和「いいですか須賀くん、こちらを切ると受け入れ枚数が……で得点期待値が……に対して――」

京太郎「……俺の頭はそんなに良くないんだよ」(プスプス

和「大丈夫です、慣れればこれくらいは――」

憧「あー、無理無理。いい? とりあえずこの辺の手が近そうだからこれ切って、そしたら選択肢減るからこの辺に集中」

和「憧、この時点で決め打ちしたら平均打点が下がります、こっちがベストです」

憧「和、初心者はいきなりベストな打ち方とかできないのよ。だったらその時々でベターっぽい選択肢を考えるしかないの
  で、こう来たらこう、そう来たら相手高そうだなーって分かるから降りつつ回し打ちで」

和「降りると決めたらべた降り一択です。回し打ちなんて中途半端なことしたら」

京太郎「おお、上がれた! サンキュ新子せんせ」

憧「せんせって何よ。いい、1人で時間ある時はこれくらいの難度の『これ切る』でとにかく数を。で、分かんないことあったら」

和「……」(ムスー

咲「あれ、和ちゃん機嫌悪い?」

和「そんなことありません。って、ちょ。なんで連絡先交換してるんですか憧! 須賀くんも聞くなら近くにいる私に」

京太郎「え、だって和の話難しくて半分も分からないし。咲とか優希の全く分からないやつよりはいいんだけど」

咲「いきなり流れ弾で全否定されたんだけどどういう事かな、京ちゃん?」

京太郎「うげ、咲、いつの間に」

この日ギャーギャーと騒いだ挙句、彼の携帯には頻繁に『新子憧』の名が映ることになったという


カン

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最終更新:2019年03月11日 01:19