信濃国に須賀(父)と京太郎という猟師の親子がいた。

猟の途中に雪が吹雪いてきて二人は山小屋で夜を明かすことになった。二人が寝ていると吹雪とともにオッドアイの女が小屋に入ってきて父親に白い息を吹きかけた。
すると父親の体はどんどん凍り付いてしまった。次に女は京太郎の所に行くとお前はまだ若いから命だけは助けてやるが今日のことは誰にも言ってはいけないという。

一人ものになってしまった京太郎の元にある雪の夜一人のオッドアイの女が一晩の宿を求めてきた。
女は美穂子といい京太郎はすっかり美穂子が気に入ってしまい嫁にとり一緒に暮らし始めた。

ある吹雪の夜京太郎は酒に酔って美穂子に父が亡くなった夜のことを話してしまった。
京太郎は「あのときの女は美穂子さんにそっくりだったな」と言うと
美穂子は自分がその雪女だと告白し喋られたからにはもうここにはいられないと言って2人の間に設けた赤子の世話を頼み姿を消した。

しかし赤子が母親を求め泣きじゃくると美穂子は必ず現れ赤子をあやし泣き止んだあと京太郎と短いながらも精一杯の逢瀬をかさねた。
すると見かねた山の神が美穂子と京太郎の仲睦まじさを鑑みて2人が共に生きる事を許した。

その後2人の間には沢山の子供が産まれ幸せに暮らしたという。

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最終更新:2019年03月11日 01:00