―――朝【じゃん荘:京太郎の部屋】
京太郎「ん、こんなもんか……」フム
ピリリリリッ
京太郎「誰だ……お前か」
ピッ
京太郎「おう」
咲『ネトマしよー』
京太郎「朝っぱらなんだなんだ」
咲『いやぁ、早起きは三文の得って言うでしょ』
京太郎「さてなぁ、お前が早起きが三文の得なんて言うとは」
咲『まぁなんでも良いから、ぶっ飛ばしてあげるからさぁ!』
京太郎「無理無理」
咲『ほう、その自信はどこから?』
京太郎「そういうことじゃなくて、今から用事あるんだよ」
咲『用事ねぇ』
京太郎「デートだよ」
咲『……なんで青春してんのさ!? 私には青春の「せ」の字もないのに!』
京太郎「ガンバ!」
咲『ぶっとばすよ!?』
京太郎「ハハハッ、嫉妬はよせよ」フッ
咲『こいつ……!』
京太郎「そんじゃな~」
咲『どーせロリでしょ!』
京太郎「……」
咲『あ、図星なんだやっぱ』
―――【池袋:東口】
京太郎「……」
京太郎(まぁ、ちょっと早かったか……)
ネリー「あ、キョータロー!」
京太郎「ん、あ、お……」
ネリー「えへへっ、おはよっ♪」
京太郎「……ね、ネリーさん?」
ネリー「?」
京太郎「ず、ずいぶんおめかししていらっしゃる」
ネリー「えへへっ、前よりねっ……」
京太郎「か、髪、な、流してんのな、今日」
ネリー「ちょっとは、大人っぽい?」
京太郎(それはねぇ、ねぇけど……)
ネリー「んっ、惚れ直した?」クスッ
京太郎「うん」
ネリー「……ふぇっ!?」カァッ
京太郎(ろ、ロリコンにされる! このままではロリコンにされてしまうぅぅっ!!)
ネリー(ほ、惚れ直したって、どういう……)
京太郎「い、いかんノリと勢いで変なことを口走った」クッ
ネリー(の、ノリと勢いだったんだ……でも、うん……かわいいとは思ってくれてるの、かな?)
京太郎「ともかく……いくか!」
ネリー「んっ……ねぇ」
京太郎「ん?」
ネリー「……手、つないで良い?」
京太郎「……おう」フッ
ギュッ
京太郎(やっこい)
ネリー(かたい……けど、あったかぃ……)エヘヘ
京太郎(くそ、俺は俺は……おっぱいの大きなおねーさんが好きなはずだっ!)
ネリー「えへへっ」
京太郎「と、とりあえずどこ行きたいとかあるか?」
ネリー「んっ……ネリーはキョータローと一緒ならどこでも良いよっ」
京太郎(もうなんか、ネリールートいっちゃいそうだぜ)
ネリー「いこっ!」
京太郎(同級生の合法ロリに腕を引かれる……心が躍るな!)
――― 一方その頃【臨海高校麻雀部】
アレク「そういえば」
モブ子「なんです」
メグ(今日は出席者が少ないデスネ)
アレク「……そろそろ出るのよね」
モブ子「……わかった、これ私の胃がまた痛くなる奴だ、黙って」
アレク「……WEEKLY麻雀TODAY」
モブ子「……」トオイメ
メグ「なんかヤバいことありまシタッケ?」
モブ子「シタッケ!」ハハハ
メグ「現実逃避してマスネ」
アレク「とりあえず京太郎……色々書かれてるんだろけど」
メグ「へぇ~京太郎も人気者になりそうデスネ」ケラケラ
アレク「……さて、色々邪推もされるだろうけどね」
メグ「ネリー、明華、ハオ、智葉……」
モブ子「まぁあたしに被害なきゃなんでも良いよ」
アレク「……修羅場にならなきゃ被害ないんじゃない?」
モブ子「……想像しただけで胃が」タンッ
メグ「ロン」ズドン
モブ子「ぐはっ!?」
アレク「なにやってんのあんたは」
モブ子「いや、撃たれたんですって」
アレク「……わかるけど、そんなリアクションしなくても」
モブ子「ええー……」
メグ「さて、続けマスカ」
モブ子「バイトまでは付き合うけど」
アレク「……で、なんでだんまりなのもう一人」
智葉「……」
モブ子「気にしないことにしましょう」キリッ
智葉(京太郎と噂が、京太郎と……と、友達から、上に……)
智葉「このままではマブダチになってしまう!?」
モブ子「なにこれこわい」
―――【池袋】
ネリー「ゲーセン?」
京太郎「学生のデートと言えばゲーセンかなって……ファミレスとかでも良いんだけどな」
ネリー「ん~でもネリーが言ったからね」
京太郎「ん?」
ネリー「キョータローと一緒ならどこでも良いって」エヘヘ
京太郎(このままでは告白して振られる!)
ネリー「んーなにしよっか、スカートだから踊ったりは無理だよ?」
京太郎「わかってるわ」
ネリー「でもキョータローが見たいなら、べ、別かも……」モジモジ
京太郎「……他の奴も見るからやだな」
ネリー(ど、独占欲?)
京太郎「……独占欲とかじゃないからな、付き合ってるわけでもないし」フイッ
ネリー「わかってるよーだ」
京太郎「無難に音ゲーとかUFOキャッチャーとかで良いんじゃないか?」
ネリー「あとプリクラ!」
京太郎「顔変わるぞあれ」
ネリー「んーそれでもデートっぽいことしたいじゃん」
京太郎「……ま、やりたいなら付き合うよ」フッ
ネリー「えへへ、ありがとっ」ギュッ
京太郎(手を握る力が強くなったがあれだな……やっこい)
ポトッ
ネリー「あ~おしい」
京太郎「UFOキャッチャーな、これ俺も得意ってわけじゃないしなぁ」
ネリー「やってやって!」
京太郎「カッコいい男ならここで取れるんだけど」チャリン
ネリー「ガンバッ!」
ウィー ポトッ
京太郎「くそう」
ネリー「ん~あのちっちゃいのカワイイから欲しかったんだけど」
京太郎「ええい、ここで諦めるわけにはいかん!」
ネリー「別に良いのに」
京太郎「男の子には意地ってのが……」
ウィー ポトッ
京太郎「フ〇ック!」
ネリー「そ、そんなに?」
京太郎「まだだ、まだ終わらんよ!」チャリン
ネリー「が、頑張るね」
京太郎「この一撃で歴史が変わる!」ポチッ
ネリー(そ、壮大……)
ウィー ストンッ
京太郎「シャアッ!」
ネリー「おー!」
京太郎「ほれ……!」スッ
ネリー「えへへっ、ありがと! カバンにつけとこ!」
京太郎「ま、カッコよく一発でとかは無理だったけどな」ハハハッ
ネリー「ううん」
京太郎「ん?」
ネリー「……ネリーにとっては、一発だとか関係なしに、キョータローはカッコいい、よ?」カァッ
京太郎(え、なに、キスするよ?)
京太郎(結局、ネリーが撮りたいって言ったんでプリクラに入ったわけだが)
ネリー「んーっと、どうやって撮ろっか!」
京太郎(てかなんだこれ……情報量が多すぎる)
ネリー「これで……こ、これ使ってみよ」ピッピッ
京太郎(あれがフレームか、って……)
京太郎「ば、バカップルが使ってそうなハート型のフレームはなんだ」カァッ
ネリー「せ、せっかくデートなんだからっ、い、良い、でしょ?」
京太郎「まぁ、ダメじゃないけど……」
ネリー(よ、よし!)
京太郎(ええい、このままではこちらがやられる……)
ネリー「と、撮る時は近づかなきゃだよっ」
京太郎「お、おう……」ズイッ
ネリー「は、早いよっ!」カァッ
京太郎「お、おう」スッ
ネリー「べ、別に良いけど……」フイッ
京太郎「?」
ネリー「ほら、カウントはじまるよっ!」
京太郎「お、おっす!」ズイッ
ネリー「ち、近いよ!」
京太郎「どうしろと!?」スッ
ネリー「離れすぎだからっ」
京太郎「ええい、わけがわからん!」
ネリー「え、ええと!」
ガバッ
京太郎(なにぃ!? 抱き着いてきた!?)
ネリー(い、勢い余ってなにしてるのネリー!? で、でもキョータローも腰しっかりつかんでくれてるしこれはあり、じゃなくてっ!)
ネリー「カメラの方!」
京太郎「はい!」バッ
カシャッ
京太郎(な、なんとかクリアしたぜ!)
