菫「須賀くん、君には初日から過酷なミッションを与えてしまう。嫌になったらいつでも電話してくれ」
京太郎「あー、はい。ポンコツとわがままの相手は慣れてるんで大丈夫ですよ」
菫「すまないっ、すまない……っ。私も家の用事さえなければこんなひどい真似をさせずに済んだというのに……」
京太郎(この人、追い込まれすぎじゃないか? あとでなんか甘いものでも差し入れよう)
淡「えー? なんで菫の代わりに金髪の男がいんの? つまんなーい」
照「京ちゃん、お菓子」
京太郎「ふ、そんなことを言っていられるのも今のうちだけだ。くらえ、タコスの威力を!」
淡「タコスとか、女子にあるまじきセレクトなんだけどー。 あれ、なにこれ、あま!」
照「うまうま」
京太郎「タコスが辛いものばかりだという考えは分かっていない! たとえバナナと生クリームにイチゴアイスを挟んだとしても!
トルティーヤでさえあればタコスなんだ!」
淡「はわー。おかわり! おかわり!」
京太郎「俺のタコスはまだ種類があるぜ! ドロー!」
誠子「すっごい楽しそうだね」
尭深「そうだね」
菫「やっと終わった……彼は無事か? 淡と照の分のお詫びをしなければ」
京太郎「あ、おかえりなさーい」
淡「えー、菫もう帰ってきたの? 私京太郎の方がいい。すっごく甘やかしてくれるもん」(よじよじ
照「お菓子制限を言い出す菫とは大違い。京ちゃん、これからもいてね」(ニッコリ
菫「なん、だと? 1日にしてあの問題児を手なずけるなんて、そんな……」
京太郎「あ、これ菫部長の分です。大丈夫、カロリーは控えめにしてますんで」
菫「そ、そうか、ありがとう……」
菫(なんだか久しぶりに人に気遣ってもらった気がする。清澄はいつもこんないい思いをしてるのか?)
京太郎「いやー、今日は久しぶりに打ちましたよ。あはは」
淡「京太郎、弱いのにいつも笑顔なんだね」
京太郎「勝負に負けても楽しむことでは負けない! というかそうじゃないと日ごろやっていけない」
菫「……須賀くん、私が君に麻雀を教えてあげるからな」
京太郎「え、なんです急に? いや嬉しいですけど」
菫(この笑顔を、守らなければ……)
久「須賀くんの他校貸し出し、延長の願いが出てるわね。どうしようかしら?」
カン
最終更新:2017年10月20日 00:51