久「私ね、納豆汁って究極の思い付きだと思うのよ」
京太郎「何すかいきなり」
久「今日の朝ごはんが納豆とお味噌汁、焼き魚だったんだけどね…」
京太郎「おお、典型的和食」
久「納豆なんて割りと久々だったからわくわくしながらかき混ぜてたんだけど」
京太郎「けど?」
久「食べてるときにまとわりつく糸が鬱陶しくて鬱陶しくて…」
京太郎「あー」
久「醍醐味と言えば醍醐味なんだけどねー…」
京太郎「ごみ捨てるときとかうっかり手に付いちゃったり」
久「鬱陶しい!」
京太郎「洗えばそれですむ話なんですけどね」
久「そんなことを考えながらお味噌汁をすすった時気付いたの、『あれ?ねばつきがなくなったな』って」
京太郎「ははぁ、それで納豆汁」
久「そう。まだ残ってた納豆をお味噌汁にシュウウウウウーッ!!…ってしたわ。美味しかった」
京太郎「どっちも元は大豆ですからね、合わないはずもないわけで」
久「あの煩わしさも乙と言えば乙だけど予定がある日はノーストレスで食べたいのよね、やっぱり」
京太郎「ねばつきをなくして味を深めて洗い物の手間を減らして…作る側でも食べる側でもありがたい料理ではありますね」
久「…」
京太郎「何すか急に頭かかえて」
久「いえ…作る側なんて発想を持たなかったことにちょっと危機感をね…」
京太郎「…」
久「ちょっと!そんな『可哀想に、仕事が生き甲斐になってそのまま行き遅れて独り身生活送るんだな』って顔しないでよ!」
京太郎「妙に具体的な被害妄想止めてくださいよ、しかもあり得そうなくらい生々しいやつとかコメントに困るんですけど」
おちなしカンッ
最終更新:2017年10月13日 00:10