アットウィキロゴ


灼「単刀直入に聞くね。どう思ってるの、ハルちゃんのこと」

京太郎「…………」

晴絵「灼。あんた突然なに言い出すのさ」

灼「ハルちゃんは黙ってそこで聞いてて。私は京太郎に質問してるの」

京太郎「どうって、晴絵さんは阿知賀再興の立役者ですよ。もちろん尊敬してます」

灼「分かってるんでしょ、そういうことを聞きたいわけじゃないよ。とぼけてるつもりなら許さないから」

晴絵「もういいよ。灼の気遣いはうれしいけど、それでも」

灼「また逃げるの? 小鍛治プロを克服したら今度は京太郎が怖いんだ」

京太郎「灼さん!」

灼「京太郎も京太郎だよ。とっくに気付いてるクセに」

京太郎「俺は」

灼「もう見てられないよ。お互いに意識し合ってるの、気付かれてないとでも思ってるのかな」

晴絵「灼」

灼「聞いて」

晴絵「…………」

灼「私はハルちゃんと京太郎が好き。二人にこれ以上燻っていてほしくないし、幸せになってほしいの」

晴絵「幸せ」

灼「そんなの私が決めることじゃないって分かってる。それでも」

京太郎「…………」

灼「それでも、お互いのために。二人の特別になれない私のために、ちゃんとして」



京太郎「なにをすればいいんですかね、彼氏彼女って」

晴絵「ごめん、いい歳してそういう経験ないから分かんない」

京太郎「俺だって晴絵さん以外の人と付き合ったことなんてありませんよ」

晴絵「モテそうなのに」

京太郎「好きでもない子と付き合えませんから」

晴絵「誠実くんかよ、恥ずかしいこと言ってくれちゃって」

京太郎「晴絵さん、もしかして照れてますか」

晴絵「もしかしなくても照れてるよ。いちいち言わせんな、ばか彼氏」

京太郎「ごめんなさい、でもなんか可愛くて」

晴絵「だからそういうこと口に出すなっての! あたし今絶対見せられない顔しちゃってるじゃん!」

京太郎「お互い今まで散々隠してきたんだから、少しくらいいいじゃないですか」

晴絵「そうやってまたズルいこと言うんだもん。京太郎はあたしをどうしたいのさ」

京太郎「えっと、引いたりしませんか」

晴絵「やっぱり言わなくていい。恥ずかしくて死んじゃうから」


京太郎「しっかり恋人同士しないと灼さんが心配しますよ」

晴絵「う」

京太郎「う?」

晴絵「そこであたし以外の女の名前を出すのは違うだろ、いくら灼でもさ」

京太郎「…………」

晴絵「…………」

京太郎「晴絵さん」

晴絵「な、なに!」

京太郎「ぎゅう」

晴絵「ちょっと、京太郎!? いきなりなにしてんの!」

京太郎「なんか愛しくて」

晴絵「ち、力強いから、逃げられないじゃん。しょうがないな」

京太郎「…………」

晴絵「…………」

京太郎「腕、しっかり回してますよね?」

晴絵「うるさいなあ! 黙って抱きしめなさいよ!」

京太郎「はは」

晴絵「なんか段々悔しくなってきた。京太郎、このまま何歩か後ろに下がって」

京太郎「え? なにを」

晴絵「こうするんだよ!」

京太郎「…………」

晴絵「…………」

京太郎「あの」

晴絵「どどど、どうしたのかな。年下の彼氏くん」

京太郎「これって、もしかしなくても押し倒されてますよね、俺」

晴絵「そうとも言う、かな」

京太郎「えっと、思ったより力が強くて逃げられませんけど、どうしましょうか」

晴絵「…………」

京太郎「…………」

晴絵「する?」


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年09月03日 21:37