京太郎「(ふっふっふ……ふーはっはっはっはっは!!)」
京太郎「(ついに手に入れたぞ、腕時計型麻酔銃!)」
京太郎「(いやぁ…ここまで大変だったぜ)」
京太郎「(まるで劇場版のような大冒険! スペクタクルな展開! ちょっぴり切ない出会いと別れ!!)」
京太郎「(その全てを乗り越えて…! ようやく我が手に…!)」
京太郎「ぐふ…ぐふふふふ」
和「…? 須賀君?」クル
京太郎「あ、いや、悪い。なんでもないんだ」フルフル
京太郎「(そして、見ろ。このお誂え向きなシチュエーション!)」
京太郎「(咲達は皆、予定があって、部室は今、俺と和の二人っきり…!)」
京太郎「(和は俺に無防備な背中を向けながら、部室の雀卓で特訓している…!!)
京太郎「(その首筋に象でさえ即スヤァなこの麻酔針を撃ち込めば!!)」
京太郎「(一切、バレるリスクを負う事なく…! 和に…! インターミドルチャンプであり、クラスのマドンナである原村和に対して!!)
京太郎「(妄想の中でしか出来なかったあんな事やこんな事が出来るって訳よ!!)」バーz_ン
京太郎「(という訳で早速っと)」ポチ ピシュン
和「んっ…!?」チク
和「う…ぅ……」フラフラ コテン
京太郎「おぉ、流石は腕時計型麻酔銃。効き目抜群だな」
京太郎「それにわざとかってくらいフラついてベッドにインしてくれたし、こっちとしてもやりやすい」
和「すぅ…すぅ…」スヤァ
京太郎「ぐへへ…良い顔で寝てやがる」
京太郎「きっと良い夢でも見ているんだろうが…」
京太郎「現実の和は、これから俺の慰みものになるんだぜ」グフフ
京太郎「…しかし、何からやってやろうか」
京太郎「今の和は熟睡しきって、何も抵抗出来やしない」
京太郎「邪魔も入らないから、何からやっても良いんだが…」チラ
和「ん…くぅ…」スヤスヤ
京太郎「…………よし、決めた」
京太郎「まずは一番、和が恥ずかしがりそうな奴からやってやる」グヘヘ
京太郎「ヒャッハー! まずは髪の手入れからだぜー!!」スッスッ
京太郎「忙しいからか、或いは大会前で緊張しているからか知らないけど」
京太郎「ここ最近、和の髪は目に見えて傷んでいるからな!!」
京太郎「ここらで念入りに手入れして、会った時のようなサラッサラでピカピカなピンクヘアーにしてやるぜー!」
京太郎「それが終わったら、爪の手入れだー!!」スリスリ
京太郎「折角、綺麗な爪してるってのに、最近は特訓続きで割れたりして痛々しいからな!!」
京太郎「これ以上、傷まないようケアして、特訓に集中出来るようにしてやる!!」
京太郎「そしてトドメは肩モミよ!!」モミモミ
京太郎「麻雀は神経を使う遊戯だから、若くても肩こりが起こりやすい!」
京太郎「和は胸にデカイのをぶらさげてるだけあって尚更だ!!」
京太郎「だから、ここでしっかり揉みほぐして、肩こりなんて悪い男とは別れさせてやる!!」
和「ん…♥」
京太郎「ふふふ…寝てても身体は正直だな」
京太郎「どんどんリラックスしていくのが分かるぜ」
京太郎「さぁ、時間はたっぷりあるんだ…」
京太郎「もっと俺の欲望のはけ口になって貰おうか」グヘヘヘヘ
和「…あれ?」パチ
京太郎「あ、起きたか」
和「須賀…君? ここは…部室、ですか?」
京太郎「なんだ、混乱してるのか?」
京太郎「急に眠くなったって言って、ベッドに潜り込んだのは和だろうに」
和「そう…でしたっけ…?」クビカシゲ
和「(でも、確かに身体はすっきりしているような…)」
和「(特に肩はまるで別物なくらい軽くなっていて…)」
和「(…しかし、少し仮眠するだけでここまで変わるものでしょうか?)」ウーン
京太郎「(ぐふふ…どうやら和は気づいていないようだな)」
京太郎「(幾らデジタルの申し子でも、寝ている間に俺に全身をケアして貰ったとは夢にも思うまい)」
京太郎「(しかし、この腕時計型麻酔銃は本当に素晴らしい性能をしてるな)」
京太郎「(…次はアレで意外と気苦労の多い性格してる部長にでも使ってみるか)」ゲスカオ
カンッ
最終更新:2019年03月11日 01:11