京太郎「そろそろインハイも終わってから結構経つし東京から帰らないとなぁ」
京太郎「こないだのプールの帰りにキスされてから一回もキスできていない……」
京太郎「それにこっちからキスするまでは自分からはしないって言ってたし」
京太郎「ここは男としてバッチリキスしてから長野に帰りたい!!」
京太郎「……だけどなぁ」
京太郎「しようと思って咏さんの顔見ると」
京太郎「すっげぇ緊張してきて結局いつもキスできずにいるんだよなぁ」
京太郎「はぁ、どうしよ……」
prrrrrrrr
京太郎「おっと、電話だ」
京太郎「もしもし」
咏『あ、もしもし京太郎くん?』
京太郎「何かあったんですか?」
咏『いやぁ、そろそろ京太郎くん長野行っちゃうじゃん?』
咏『だから長野に帰っちゃう前にまた会いたいなぁって』
京太郎「いいですね、今度はどこ行きましょうか?」
咏『えっとそれなんだけどね』
咏『どこかに行くのもいいんだけど……』
京太郎「??」
咏『京太郎くんさえいいならうちに来て欲しいかな~つって』
咏『ダメ?』
京太郎「いいに決まってます!」
咏『そ、そっかなら良かった』
咏『じゃあ明後日は仕事ないからその日に遊びに来て』
咏『え~と住所は○○××だから!』
京太郎「了解です、んじゃまた明後日に」
咏『ん、バイバーイ!』
ブツッ
京太郎(家に呼ばれた……)
京太郎(ということは一日中ふたりっきりだし)
京太郎(おれからキスする絶好のチャンス!)
~~~三尋木宅~~~
咏「呼んじゃった」
咏「なんか知らんけど京太郎くん呼んじゃたぁ!」ゴロン
咏「男の人家に呼ぶのとか初めてだわ~緊張してきたわ~」バタバタ
咏「明後日は一日中二人っきりだし」
咏「ヘタレな京太郎くんでもキスしてくれるはず!」
咏「京太郎くんからしてもらうの初めてだからなぁ」
咏「こんな感じかな?」クチビルニユビアテル
咏「……って何しちゃってんだ私!」///
咏「あぁ恥ずかしぃ~」ジタバタ
咏「ふぅ……」
咏「は!掃除しないと!」
~~~二日後~~~
京太郎「一応住所どおりの場所には来てたけど……」
京太郎「咏さんこんなどでかいマンションに住んでんのか」
京太郎「とりあえず入るか」
ピンポーン
咏『ほいほーい、どちらさん?』
京太郎「京太郎です」
咏『あ、京太郎くん?今開けるから待ってて』
ガチャ
咏「いらっしゃい!」ニコ
京太郎「あ、どもです」
咏「うん、まぁとりあえず上がってよ!」
京太郎「お邪魔しまーす」
京太郎(おぉ、初めて来たけどすごく広いな……)
京太郎「すごく広いですね」
咏「まぁ、自慢の我が家だしね♪」
京太郎「ん?このボタンなんすか?」
咏「ふーん、やっぱ気になっちゃう感じ?」ニヤニヤ
京太郎「ええ、まぁ」
咏「押してみ押してみ?」
京太郎「じゃあ失礼して」ポチッ
ウィーーーン
京太郎「!! スクリーンですか!」
咏「そそ、結構すごいっしょ?」
京太郎「すごいっていうか初めて見ましたよ」
京太郎「スクリーンがある家なんて……」
咏「まぁ、普段はあんまり使ってないんだけどね」
咏「でも今日は京太郎くんが来てることだし」
咏「これ使って映画でも見ようかと思ってるんだよね」
京太郎「映画ですか、いいですね」
京太郎「でも映画って何見るんですか?」
咏「フフン、そういうと思って昨日のうちにDVD借りてきたよ」ジャジャン
京太郎「ん?これって結構怖いって評判のやつでしたよね?」
咏「だいじょぶだじょぶ、子供じゃないんだから」
咏「じゃさっそく見よっか?」
咏「京太郎くんここに座って?」
京太郎「ありがとうございます」ポフ
咏「んで私はここ♪」チョコン
京太郎(おうふ、咏さんが俺の膝の上に)
咏「重くない?」
京太郎「全然大丈夫ですよ」
咏「そっか、じゃあちょっと腕かして」
京太郎「どうぞ」スッ
咏「えへへ、シートベルトつって」ギュッ
京太郎(おうふ、咏さんかわええ……)
咏「じゃあスタート!」ピッ
~~~~~~~~~
<ギヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!
咏「ひっ!」ビクン
<ガタン! ウワアアアアアアアアアアアアア!!
咏「っ!」ビクン
京太郎(やっぱり怖いんだ……)
京太郎(なら無理してホラーなんか見なくてもいいと思うけどなぁ)ナデナデ
咏(あぅ……京太郎くんに頭ナデナデされてる……)///
咏(なんか知らんけどやっぱホラーにしといてよかったわ~)
<オ、オマエノウシロニ……
<エ?ナンノコト?
<クルッ キャアアアアアアアアアアアア!
