて使うキャラだったかネリー、まぁ良いか」

京太郎(こっちもうつってなかったし問題なしだし……とりあえずお礼期待してるぞっと)

京太郎「さて、智葉さんになんて返すかな~」

京太郎(ああ~東京に来てからなんか充実してる! あんな女っ気まで±0とは違うな!)

ピロリン

京太郎「ん?」

咲:なんかよくわかんないけど、失礼なこと考えたでしょ。嶺上するよ?

京太郎「こわっ!」

―――翌日【臨海高校:1年B組】


京太郎「おっす!」

ハオ「あ、おはようございます」ニコッ


(なんだと、ホェイユーさんが、須賀に!?)

(須賀ァ!)

(タタカワナケレバ!)

(オルァクサァヲムッコロス!)


京太郎「ん?」ピクッ

ハオ「どうしました?」

京太郎「ああいや……なんか妙な視線が」

ハオ「ああ、ネリーと仲良くしてると良く睨まれてるじゃないですか、男子に」クスッ

京太郎「いや、でも視線が多すぎな気が……6は感じた」

ハオ「男子は3人ですし気のせいじゃ?」

京太郎「そ、そうか?」

ハオ「そうですよ……あっ!」

京太郎「ん?」

ハオ「そういえば見に行った映画なんですけど」

ガラッ

ネリー「あ、キョータローおはよ!」ダキッ

京太郎「うおっ、後ろから飛び付くな! 俺じゃなかったら首折れてるわ!」

ネリー「キョータローだからやるんだよ?」

京太郎「お、おう」

ハオ「……なんだか、変わりました?」

京太郎「え?」

ネリー「……あ、え、なんのはなしっ!?」

ハオ「……い、いえ」

京太郎「ともかく、降りろネリー」

ネリー「え~なんで?」

京太郎「お前、俺の首に腕回して背中にぶらさがってるってことは、それだけ上にいるんだぞ」

ネリー「うん?」

京太郎「パンツ見えるぞ」

ネリー「っ!」バッ

京太郎「はい、おりたな……えらいえらい」ハハッ ナデナデ

ネリー「こ、子供扱いしねいでよ!」

京太郎「わかってるって」ポンポン

ネリー「もぉ!」

京太郎「かわいいやつめ~」ナデナデ

ネリー「かわっ……うっ」カァッ

京太郎「はははっ」

ハオ(まさかこれは……いえ、まさか)フッ

京太郎「どうした?」

ハオ「いいえ、なんでも」クスッ

京太郎「?」

ハオ「二人は仲良しですねってことです」

京太郎「お、おう、ありがとう?」

ネリー「えへへっ、だってキョータロー!」

京太郎「ん? おう」フッ




―――昼【教室】


京太郎「うむ……」モグモグ

ネリー「あ、それ頂戴! あーん」

京太郎「へ? まぁ良いけど……」スッ

ネリー「あむっ……甘い!」

京太郎「たまご焼き、結構甘めに作ったからなぁ」

ハオ(さすがに、近すぎる気が……)


(どういうことだ、須賀ぁっ!)

(俺達の敵!)

(私たちの敵!)

(でも須賀君、部室でもこっちに気を遣ってくれたりと助かるんだよねぇ)