ニマイメ、イクヨー
京太郎(なにぃ!?)
京太郎「ど、どうすれば良いネリー!」バッ
ネリー「ふぇっ!?」バッ
京太郎(ちょ、バカこのほぼ密着状態で顔同時に向き合ったら!)
ネリー「んっ!?」
京太郎「んん!?」
カシャッ
―――【ゲーセン】
京太郎「……」
コトッ
ネリー「あ、で、出てきた……」
京太郎「お、おう」
スッ
ネリー「……っ~」カァッ
京太郎(あ~やっぱチュープリしちゃってるよ)
ネリー「……ご、ごめんねっ」
京太郎「あ、いや、良いんだけど……」
京太郎(ファーストキスとか気にするタイプでもないし、ファーストキスでもないし)
京太郎「気にすんな」ナデナデ
ネリー「ん、そ、そうじゃなくて……」
京太郎「ん?」
ネリー「……ネリーね、ちょっと、嬉しいんだっ」エヘヘ
京太郎(いかん、結婚したくなってしまう!)
ネリー「キョータローと、キス……」スッ
京太郎(そんな表情で唇に触れるな! くぅっ、絶対に結婚しようとか言っちゃだめだ、言っちゃだめだ!)
ネリー「んっ、いる?」
京太郎「……い、いらなぃ」
ネリー「そっか……」シュン
京太郎「……嘘だって、欲しい。超欲しい、10年後ネリーと一緒に見たい」
ネリー「ふぇっ!?」カァッ
京太郎(余計なこと言ったな俺)
ネリー「そ、それじゃあ……はい、あげるっ」スッ
京太郎「……」
ネリー「それにネリーはもうスマホに張っちゃったしっ♪」ニコッ
京太郎(ああ、我が愛しきロリよ……)
―――【物陰】
明華(ちょっとした用事で歩いていたらとんでもないものを見てしまいました……あれは、デート中!?)
ハオ(ちょっとした用事で歩いていたら明華を見つけて視線の先にとんでもないものを……)
明華(ん、あれはハオちゃん!?)
スッ
ハオ「……静かに、状況は?」
明華「たった今、見つけました……どうやら対象はぷ、ぷぷ……ぷ、プリクラを撮ったようですっ」
ハオ「っ……ふ、不潔です」カァッ
明華「ごもっとも……しかしマズイ」
ハオ「え?」
明華「このままでは、所謂……負けヒロインルート」
ハオ「……!!?」
明華「どうすれば」
ハオ「このまま尾行を続けますよ!」ガシッ ブンブン
明華「う゛あ゛あ゛あ゛」グワングワン
明華(尾行って時点で、割と負けヒロインルートですよ……)
―――【外】
京太郎「次はどこいく?」
ネリー「ん~まだ時間あるね、お昼?」
京太郎「そうだなぁ、昼食いながら考えるか」
ネリー「どこ行こっか」
京太郎「ファミレスとかで良いんじゃねーの」
ネリー「せっかく池袋まできたのに?」
京太郎「特に遠くもないだろ」ハハハ
ネリー「まぁそーだけど」
京太郎「ほら、学生デートっぽいだろ」
ネリー「……まぁ、なら、良いけど」ギュッ
京太郎「ん、そんじゃ行くか」フッ
ネリー(せっかく手、つないだのに……無反応?)
京太郎(やっこいやっこいやっこい……)
―――【ファミレス】
京太郎(所謂雑居ビル、その四階……本来、ファミレスに行く予定だった俺とネリーが入ったのは喫茶店)
カランカラン
「いらっしゃいませー」
京太郎(雑居ビル四階という位置にあるこのレトロな雰囲気醸し出す喫茶店、通常ならば違和感……)
「こちらのお席どうぞ」
京太郎(だが俺の生きてきた15年という感覚、それがこの店を選ばせた)
ネリー「へぇ~良さそうだね」ニコニコ
京太郎「だな……」チラッ
「お待たせしました、ランチセットAです」コトッ
京太郎(おかれたオムライス……これには俺も生唾を飲んだ)ゴクリ
ネリー「んーランチセットAおいしそうだね」
京太郎(他人の頼んでいたものを見てついついそう思ってしまうのは仕方のないこと、しかし……同時にある屈辱!)
ネリー「ネリーはAにする」
京太郎(俺はどうする? Bはオムライスではない……カレー? ここにきてカレー、デート中にカレー、そして俺は白い服、これは挑戦……まさに挑戦)
ネリー「あ、でもカレーも……んー」
京太郎(そう、悩む……不幸にも隣の席がAを頼んでしまった故の迷走)
ネリー「あ、Cはビーフシチューだ」
京太郎(ビーフシチュー……!!?)
ネリー「これにしよっかな」
京太郎(夏場、冷えた店内、ビーフシチュー……悪魔的な魅力……!!)
京太郎(いや、待て……!)
ここで、冷静さを取り戻す
京太郎(『ビーフシチュー』という単語にやられた、夏場の冷えた店内であれば……オムライスとカレーだって十分強い!)
ネリー「あ、三日間熟成させた牛肉が」
京太郎「!!?」
京太郎(悪魔的、いや……殺人的な単語!! これを頼まない手はない、しかしなんだこの感覚は……!)
ネリー「ん~でもオムライス、昔ながらの……」
京太郎(そうだ、こんな頼まない手を、断った客がすぐ傍にいる……奴は!)チラッ
?「……」フッ
京太郎(わ、笑いやがった……葛藤している俺を、わかっている!? ならば奴は、この店を知っている者!!?)
?「……」モグモグ
京太郎(ならば、オムライスか……どうする。ビーフシチューは思う壺、奴らの……この店の奴らの思うツボ……!!)
?「……」ククク
京太郎(く、どうする……どうする!)
ネリー「そろそろ決まった?」
京太郎「え、ああ」コクリ
京太郎(しまった……勢いでっ!!)
ネリー「すみませーん」
「はい、ご注文は?」
京太郎(くぅ、せめて、せめて……AかCのどちらかで、妥協っ……!)
ネリー「AとCを一つずつ」
京太郎(なに……?)
「はい、AとCを一つずつで、セットのドリンクはどうなさいますか?」
ネリー「アイスコーヒーとコーラで」
「はい、かしこまりました」ニコッ
テクテクテク
京太郎「ね、ネリーお前……!」
ネリー「悩んでたみたいだから、分け分けして食べれば良いじゃん」ニコッ
京太郎(圧倒的、圧倒的、女子力……! シェア、それが俺にはなかった……! まるで、一ミリも……!!)
?「っ……!!?」
京太郎(“ざまぁみろ!” 俺は勝った! すべてにおいて、勝利……! 圧倒的勝利……!!)
ネリー「キョータローどっち食べる?」
京太郎「C!」
ネリー「ん、けどちゃんとくれなきゃダメだよ?」
京太郎「もちろんさ!!」
「おまたせしましたー、こちらランチセットCです」
京太郎「はい」スッ
顔の横程度まで上げた腕、しかしながら揃えられた指……!
整った顔、そしてキリッとひきしめられた表情……まさに、悪魔
「こ、こちらランチセットAですっ」カァッ
ネリー「あ、はい……」ジト
「ではごゆっくり!」タタタッ
京太郎(さて、食うぞ、ビーフシチュー……肉、初心者はまず肉、だが俺は違う。まずは米もない、ただ素直にそのビーフシチューを……飲む!!)
ズズッ
京太郎「!!?」ビクッ
ネリー「え?」
京太郎(舌鼓! 腹の虫が一気に獲物を欲しがる! まさに悪魔的、判断は正解……しかし、どちらにしろ俺の勝ち……!)
京太郎「……」ホッコリ
ネリー「そんなにおいしいんだ、もらうね?」
京太郎「……」スッ
ネリー「えっ」
無意識……! だが“あーん”……!
ネリー「……んっ」パクッ
京太郎(そしていただく、そのオムライス!)
ネリー「わっ、おいし―――」
シュバッ
京太郎「!」パクッ
ネリー(ね、ネリーが口付けたスプーンそんな早く口に入れられたらその、意識……しちゃうっ)カァッ
京太郎「す、すばら……!」
ネリー「えっ」カァッ
京太郎(しっかりとしたオムレツ、その中に入ったケチャップライス……上にかかったケチャップは控えめ……!)
ネリー「ん、でもここで正解だったね、キョータローやるねっ」エヘヘ
京太郎(……中のケチャップライスと共に食べても濃すぎない!!)
