京太郎「うーん、ここのガトーショコラは絶品だぜ」
和「須賀くんって結構甘党だったんですね。『1人じゃ行きにくいから一緒に来てくれ』なんてどうしたのかと思いました」
京太郎「普段は咲に頼むんだけど、あいつ今日は新刊の発売日とか言ってさっさと帰っちまったし」
和「咲さん、迷わずに本屋に着けるんでしょうか……」
そこから離れた席で、声をひそめながら騒がしい主従がいた
透華「原村和が男連れ!? あの男、何者ですの!?」
ハギヨシ「彼は清澄の男子部員、須賀京太郎くんですね。一度会ったことがあります」
透華「あの男に私と原村和、どちらが美しいか教えて差し上げますわ!」
ハギヨシ(どう見ても友人の距離感なのですが、言っても透華お嬢様は聞かないでしょうね)
透華「一度直接話をしますわ! ハギヨシ、セッティングなさい!」
ハギヨシ「はっ」
こうして金髪少年のバイト先がほぼ強制的に決まり、龍門渕家には春がやってくるのだが、この時点でそれを予測できたものはとある執事だけだった
カン
最終更新:2019年03月11日 01:13