京太郎「……」
京太郎(あ、ありのまま今起こったことを話すぜ)
京太郎(俺は阿知賀麻雀部の部室のドアを開いたと思ったらコスプレヘルスにいた)
京太郎(な……何を言っているのかわからないと思うが、俺も何をされたのかわからねー)
京太郎(頭がどうにかなりそうだった……ついでに股間も)
京太郎(女の園(意味深)や阿痴賀なんてチャチなもんじゃあ、断じてねえ)
京太郎(何かもっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ)
京太郎(……いや、マジでなんなんだよ。これ)
玄「あ、京太郎くん」
玄「男の子の目線からみて、どうかな?」
京太郎「……あなたが仕掛人ですか」
玄「仕掛人? えーっと、決めたのは私だよ?」
玄「文化祭の出し物にどうかなーって思ってね」
京太郎「文化祭の出し物っすか……これが?」
玄「うん」
京太郎「えっと、どうして……?」
玄「んーと……ウォーターボーイズって、昔流行ったよね?」
京太郎「そうっすね」
玄「で、メイド喫茶ってあるでしょ?」
京太郎「定番ですね」
玄「どうせなら、メイド水着喫茶はどうかなって思って!」
京太郎「……なんでそこ悪魔合体させたんですかね」
玄「面白いかなー、って思って」
京太郎(思うなよ)
玄「それで、衣装を探したら売ってたから……こうして」
京太郎「買ってしまった、と」
玄「そうなんだー」
玄「……で、どうでしょうか!」
京太郎「あー」
穏乃「どう、似合う?」
憧「……うぅぅぅ」
京太郎「……松実先輩」
玄「何かな?」
京太郎「あっちで半べそかいて、自分よりちんまい友達の背後に隠れてる奴の衣装はジャージもセットなんスか?」
玄「ううん。私が用意したのは、メイド水着だけだよ」
京太郎「ですよね」
京太郎(もはやマニアックを通り越した痴女的衣装だ)
穏乃「で、どう?」
京太郎「そうだなー」
京太郎「穏乃は似合ってるな。なんか、ゲームとかのアイドルの追加衣装でありそう」
穏乃「よぉぉぉし! やっぱりこれ、可愛いよね!」
京太郎「あ、ああ……そうだな」
穏乃「京太郎、憧はどう?」
憧「ちょ、しず……押さないでよ!」
穏乃「ほら、ジャージとか羽織らないでさ!」
憧「ちょ、やめ……っ」
憧「うぅ……」
憧(だ、男子の前で……京太郎の前でビキニ姿晒しちゃってるよ……あたし)
憧(でも、穏乃のあれを可愛いって誉めてたし……)
憧(意外に、っていうかもっと好感触かも……!)
憧(結構、スタイルに気を使ってるつもりだから……うん)
憧(流石に、玄や宥姉ほどじゃないけど……あたしも)
憧「ど、どう……?」
京太郎「あ、ああ……」
京太郎(意外に着痩せするタイプなんだな、憧の奴)
京太郎(中々に中々だ)
京太郎(うーん、結構……来るものがあるな。これ)
京太郎(メイドだから、『御奉仕します』的なあれこれとか……)
京太郎(そういう意味だと、すげーいいよ。いいよな、これ)
憧「……ぅぅぅ」
憧(す、すっごい見られてる……)
憧(あ、あんまり……ジロジロ見ないでよ)
京太郎(……でも)
京太郎(どう見ても、悪い意味にしか思えないっていうか……風俗チックっていうかなぁ)
憧「……で、ど、どうなのよ?」
京太郎「似合ってると思うぜ」
京太郎(……色んな意味で。主に悪い意味で)
憧「そ、そっかぁ……」
京太郎「……んで、聞きたいんだけどさ」
玄「何かな?」
京太郎「俺に意見求めてるのはいいけど、そもそも皆はどう思ってるんだ?」
玄「可愛いよね。おもちも強調されて」
穏乃「可愛いでしょ」
憧「恥ずかしいけど……か、可愛いとは……」
京太郎「マジに言ってるなら……女子高ってすっげえ」
玄「何か変だった?」
京太郎「あー」
京太郎(明らかに真っ当な意味での衣装販売じゃないのに、それに気付いてないあたり)
京太郎(この人たちには不安しか感じない)
京太郎(……よし)
京太郎(ここは、俺が気付かせてあげないと!)
京太郎「……よし!」
京太郎「じゃあ、普通の人がどう思ってるのか……どんな反応をするのか」
京太郎「俺が客として、演じてみますね」
玄「シュミレーションってこと?」
京太郎「シミュレーションですね。正しくは」
玄「任せていいかな、京太郎くん?」
京太郎「おまかせあれ!」
その後、意外におだてられたらポーズをとってしまう憧への注意喚起を込めたセクハラが行われたとか
セクハラ自体に泣き出したり、自分の行動を振り返って赤面涙目になる憧がいたりしたとかなんとか
カンッ!
最終更新:2013年11月01日 23:21