ふかふかのおもちがある
家事も普通に出来そう
麻雀はトッププロだし、牌のお姉さんをしてらから教え上手でもありそう
ぱっと見は甘え上手の甘えさせ上手
………あれ?優良ってもんじゃないぞ?

咲「京ちゃん……どうしてはやりんと…?」

京太郎「俺はな、寂しかったんだ……部内唯一の男子で……そもそも麻雀は打てなくて…」

京太郎「それでも、それでもと何切るやネト麻を熟したし、居場所が欲しくて雑用や買い出しだってした…」

京太郎「でも、現実は違った。雑用や買い出しを頑張れば頑張るだけ、俺とお前たちの差は開いていく……三輪車を必死に漕いでも、車には追い付けないんだ…!」

咲「そんな……!」

久「それなら言ってくれれば!」

和「そうです!何も言わずに、自分で全部決めるなんて……」

京太郎「言ったさ!部長にも、まこ先輩にも、和にも!誰も気にも止めてくれなかった!言ったその場で雑用を頼まれるぐらいだっただろ!」

京太郎「ロクに対局も出来ないまま個人戦に出されて、周りにバカにされて……」

京太郎「そんなとき、声を掛けてくれたのがはやりだったんだ…」

和「………」

久「そんな……そんなに思いつめていたなんて思わないわよ、そうでしょ!?」

京太郎「はやりは、俺に居場所をくれた。俺を受け入れてくれた。俺に温もりをくれた。俺を、好きだと言ってくれたんだ…!」

和「それじゃあ!須賀くんは逃げるんですか!?」

咲「そうだよ!ただ逃げて、他人に頼りきってるだけなんて…!」

久「雑用の量も減らしてあげる、対局だってさせてあげる、居場所だって今なら作ってあげられるわ、だから、さあ…!」

はやり「残念だけど、ダメだよ?」

久「!」

咲「!」

和「!」

京太郎「はやり!」

はやり「京くん、今日はこれからデートの約束だからね♪迎えに来ちゃったぞ♪」

京太郎「そっか、待たせちゃったかな?」

はやり「ううん、縁切りはきちんとしておかないと拗れちゃうもんね、仕方ないかなって」

和「縁切りって…!」

はやり「京くんはこれから私と一緒に暮らすからね、学校も変わるんだぞ♪」

咲「そんな、急に!?」

久「ちょっと勝手が過ぎるわよ!?」

はやり「勝手?……勝手で京くんを苦しめてた当人たちが、勝手が過ぎるなんて言えるかな?」

京太郎「行こう、はやり。退学届も出したし、長居する理由はないしさ」

はやり「そうだね♪じゃ、行こっか」

和「そんな、須賀君…!」

咲「京ちゃん……京ちゃーん…!」

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最終更新:2019年10月09日 10:03