京太郎「せんぱーい」
久「何かしら須賀くん」
京太郎「実は俺、キスしたら猫になるって言ったら信じてくれます?」
久「(にじり寄りながら)キスしましょう」
京太郎「(離れつつ)冗談ですよやめてください目が本気なんですが」
久「何よちょっとしたコミュニケーションじゃない」
咲「ねぇねぇ京ちゃん」
京太郎「なんだい咲ちゃんや」
咲「これ京ちゃんの部屋から見つけたんだけど」
ナレーション「咲さんが持っていたのは京太郎の秘蔵のエロ本でした」
ナレーション「まずい、思春期とは言え学校に、しかも部室に、自分を除けば女の子しかいない空間に自分の性癖マシマシのエッチな本が暴露されそうになっているのです」
ナレーション「京太郎は必死に言い訳を考えました」
京太郎「あ…あーそれはいはいそれねはいはなるほどね」
京太郎「それ俺のじゃねーんだわ、べーよ友達がよ、俺の家に遊びに来てたまたま置いてったんだわ」
ナレーション「そう、自分のものでは無いとそう主張したのです」
久「(本を見ながら)どれどれ…へー女の子が見る雑誌と全然違うのね」
京太郎「ってなに勝手に見てんすか!(本を奪いながら)」
久「いいじゃないエロ本の1つや2つ、別に減るもんじゃないでしょ?」
京太郎「そういう問題じゃなくてですね…」
咲「(小首を傾げ)エロ本?」
京太郎「げっ…」
ナレーション「京太郎はめんどくさいことになったなーと思いました」
ナレーション「それもそのはず。京太郎が中学二年生、つまり厨二病真っ盛りの時の出来事です」
ナレーション「当時の咲さんには友達と言える人は京太郎しかおらず、ほぼ毎日のように京太郎の家に、そして部屋に遊びに行っていたのです」
ナレーション「そして京太郎の部屋にある本棚の奥の奥のまたその奥に隠してあるエッチな本をたまたま見つけてしまいました」
ナレーション「咲さんはその本が何なのか分からず、持ち主であろう京太郎にきたのです」
ナレーション「この本はなんの本なの?っと」
ナレーション「ちょっと仲の良い女の子にエロ本を見られた京太郎はさぁ大変。下手に誤魔化して後からバレるのはもっとめんどくさいことになりそうだ、と。」
ナレーション「そして京太郎のは勿体ぶるような仕草でこう言いました」
京太郎「それは命の魔導書と言って、冥界に伝わる一種の禁書だ」
京太郎「お前にはこの禁書を読み解くにはまだレヴェルが足りない」
ナレーション「京太郎はそう言いながら思いました。命を作る作法みたいなもんだから嘘は言ってねーぞ、と」
ナレーション「当時の咲さんは当時の京太郎のことを信仰していたので何の疑問を持たずにそれを信じました」
ナレーション「とまぁ、こんなことがあったことがあったせいか、エッチな本
全て咲さんの中では禁書であり、命の魔導書であると思い込んでいたのです」
久「(ニヤリ)ははーん」
ナレーション「京太郎は嫌な予感がしました。そしてそれを止める前に身体の身動きが取れなくなっていました」
久「よくやったわ和!」
和「須賀くんは私が抑えますから」
ナレーション「いつの間にか京太郎の後ろには清澄高校麻雀部随一のバストを持つ、原村和が京太郎のことを羽交い締めにしていたのです」
京太郎「(ジタバタ)やめっ離せっ」
和「(グググ)私も須賀くんの性的趣向気になります」
ナレーション「和さんは京太郎が暴れてしまわないように強く強く後ろから抱き締めます」
ナレーション「するとどうでしょう。京太郎の背中にはあの胸が、清澄高校麻雀部随一の胸がぎゅっと押しつぶされていくのです」
京太郎「(真っ赤)あ、あの…和? ちょっと離れてお願いちょっとだけでいいから!」
和「ダメです離しません」
和「勝つまでは!」
京太郎「なにに!?」
京太郎「まってホントまってダメだって、グングニルがロンギヌスになってエクスカリバーがぁぁ!!?」
まこ「おんしら……ちったぁ麻雀部らしくしろぉぉぉぉ!!!」
ナレーション「この日、最大級の雷が落ちましたとさ」
カンッ
最終更新:2018年05月02日 20:50