ネリー「も、もう一口もらっていい?」
京太郎(次は肉……ネリーにやってから、この三日の調理過程を超えた肉……!)スッ
ネリー「んっ、おいしっ♪」
シュバッ
京太郎「……!」
京太郎(やはり……この肉は“飲める”……!)
京太郎(口に入れて、舌で押すだけで崩れ……飲める……なんていうことだ、雑居ビル、他の階層のファミレスや居酒屋に埋もれ、こんな……!)
ネリー「キョータロー?」
京太郎(だが、だからこそ良い。故にここの飯が、美味い……!!)
ネリー「おーいキョータロー?」
京太郎「最高のデートだ」フッ
ネリー「あ、うんっ……あ、あり、がと……?」カァッ
コトッ
京太郎「ふぅ、ごちそうさま……」
ネリー「ん、もうちょっとゆっくりする?」
京太郎「そうだな」フッ
?「……」スッ
京太郎「……」チラッ
?「そう来るとは思わなかったよ……京ちゃん」
京太郎「そうですね。だがまさかこんなところで会うとは思わなかった……」
ネリー(な、なに?)
京太郎「……照さん」フッ
照「……」
京太郎「……」
スッ
照「……」ピース
京太郎「くっ、緊張感の欠片もない……!」
ネリー「へぇ~宮永照……ミヤナガテル!!?」
照「ミヤナガッテル? 動詞?」
京太郎「違うわ!」
照「ん……帰ろ」
京太郎「自由かポンコツ姉!」
―――【池袋】
京太郎(あのあと、照さんは颯爽と去って行った……久しぶりに会ったというのに余韻もなにもない。ただしっかりわかる……)
京太郎「奴は、ポンコツだ」
ネリー「え?」
京太郎「あ、いやなんでもない……」
ネリー「?」ギュッ
京太郎(くっ、なんだこの感覚……ネリーめ、隣にいるだけで妙な感覚を……手をつなぐと言う行為が、悪魔的……! やはり……!)
ネリー「そういえば池袋っていえば」
京太郎「ん?」
ネリー「西口って言ったことないんだけど」
京太郎「やめとけ、池袋のウエストはこわいぞ」
ネリー(なんで英語?)
京太郎「窪塚〇介に殺されるぞ!」クワッ
ネリー「あ、うん……そ、それじゃデートの続きはここらへんにしよっか♪」
京太郎「ああ、ネリーは物分りが良くて好きだ」フッ
ネリー「すっ……そ、そう……っ」フイッ
テクテクテク
京太郎「そういやネリー」
ネリー「ん?」
京太郎「映画見る?」
ネリー「……デートっぽいね」エヘヘ
京太郎「デートっぽいといえば水族館もあるぞ」
ネリー「ん~どっちにしよっかな」
京太郎「まぁどっちでも良いけど」
ネリー「そういうのが一番困るんだよ?」ムゥ
京太郎「そりゃそうか」フッ ナデナデ
ネリー「んっ、子ども扱いしないでよ?」カァッ
京太郎「子ども扱いじゃないだろ別に……きっとおねーさん系の彼女ができてもこういうことする」ウム
ネリー「か、彼女っ……」カァッ
京太郎「……変なこと言ったわ」カァッ
ネリー「んっ、変なことじゃないよ、嬉しい、し……」エヘヘ
京太郎(ああ~やめろ! 俺をこれロリコンにしないでくれぇっ!)
明華「……」
ハオ「す、水族館に行くようですね」
明華「追いましょう……ここまで来て引き下がれません……!!」
ハオ「く、暗がりにかこつけて、京太郎に一体なにをしようというのですかネリー……!」マッカ
明華(普通は京太郎くんがネリーちゃんになにするか心配するんでしょうけど……)
ハオ「ゆ、許しませんよ……暗がりにかこつけて×××や×××をしようなどっ!!!」マッカ
明華「ちょ、公然の場でなんてこと言うんですかっ!」ガシッ
ハオ「ええい、行きますよ明華!」
明華(なぜこんなことに……もっとこう、ハオは普通な……ハッ、私のポジションが危うい!!?)
(いかん、寝落ちしかけた
―――【水族館】
京太郎「長いなぁ、リュウグウノツカイ」
ネリー「長いねー」
京太郎「ふむ、最近は割と発見されることも増えてきたらしいぞ」
ネリー「へぇ~でも海の中でこれ見たら……」
京太郎「正直ビビる」
ネリー「うん」コクリ
京太郎「……色々見るか」スッ
ネリー「あ、うん」ギュッ
ネリー(キョータローから手、出してくれたよね……ネリー、頑張ればキョータローゲットも夢じゃない!?)
京太郎(動物園とかも楽しそうだよなぁ……今度上野いくか)
京太郎「おおーイワシ」
ネリー「綺麗だよねー」
京太郎(寿司食いたくなってきた……)
ネリー「ん~」
京太郎「ん、ベンチだ」ストン
ネリー「私も座ろ」
京太郎「おう」
ネリー「……えぃっ」ストン
京太郎「ネリー」
ネリー「ど、どうしたの?」
京太郎「なんで俺の膝の上なんだ?」
ネリー「……ここが、良いから……」
京太郎「そ、そうか」
ネリー「……んっ」コクリ
京太郎(反論できねぇ……)
ネリー「……ばかっぷるみたいだねっ」
京太郎「バカップルそのものだろ」
ネリー「……ネリーは、キョータローとなら、ばかっぷるでも良いかな」エヘヘッ
京太郎「お前、今日、スゴイな……」
ネリー「決める気で来てるからねっ」ウツムキ
京太郎(この角度からじゃネリーの顔は見れないな……まぁ、色々と俺も酷い奴だからなぁ)
ネリー「ん……ウミガメ」
京太郎「だな」ギュッ
ネリー「ふぇっ!?」カァッ
京太郎「どした?」
ネリー「う、後ろから、と、突然抱き着かれたら、そりゃっ……」
京太郎「……」
ネリー「も、もぉ……」ニヘラ
京太郎(さて……しかしまぁ、なんであいつらがここにいるのか……)チラッ
明華「……」マッカ
ハオ「……」シロメ
ネリー「ねぇキョータロー! ペンギン!」
京太郎「おーペンギン」
ネリー「やっぱいいなぁ~ネリー動物飼いたい!」
京太郎「動物飼うってのは大変なんだぞ」
ネリー「飼ってたことあるの?」
京太郎「カピバラ飼ってる」
ネリー「……今度キョータローの家、行く」
京太郎「おう、良いぞ」ハハハ
ネリー「……い、良いんだ……」
京太郎「ん」コクリ
ネリー「やった……!」グッ
京太郎(なにこのこ可愛い)
ネリー「でもカピバラなんて珍しいねー」
京太郎「まぁ家のカピバラはなんでも自分でやるし飼うの楽だけどな」
ネリー「……え」
京太郎「ん?」
ネリー「う、ううんなんでも」
京太郎「おう」
ネリー「……でも、ペットかぁ、ネリーもペット欲しいなぁ」
京太郎「俺もなんかこう、カピーとは違うもっと従順なペットが欲しいよ」
ネリー「……ね、ネリーが代わりになってあげよっか、ペット……」
京太郎「」
ネリー(……ってなに言ってるのネリー!!?)
ネリー(うわぁ、幻滅されたっ……絶対っ……)
ポンポン
ネリー「ふぇ?」
京太郎「き、気持ちだけもらっとく……」カァッ フイッ
ネリー「……て、照れてるし」ツンツン
京太郎「うっせ」マッカ
ネリー「……えへへっ」
京太郎「……はっ」フッ
ネリー「ん、それじゃ次行こっ!」
京太郎「おう」フッ
ネリー(やっぱり好き……キョータロー)
ネリー「~♪」
京太郎(なんつーか、ほんと、おっぱいとかどうでも良いかな……って気になってきたぞ……)
―――【池袋】
京太郎「ふぅ、楽しかったな」フッ
ネリー「ん、今度は動物園とか行ってみたいね!」
京太郎「俺も思ってた」ハハッ
ネリー「それじゃ約束、ね?」
京太郎「おう」
京太郎(もうおっぱいなんてなくて構わない……かわいいが正義なんだ!)
京太郎「……ん、あれ」
ネリー「え? ……ええっ!!?」
モブ子「……ええ~」
モブ子(くっそぉ、アニ〇イトから出た瞬間遭遇とかどういうことだ! 神は私になんの恨みがっ!!?)
ネリー「も、モブ子ぉ……」
モブ子「ひぇっ」ビクッ タユン
京太郎(おっぱい)
??「おや、そこにいるのは」
ネリー「!?」バッ
良子「京太郎じゃありませんか」ニコッ シュバッ
京太郎(早い!?)
