部活終わり――

咲「京ちゃん!このあとヒマ?ちょっと買い物付き合ってよ」ピラッ

京太郎「おっ、それは俺が咲の誕生日にプレゼントした『咲の買い物に付き合って欲しい本なんでも買ってやる券』。なかなか使わないなと思ってたけどやっと使うかー」

咲「高校生なのにこんな子供っぽいプレゼントくれるとは思わなかったよ…」

京太郎「図書カードぽんと渡されたり俺が適当に選んだ本渡されるよりそっちの方がいいだろ?」

咲「まあそうかもしれないけどさ」

京太郎「ほら、とっとと行くぞ」

咲「あ、待ってよ京ちゃんまだ準備してない―」

―――

京太郎「文教堂清澄店?こんなところに本屋なんてあったんだな」

咲「最近オープンしたばかりなんだよね。気にはなってたんだけど初めてのお店って緊張するし…」

京太郎「なるほど。それでついて来て欲しかったわけか」

咲「うん、そんなとこ。それより早く入ろ?」

京太郎「はいはいお姫様――」

―――

咲「おまたせー」トテテ

京太郎「あれ?もういいのか?」

咲「うん、買うもの自体はもう決めてたから。ハイコレっ」ドサッ

京太郎「うおっ、って三冊も買うのかよ!!」

咲「私が買ってるハードカバーの小説なんて普通に一冊3000円とかするんだよ?それに比べたら漫画三冊なんて安い方だよ」

京太郎「しかし咲が漫画買うなんて珍しいな」

咲「んん…そうかな?」

京太郎「しかも麻雀漫画だなんて…ん?この本の購入特典のキャラ照さんにそっくり。ははーん、さてはこれが目当てだな!」

咲「!?そ、そんなことないよぉ…///」ワタワタ

京太郎「ハハハ隠すな隠すな。俺もエロ本買う時はこうやって関係ない本で挟んで買うしなー」ケラケラ

咲「だから違うよっ!全部欲しかったの!!」ムッ

京太郎「はいはい。すいませーんコレくださーい」

咲「違うのに…」

店員「お買い上げありがとうございます。こちらをまとめてご購入の方にはこちらの缶バッジもつきますね」

京太郎「えっ、そうなんですか?…ってコレはコレで咲そっくりだな。ホレ、よかったな咲」

咲「あ、そのバッジは京ちゃんにあげる」

京太郎「えっ。でも…」

咲「今日付き合ってくれたお礼。それに自分とそっくりのキャラのバッジなんて持ってても恥ずかしいし」

京太郎「あーそれはわかるかも。じゃあせっかくの咲からのプレゼントだし早速カバンにでもつけるかなー」

咲「うん!今日は買い物付き合ってくれてありがとう京ちゃん!!」






後日―――

咲「♪~」

久「なんか今日の咲は上機嫌ね」

まこ「その原因は多分あれじゃ」クイッ

久「ん?あら、須賀君のカバンに咲の顔のバッジが付いてる!カワイイわね~」

まこ「そーかのぅ…」チラッ

和(咲さんがコッチを見てる…)ドキドキ

優希(咲ちゃんにめっちゃ見られてる気がするじぇー…)ヒヤヒヤ

咲さん?バッジ(……)ジー

京太郎(今日は皆静かで平和だなぁ…)ホノボノ

カンッ!!

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最終更新:2018年04月30日 20:54