4月は新入生の時期ですね…昔よく先輩に怒られてたことを思い出して書きました
俺は後輩にとっていい先輩だったんだろうか…?(追憶)

◎ある日の麻雀部


マホ(マホの起家です!まずは和先輩に教わった通り、第一打はヤオチュウハイ…ここはコレから!)スッ

京太郎「…ちょっと待って夢乃さん。手牌を伏せてみて?」

マホ「え?す、須賀先輩!どうしてですか?」

京太郎「いいから」

マホ「は、はい」パタン


■■■■■■■■■■■■■■


京太郎「麻雀において一番の敵は迷いと後悔だって教えたことがあるよね。
    咲みたいな感覚派なんかは、牌効率よりその場の直感優先だからいいとして…
    和みたいなデジタル派を目指すなら、より最短で素早く効率的に牌を捌かなきゃいけない」

マホ「はい」

京太郎「そんな中で一番時間をかけなきゃいけないのは配牌のときだ。和もここだけは必ず少し多めに時間を割く。
    夢乃さん、記憶した?配牌」

マホ「…覚えてないです…」

京太郎「親番だから理牌する前に真っ先に第一打を切らなきゃいけないのに、牌姿を記憶せずに打牌は選べないよね」

マホ「…はい」

京太郎「左から順に9m2s南北2m5p1m9s8m9p2p6p8m2sで、さっき北から切り出そうとしたよね。
    これだけのクズ手なら親番でも受けを覚悟で南や北は温存して、9pか9mあたりから
    捌くのが普通じゃないのかな?」スッ


パタン


9m2s南北2m5p1m9s8m9p2p6p8m2s


マホ「和先輩も須賀先輩もすごいです…!!」

京太郎「冷や冷やして後ろから離れられないな…」

◎また別の日


マホ手牌:2346m5667s56688p【ツモ8p】

マホ(ドラは6s…何を切ればいいんでしょう?…これでしょうか?【5p】)

京太郎「はいストップ」

マホ「…!須賀先輩!」

京太郎「前にも言ったと思うけど、夢乃さんは役にこだわりすぎだよ。しかも親の咲がかなり好調で連荘してるよね?」

マホ「は、はい」

京太郎「だったら打点よりまずはアガっての親落としを重視した方がいい。なら、役よりも連続した色の
    部分を厚めに残すべき。余程の高得点が必要な状況でないのなら…これ【6m】」

マホ「はい!」


  • 数巡後 -


マホ「ツモ!」


234m56667s56888p【ツモ7p】


マホ「2000/4000の二本場です!」

咲「親っかぶり…京ちゃーん?…」ジトー

京太郎「しょうがないだろ後輩の指導なんだから。そんな目で見んなよ」

マホ「須賀先輩!ありがとうございました!」

京太郎「後は教えたことを常に実践してほしいんだけどね」

◎さらに別の日


マホ手牌:6m11678p2367899s【ツモ4s】

マホ(ドラは6p…よし!ここは…【9s】)

京太郎「ちょっと待った」

マホ「えっ?これもダメですか?」

京太郎「必ずしもダメってわけじゃないよ。懐深く構えてるのもときには大事…だけど」

マホ「だけど?」

京太郎「6mが配牌から中盤を過ぎても縦にも横にもくっつかないでしょ?親なら伸びる手は伸ばした方がいいけど、
    こういう場合は割り切って即リーに行ったほうがアガりを拾える場合もあるんだ」

マホ「えっ、この手を?…でもやってみます!リーチ!」


6m11678p2367899s【ツモ4s:打6m】
   ↓
11678p23467899s


  • 次巡 -


マホ「一発ツモです!」


11678p23467899s【ツモ1p】


和(普段のマホちゃんなら、一通と三色を天秤にかけた中途半端な手筋でアガり逃がしをしている手筋でしたね…)

マホ「裏ドラは…あっ!!」


裏ドラ【9s】


マホ「6000オールになりました!!」

京太郎(そろそろ夢乃さん1人で打てるようになってくれないかな…)




カン

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最終更新:2019年03月11日 00:51