京太郎「そういえばまこさん」

まこ「なんじゃ京太郎」

京太郎「他校から合同練習のお誘いが来ているんですが、どうしますか?」

まこ「ほう、ご自慢のぺったんこに好かれるオカルトを発揮したのか」

京太郎「そんなオカルト持ってませんって…」

まこ「で、一体どっから来とるんじゃ?風越か?それとも龍門渕からか?」

京太郎「それが…その二校に加えて姫松と阿知賀と白糸台と…」

まこ「まてまて、まさか県外から誘いが来ておるのか?」

京太郎「ええ、そうなんですよ」

まこ「まあ、一応優勝校じゃし今のうちにデータを集めておきたいという魂胆なのかのう」

京太郎「で、どうしますか?」

まこ「どうしたもこうしたも、他県の高校と練習するとなると日帰りということには出来んから費用もバカにならんからの」

まこ「わし個人の意見としちゃあ、県外からのお誘いは断って県内のその二校と合同練習すべきじゃと思うけぇ」

京太郎「あ、いや、その…」

まこ「なんじゃ歯切れが悪いのう、なんかあるんか?」

京太郎「風越と龍門渕も泊まりの合宿形式を希望していまして…しかも宿泊先の費用は多めに負担してくれるとのことでして」

京太郎「県外の高校も似たようなことを言ってまして…」

まこ「ええぇ…いくら優勝校相手じゃからといってもそこまでするもんか?」

京太郎「そういうもんなんですかねえ…」

まこ「うーむ、しかし困ったのう」

京太郎「何がですか?費用も負担してくれるのでしたら折角ですし合同練習した方がいいと思いますが」

まこ「いや、京太郎が参加できん可能性があるじゃろ?流石に女子ばかりのところに泊まらせるわけにはいかんし」

京太郎「あー、でも俺は別に」

まこ「なにを言うとるんじゃ、インハイまでは裏方に徹して貰ったんじゃし今はおぬしの番じゃ」

まこ「本来初心者はとにかく牌に触れることが大事なんじゃが、わしらの勝手なわがままによってその機会を奪ってたんじゃ」

まこ「それなのに今回もお留守番して貰うなんて、そんなことさせるわけないじゃろ!」

京太郎「す、すみません!」

まこ「あ、いや、すまん…つい熱くなってしもうた」

まこ「ま、そういうことじゃけえ、今回は県内の高校と日帰りかなんかですることにしようかと思っとる」

京太郎「分かりました、そう伝えておきますね」

京太郎「…なんか、ありがとうございます、俺なんかのために色々と考えてくれて」

まこ「よせ、わしはそんな感謝されるようなことはしとらん」

まこ「あと、変に自分を下げるのはやめんさい、わしは胸張ってる時の京太郎の方が好きじゃ」

京太郎「ふふ…それは告白ですか?」クスクス

まこ「おうおう、随分と胸を張ったもんじゃのう」

まこ「さて掃除も終わったけえ、もう上がってええぞ」

京太郎「分かりました!お疲れ様です!」

まこ「おっと待ちんしゃい」

まこ「ほれ、今週の分じゃ」

京太郎「ありがとうございます!」

まこ「気を付けて帰りんさい」

まこ(にしても、そんなに他校からの誘いが来るとはのう)

まこ(まさか京太郎目当てじゃったりして…)

まこ(ま、どうせ会えんのじゃし、ええか)

その後、引き下がられて困ってる京太郎がいましたが染谷部長がなんとかしてくれたので無害です
カン!

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最終更新:2020年07月04日 09:01