京太郎「どうしてこうなった……」

マイルームに鎮座する自動卓、実家が実家だけに詳しいまこ先輩曰く、実家の台が五台くらい買って釣りが来るグレードの最新型らしい
いや、部屋はたしかに余裕はある
麻雀は高校から続けているから嬉しい事は嬉しいのだが、手に入った経緯が問題なのだ
三行で表すと

京ちゃん大学合格おめでとう
これ、お祝い
あ、今度プリン作って

そう、咲の姉であり、幼なじみである宮永照さん(新人王獲得後、7大タイトルの一つゲット)からの贈り物、そこまではいいが、こんなのポンと買って寄越すもんじゃねーぞと思いつつ照さんだし仕方がないのかな、とも思う

しかし、しかしだ

照「スヤァ……」

竜華「あー、照ちゃん寝てもうたなー」

美穂子「仕方ありませんよ。今日は雀王戦の準決勝だったんですから」

この人、何でチームメイトいきなり連れてきて、しかも自分は爆睡してんですかねぇ……

竜華「京くんもごめんなぁ……いきなり来てもうて」

美穂子「私たちにできるお礼ならなんでもするから、遠慮せずに言ってね?」(ニッコリ)

竜華「そうや。なんでも言うてな?遠慮せんでええんよ?」(ニッコリ)

あの、照さん。この二人を連れてくるのはまずいですよ!貴女の影に隠れがちですけどこの二人も期待の若手ホープなんですからね!?

京太郎「アー……おきもチはありがたいンですが、あまりオトコになんでもするとかですネタ……」

美穂子「あら、何かしちゃうのかしら?」

竜華「京くんやったら大丈夫やで?」

何が大丈夫なんですか!

照「スヤスヤ……」(ムンズ)

竜華「あらー、京くんの服の裾がっつり握って……」

美穂子「今日はここまでみたいですね」

え、どこまで行く予定だったんですか

竜華「そうやなー……」(ゾーン目)

美穂子「行けるところまで……ですね」(開眼済)

……あれー、なんだか背筋が寒いんですが
大型の肉食獣に観察されてるようなそんな気分なんですが

須賀京太郎18歳
なまじ立地条件の良い部屋に住んだばかりに、実は肉食系だったけど、それを差し引いても凄く魅力的なおもちのお姉さんの獲物認定されてしまった彼の大学生は、まだ始まったばかりである

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最終更新:2019年10月09日 10:12