~ボウリング場~

まこ「さて、ボウリング場に来たわけじゃが」
京太郎「『ただ単に遊ぶってのは面白くない』…ですよね」ニヤ

まこ「分かっとるじゃあないか」

京太郎「まこさんのことですからね、大体予想つきますよ」フフン

まこ「ほう…生意気言うようになったの、この!」ツンツン
京太郎「ちょっ、やめて!脇腹つつかないで!」

まこ「ほいじゃあ何を賭けようか、京太郎?」

京太郎「そうですねぇ…今日は昼にステーキ屋に行こうと思ってるんですよ」

まこ「…こりゃ負けられん戦いになりそうじゃの」

京太郎「いいんですか?自慢ではないですけど、ボウリングには自信ありますよ?」

まこ「相手の心配する前に自分の財布の心配をしたらどうじゃ?ステーキ高いんじゃろう?」

京太郎「へぇ…あとでハンデつけてとか言わないでくださいよ」

まこ「そりゃこっちのセリフじゃ」

桃子(こっそりと付いてきてみましたが、なんかバチバチしてるっす…ホントに恋人同士?)

まこ「にしても、ボウリングすると分かっておったらマイボール持ってきてたんじゃがのう」

京太郎「え、マイボールなんて持ってるんですか?」

まこ「少しハマった時期があっての、しっかり真っ直ぐ投げるためには必要なんじゃ」

桃子(マイボール持ってるなんて、かなりのガチ勢っすね)

京太郎「そうなんですか、俺はスピンかけて投げるのであんま気にしたことはないですね」

まこ「さて、わしはこれにしようか」

京太郎「12ポンド!?かなり重いのを使いますね」

桃子(私は9ポンドでギリギリっすね…)

まこ「すこし重く感じるぐらいの方がフォームがぶれにくい気がするんじゃ」

まこ「京太郎はどれにするんじゃ?カーブをかけるんじゃったら8とか9とかか?」

京太郎「当然!16ポンドだッ!!」

まこ「じゅ、16ポンドじゃと!?それで曲げられるんか!?」

桃子(そ、そんなに重いの投げられるっすか!?)

京太郎「こう、黄金長方形を使って黄金の回転をかければ...」

まこ「ま、たとえどんな投げ方であろうと、最後に勝つのはこの染谷まこじゃがな」

京太郎「それはどうですかね…じゃあ、第一投行きますよ!」

京太郎「オラッ!」ギャルギャル

まこ「あー、こりゃダメじゃな、ストライクは無理な軌道じゃ」

桃子(京太郎さん、自信満々だったけど普通みたいっすね)

京太郎「それはどうかな?」

ドジャーン!!

まこ「!?なんじゃその弾け方は!?ストライクになりおった!?」

桃子(ピン壊れるんじゃないっすか!?)

京太郎「どうですか!これが俺の実力です!」フフン!

まこ「まあストライクはストライクじゃな、じゃあ投げていくかの」パチパチ

まこ「とっ!」スーッ

パコーン!

京太郎「おお!キレイにポケットに行きましたね!」パチパチ

まこ「ハウスボールじゃから少々不安じゃったが、これなら大丈夫そうじゃな」フフン

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まこ「キングクリムゾン!過程は吹き飛び、接戦にもつれ込んだという結果だけが残る!」

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まこ「ふふふ、ここでストライク取れれば勝利じゃな!」

京太郎「くっ!ミスれ!」

桃子(うわあ…二人とも200をゆうに超えてるっす…)

まこ「ふぅ…よし!」

桃子(…楽しそうっす)

まこ「とりゃ!」

パコーン!

まこ「ありゃ、少しずれてしもうた」
京太郎「うわぁ…惜しかったですね」アブネー

まこ「さて、スコアは…」
京太郎「…全く同じですね」

まこ「これはまあ、あれじゃのう」
京太郎「ええ、そうですね」

まこ「もう一ゲームじゃけえ!!」
京太郎「よーし!次は圧倒的な差をつけてやりますよ!」

ヤイノヤイノ!

桃子(…私は何をしているんですか、勝手に嫉妬して尾行して妨害しようだなんて)

桃子(家に帰ってゲームでもしますかね…)

京太郎(おや...あれは)

京太郎「おーい、東横さん!」
まこ「ん?」

桃子()

桃子(ちょちょちょっと待つっす!なんでデート中に他の子に話しかけるんすか!?)
桃子(と、とりあえず、返事しないと!)

桃子「あー、えー、き、奇遇っすね!」

京太郎「東横さんもボウリングしに来たのか?」
まこ「見た感じ一人のようじゃが、よく来るんか?」

桃子「い、いえ、今度鶴賀の皆とボウリングしようという話になって、こっそり練習しようと思って…」

京太郎「あー、そうか、一人で練習ね…」チラ
まこ「…」コクン

京太郎「あー、良かったら俺らと一緒にやらないか?」
桃子「!?」

桃子「え、その、お二人で楽しんでたみたいっすし、お邪魔じゃあないっすか?」

京太郎「いやいや、ただ遊んでただけだし、人数多い方が楽しいからな」
まこ「そうじゃそうじゃ、ボウリングなんて皆でやるもんじゃ」

桃子「あ、じゃあ、お言葉に甘えて…よろしくっす!」

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京太郎「投げ方はこんば感じで…」

桃子「こ、こうっすか?」

まこ「いきなりカーブを教えるべきではないじゃろ…まずはこんな感じで~」

桃子「な、なるほど、あんまり腕の力は使わず…」
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桃子「今日は楽しかったっす!ありがとうございましたっす!」

京太郎「いやあ、東横さんは今日だけで大分上手くなったな!」

まこ「飲み込みが早かったのう、ま、わしの教え方が上手いってのもあったじゃろう!」
京太郎「いや、俺の教え方が良かったんですよ!」

桃子「あははは!じゃあ、私はここでおいとまするっす!」

京太郎「じゃあなー」
まこ「おう、また今度」

桃子(いやはや、京太郎さんと遊べてとても楽しかったっす!)
桃子(…そういや、本来の目的忘れてました)
桃子(まあ、結果的に妨害に成功したのでよしとするっす!)

カン・・・?

京太郎「…まこさん、すみませんね」

まこ「まあ、おんしのことじゃし、ほっとけないじゃろうなと思ってたからのう」

京太郎「お昼は俺のおごりということで…」

まこ「なーにを言っとるんじゃ、引き分けじゃからワリカンじゃろ、それ以外になにかあるか?」

京太郎「…そうですね!じゃあ行きましょうか!」

まこ「もうお腹がペコペコでな、うんと高いのを頼もうかのう」

京太郎「あー!じゃあ、俺も高いの頼みますよ!」

ゴゴハナニヲシヨウカ、オレンチデユックリシマセン?

カン! =リ@ワ

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最終更新:2019年10月09日 10:09