京太郎「何してるんです、貴女?」
俺は朝抜けに、腰に取り付いて動かない女子を見て頭が痛くなった。
無論のこと、この人とそういう関係になったとかそういうのは起こっていない。
そしてこの触覚のような髪のついた人が年上だというのだから世も末である。
照「練習してた」
京太郎「いったい何の練習なんですかねえ?」
照「京ちゃん、私の名前は良くネタにされる」
京太郎「はあ」
これは何だろう、学校で名前ネタでいじめられたとかそういうのの告白だろうか?
もしそうなら、相手はぶっちめるけど。
照「京ちゃんの苗字は、須賀」
京太郎「そうですね」
なんだか真面目な空気がみじんもない
照「だから、すがってる。結婚した時のために、練習」
どや顔で言い放つ年上の幼馴染にデコピンを力いっぱいぶつけて、俺は二度寝に入った。
カン
最終更新:2017年10月12日 23:22