京太郎「え、久しぶりに練習の相手してくれるんですか!? ありがとうございます!」

久「ふふ、そんなに喜ばないの。須賀くんだって部員なんだから、ね」

京太郎「いやー、楽しみだなあ」

久「こっちもたの、いえ何でもないわ」

京太郎「?」


  • 竹井久の自室

『久あい、して、る』

久「くっ、この段階でもなかなかくるわね。でもここのピッチとトーン下げて繋ぎを自然に……」

『久あいしてる』

久「もうちょい、もうちょいっ」

『久、愛してる』

久「出来た、できたわ! 人力ボーカロイドの勉強してよかった!
  あとはインストールしてイヤホンつけて」

『久、愛してる』『久、愛してる』『久、愛してる』『久、愛してる』

久「はあ、はあ、はあ、もっと言って。私もあなたのこと……」

『久、愛してる』

久「たまんない、堪んないわ、これ……」

おそらく普段の竹井久を知るものが見ればドン引きの緩んだ顔で、ベッドの中で延々と転がりもぞもぞする、ただの痛い女の姿がそこにはあったという


カン

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最終更新:2018年01月27日 20:51