咲「ねえ京ちゃん、『好き』と『愛してる』の違いって何かな?」
京太郎「なんかの哲学書でも読んで影響されたか?」
咲「違うよっ、クラスの子が彼氏できたって言ってたんだけど、なんかこう軽い?みたいな」
京太郎「あー、はいはい。ノリで付き合ってる感じがお姫さまには分からないと。でも恋愛観なんて人それぞれだろ」
咲「京ちゃんのくせに生意気。それなら京ちゃんの恋愛観を言ってみてよ」
京太郎「んー、大体のやつって『Like』と『Love』で分けるけど、俺は『Live』だと思うんだよな」
咲「なんで合体? 境界なんてないって言いたいの?」
京太郎「うんにゃ、もっと単純。『一緒にいたいと思うか』、それが続くならうまくいくんじゃないかなってね」
咲「その基準じゃ私は京ちゃんと結婚しちゃうことになるんだけど、口説いてるの?」
京太郎「なら逆に、咲の恋愛観は?」
咲「そうだね、京ちゃんに倣うなら『Live』かな。意味合いは違うけど」
京太郎「その心は?」
咲「『I live you』……あなたの心に私はいる、みたいな」
京太郎「『その心』にかけての返しとはさすが文学少女。一本取られたな」
咲「じゃ、今日の本運びをお願いしちゃおっかな」
京太郎「へいへい、分かりましたよお姫様」
2人が歩き去るのを見守った後、誠はブラックコーヒーを一缶飲み干す
誠「知ってるか? あいつらあれで付き合ってないんだぜ」
モブ「え、なにそれ怖い。今でも糖分過多なのにさらに甘くなんのかよ」
カン
最終更新:2019年03月11日 01:16