麻雀を覚えて20年以上経てば、必然、『絶対負けられない勝負』というのも
嫌でも何度か経験することになる
京太郎(ま、負けるわけには…)
咲「ふふふ…さあ京ちゃんどうしたの?」ニヤニヤ
穏乃「今の放銃で箱下だけど」ニヤニヤ
淡「この半荘はトビ無しのルールだからね」ニヤニヤ
ネリー「さあ早く進めて次の半荘に行こうよ。ネリーも打ちたいし」ニヤニヤ
しかし悲しいかな。いかに負けられないと強く念じてみても
卓上に紡ぎだされる牌の織り成りはあくまでも非情
学生時代よりは遥かに腕を上げた京太郎といえど
現在麻雀界を牽引する女子プロ4人が相手では勝ち目があるわけもなかった
咲「ルールは覚えてるよね。25000点持ちの30000点返しでウマは1・3」
穏乃「私たちは一人ずつ入れ替わっての半荘4回の決め」
淡「賭けるものは連休中の京太郎の時間。負けの点数分、私たちに付き合ってもらう」
ネリー「今の放銃でもう-30以下になってるから、30時間以上…丸1日以上だね」
京太郎(まだ半荘1回目…こ、これ以上振り込んだら絞り殺される…!!)
必要以上に放銃を恐れている状態では、3人、否、4人を止めることは尚更不可能
分かってはいたところで、この状況では打牌が委縮した京太郎を責めるのは酷であろう
「「「「さあ、麻雀を楽しもうよ」」」」ゴゴゴゴゴ
「で、結局どうなったって?」
「まあお母さん達は連休中帰ってこないと思った方がいいかな」
「?5人で旅行でも行ったの?すっごいお金置いていったんだけど…」
「多分違うんじゃないかな…」
京太郎「た…助け…せめて休ませ…」
最終更新:2019年03月11日 01:05