洋榎「最近恭子の様子がおかしい」
絹恵「いきなりなんなん?」
洋榎「あれ見てみ」
恭子「あー、連絡まだかな」
絹恵「携帯持ってやたらそわそわしとるけど」
洋榎「それだけやないで、絹」
恭子「これ大丈夫かなぁ? 変って思われたらどないしよ……」
絹恵「頭のリボンとかスカートいじっとるね」
洋榎「せや。代行、やなくて監督に頼んで色々教えてもろたみたいやな」
絹恵「末原先輩が赤坂監督に?」
洋榎「恭子がそこまでするってことは、もう答えは一つや」
洋榎「ずばり、男や!」
恭子「あ、メール来た……行かんと!」
洋榎「動きありや。追うで」
絹恵「うちも?」
洋榎「当たり前やろ」
絹恵「もう、しゃあないなぁ」
――――――
京太郎「あれ、末原さん?」
恭子「こ、こんにちは。元気やった?」
京太郎「そりゃあもうバリバリ……ですけど、もしかして迎えに?」
恭子「丁度暇やったから」
京太郎「いやぁ助かります。大阪来るの初めてだから緊張しちゃって」
恭子「そか……もし良かったら案内するけど……どう?」
京太郎「マジですか!? 正直食べてみたいものとかたくさんあったんですよ!」
恭子「そ、そのかわり! 後で麻雀はみっちりやるで!」
京太郎「望むところですよ!」
絹恵「あれ完全にホの字やん」
洋榎「よしいくで。観光とくればこの洋榎ちゃんの出番や!」
絹恵「ちょいストップ」
洋榎「ぐえっ」
絹恵「良い雰囲気やん。邪魔したらあかんよ」
洋榎「えー、せっかく恭子の応援しよう思とったのに」
絹恵「せやから邪魔したらあかんて。二人っきりにさせてあげんと」
洋榎「なんやケチくさいなぁ」
絹恵「はいはい、駄々こねるとお母さんに言って飯抜きやで」
洋榎「さー帰ろかー」
――――――
京太郎「にしても、こうやって会うのはインターハイ以来ですね」
恭子「せ、せやな」
京太郎「ネトマではよく一緒に対局したりしてたんですけどね」
恭子「せ、せやな」
京太郎「おかげで俺も少しは上達しましたから、今日は簡単にはやられませんよ」
恭子「せ、せやな」
京太郎「……あの、末原さん?」
恭子「せ、せやな」
京太郎「……そのリボン、かわいいですね」
恭子「せ、せやな……うぇっ!?」
京太郎「ようやっと反応した……調子悪かったりします?」
恭子「大丈夫っ、はよ行くで!」
京太郎「ちょ、いきなり走ると危ないですって」
恭子(無理……顔直視できへん……!)
郁乃「あれ~? もしかして末原ちゃん?」
郁乃「おめかししたいってこういうことやったんか~」
郁乃「ふふ、面白そうやからついていっちゃお」
カンッ
最終更新:2014年09月20日 22:01