京太郎「咲、俺は応援しかできないけど楽しんで来い」

咲「うん、分かったよ京ちゃ」

淡「あー、京太郎じゃん、なになに? 私の応援?」

咲「えっと大星さん、なんだか京ちゃんにすごく馴れ馴れしくないかな?」

淡「ん? あー、テルーの妹だっけ。そりゃ私は婚約者100年生だからね!」

咲「は?」

淡「聞こえなかった? こ・ん・や・く・しゃ。ただの部活仲間とは違うの、私と京太郎は将来結婚するからね」

なぜだか咲の目に殺意が灯ったような悪い予感とともに、空気をかき回す大声が響く

穏乃「あ~~~っ! 憧がいつもパスケースに写真入れてる人だ! あれ? なんでいるんだろ?」

憧「シズ余計なこと言わないで! あ、あれは単に抜くの忘れてただけだから、許嫁とか認めてないし!」

穏乃「え、じゃあ私が代わりに立候補しようか?」

憧「だめに決まってんでしょ!」

咲「……京ちゃん、人が試合してるうちになにしてたの?」

ネリー「へー、清澄のは他人を気にかける余裕あるんだ? 京太郎、インハイ終わったらちゃんと返すっておじさんに言っといて」

京太郎「おー、もう貯めたのか、さすがネリー」

咲「あ、あなたまで……京ちゃんの一体何なの?」

ネリー「ん? 京太郎のパパさんが身元引受人。お金返すまでは私は京太郎の所有物」

咲「……分かった、よく分かったよ。つまりみんな潰せばいいんだよね、再起不能になるまで」

京太郎「ちょ、咲、楽しんでってさっき」

咲「うん、もちろんだよ京ちゃん。害虫を叩き潰すのってすごく楽しいよね」

そのとき須賀京太郎は悟った。咲だけは怒らせちゃだめだと

淡「べっつにー、スーパーノヴァ淡ちゃんは優勝して京太郎をお婿さんにするのは既定路線だし」

穏乃「憧と私のためにも負けられないっ!」
憧「ちょ、シズ~」

ネリー「お金返して一人の女の子と見てもらう、ネリーは勝つ!」

それから3年間、京太郎が結婚できる年になるまでこの仁義なき戦いは続いたという
なお途中から話がねじ曲がって『優勝者は清澄の金髪高身長男子を好きにできる』という噂が流れ、被害は拡大した


カン

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最終更新:2019年03月11日 01:12