『トリック・オア・トリート…です』

冷え込みが本格的になってきたこの時期に、コートを着込んだ和が家に来たときの第一声である。
正気か?と首を傾げるが、幸い両親は数日家を空けており、家にいるのは京太郎とカピーのみ。
風邪をひかれでもしたら大事だと迎え入れると、居間に通しておく。

京太郎「一月遅れのハロウィンか?」

和「はい、先月は着られなかった服が出てきたので少しだけ」

京太郎「そっか。…お菓子はないから悪戯されるのか俺?」

和「いえ、お菓子があってもイタズラはしますよ?」

和がコートのボタンを一つずつ外していくたび、その服は露わになっていく。
真白い肌が露出し、豊満な胸元が隠される程度の布。
京太郎とて、年頃の少年なのだ。
アニメや漫画なども見るが、まさに今の和の格好は──

京太郎「まるで痴女じゃねぇか!?」

和「痴女って言わないでください!サキュバスです!」

京太郎「同じだっての!」

和「ふ、ふふ……でも須賀君はお菓子を持っていないと言いましたからね!イタズラさせてもら……クチュンッ」

京太郎「………」

和「………須賀君?」

京太郎「クシャミ可愛いですね」

和「それほどでも……クチュンッ」

京太郎「………俺が和に悪戯してもいいんだよな?」

和「……してくれるんですか?」

京太郎「なんで嬉しそうにしてんだ」

和「言わせないでください」

翌日が休みだし、あんな恥ずかしい格好で帰らせるのもなんなんで須賀家で一泊したあと、京太郎の服を借りて帰る和が見られますが無害です

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最終更新:2019年10月09日 10:01