久配牌:14667s3456p357m北


京太郎「メンツ候補は結構あるけど、和ならどうする?」

和「尖張牌やその周りが多いので、私ならスタンダードに横に伸ばしますね」


14667s3456p357m北【ツモ4p:打1s】
    ↓
4667s34456p357m北【ツモ7s:打北】
    ↓
46677s34456p357m【ツモ6p:打4s】
    ↓
6677s344566p357m


京太郎「うわ…流石部長」

和「ストレートに中に寄りましたね。まさに理想的な展開です」



6677s344566p357m【ツモ8s】

久「…」

和「須賀君なら何を切りますか?」

京太郎「え?あ~…ドラは7pだよな…」(ここでビシッと正解を答えて和に褒められたいな…よーし!)

和「役候補としては、チートイツにリャンペーコー…もしくは567の三色もあるように見えますよね」

京太郎「なるほど三色か…」
    (いやちょっと待てよ。せっかく早くテンパイできたのに、親番でもないこの局…卓に座ってるのが和なら打点に拘って役作りへ行くか?)

京太郎「…でも4mか6mが引ければ58sの両面リーチで充分な気もするから…だったら4p切り…かな?」チラッ

和「なるほど。須賀君も大分成長しましたね」ニッコリ

京太郎「え?へへへ…そうかな/////」デレデレ

和「でもまだまだ勉強不足ですね」

京太郎「ええっ!?4pはダメなのか…?」シュン

和「必ずしもダメってことはないですよ。でもピンズを払うとして、3p切りや6p切りは検討しましたか?」

京太郎「うっ…麻雀の正着手って難しいな…」

和「部長はどうするでしょう。私なら…」



久「ま、コレよね」

6677s344566p357m【ツモ8s:打3m】
    ↓
66778s344566p57m

京太郎「えっ!?3m!?」

和「須賀君から見て、さっき状態の手牌で一番ネックになり易いのはどこだと思いますか?」

京太郎「え、ネック?…って言われてもな」

和「分かりやすく言うと、縦に寄るか横に来るか断定し辛い部分…ってことですね」

京太郎「縦…横…うーん。ま、マンズ…かな?」

和「真剣に考えたなら間違えてもいいんですよ?須賀君は頑張ってます。もっと自信を持ってください。でも私もマンズだと思います。」

京太郎「やった!」パァァァァ

和「この手牌でマンズ以外を外したとしてです。須賀君がさっき言ったとおり、早めにリャンカンのどちらかが埋まれば
  それに越したことはありません。でもそれはマンズが横に来ることが前提の半ば“決め打ち”です。縦に寄ってしまったら確実に一手遅れてしまいます」

京太郎「なるほど確かに」ウンウン

和「357mで有効牌46m待ちより、3mを外して57mで受ければ…」

京太郎「あ、そっか!!567mが全部有効牌になるんだ!!」

和「正解です。するとどうなりますか?」

京太郎「え?どうなるっていうのは…」

和「考えることが大事です。まずは自分なりに筋道の通った理論を構築してください」

京太郎「…ひ、ヒントを」

和「ヒントですか。では2つほど」

 その① まだ序盤で自分の有効牌の所在の予測がつかない。
 その② マンズを切ったことで他のメンツ候補を温存できた

和「これならどうですか?」

京太郎「う~ん………。あ!!5pだ!!!」

和「そうです。当然部長からは見えませんが、今回は赤ドラも含めて、5pは全て他家の手牌に組み込まれてしまってます。
  でもそれは結果論です。ドラ引きと万が一の赤5p引きの両方に一番余裕を持って対応できて、かつイーペーコーの目を残すには、
  ここでピンズには手を掛けられません」


66778s344566p57m【ツモ7p:打6p】
    ↓
66778s344567p57m【ツモ7m:打4p】
    ↓
66778s34567p577m


京太郎「部長すげぇ…ドラツモって、しかもここでまだ中に寄るのか」

和「これで58sとピンズの258、どちらが埋まっても5m切りの即リーですね」


66778s34567p577m【ツモ5s:打5m】
    ↓
566778s34567p77m【258p待ちテンパイ】

久「リーチ!」


京太郎「安目だけど埋まった!」

和「綺麗なタンピンドラ1ですね。ツモれば満貫。出ても裏が一枚乗れば…」




~13巡後~


久「ツモ!」【ツモ2p】

京太郎(テンパイまでは速かったのに中々ツモれなかったな。待ちが良形の三面張だったせいか…)

和「裏ドラは…」

【裏ドラ:5s】

久「3000・6000」


京太郎「裏が乗って跳満…」

和「これほど上手くいくことは珍しいですけど」


京太郎「それにしても和はスゴいな!これがインターミドルチャンプの実力…!」

和「須賀君も、経験を積めばもっと色々な場況が見えてくるようになりますよ。」





京太郎(和はやっぱりカワイイなあ。外見もだけど、真剣に麻雀のことを教えてくれるときの表情がカッコイイしカワイイ!
    でも“須賀君”かぁ…さりげなく俺は名前で呼んでるんだけどなぁ。やっぱり片思いなんだよな~…)

和(須賀君はやっぱりカッコイイですね。顔立ちも整ってますけど、私の解説をだれよりも真剣に聞いてくれますし、
  そのときの真面目な目が、他の男子が私を見る目とは全然違います。“京太郎君”って呼んでみたいですけど…
  出会ってまだそんなに経ってないのに、はしたないと思われないでしょうか…?)


京太郎&和「「ハァ…」」


ヒッサ「なんか散々ダシに使われた気がするわね。そして何故かしら…『爆発しろ!』って言わなきゃいけないような使命感が…」

まこ「何をわけの分からんことを言うとるんじゃ」


カン!

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最終更新:2018年05月02日 20:58