男を狂わせる魔性の女・和。
彼女と長く共にいた京太郎は、和の色香と抜群のスタイルに心を奪われて……!
「似合うぜ、和……!」
京太郎に舐め回すように見られながら、和は嫌悪感と同時に、灼けるような高揚感に舞い上がっていた。
「須賀君、こんな格好をさせて……!」
「でも、和だって嫌がらずに着替えただろ」
「それは!……そうですけど……」
「今日は俺たち二人なんだ。…気にするなよ?」
「───もう、口だけは達者なんですから」
ハギヨシ謹製、龍門渕のメイドたちが纏うものと似た衣装を着せられた和は、羞恥に頬を染める。
サイズの差があるせいか、酷くキツい。
ヘソも見えるし、胸元などはちきれてしまいそうだ。
それを注視され続けて。
(須賀君の馬鹿───)
(こんな格好をさせて──)
(こんな恥ずかしい格好をじっと見て──)
(責任は、取ってくださいね───)
ふわりと甘い香りを伴い、京太郎の胸元に飛び込む和。
嫌悪感も、羞恥心も、屈従に勝ることは出来ず。
二人きりの部室で、京太郎に抱き竦められたまま、愛でられ続ける和の姿があった。
最終更新:2019年10月09日 10:00