咲「京ちゃんはさ…清澄よりもいい学校に行くつもりはなかったの?」

京太郎「?何だよ、いきなりムッツリ顔して」

咲「誰がムッツリか!じゃなくて…私は真面目に聞いてるんだよ」

咲「カピーちゃん…カピバラってさ、飼うのに凄くお金がかかるんだよね?」

京太郎「おう。ちなみに世話も大変だぜ、日当10000円貰いたいくらいキツい」

咲「そ、そうなんだ…でさ。こんなこというのは失礼かもしれないんだけど…」

咲「そんなに余裕があるなら、京ちゃんもいい学校に行けたと思うんだ」

咲「ちょっと離れてるけどハンドボール部のある学校だって、下宿とかして─」

京太郎「…俺は、咲と同じ学校を選んで良かったと思ってるよ」

咲「………?!」

京太郎「だってほら、お前コミュ障だしぼっちだし身勝手だしストレス溜め込むし…」

京太郎「こんなポンコツから目を離したら、心配で夜も眠れねーっての」

咲「わ…!わ、私は真剣に聞いてるんだよ…っ!私が、清澄しか行ける学校がなくて…!」

京太郎「─だから。俺は咲と一緒に居たいから、ここを選んだんだ」

咲「ぅ……!」

京太郎「お前の事情は関係無い。俺は、咲の居る学校が良かったんだよ」

京太郎「だから謝らなくてもいいし…ほら、そんな泣きそうな顔すんな」

咲「うぅ…っ!京ちゃぁん…!」

─大好きっ!

カン!

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最終更新:2018年04月29日 23:07