玄「京太郎くん、私か
お姉ちゃんに子どもを作って欲しいのです」
京太郎「玄さん、急にどうしました? 風邪?」
玄「私は元気ですのだ。ほら、うちは旅館だから跡取りがいないと困るし……できれば女の子と男の子をセットで」
宥「大家族でもいいよ~。あったかーい」
京太郎「この姉妹、どこかずれてる」
穏乃「ちょーっと待ったー!」
京太郎「おお、ちょうどいい。お前からもこの二人に何か言って」
穏乃「うちのお土産屋もあるから、私も子供欲しい!」
京太郎「……お前に突っ込みを求めた俺が馬鹿だった」
灼「うちは別に継がなくてもいいから問題な。ただハルちゃんに女の幸せは必要だと思」
京太郎「そっちはそっちで何言ってるの!?」
憧「あーはいはい、バカ騒ぎはその辺にしときなさい。ていうか普通に他の男を婿に迎えなさいよ」
京太郎「おお、ついにまともな人間が」
穏乃「だけど憧、私京太郎以外に男捕まえられる気がしない!」
憧「……説得力を感じるから悲しいわね。でもまあ、シズはともかく玄たちは」
玄「おもち血統を絶やさないためには京太郎くんが必要なんだよ!」(フンス
宥「私は玄ちゃんと一緒がいいの」
憧「玄はそんな血統断ちなさい! 宥ねえは堂々と二股を求めない!」
灼「憧はただ京太郎を独占したいだけだと」
憧「ち、違うわよ! 確かに私は次女で家や同居のしがらみがないメリットがあるけど、別にアピールしてないし!」
京太郎(今のうちに気付かれないように逃げよう。ここにいては捕食の危険を感じる)
男が風景と同化するように消えた後も、女子たちは姦しい言い合いを下校時間まで続けたという
カン
最終更新:2019年03月11日 01:00