良子「これから御飯でも、どうですか?」ギュッ ムニュっ
京太郎(おっぱいくぁwせdrftgyふじこlp)
ネリー「……」
モブ子「わ、私は帰」
ネリー「ばかっ!」ペチンッ
モブ子「なんでおっぱい叩く!」
ネリー「憎いからだよ!」ナミダメ
モブ子「ホント申し訳ない!」
ネリー「それもムカつく!」
モブ子「どうしろと!?」
京太郎「と、とりあえず離れてください良子さん!」
良子「んっ……仕方ありません、さすがに節度が足りませんでしたね大人として」フフン タユン
京太郎(なんて強力無比な巨乳だ……気を抜けばもっていかれる)
良子(気を抜けば抜かれるの方がビンゴです)
京太郎(くっ、この痴女、脳内に直接)
ネリー「キョータロー! 早く帰ろ、こんな痴女二人と関わってたらろくなことにならないよ!」
良子「……痴女!?」
モブ子「今更!? てか私も入ってないそれ!?」
ネリー「当然だよ!」
モブ子「なぜ……」ガクッ
京太郎「そ、そのほら……ネリー」
ネリー「……ハッ!」
ネリー(し、しまった……今日はこんなことならないようにって思ってたのに、ネリーのバカ! いやモブ子のバカ!)
モブ子(なんだか知らないがディスられた気がする)
ネリー「……ご、ごめんねキョータロー」
京太郎「大丈夫だって」ナデナデ
ネリー「んっ……」
良子「くっ、この後仕事がなければ……仕方ありません、ではまた今度会いましょう京太郎!」ニコッ
京太郎「あ、はい」
良子「約束ですよ!」ダッ
モブ子「私も帰ろう……」トボトボ
京太郎「……か、帰るかネリー」
ネリー「ん」コクリ
―――【電車内】
ガタンゴトン
京太郎「……」
ネリー「……」zzz
京太郎「寝ちゃったなぁ」
モブ子「……」
京太郎「そりゃ同じ方向に帰るんだからこうなるよなぁ」
モブ子「なんで私がいた車両に乗ってきたのかな……?」
京太郎「いや、空いてたから」
モブ子「くっ、合理的……」
ネリー「んぅ」コテン
京太郎「ん……こりゃおぶって帰るか」
モブ子「まぁその、頑張って」
京太郎「軽いから良いけど」母
モブ子「……」ナデナデ
ネリー「んぅ……えへへっ……」zzz
モブ子「えへへっ」デレッ
京太郎「……ロリコン」
モブ子「!!?」
テクテクテク
ネリー「んぅ?」
京太郎「……」テクテクテク
ネリー(あれ、なんでネリー寝て……揺れて、これ……)
ネリー「……キョータロー?」
京太郎「起きたか」
ネリー「ん」
京太郎「……送ってくから寝てて良いぞ」
ネリー「んぅ……あれ、キョータロー買った荷物とか、あったんじゃ?」
京太郎「あ~通りすがりの人に持ってってもらった、的な?」
ネリー「?」
京太郎「とりあえず気にすんな、つくまで寝てて良いぞ」ハハッ
ネリー「……ん、ねぇきょーたろー」
京太郎「ん?」
ネリー「好き……」
京太郎「……ありがと」
ネリー「ん……えへへっ」
京太郎(顔、あつ……)
ネリー「んぅ」zzz
京太郎「……にしても、悪魔と契約してしまった感じだ」
―――【ネリー宅前】
京太郎「おっし、起きろネリー」
ネリー「んぅ?」
京太郎「ほれ、鍵」
ネリー「ん」ゴソゴソ
京太郎「……」
ネリー「はぃ」スッ
京太郎「おう」
ネリー「あげる」
京太郎「ありがとう?」
ネリー「開けて」
ガチャッ
京太郎「どうぞお姫さん」
ネリー「ん~」
京太郎(ちゃんと起きてんのかあれ?)
ネリー「ん」テクテク
京太郎「おい、カギ閉めろよ」
ネリー「ん、鍵あげた、でしょ」
京太郎「え、あげるってマジで!? え!?」
ネリー「寝るから、あと好きにして……」パタンッ
京太郎「……お、おう」
京太郎(とりあえずベッドに運んでから……帰るか)
―――【じゃん荘:京太郎の部屋】
ガチャッ
京太郎「ただいまーっと」
明華「おかえりなさい、お風呂にします? ご飯にします? それとも」
京太郎「ハウス!」
明華「帰って早々辛辣なお言葉!」ガーン
京太郎「ほれ、荷物持って帰ってきてくれたのはありがたかいけど帰れ帰れ」
明華「なんでそんなこと言うんですかぁっ!」
京太郎「はいはい、ハオは?」
明華「あ、いまお風呂に」
京太郎「なに、お前らの自宅なのここ?」
明華「……未来のっ」カァッ
京太郎「同棲するならもうちょっといい家探すよ!」クワッ
明華「ありがとうございます!」
ガラッ
ハオ「明華、なにを一人で騒いで」
京太郎「oh……」
明華「……」
ハオ「きょ、きょぉたろぉ!!?」マッカ
京太郎「おっぱい」
―――【数十分前:駅】
京太郎「なんとか降りたけど……」
モブ子「この荷物どうすんの、てかなんで私が持ってんの」
京太郎「ありがと」
モブ子「どういたしまして、はい持って」
京太郎「俺の背中で寝息を立てるこいつを起こせと? 見ろこの無垢な姿を!」
モブ子(見えてないだろお前)
モブ子「あ、涎垂らしてる」
京太郎「マジで? 落として良い?」
モブ子「この鬼畜ヤンキーが」
京太郎「ヤンキーじゃねぇ……しょうがない、こうなれば」
モブ子「?」
京太郎「明華! ハオ! 手伝ってくれ! なんでもしますから!」
明華「なんと!?」シュバッ
ハオ「別に私はどっちでも」シュバッ
モブ子「なんじゃぁぁっ!!?」ビクッ
京太郎「ずっとつけて来てた」
モブ子「おっふ、ストーカーさん」
明華「いや、ストーカーじゃなくてその……ど、動向調査?」
ハオ「探偵?」
モブ子(いや、あんたらのそれはストーキングだよ)
京太郎「荷物任せた、ちなみに俺の家の鍵も入ってるから荷物置いて帰っても良いぞ」
明華「待ってますね♪」
京太郎「荷物は家の前に置いて帰っても良いぞ」
ハオ「いえ、家で待ってますね♪」
京太郎「あ、はい」
モブ子(なんつー)
―――【そして京太郎の部屋】
京太郎「……その、すまんな」
ハオ「い、いえその……わ、私が悪かった、ですからっ」マッカ
京太郎「し、しかしだな」
明華「そうですよ、乙女の柔肌を見るなんて」プンスコ
京太郎「……責任」ボソッ
明華「!!?」ハッ
京太郎「は、ハオ、本当にすま」
明華「不公平なので私の柔肌も見てくだ、う゛っ」
京太郎「……」
明華「ふ、服をがっちり押さえること、な、ないんじゃ……」
京太郎「落ち着け、な?」パッ
明華「……うぅっ、私の扱いに断固抗議しますっ」
ハオ「みょ、明華、元気出してください」
明華「ハオちゃんに慰められても嬉しくないっ」
ハオ「ええ~」
京太郎「……その、すまんハオってのとは別に、なんか明華……ごめんな」
明華「なんですかその憐れみの眼はっ、最初はこんなんじゃなかったじゃないですか!」
京太郎「人の手使ってオ〇〇ーしてた奴に言われたかねぇわ!? あそこからおかしくなった!」
明華「そ、それはどうかな」
京太郎(なぜに不敵な笑み……)
京太郎「てかそれまではおしとやかで運命的な出会いした素敵な先輩だと思って」
明華「……や、やりなおしを要求します。一月前から」
京太郎「無理だね」
明華「……」ガクッ
京太郎「……ま、今の明華さんも好きだぜ」
ハオ(これは……最悪の一手!!)
明華「私もです結婚しましょう!」
京太郎「話飛びすぎだから」
明華「順序を追えば良いと?」ニヤリ
京太郎「……まぁね」
明華「……ふぇっ!?」カァッ
京太郎「くっ、あざとい」
京太郎(これが処女ビッチか!?)
