久「ふふふーん♪」

まこ「ご機嫌じゃな、久」

久「まーね。優勝してから強豪から練習試合の申し込み殺到よ。
  向こうは国麻の調整と次代の育成で一石二鳥、こっちは咲たちの更なる強化といいことずくめ」

まこ「うちは来年見込みのある部員がこんと個人戦のみじゃしなあ」

久「きっと来るわよ! だって私が抜けても咲、和、優希はあと2年もある。野心のある子は応募してくるわ」

まこ「そうあって欲しいものじゃな」

久「未来は明るいわねー♪ ただ、ちょっと不思議なのよね」

まこ「うん?」

久「どこの高校も『部員全員で』って妙に強調するのよ。私がこんな楽しい事見逃すわけないのに」

まこ(久、それは京太郎も絶対連れて来いって意味じゃぞ。あいつ、どこで目をつけられたんじゃ?)

女子校の裏事情に想いを馳せつつ、しかし染谷まこは口には出さない。

まこ(京太郎に向こうの女子が構ってくるなら、あいつにも得るものはあるじゃろ。強豪だから教育ノウハウもあるじゃろうしな)

分かっていながらも後輩を思いただ見守る、先輩の鏡だった。
ただ染谷まこは未来視できるわけではないので考えつかなかった。まさか暴走した他校がどさくさで某男子部員を持ち帰ろうとするなどとは。


カン

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最終更新:2018年04月30日 19:53