京太郎「ただいま戻りましたーっと」
まこ「おう、毎度毎度買い出しを任せてすまんのう。和や咲、優希はもう帰ったけえ」
京太郎「そうですよねー、打牌の音も優希の騒がしい声も聞こえませんでしたから」
まこ「後はわしがやるけぇ、京太郎は休むなり帰るなりしてええぞ?」
京太郎「ならちょっと休ませてもらいます」
まこ「……すまんの、わしらが不甲斐ないばかりに、満足に打たせてもやれん…」
京太郎「………実は、俺、和にフラれたんですよね。元々和目当てで入った麻雀部ですし、俺はいてもいなくても同じだし、辞めようかなって思っていまして」
まこ「わしらに止める資格はないの」
京太郎「きっと誰も止めませんよ。でも、咲さだけは方向音痴が治らないから困ると思うけど」
まこ「……のう、京太郎?」
京太郎「はい?」
まこ「わしが、京太郎を好きじゃ、京太郎の女になりたい言うたらどうする?」
京太郎「正気を疑いますね。本気なら、多分受け止めます」
まこ「麻雀もなんも関係のう、ただわしらの為に頑張ってくれる京太郎が好きなんじゃ。頑張る姿も、困っとる姿も、全部」
京太郎「………」
まこ「京太郎が和を好きなんは分かっとった。やから言わんかった。言えんかったんや」
京太郎「先輩……」
まこ「最後まで言わせえ。……のう、これからはわしを支えてくれんか?わしだけの須賀京太郎になってくれんか?」
京太郎「……そんなの、断れる訳ないじゃないですか」
まこ「卑怯や言うか?」
京太郎「言いませんよ」
まこ「今日は二人きりや、ゆっくりしよう」
京太郎「分かりましたよ、先輩」
まこ「先輩やのうて、まこや。まこて呼ばんと答えんからの?」
京太郎「分かったよ、まこ」
まこ「それでええ」
最終更新:2019年10月09日 10:02