カピー「カピ」シルカ
京太郎「ていうか……帰らないのか?」
明華「帰りません」
ハオ「明華が帰らないなら私も帰りません」
京太郎「明華のこと好きなの?」
ハオ「京太郎が好きなんですっ!」
……
京太郎「……え?」
明華「あ~」
ハオ「……っ~~!!?」マッカ
京太郎「え、あ、その」
ハオ「ち、違います! 今のはなにかの間違いです!」
京太郎「あ、はいそうですよね」コクリ
ハオ「……」
明華「そりゃそうなります」ボソッ
京太郎「さて、明華も帰れ帰れ」
明華「ちょっとなんで私だけ雑なんですかー!」
京太郎「そりゃ……まぁなんつーか、心許すから?」
明華「まっ、京太郎くんったら」カァッ
ハオ「このチョロイン」
明華「ハオに言われたかないですよ!」
京太郎「お前らちょっと落ち着け、とりあえず二人共寝かせる場所なんてないからな、俺が床で寝ても無理だわ」
ハオ「では明華は床で、私と京太郎がベッドで寝ます」
明華「容赦ないですね!!?」
京太郎「……いや、冷静に考えて泊まってくなら二人ベッドで寝ろよ、俺は床で寝るから」
明華「家主の京太郎くんにそんなこと、申し訳ないです!」
ハオ「そうですよ!」
京太郎「でも女の子と寝るなんて良くないし」
明華「私と前に寝たでしょう!」
ハオ「な、なんですかそれは」
京太郎「……」
ハオ「せ、説明を」
京太郎「……深い理由が」
ハオ「なるほど、明華が全部悪いんですね」
明華「ハオちゃん!?」ガーン
京太郎「自分は悪いこと一切しておりません」
ハオ「信じます」ニコッ
京太郎「ハオ!」パァッ
明華(なんかもう……どうにでもな~れ)
ハオ(ふっふっふっ……勝った! 正義の勝利です!)
明華「あ、もういっそのこと私とハオが床で寝ますか」
京太郎「それだな」
ハオ「え」
明華「え」
……
京太郎「……冗談だよ」
ハオ「別に構いませんけど」
京太郎「冗談だから、婦女子を床に寝かせれるか」
明華「……でも私たち寝間着もないですよね」
ハオ「確かに」
京太郎「スウェットがあるぞ」
明華「前みたいに裸Yシャツになってあげても」
京太郎「結構だ」
明華「……京太郎くんちめたい」イジイジ
京太郎「寝ろ寝ろ」
明華「ホント冷たいですね!?」
京太郎「だって暖かくしたらえぐい迫り方するだろ?」
明華「えぐいって……」シロメ
ハオ「わ、私は……せ、誠実な」
京太郎「そんじゃ疲れたから寝るわ」
明華「ちょっ!」
ハオ(話を、聞きなさい……)
京太郎「……おやすみー消灯」
明華「おやすみなさい」
ハオ「ん、おやすみなさい」
パチンッ
京太郎(さて、寝るか……あ~それにしても、ネリーが異常に可愛かったなぁ今日は)
ネリー『きょーたろー!』
ネリー『……ネリーは、キョータローとなら、ばかっぷるでも良いかな』エヘヘッ
ネリー『……ね、ネリーが代わりになってあげよっか、ペット……』
京太郎(いかん、むらむらしてきた……寝よう)
明華(このまま京太郎くんの方にっ……って離しなさいハオ!)
ハオ「んぅ……」zzz
明華(寝ている!? このホールドをしながら!?)
ハオ「んっ……」グググッ
明華(い、いけない! 痛い痛い! 折れる折れる! なんでこんなことにっ!)
ハオ「えへへぇ……きょぉたろっ」ギュゥッ
明華(あ゛~……な、なんで私がこんなめに合うんですかぁっ!!)
京太郎(勝手に元気になりやがって……二人がいなけりゃ今日は賢者モードになるとこだったぜ)
明華(い、いま迫れば一線を超えられる、超えられるはずなんです!)
京太郎(二人に変な感情抱いてもあれだし……寝るか)
明華(一線を超えて……!)
―――翌朝
ハオ「ん~良く寝ました!」ノビー
京太郎「おう、おはよう……朝飯できてるぞー」
明華「お、オフホワイト……なぜ、なぜ……」
京太郎「明華さん、いつにもましておかしい」
明華「ましてって……私、こういうキャラじゃない気が」
ハオ「京太郎の匂いで、一杯です」クスッ
京太郎「は、恥ずかしいこと言うなっ」カァッ
ハオ「好きですよ、この匂い」ニコッ
京太郎「……ぉ、ぉぅ」フイッ
明華(あ~もうなんか、一月前あたりからロードしたい気分です)トオイメ
京太郎「ん、ほんとどうしました明華さん」
明華「別にタメ口でも良いですよ、昨晩そうでしたし……」ハァ
京太郎「……どうした、明華?」スッ
明華「ちょ、顔近っ」
京太郎「あ、ああすみません」
明華(私に対する口調、安定しませんね)
京太郎「……本当に大丈夫ですか?」
明華「ああ、はい」コクリ
京太郎「ん、なら良かった」フッ
明華(ああもう、ちょっと優しくされただけで割と嬉しくなってしまうなんて……)
京太郎「?」
明華「……チューしてくれたら治るかもしれません!」キリッ
京太郎「しない、早く飯食え」
明華(ああもう! なんで私はこう!)
ハオ「……あ、明華、さては照れ隠」ガシッ
明華「御飯食べましょうそうしましょう!」マッカ
京太郎「?」
―――その後【じゃん荘前】
京太郎「そんじゃな二人とも、気を付けて帰れよ」
明華「御飯、おいしかったです」ニコッ
京太郎「ん、そりゃなによりです」フッ
明華「その……また、食べに来ても?」
京太郎「ん」コクリ
明華「約束ですよ?」
京太郎「別に約束なんてしなくてもいつでもどうぞ」フッ
明華「……はいっ」エヘヘ
京太郎(普通にかわいいやんけ……)
ハオ「むぅ、私も来ますからね!」
京太郎「ん、待ってる」フッ
ハオ「今度は私の手料理もふるまいますから」フフッ
京太郎「そりゃ楽しみで」
ハオ「京太郎はこれから出かけるんですか?」
京太郎「おう、ちょっとな……だから戸締りとかもしてきたし」
明華「私の家ですか!?」
京太郎「かわいいと思った矢先にこれですか明華さん」
明華「かわっ……お、おもっ……っ」フイッ
ハオ「……」
京太郎「とりあえず、そんじゃな二人とも」
明華「は、はいっ、また学校で!」
ハオ「それではまた」クスッ
京太郎(さて、家の前で待ってろって指示がトシさんからあったがこれは一体……)
京太郎「ん? 車……って」
キキィッ
京太郎(お、俺の前で止まっただと?)
ガララッ
京太郎「へ?」
???「一緒にイこう☆」
京太郎「……は?」
??「うるせー! いこー!」
京太郎「ちょ、どういう」ガシッ
京太郎(掴まれた!?)