ネリー「あ、そろそろ授業はじまる」

京太郎「ん、だな、それじゃ準備するか」ノビー

ハオ「ん……今日は」

京太郎「あ、そういえばホェイユーも風邪気を付けろよ」

ハオ「え、はい……ああ、そうですね」クスッ

ネリー「ホントだよ、死ぬかと思った!」

京太郎「死なない死なない、あれぐらいで死んでたまるか」ポンポン

ハオ「あれ、どうして須賀くんがそのことを?」

京太郎「まぁなんつーか、看病に行ってな」

ハオ「へぇ……優しいんですね」クスッ

京太郎「おう!」ニッ

ネリー「むぅ……」

ハオ「看病ってなにしてあげたんですか?」

京太郎「え、なにって……普通に」

ハオ「……ま、まさか!?」カァッ

京太郎「おいなに想像した」

ハオ「その……ざ、ざや」

京太郎「ねぇから! むしろハオは普段やってんのか!?」

ハオ「……せ、セクハラです!」カァッ

京太郎「どっちがだ!? 俺か!?」

ハオ「京太郎です!」


ネリー「……ねえ?」


京太郎「え、どうした?」

ハオ「どうしましたネリー?」

ネリー「……なにナチュラルに名前呼びに以降してるのってネリーは疑問に思う」

京太郎「え、なにその喋り方」

ネリー「そうじゃなくて、なんで突然仲良くなってるの!」

京太郎「あ、そういや勝手に名前呼び……ご、ごめん」

ハオ「い、いえ……別にその、きょ、京太郎なら嫌では、ないですよ?」

京太郎「ハオっ!」パァッ

ハオ「す、少し恥ずかしいので、慣れるまでに時間がかかりそうですけどっ」クスッ

京太郎(おっぱい!)


ネリー「なにか感じた! ネリーの運気下がってる!!」


―――放課後【麻雀部部室】


京太郎「大体そんな感じです」

アレク「なるほど、まぁ仲良くやってるようでなにより」


(どういう、ことだ!?)

(私は認めんぞ! ハオの腋を須賀のものにするなど!)

(須賀君、コミュ力高いなぁ)


京太郎「そして、監督」

アレク「ん?」

京太郎「俺は……なんでネリーに睨まれてるんでしょうか?」

アレク「ネリーだけじゃなくて私も心の中では睨んでるわよ?」

京太郎「マジで!?」

アレク「ついでにそれぞれ思うところはある感じだけど」ユビサシ

京太郎「え?」チラッ


智葉「ま、まぁ友達に深入りするのも……でも友達だからこそ包み隠さず」ブツブツ

明華「えっと、その……私たちじゃ、不足ですか?」カナシイカオ

ネリー「むぅ~!」ジトー

メグ「ラーメン」

ハオ「その、せっかく仲間なんですから、ね?」アハハ…


京太郎「あ~なんつーか」

アレク「ん?」

京太郎「俺が、本気出してないと?」

アレク「みんなそう思ってるみたいだけど?」

京太郎「違うんですよ、ちょっと違うんですって」

アレク「厳密には?」

京太郎「その……肉体に作用するって、いうか」メソラシ

アレク「……」

京太郎(ああ、あの日のことが思い浮かぶ……)


??『……ぷははははっ! なに肉体に作用するって!』

京太郎『事実言ったらこれか!? お前聞きたいって言ったよなァ!? オォン!!?』

??『普通の反応でしょ! にしてもっ中二病かっての……あ、中二だったね』

京太郎『この女……』グググッ

??『まぁしょうがないって、おねーさんがその能力を受けてあげるよ……まったく』ハァ

京太郎『これが普通の反応なのか……言わないようにしよ』


京太郎(ああ、黒歴史)

アレク「なるほど、そういうタイプか……昨今珍しいな」

ハオ「そういえば聞いたことがあります」

智葉「知っているのかハオ!」

ハオ「ええ、かつて麻雀で心肺停止者や怪我人が多かった理由です……見るのは初めてです!」

明華「麻雀で怪我人が出るって言うのが初耳ですよ」

ネリー「ネリーも」

メグ「ラーメン」

アレク「まぁ、一回は見せてもらうけどね……私がなんとかできる範囲なら、色々としてあげるからさ」フッ

京太郎(おっぱいないけど良い人だなぁ!)

ネリー「それじゃやろ! さぁこいキョータロー!」

京太郎「おう!」


京太郎(それに比べてあのポンコツレジェンドぉっ!)




―――??・???


