春「台風で帰れない。泊めて」
京太郎「……まずなんで台風直撃な今外に居たか説明しようか」
春「……黒糖が流されて」
京太郎「どこから突っ込めばいいんだ」
春「……突っ込むなんて……ポッ」
京太郎「そういう意味じゃねーよ!ああもういいから一回上がれ。服着たまま泳いだみたいになって」
春「うん……あ」
京太郎「なんだ?」
春「玄関濡らしてごめんなさい」
京太郎「それくらいいいって」
京太郎「確かに風呂使っていいっていったけどさ」
春「?」
京太郎「なんで俺のシャツ1枚なんだ!?」
京太郎「後胸元は隠せ!ボタン閉めろ!」
春「……閉まらない」
京太郎「……俺が悪かった」
春「ん」
京太郎「で?シャツ1枚なのは?」
春「誘惑しようと思って」
京太郎「あのな……そもそも台風来て大変なんだし、家に居たらいいだろ」
春「……今、家一人だから」
京太郎「?」
春「みんな本家のお手伝い……一人は、怖い」
京太郎「……そっか」
春「押しかけて、ごめん」
京太郎「いいよ。俺も一人だしな」
春「……一人?」
京太郎「親が帰ってこれないらしくてなー。だから多少は…」
春「騒いでも大丈夫?」
京太郎「よし、ボタンに掛けた手を放せ」
春「……ダメ?」
京太郎「…………だーめーだ」
春「迷った」
京太郎「……そりゃ男だし」
春「私はいいよ?京太郎のことが好きだし」
京太郎「……冗談はそのくらいに」
春「本気」
京太郎「……マジか?」
春「京太郎が思っている以上に。今日も本家に来ていいって言われてたの無視して来た」
京太郎「それ結構とんでもないことしてないか?」
春「それだけ京太郎が好き」
京太郎「…………」
春「京太郎は私のこと、嫌い?」
京太郎「そんなことねーよ。今だって春がすっげー可愛くて、押し倒したいくらいだ」
春「いいよ。京太郎になら、なんでもしてあげる」
京太郎「……止まれねーからな」
京太郎「……そういえばさ」
春「何?」
京太郎「こういう、いつもと違う状況で結ばれたら長続きしないって言うよな」
春「もう捨てるの?」
京太郎「そんなことないって。ただ、ちょっと気になっただけだ」
春「大丈夫」
京太郎「やけに自信ありそうに言うな」
春「台風が来るずっと前から、好きだったから」
カンッ!!
最終更新:2013年10月14日 15:48