???「よっ!」グイッ
京太郎「のわっ!」ドサッ
???「出しちゃって☆」
バタンッ
??「諒解!」グンッ
京太郎「のわぁっ人さらい!!?」
はやり「わんぴーすだゾ☆」
京太郎「車で攫ってからそれ言うなぁっ!!?」
晴絵「待たせたね京太郎!」グッ
京太郎「なんじゃぁっ!?」
晴絵「……行くよ、あんたにはやるべきことがあぁる!」
京太郎「わけわかんないけど……やだぁぁぁっ!」
ピロリン
京太郎「あれ、メール?」
はやり「見た方が良いんじゃない?」
京太郎「あ、はい」スッ
トシ『レジェンドが迎えに行くよ!』
京太郎「……遅いわ! こわかったわ!」ナミダメ
はやり(涙目の京ちゃんかわいいっ……はややぁ)ゾクゾク
―――【車内】
京太郎「にしても、突然なんなんっすか」ジト
はやり「まぁちょっとあってねー」
京太郎「ちょっとって?」
晴絵「別に瑞原さんはいらなかったんだけど」
はやり「ん?」
晴絵「いえいえなんでも……とりあえず京太郎を使って修行をね」
京太郎「レジェンドそんなに弱かったのか」
晴絵「弱かないわ! 私じゃなくて私の生徒たちの修行!」
京太郎「……インハイに出るっていう?」
晴絵「そ」
京太郎「……俺、臨海の生徒なんですけど?」
晴絵「わかってるけど」
京太郎「……情報、ばらしちゃうよ?」
晴絵「良いけど?」
京太郎「えっと、手を抜いて修行じゃなくさせ」
晴絵「あんたがわざと負けるなんてできるとは思えないけど?」ニヤリ
京太郎「くっ……悔しいっ」
はやり「でも?」
京太郎「でも、じゃねぇわ!」
京太郎「てか、え、マジでこのまま連れてかれるの?」
晴絵「うん、うちに泊まれば良いでしょ」
京太郎「良くない」
はやり「良くないよ」
晴絵「……ダメ?」
京太郎「いや、別に問題無い気もしてきた」
はやり「はやぁっ!?」
晴絵「……」フッ
京太郎「だって……絶対なにもしない自信あるし」
はやり「はやぁ……」
晴絵「……」トオイメ
京太郎「おい、ちゃんと前見て運転しろバカ」
晴絵「京太郎がかわいいって言ってくれたら前見るようなそうでないような」
京太郎「ハルちゃんかわいい! レジェンドかわいい! 世界で一番かわいいよ!」
晴絵「録音した」スッ
京太郎「ちくしょうめ!」
はやり「京ちゃん私も!」
京太郎「いっつも言われてるでしょ!」
はやり「はやぁ……」トオイメ
京太郎「にしても奈良から東京来てまたUターンか」
晴絵「まぁ、かなり疲れてるよね!」
京太郎「はやりん運転変わってやりなよ!」
はやり「マネージャー呼んできて!」
京太郎「自分で運転せい!」
はやり「京ちゃんが運転すれば良いじゃん!」
京太郎「持ってないんだよ! 免許!」
晴絵「まだ取れないしね」
京太郎「まぁな~どっかで休憩してく?」
晴絵「とりあえずパーキング寄った時ぐらいかな」
京太郎「それじゃ疲れ取れないだろ」
晴絵「ん~心配してくれてる?」ニヤリ
京太郎「まぁな」
晴絵「……そっか」フフッ
京太郎(俺の命が危ない)
晴絵「それじゃパーキング寄ったらちょっと仮眠とるわ……」
京太郎「おう」
はやり「私も疲れたな~」ギュッ
京太郎「はいはい、お疲れ様……なんも疲れてない気もしますけど」
はやり「疲れたよ、芸能界の荒波……」
京太郎「お、おう」
―――【パーキング】
晴絵「ついた~」
京太郎「ん、小雨……」
はやり「お昼行こー」
京太郎「ん、買ってきましょうか?」
はやり「いや~こういうパーキングエリアは入ってこそ意味があるんだよ!」
京太郎「そういうもんっすかね、てかそのまま入ったら騒ぎになりますからね」
はやり「グラサン~」
京太郎「それじゃまだだな」
はやり「ポニテー」
京太郎「うむ、わからないかもしれない」
はやり「さらし~」
京太郎「それはやめろぉ!」クワッ
はやり「はやぁっ!?」ビクッ
京太郎「それは、やめるんだ……」
はやり「う、うん」
京太郎「……」
はやり「そ、それじゃ途中までこの服装で行くけどトイレで着替えるよ」
京太郎「それが良い……その服でトイレまで行く間にバレなきゃ良いけど」
はやり「目立つ?」
京太郎「まぁ」
はやり「ふりふりしたのダメなのかなぁ」
京太郎「目を引く」
はやり「……好き?」ウワメヅカイ
京太郎「はい!」
はやり「えへへっ」ニコッ
京太郎(くっ、強い!)
晴絵「いい加減行くよ」
京太郎「あ、はい」
―――【フードコート】
京太郎「服屋とかまであるんだなぁ」
晴絵「あっちにはコインランドリーあったよ」
京太郎「もうここで暮らすか」
晴絵「やだもう、同棲宣言なんてまだ子供には早いゾ☆」
京太郎「痛い……痛い……」
晴絵「ぐはっ!」
はやり「なにやってるの二人共?」
京太郎「あ、きた」
晴絵「……」
はやり「完璧な変装だよ!」タプン
京太郎「おっぱい」
晴絵「こいつストレートに口に出した」
京太郎(はやりんがいつも着ないようなジーンズに、ワイシャツ……どことなくボーイッシュな服装ではあるが隠しきれない女性らしさたるおっぱい!)
晴絵「京太郎?」
京太郎(そしてポニーテールにサングラス、良い……ふりふりの女の子らしい衣装じゃなくこういう、良い、良い!)
京太郎「タイトなジーンズにねじこむぅ!」
晴絵「はやりという名の戦うボディ!」
はやり「ちょっ、せっかくの変装無駄になっちゃうからっ!」
京太郎「あぶねぇ、危うくバレちまうとこだったぜ」
晴絵「まったく、京太郎はダメだなぁ」ヤレヤレ
京太郎「おいこのダメ女のレジェンド」
晴絵「なっ!? ダメ女のレジェンドってことはないでしょ! まだダメ女っぽいことやってない!」
京太郎「たとえば?」
晴絵「え、えっと……だ、ダメ男にみついだりしてない、し?」
京太郎「男がいたことがない、はい論破!」
晴絵「」シロメ
はやり「……イチャイチャするのやめてよ」ムゥ
晴絵「どこが!? いまの完全に攻撃されてたよ! イチャイチャっていうかボコボコだったよ!」
はやり「……ていうか、なんで京ちゃん晴絵ちゃんにはタメ口なの?」
京太郎「え、感情的になると割とはやりさんにはタメ口じゃないっすか?」
はやり「そうなんだけど、晴絵ちゃんの場合常時でしょ?」
京太郎「……まぁその、そういうことも、てか小さいころに知り合ったんで」
はやり「……え、そうなの!? 逆源氏物語計画!?」
晴絵「よおこそ~ここへ~」
京太郎「それは光源氏」
晴絵「そうだった」テヘッ
京太郎(手が出そう……)
晴絵「じゃなくて、まだそのとき高校生だよ私! そんな邪な計画建てると思う!?」
はやり「ちょっと」
晴絵「私って……」ガクッ
はやり「それよりどういう経由で知り合ったの?」
京太郎「ババげふん……熊倉トシさんの紹介で」
はやり「……あの人、なにたくらんでたんだろう」ムムッ
京太郎「あ、やっぱそういう認識なんだ」
晴絵「そりゃね、あの人は謎が多くて一週回って信用してるけど」
京太郎「まぁあの人のおかげでとんだサプライズにかけられたけど」ハハッ
晴絵「ま、まぁ突然誘拐したのは謝るって、許してニャン♪」
京太郎「きつ」
晴絵「」
はやり「にゃはは、晴絵ちゃんもしっかり女子力磨かなきゃニャンはきついニャン♪」
京太郎「きっつ」
はやり「」
京太郎「……な、なぁ~んちゃって、二人共可愛いよ!」
晴絵「……」シロメ
京太郎(ダメだこいつ)
はやり「もぉ、かわいいなんてお姉さんをからかっちゃダメだゾ☆」カァッ
京太郎(メンタル強いなはやりん)
はやり「もっとフリフリの服着ればニャンも似合うよね♪」
京太郎「ニャンニャン言わなくてもはやりんはかわいいだろ!」クワッ
はやり「あ……は、はぃ」マッカ
京太郎(しまった!)
―――【車内】
京太郎(地獄絵図はすぐに終わった、よって再び奈良への道を行くわけだが……)
京太郎「あっちを見てもこっちを見ても……山か」
はやり「うん、山だね。山しかないね」
京太郎「……ですね」
晴絵「ちょっと運転手的にも辛いんだからね、景色が変わらないし一本道をただ走るだけって!」
京太郎「休日の父さんか」
晴絵「それじゃ助手席に座ってる京太郎は母さん」
京太郎「……はやりさんは子供枠か」
はやり「ママー」
京太郎「……」
はやり「京ちゃんがママになるんだよ!」
京太郎「なんの話だやめろ!」
晴絵「京太郎が嫁だったら楽だろうな色々~」
はやり「でも誘い受けなとこあるしすぐ寝取られそう」
晴絵「わかる」
京太郎「わけわかんない会話で同意しあうのヤメロォ!!」
―――【奈良:吉野:晴絵宅前】
京太郎「ようやく着いた! って実家じゃないだと!?」
晴絵「そりゃ一人暮らしぐらいするさ、大人の女だからね!」
京太郎「実家まで徒歩15分もねぇだろ!」
晴絵「黙らんと泊めないぞ!」
京太郎「望さん助けてー!」
晴絵「なんで私は呼び捨てで望だけちゃんとさん付けなのさ!?」
京太郎「……人間のデキ、かな?」
晴絵「」シロメ
はやり「はやぁ、ついたぁ?」
京太郎「寝ぼけてないでいきますよ、ほら涎ふいて」スッ
はやり「んっ……」
京太郎(しかしまぁ、良いなぁこの無防備さ……い、いや落ち着け俺! 俺には心に決めた人が…… い な い ! )
晴絵「とりあえず入りなよ」
京太郎「おう」
はやり「ん~ねむ~」
晴絵(瑞原さんが混ざったのは予想外だったけど……ここは私のフィールド、私に分がある!)