??「くしゅん!」

?「どうしたの、風邪?」

??「ううん……なんだろう、イケメンが私の噂してるのかな!」

?「ハルちゃんの知りあいにイケメンなんていない」

??「ぐはっ! ひ、一人だけ! 一人だけいるから!」

?「はいはい~NTR、NTR」

??「 や め ろ 」




―――【臨海高校】


京太郎「……な?」

ネリー「……ぁっ」ピクッピクッ

アレク「こ、これは……!」

明華「お、恐ろしい能力ですっ」マッカ

ハオ「……」マッカ


京太郎「……ネリー」ポン

ネリー「ふひゃっ!?」ビクンッ


アレク(そういうプレイもあるのか!)

智葉「……京太郎」

京太郎「俺は悪くねぇ!」

智葉「……大丈夫、友達を疑ったりしない」ニコッ

京太郎「智葉さん!」パァッ

ハオ(疑うもなにも、京太郎の力でこうなったんでしょう?)チラッ

ネリー「ふぁ……」トローン

アレク「……熊倉さん、教えてくれて良かったんじゃ」

京太郎「ごもっとも!」

京太郎「まぁなんつーか、そういうわけで」

アレク「これは危険だな……使うなら好きな女相手だけにしといて」

京太郎「ふざけたこと言ってんじゃないんだよ!」

アレク「そんな怒らなくても」

京太郎「ネリーがこのザマだ!」

ネリー(きょ、京太郎が私のことを、す、好きな可能性、わんちゃっ……わんちゃんっ……)ビクンビクン


明華「きょ、京太郎くん……」ジト

京太郎(赤い顔でジト目してくるとかなにこれかわいい)

メグ「そこんどこどう思ってるんデスカ?」

京太郎「え、明華さんが可愛いってはなし?」

明華「へっ!?」カァッ

京太郎「あぁっ! すんません!」

ハオ「……」ジト

京太郎「あ~勘弁してくれ! せっかくまともな評価になってきたのに! やめてくれハオ! 捨てないでぇ!」

ハオ「!」ゾクッ

ハオ(……なんだか今、妙な感覚が)

京太郎「くっそぉ、この能力なんなんだよぉ、もう一個は普通なのに……」


(すごーい! 京太郎は女の子を絶頂させるのが得意なフレンズなんだね!)

(あれ、やられたい……)ゾクゾク

(そして蔑んで睨まれたい!)ゾクゾク


京太郎「どうしよう……」

智葉「きょ、京太郎」クイクイ

京太郎「な、なんですか?」

京太郎(服の裾引っ張るのやめてくれ、なんかクル)

智葉「……ど、どうしても今のを使いたくなったら、友達の私をその……頼っても、良いぞ?」

京太郎(わ~い、興奮してきたぞ!)グッ

智葉「ど、どうした突然前かがみになって!」

京太郎「は、腹が痛い」

京太郎(ということにしておくぜ!)

智葉「た、大変だ! 私がさすってやる。友達の出番だからな!」

京太郎(え、なにこのノリ、てかさすられるとヤバいから)




アレク「サトハ……放っておいてやれ」ポン

智葉「友達を心配するのが、なにかおかしいと?」ゴゴゴ

アレク「あ、なんでもないです」

京太郎(なんつーか、気を遣ってくれたのは嬉しいけど……俺の前かがみを理解されて辛い)

明華「大丈夫ですか京太郎くん?」タユン

京太郎「あ、はい!」

ハオ「本当ですか?」タユン

京太郎(あ、これ無理……)

ネリー「もうみんなキョータローに近づきすぎ!」

智葉「貴様のではなかろう!」

ネリー「なら雀士らしく、いただいていく!」

ハオ「雀士ってなんですか一体」

明華「ぞ、賊の一種だったんでしょうか?」

メグ「……ラーメン食べます?」

京太郎「あ、いただきます」

京太郎(なんつーか一連の流れでおさまってくれたぜ!)

智葉「体調は大丈夫か? クスリ、飲むか?」

京太郎「大丈夫ですから智葉さん、心配してくれてありがとうございます」アハハ

京太郎(おったててただけだってのが罪悪感ぱない)

智葉「……そうか」ニコッ

京太郎(なんつーか、妙な悪寒が)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2026年01月23日 21:50