純「うーい、かんぱーい」
京太郎「かんぱーい」
純「世間はクリスマスだってのにオレらはファミレスのドリンクバーで乾杯か」
京太郎「気楽でいいじゃないスか」
純「まぁな。ほんとは他の奴らも誘ったんだけど、あいつら付き合い悪くてよー」
京太郎「透華さんと一さんはパーティでしたっけ」
純「そうそう。んでともきは年末のなんとかっつー祭りで忙しいって」
京太郎「衣ちゃ…さんは?」
純「いい子にしてないとサンタが来ないっつってもうお休みだとさ」
京太郎「衣…さんらしいッスね」
純「そんで試しにお前に連絡したら捕まったってわけだ」
京太郎「あー、そういうわけだったんですね」
(デートの誘いだと思って気合入れてきた俺のバカバカ!)
純「まぁアレだよ。たまにはこんなささやかなクリスマスもありだろ」
京太郎「そッスね…ハハ…」
純「おっ、そうだ。ほらよ」ヒョイ
京太郎「えっ?」ポスッ
純「プレゼント。急に付き合わせちまった礼も含めてな」
京太郎「純さん…」キュンッ
純「開けてみろよ」
京太郎「んい。…おお、マフラーッスか」
純「さっき買ったやつだけどな。お前に似合うかと思って」
京太郎「俺のために…ありがとうございます、純さん」
純「どれ、試しに巻いてみろよ…お、やっぱり似あってんなー。さすがオレの見立て」
京太郎「すごく、あったかいッス…」
純「はは、そりゃ良かった。んじゃ飯にするか」
京太郎「はい!」
京太郎(ああ…たとえこの想いが一方通行だとしても…)
京太郎(今感じるこの幸せは本物だ…)
京太郎(ありがとう神様…俺、今すごく幸せです…!)
カン
最終更新:2013年12月29日 11:12