ガチャッ
晴絵「よーこそ」
京太郎「お邪魔しまーす」
はやり「んぅ、お邪魔します」
パチンッ
京太郎「まぶしっ」
晴絵「そんなにじゃないでしょ」
京太郎「てか、おお……普通に綺麗!」
晴絵「なに、あたしが汚い部屋の印象あった?」
京太郎「ちょっと!」
晴絵「正直でよろしい」
はやり「ねむぅ~い」ヌギヌギ
京太郎「ちょ!」
晴絵「しまった裸族!」ガシッ
はやり「もぉ、寝れないよぉ」
晴絵「京太郎いますから!」
はやり「……あ」カァッ
京太郎(くっ、大人の女が顔赤らめてるってのもまた……)
はやり「あぅっ……」
晴絵「寝るなら服着て早く寝れ!」
はやり「あ、はい」
はやり「目、覚めちゃった」
京太郎「そりゃしょうがない」
晴絵「そういや晩飯どうしよっか」
京太郎「……買って来れば良かった」
晴絵「しょうがない、行くかなぁ」スクッ
京太郎「ですね」スッ
晴絵「え、京太郎も?」
京太郎「そりゃ一人で行かせるのも悪いですし」
はやり「それじゃはやりも!」
晴絵「いや、残っててくれて良いですよ」
はやり「なんで!?」
晴絵「ほら、眠いでしょ?」
はやり「だから眠気冷めたって!」
晴絵「……チッ」
はやり「舌打ちした! ねぇ京ちゃん今舌打ちした!」
京太郎「まぁほら、はやりさんがバレたら大変でしょうし」
はやり「え~」
京太郎「それになんかあっても二人は守れませんから」アハハ
はやり「……もぉ、しょうがないなぁ」
晴絵「いくよ~」
京太郎「うっす」
晴絵(そんな治安悪くないけどね……ま、いいか)
―――【スーパー】
京太郎「11時までやってる……」
晴絵「どんだけ田舎だと思ってんのさ、一応若者は多いんだよ?」
京太郎「あ、なるほど……」
晴絵「まったく、つってもまだ20時だし」
京太郎「夜に備えて色々買っときますか」
晴絵「いざとなればコンビニ行けばいいけどね」
京太郎「まさか、24時間……!!?」
晴絵「どんだけ田舎だと思ってんのさ!? ちょくちょく来てるからねあんた!?」
京太郎「最後に来たの数年前だし!」
晴絵「まぁ、最近は熊倉さんに連れられてそっち行ったりの方が多いかってともかく……なに食べる?」
京太郎「晴絵さんの料理?」
晴絵「うん」
京太郎「嘘だろ……!!?」
晴絵「食ったことあるでしょ!?」
京太郎「まぁそうだけど」
晴絵「まったくもぉ」
京太郎「晩飯なぁ、二人は酒飲むしツマミで良いんだろ?」
晴絵「まぁ」
京太郎「だったらツマミにも使えそうな麻婆豆腐とか?」
晴絵「適当に肉炒めるだけでもツマミになるけどね」
京太郎「そりゃそうだ」
?「せ、先生?」
?「へ?」
京太郎「ん?」
晴絵「あ、宥と玄」
京太郎(おっぱい)
晴絵「あ、京太郎……うちの教え子二人」
京太郎「あ、ああ……例の五人中の二人?」
晴絵「そうそう」
京太郎「なるほど……」チラッ
宥「ど、どうもこんにちはっ、松実宥です」ペコリ
玄「ま、松実玄です!」ペコッ
京太郎「え、ああ大丈夫大丈夫、かしこまらないで良いから」
玄「は、はい!」タユン
宥「せ、先生……その」タプン
京太郎(おっぱい……たぶん姉の方、スゴイおっぱい)
晴絵「ちょっと、いくら可愛いからって鼻の下伸ばさないの」グイッ
京太郎「わ、悪い……」
晴絵「まったくもう、わ、私だってそれなりに……」
京太郎「?」
晴絵「と、ともかく……二人は、帰り?」
玄「あ、はい」コクリ
宥「えっと、買い物終わったので……」
晴絵「そっか、それじゃまた明日ね」
玄「は、はい」
宥「……」
京太郎「たく……てか腕組んでるな恥ずかしい」
晴絵「な、恥ずかしいってなにさ……私が普通高に赴任してたらそりゃもう男子の視線釘づけの」
京太郎「あ~それはありそう」
晴絵「……え、褒められてる?」
京太郎「褒めてる」
晴絵「……でも京太郎は玄とか宥ぐらいのおっぱいじゃなきゃ満足しないんでしょうね」
京太郎「軽い気持ちで使ってんじゃねぇよ、満足って言葉をよぉ!」
晴絵「変に熱くなるのやめてよ」
京太郎「てかあれだな、おっぱいはもちろんあるに越したことないけど……別に好きになる相手がおっぱいあるとは限らないし」
晴絵「……イケメンっぽいこと言ってる」
京太郎「うっせ」カァッ
晴絵「かっこいいじゃん~うりうり」
京太郎「やめっ、やめろばかっ!」
晴絵「なにさ~ハルちゃんのこと好きになっちゃだめだぞ~」
京太郎「うっせ! うっせばーか!」
……物陰
玄「せ、先生が男の人と……」
宥「し、しかもカッコいい男の人と……」
玄宥「イチャイチャしてる……」
京太郎「で、結局どうする?」
晴絵「まぁ普通の女なら、ここで肉じゃがとかカレーとかだろう」
京太郎「まぁな」
晴絵「しかし、麻婆豆腐にする!」
京太郎「俺の提案通りじゃないか」
晴絵「ま、それに割と簡単に作れるしね」
京太郎「そんじゃ、とりあえずそれで」
晴絵「明日はビーフシチューで」
京太郎「肉じゃがカレーとあんま変わらないし」
晴絵「一応、お約束はやっといた方が良いかなって」
京太郎「まぁなんでも良いけど」
晴絵「なんでも良いとは……ってことで材料買っとこー」
京太郎「……」
晴絵「ん~……」
京太郎(ああやってると、主婦っぽいな……)
―――帰り道
晴絵「んっ」
京太郎「……」スッ
晴絵「へ?」
京太郎「ほれ、手離せ」
晴絵「あ、うん」
京太郎「ん……」テクテクテク
晴絵「全部持ってもらっちゃって悪いね」
京太郎「良いよ別に、金は出してもらってるし」
晴絵「あはは、試食のところでまさか奥さんとか京太郎のこと旦那さんとか言われるとは思わなかったけど」アハハ
京太郎「なんで焼き肉用の肉を2つも買ったよ」
晴絵「あ~ほら……えへへっ」
京太郎「まぁ良いけど……悪い気はしなかったし」
京太郎(大人の男に見えるんだなーとか)
晴絵(つ、つまり私と夫婦に見えても悪くはないってこと!?)
京太郎(たぶん臨海のみんなとスーパー行ってもそうはならないしなぁ……みんな高校生に見えるし、ただネリーは違う、俺がお父さんにされる)
晴絵「結構買ったから一杯食べてよね♪」
京太郎「おう」フッ
晴絵(夫婦っぽくて良いなぁ~♪)
ガチャッ
はやり「あ、おかえり京ちゃん~♪」
京太郎「ん、戻りました」
晴絵「忘れてた……」ガクッ
京太郎「?」
はやり「さぁさぁ、入って入って」
晴絵「あたしの家だから!」ビシッ
はやり「わかってるよ~お酒は!」
晴絵「買ってきましたけど!」
はやり「わ~いさすが晴絵ちゃん~お酒お酒~」
京太郎「お酒お酒~」
晴絵「私の眼が黒いうちは飲ませないからね!」
京太郎「白目にすれば良いと」フム
晴絵「……へ、変態っ!」マッカ
京太郎「そっち連想する奴の方が変態だよ!」
はやり「……ああ、それってアh
京太郎「スタァァァップ!」
―――【その後】
京太郎「ふぅ、美味かった! ごちそうさま!」
晴絵「ふふん、どうよ!」
京太郎「美味い!」
晴絵「そうだろそうだろ! もっと褒めろ!」
京太郎「最高! ハルちゃんさすが! かわいい!」
晴絵「……」フルフル マッカ
京太郎「自分で褒めろって言ったくせに」
晴絵「う、うっさぃ」
京太郎「体勢ねぇなぁ……」
はやり「京ちゃん、なんか女の子口説きなれてるね」
京太郎「今のは口説いてないだろ!」クワッ
はやり「え~臨海でもそうなんじゃないの~? モテモテだったりして」
京太郎「そんなバカな……ばか、な……」
ネリー『キョータロー!』
ハオ『京太郎……』フフッ
智葉『京太郎!』ニコッ
明華『松葉崩し』
メグ『ラーメン』
京太郎「……あ、いやなんかよくわかんないのも混ざった」
はやり「?」
晴絵「モテモテだって噂だからね、もう」ジト
京太郎「うっ、ち、違うのに……」
晴絵「WEEKLY麻雀TODAYあるからね」
京太郎「こわくて読んでないのに」
―――さらにその後
はやり「はやぁ~」
晴絵「やっぱり私は思うわけだ、レジェンド返り咲きも夢じゃないって!」
京太郎「酔ってる……」
はやり「むぅ、酔ってないよ!」
晴絵「酔わないで酒飲んでて楽しいかっての!」
京太郎「ええい、なぜこうなった!」
晴絵「ん~京太郎く~ん、結局臨海では誰が本命なのさぁ~」ガシッ
京太郎「肩組むな!」
京太郎(ハルちゃん、普通におっぱいあるじゃない!)
