咲「そういえば部長、なんで京ちゃんはこの部にいるんですか?」

京太郎「お、おまっ、俺の存在全否定かよ……」

和「咲さん、今のはひどいと思います」
優希「ほら京太郎、タコスやるから蹲るんじゃないじょ」

咲「あわわわっ、そ、そういうのじゃなくてね。部長の悲願は女子団体戦だったのに、男子部員を受け入れたのかって意味で」

京太郎「危うく首を吊りたくなるところだったぜ。このちんちくりんめ」(ぐりぐり
咲「い、いたいよ~」

まこ「そういや昔部員が来ても長続きせんかったし、和目当ては追い返しとったな、久」

咲「え? じゃあ京ちゃんも追い返すべきじゃ……だから痛いよ~っ」
京太郎「お前、俺がのどパイが目的だと思ってたのかこの野郎」(ぐにぐに)

和「まああそこのじゃれ合いは放っておいて、何故です?」

久「ん? 私の好みだったからだけど」

優希「……部長、私情交えすぎだじぇ」
まこ「きさん、そんな理由で……」
和「見損ないました」
咲「京ちゃんは私のだからあげないよ」

久「ちっがうわよ! 負けても負けても挑んでくるメンタルが好印象ってだけ! 恋愛方面じゃないから!……あの時は」

京太郎「なんか最後の宝小声で付け加えませんでした?」

久「なんでもないから気にしないで頂戴。ところで咲、さっきさらっと須賀くんを自分の所有物宣言してたのは何かしら?」

咲「ふえっ!?」

和「咲さんにもどうやら聞かないといけないことがあるようですね」
優希「さあ被告人、ここに座るんだ。かつ丼はないけどタコスなら差し入れてやるじぇ」

京太郎「……あー、今日はいい天気だなあ」

その日部活は開始されることなく、のんべんだらりと清澄は過ごしたのであった。


『清澄のなんでもない日』、カン

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2018年05月02日 16:37