京太郎「ハギヨシさ~ん」
ハギヨシ「おや、お帰りなさいませ。東京はどうでした?」
京太郎「なかなか楽しかったですよ。あ、これお土産です」
ハギヨシ「ありがとうございます」
京太郎「そういや、ハギヨシさんって昔東京にいたんですか?」
ハギヨシ「…どこでそれを?」ピクッ
京太郎「やー、なんか東京の自称元ヤンがそんなこと言ってて」
ハギヨシ「ほう。どんな方ですか?」
京太郎「なんか目が真ん中によってる人で、地獄のなんちゃら?って」
ハギヨシ「三沢岩男…」ボソッ
京太郎「えっ?」
ハギヨシ「独り言です。他には何か言っていましたか?」
京太郎「なんか、関東全土を三ヶ月で制圧したとかなんとか」
ハギヨシ「まさか、そんな事出来る人などいないでしょう?」ハハハ
京太郎「ですよねー!」ハハハ
ハギヨシ「ところで、それを誰か他の人に言いましたか?」
京太郎「いやいや、こんな世迷言、誰にも言いませんよ」ハハハ
ハギヨシ「そうですか」
トスッ
………
……
…
京太郎「ん、んぅ?」
京太郎「あ、あれ?俺寝てた?」ガバッ
衣「すぅすぅ…」zzz
京太郎「…」ウーン
衣「むにゃむにゃ…」zzz
京太郎「って!天江さん!」
京太郎「あわわわ…なんで天江さんと寝てるんだろう!?」
ハギヨシ「おや、起きましたか?」
京太郎「ハギヨシさん!これはちが」
ハギヨシ「ふふふ、旅の疲れが残っていたんですか?来てすぐ寝てしまいましたが」
京太郎「えっ、そうでしたっけ?」
ハギヨシ「はい、ですのでベッドまでお運び致しました」
京太郎「…なんで天江さんにベッドに?」
ハギヨシ「起きた時にあまりの可愛さにまかり間違って既成事実を…」
京太郎「作りません!」
ハギヨシ「ふふ、残念です」
衣「…」チッ
京太郎「えっ?」
衣「すぅすぅ…」zzz
京太郎「き、気のせいか…」
衣「むにゃむにゃ…」zzz
京太郎「こんな可愛い子に手を出したら手が後ろに回っちゃいますよ」ナデナデ
衣「ふえぇ…///」zzz
京太郎「げ!もうこんな時間か!もう電車なくなりそうだ…」
ハギヨシ「このまま泊まって行きますか?」
京太郎「…いえ、徒歩で帰ります」
ハギヨシ「ふぅ…仕方ないですね。では車でお送りしましょう」
京太郎「すみません…お願いします」
ハギヨシ「了解いたしました」
京太郎「あ、そういや、お土産渡しましたっけ?」
ハギヨシ「はい、いただいておりますよ?」
京太郎「そうでしたっけ…あれ?」
ハギヨシ「どうしました?」
京太郎「俺、ハギヨシさんに何か確認したい事があったような?」
ハギヨシ「…」
京太郎「…」ウーン
ハギヨシ「忘れてしまったのなら大した事ではないのでは?」
京太郎「うーん。そうですね…気のせいだったかも?」
ハギヨシ「ははは」
京太郎「ははは」
ハギヨシ「では、先に外でお待ちください」
京太郎「はーい」
バタン
ハギヨシ「衣様、二日ほどお暇をいただきたいのですが」
衣「ふふふ、今は機嫌が良い♪許可するぞ♪」ナデナデサレター
ハギヨシ(遠まわしに子供扱いされていたのですが、良いのでしょうか…?)
ハギヨシ「ありがとうございます」
衣「でも急だなー。なにかあったのか?」
ハギヨシ「はい、東京方面に急用が出来まして」
衣「ふーん?」
ハギヨシ(そう…)
ハギヨシ(過去を 抹 消 し に)
おわり
最終更新:2012年12月26日 23:39