はやり「京ちゃんは~はやりだよね~♪」コテン
京太郎(ええい、お前は膝の上に頭を……なぜ乳を当ててこないっ!!)
晴絵「やっぱおっぱいだから雀明華か郝慧宇か辻垣内智葉か……って五分の三じゃん!」
京太郎「おっぱいの大きさが好感度の決定的差ではない!」
晴絵「ならお姉さんのおっぱいはどうだ~♪」
京太郎「嫌いじゃない」キリッ
晴絵「あ……う、うんっ」スッ
京太郎(急にしおらしく……くそ!)
はやり「京ちゃんも飲みなよ~♪」
京太郎「いや、晴絵さんに止められて」
晴絵「ちょ、ちょっとぐらいなら、良いよ?」
京太郎(おい教師、お前の目はまだ黒いぞ)
―――翌朝
京太郎「ハっ……」バッ
晴絵「んぅ……」
京太郎(なんで腕枕してるんだ俺……)スッ
晴絵「ぁぅ……」
京太郎(腕の代わりに、まくらさしこんどいて)
ポスッ
京太郎「よっし……結構飲んだな」ノビー
京太郎(朝、時刻は……でもまだ7時半か)
京太郎「あ、WEEKLY麻雀TODAY……」
ペラッ
京太郎「モブ子、ツーショット乗ってんぞ……」
ペラッ
京太郎(インハイ常連臨海高校、期待の男子須賀京太郎……まさかここまで大々的とは)
晴絵「んぅ、えへへ、おかえりぃ」
京太郎(にしても、レギュラーメンバーともかなり親密とか書かれてるし……みんなと集まってる時の写真もあるし)
京太郎「ただツーショットはモブ子さんだけ、あの人の胃が心配だ……」
晴絵「それともぉ、は・る・え……?」
京太郎「……晴絵で」
晴絵「もぉ、えっち……」デレッ
京太郎(おもしろいな……)
京太郎「トイレ行こ」スクッ
京太郎(洗面台でついでに顔洗うか)
ガチャッ
はやり「んん~♪」
京太郎「……」
はやり「ん~……あ」
京太郎「……」
はやり「……~~~っ!!?」カァッ
バタンッ
京太郎「すみませんでした」
はやり「だだだ、大丈夫だよっ! う、うんっ!」
京太郎(驚くほど冷静な俺がいる……)
京太郎「えっと……」
はやり「そ、そのっ……」
京太郎「と、とりあえずすみません」
はやり「い、いえいえっ……」
はやり(見られちゃった……お、男の人にっ……)
京太郎「本当にぶしつけで申し訳ないんですけど」
はやり「ど、どうしたの、かなっ」
京太郎「……トイレ入りたいんで、洗面所入っても良いでしょうか」
はやり「……ど、どうぞ、お、お風呂場に入ってるから」
京太郎「ごめんなさい」
はやり「う、ううん……」
京太郎(なんつーか、それでもこう……おい、沈まれ京ちゃん!)
はやり(こ、こうなったらこれをプラスにするしかないよね!)
ガチャンッ
京太郎(はやりさんが洗面所から出て行った後に、トイレから出たわけだが……)
スッ
はやり「あ……お、おはよう」
京太郎「お、おはようございます」
京はや(なぜこのタイミングで……って自分もか)
京太郎「晴絵さん、まだ寝てるのか」
はやり「み、みたいだねっ」アハハ
京太郎(ええい、どうする!)
はやり(い、言うよはやり! 頑張れはやり! 天国のお父さんも真深さんも応援してくれてるよ!)
真深(私は死んでないよ)
はやり(よし、はやりは真深さんみたいに未婚のまま死なない! そのために!)
真深(オイコラ)
はやり「……み、見ちゃった?」
京太郎「え、あ……せ、僭越ながら」メソラシ
はやり「……み、見たい?」
京太郎「ふぇっ!?」
はやり「もっと、見たい?」
京太郎「……み、見れるんですか?」ゴクリ
はやり(いまだ!)
はやり「結婚すれば見れ」
京太郎「断ぁる!」
はやり「」
京太郎「あ」
はやり「……そ、そんな嫌なんだ」ガクッ
京太郎「い、嫌とかじゃなくてほら!」
はやり「なに? この愚かで全力全開でお話しを聞いてもらうことしかできないはやりになに?」
京太郎(い、一瞬でやさぐれた……)
京太郎「俺にはまだ、そういうの早いかなって……」
はやり「は、早いってことは、その内!?」
京太郎(なんだこの食いつき、池の主か!)
京太郎「えっと……なんつーか、は、裸は見てしまったけど、や、やっぱりお互いの気持ちが大事だと思うんですよね」
はやり「はや……た、確かに」
京太郎(このまま追撃をかける!)
京太郎「裸見たからって、責任とか……言い逃れかも、しれないけど本人の気持ちを大切にしたいっていうか」
はやり「……うん、わかるよ」コクリ
京太郎(まだだ、まだ終わらんよ!)
京太郎「だから、これからも付き合いはあるでしょうし……本当に好きなれたら、で良いじゃないですか」フッ
京太郎(決まったー! なんか危ない気もするけど、俺がクズっぽい気もするけどもうなんでも良い!)
はやり「……うんっ」コクリ
京太郎(これも、はやりんを俺みたいなクズとくっつけないためだ! きっとそうなんだ!)
はやり(これは……はやりの魅力で京ちゃんを骨抜きにしろってことだね!)
京太郎(きっと俺みたいなやつより良い男がすぐに現れるだろう、からな!)
はやり(京ちゃん、絶対手に入れて見せるよ。これでも高校生で通じるとか言われてるんだから!)
京太郎(これでこの件は解決だな!)
はやり(この件をきっかけにはやりんは登り始めるよ、この婚活坂を!)
晴絵「ん、あれ……ああ、そうだった……おはよー」
京太郎「おはよう晴絵さん」
はやり「晴絵ちゃんおはよっ♪」
晴絵(なんかはやりさん上機嫌だなぁ)
―――【晴絵部屋】
京太郎「とりあえず、俺ってなにが目的で拉致られたんです?」
晴絵「人聞き悪いなぁ」
京太郎「事実だし」
晴絵「まぁ否定はしないけど……で、目的としては話した通り」
京太郎「え、マジでライバル校の成長手伝うの?」
晴絵「あんたの訓練にもなるでしょ?」
京太郎「いや、智葉さんたちの邪魔することになるし」
晴絵「しかし情報は得られるよ?」
京太郎「ぐ、ぐぬぬ」
晴絵「……できるなら、来てほしい、かな」
京太郎「ず、ずるいなぁ、わかったよ……その代わり情報は漏らすから」
晴絵「良いよ、臨海にだけなら」フッ
京太郎(すまんみんな! しかし、しっかり弱点とか見極めて帰るからな!)
はやり「疎外感」
晴絵「来ます?」
はやり「お仕事あるからなぁ~近いから来たけど」
晴絵「そっか~残念だな~京太郎と二人きりだな~」ニコニコ
はやり「むぅ! 京ちゃん、晴絵ちゃんに手を出したりしちゃだめだからね!」
京太郎「しませんよ!」ハハハ
晴絵(こいつ……)
最終更新:2026年01月23日 21:51