おもち会議
それは、各校のお持ち担当キャラ達がその豊満な魅力を存分に発揮し
いかにして清澄高校の男子生徒を篭絡させるかを話し合う会議である。
佳織「やあ！鶴賀学園のおもちキャラ、かおりんだよ」
絹恵「わざわざ説明せんでもええやろうけど、
私が姫松高校のおもちキャラ、愛宕絹恵や」
智紀「…………」
絹恵「ともきーや」
佳織「龍門渕高校のおもちキャラ、沢村智紀さんだね」
絹恵「で、思春期金髪男子を狂喜させる
そうそうたるおもちキャラが三人すでに揃ってしもたんやけど、
他は誰がくるのん？」
佳織「後は風越女子、新道寺、白糸台から選りすぐりのおもちキャラ達が集う予定だよ。
一応、風越からはすでにすーみんを呼んであるんだ。
白糸台からは……渋谷さんに電話を入れてみようかな」
智紀「ガハァ！」
佳織「血を吐いた！」
絹恵「ともきーが血ぃ吐きよったで！
せ、せや！あかんかったんや！無口眼鏡おもちキャラをともきー以外に呼んだらあかんかったんや！
これ以上、キャラ被られて存在感薄ぅなるんはあかんかったんや！！」
佳織「そ、そうだったんだ！そうとはしらず、ごめんなさい…」
智紀「……いや……いい……」
絹恵「ほんま、インテリキャラはメンタル弱いってのが定番なんやから、気ぃつけなあかんで。
で、新道寺からは誰を呼ぶんや？」
佳織「……だれを呼ぼうか？」
絹恵「…………」
智紀「…………」
佳織「……いらないね」
絹恵「……ああ、いらへんな」
智紀「…………」
絹恵「まぁ何や、かおりん。清澄が代表校になった以上、必然的に出番は減ってまうけどあんま気ぃ落とさんようにな
その分全国編では私がしっかり須賀君におもちの魅力アピールしたるからな」
佳織「心配しなくても大丈夫だよぉ。
大会には参加できないけど、応援という名目で沢村さんも私達も東京には行ってるし、
アニメでは直接京太郎君との絡みもあるしね。 落とすチャンスはいくらでもあるよ」
絹恵「なんや、いらん心配してもーたな。
お互いライバルといえばそうやけど、全員が揃ってるんならより確実に須賀君のハート鷲掴みやないか」
智紀「…………」ｺｸﾘ
佳織「狙い目としては個人戦が始まってからかなぁ。各校卓がバラバラになるはずだから、
宮永さん達二人が出場してる清澄は応援も二手に分かれなきゃだし、そこに乗じて～」
絹恵「個人戦なら私も自由に動けるしな。
お姉ちゃんの応援も大事やけどそれはそれ、これはこれや」
智紀「…………」ｺｸｺｸ
佳織「うーん！本当に今から大会が楽しみ――」
美穂子「遅れてしまってごめんなさい、福路です。
おもち会議の会場はここでよかったかしら？」
和「個人戦出場者の取材が長引いてしまって…すみません。原村和です。
会議の方はまだ終わっていませんでしょうか？」
絹恵「……！？」
佳織「……！？」
智紀「……！？」
和「どうかしましたか…？」
絹恵「ちょ、どういうことや、かおりん！風越からは深堀やなかったんかいな！」
佳織「そ、そうだよ！私が呼んだのはすーみんこと深堀純代さんだよ！
というか清澄に関しては連絡すら行ってないはずなのに！ 何しに来たの原村さん！！」
美穂子「私は深堀さんや華菜達に風越代表として参加してきて欲しいと言われたので…」
和「何しにって…おもち会議ですよね？
私は清澄代表として参加しに来たのですが、何か問題でもありますか？」
絹恵「何が『問題でもありますか？』や！アンタらが来てもうたら台無しやないか！
ともきーもごっつ怒っとるで！」
智紀「……空気読め！」
佳織「見てよ！沢村さんも怒ってるよ！」
和「な、何ですか？これ私達が悪いんですか？
これは各校のおもち担当キャラが須賀君を虜にする会議を行う集まりじゃないんですか？」
佳織「そ、そうだよ！どうだけど、アナタ達はダメなんだよ！」
絹恵「アンタらみたいなおもちキャラが来たらオシマイや！」
美穂子「よくわからないのだけど…貴女達もおもちキャラでしょう？
そこの沢村さんなんかはラブじゃんのプロフィールにも『意外に』大きいと書かれてる
設定上公式でおもち認定されてる――」
智紀「ガハァ！」
佳織「血を吐いた！」
絹恵「ともきーが血ぃ吐きよったで！
せ、せや！あかんかったんや！設定上とかいうたらあかんかったんや！
実際はアニメ一期では何故か減乳されて、プチ増量された龍門渕と同サイズにしか見えなかったり、
実写映画でも深堀やかおりんに巨乳アイドル達がキャスティングされる中、雰囲気重視のキャスティングで
これまた龍門渕と同じ程度のサイズだったりと、イマイチおもちキャラが浸透してないことを
突付かれたらあかんかったんや！！」
智紀「ウゴハァ！」
佳織「あ、謝って福路さん！」
絹恵「ともきーに謝れ！」
美穂子「え？え？なんなの一体！？」
智紀「ウゴガハァ！！」
美穂子「ちょ、大丈夫なの沢村さん！？
いえ、ごめんなさい。よくわからないけど私が悪かったわ。許してちょうだい」
佳織「解ればいいんです……」
絹恵「解ればええんや……」
和「一体、どういう会議何ですか、これは……」
カン！
和「…でも、各校の代表ということでならやはり沢村さんが相応しいのではないでしょうか」
智紀「……！」ｺｸｺｸ
佳織「そ、そうだよ！龍門渕代表で沢村さん差し置いて出てこれる程おもちなキャラなんていないよ!」
絹恵「なんや、原村の方は結構話が分かる奴みたいやな…」
和「私はどちらかと言えば、妹尾さんが鶴賀代表として参加していることの方に驚いています」
智紀「！！？」
絹恵「な、なんちゅうことを！」
佳織「おま、お前は何を言っている！」
美穂子「（動揺のあまり口調が変わっているわね…）」
和「いえ、妹尾さんがおもちキャラであるということを否定するつもりはありません。
ただ学校の代表しての参加となると、どちらかといえば東横さんの方が相応しいかと…会議の目的やＳＳの数からみても」
佳織「」
絹恵「（アカン）」
美穂子「それは違うわ原村さん」
和「え？」
佳織「え？」
美穂子「ＳＳの数まで考慮する必要は無いと思うわ。
だってＳＳの場合、おもち以外の設定やシチュエーション等、須賀君の嗜好以外の要素も影響しちゃうもの。
数だけで見るのなら清澄も宮永さんが断トツで強いでしょう？」
和「た、確かに…」
絹恵「（意外な所からフォローが来たな…）」
和「確かにＳＳまで考慮してしまうと沢村さんに関してはほぼ死に体…。
それだと須賀君を誘惑するのにおもちは必要ないと認めることになってしまいますね。」
智紀「ガハァ！」
佳織「あ、あやまって原村さん！！」
絹恵「ともきーに謝れ！！」
和「えぇ…本当になんなんですか、これ…」
もいっこカン！
最終更新：2019年03月11日 00:56