咏「わっ!」ビクン
咏(本気で怖いけど…)
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咏「ふぅ、すんげー怖かったわー」
京太郎「でしたね」
京太郎「でもその割にはなんか上機嫌じゃないですか?」
咏「ん~そうでもないよ?」
京太郎「え?でもなんかにこにこしてるし……」
咏「してないし~そんなん知らんし~♪」
京太郎「そうですか……」
京太郎(やっぱ上機嫌だ……)
京太郎「それでこのあとはどうしましょうか?」
咏「ん~そだねぃ……」グー
咏「あ……」
京太郎「お腹すきました?」
咏「ちょこっとだけ……」
京太郎「じゃあ少し早いですけど夕飯にしますか?」
咏「オッケー!」
咏「んで、どうする?出前でもとる?」
京太郎「うーん、出前もいいですけど」
京太郎「簡単なものでいいなら俺がつくりましょうか?」
咏「え?いいの?」
京太郎「もちろんです!」
咏(京太郎くんの手料理~♪)
咏(すんげーたのしみだわ)
咏(ちょっと様子見てこよーっと)
咏「調子どう?」ヒョコッ
京太郎「キッチンも使いやすいんでかなりはかどってます」
京太郎「というか、もうご飯が炊けるのを待つだけですね」
咏「そっかそっか~」
咏「そいえば何作ってたの?」
京太郎「親子丼と野菜炒めですね」
咏「うっは、なんか知らんけどうまそー」
京太郎「そんなに手は混んでないですけどね」
ピピー
京太郎「んっとご飯たけましたね」
咏「やた~♪」
咏「いただきま~す」パク
京太郎「どうですか?」
咏「おいしいよ!」
京太郎「それは良かったです」
咏「こんなにうまいもん久々に食べたわ~」
京太郎「大げさですよ」
咏「全然大げさじゃないし」
咏「あぁまた作ってもらいたいな~」チラ
京太郎「分かりました、また今度作りますよ」
咏「やった!」
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_________
______
咏「はぁ~もうおなかいっぱいだわ~」
京太郎「俺もです……」
京太郎「ってもうこんな時間か、帰らないとな……」
咏「帰っちゃうの?」
京太郎「ええ、部長に買い出し頼まれてるの忘れてましたし」
咏「そっか……」
京太郎(あれ?なんか他にも忘れてないか?)
京太郎(なんか買い出しより大事なことだったような……)
京太郎(……あ、キスのこと忘れてた)
京太郎「忘れてた……」ボソ
咏「え?なんか忘れもの?」
京太郎(やべ、ついうっかり頭の中のことが……)
京太郎(いや、むしろこれは不意打ちのチャンスか)
京太郎(こないだは不意打ちされてしまったしな……)
京太郎「はい、忘れ物です……」
咏「??どしたの難しい顔して?」
咏「そんなにすごいもの忘れt」
チュウ
咏「!?」
咏(あわわ……なんか知らんけど京太郎くんにキスされてる!!)
咏「……んむ……ぷは」
咏「どどどどうしたん急に??」///
京太郎「いえ、咏さんにキスするの忘れてたんで」
咏「……そういうことかぁ」
咏「不意打ちとはなかなかやるねぇ」
京太郎「こないだ不意打ちされましたからね、そのお返しです」
咏「んじゃ今度会うときにでもまた不意打ちしちゃおっかな~」
京太郎「いつでも来いですよ!」
咏「次会うときは覚悟しといたほうがいいよ?」ニコニコ
京太郎「覚悟ならもうバッチリです」
咏「そっか、じゃあ向こうに行く時見送り行くから」
京太郎「了解です、それじゃ」
バタン
咏(……京太郎くんにキスされた)
咏(……仕返しの方法考えとかないとな)
~~~数日後~~~
久「もうこの街ともおさらばね……」
タコス「東京観光たのしかったじぇ」
まこ「そういえば京太郎は東京観光についてきとらんだのぉ」
まこ「どっかに行っとったんか?」
京太郎「まぁ知り合いに会いに……」
咲「知り合い?」
咏<京太郎くーん!!
和「あれは三尋木プロでは?」
京太郎「あ、咏さん」
咏「ごめんごめん、寝坊しちゃって……」
京太郎「間に合ったんで大丈夫ですよ」
咏「ありがと」
咏「それでね、京太郎くん」
京太郎「はい」
咏「帰る前に見せたいものがあるんだけど……」
京太郎「見せたいもの?」
咏「うん、それでね、驚かせたいから目つむって欲しいんだよね~」
京太郎「いいですけど……」メヲトジル
京太郎(見せたいものってなんだろう?)
チュッ
京太郎「?!」
久「ほほう」ニヤニヤ
まこ「おあついの~」ニヤニヤ
タコス「すごいじぇ……」
和「こんなところで……」
咲「こ、こんなオカルトありえません!」
咏「へへ、不意打ち成功♪」
京太郎「また、やられちゃいましたね……」
久「あ、もう電車が来るわ」
咲「京ちゃん年上が好きだったなんて……」ボソ
タコス「おい、犬!イチャイチャしてないでさっさといくじぇ」
京太郎「わかったいま行く!」
京太郎「それじゃ咏さん、また」
咏「うんバイバイ~!」フリフリ
~~~列車内~~~
京太郎(なんだかんだで結局最後にやられちゃったな~)
京太郎(まさかみんなの前でされるなんて思わなかったし)
京太郎(しかも、みんなすごい顔してたしな~)
京太郎(咲なんかなぜだか知らんがこの世の終わりみたいな顔してたし……)
京太郎(まぁみんなの前とは言え悪い気はしなかったし)
京太郎(別にいいんだけどさ……)
~~~数日後~~~
久「須賀くん、ちょっといいかしら?」
京太郎「なんですか部長?」
久「咲なんだけど……」チラッ
咲「京ちゃんが年上好きというなら」ボソ
咲「ドラゴンボールを集めて京ちゃんを不老不死にして」ボソ
咲「その一年後にもう一度ドラゴンボール使って私が不老不死になれば」ボソ
咲「私は永年に京ちゃんのひとつ年上……」ボソ
咲「ふふふ、これで京ちゃんもきっと……」ボソ
久「あれどうにかならないかしら?」
京太郎「ははは……」
京太郎「俺の手に負えそうにないっす……」
おしまい!!
最終更新:2014年03月28日 14:56