久「須賀君ってよくよく考えて、男子高校生ってことを考えてもスペック高いわよね」
まこ「そうじゃの」
久「高身長、家はお金持ちみたいだし、運動も得意。家事の類もそれなりにこなせるみたいだしね」
まこ「あれで一途みたいじゃけぇの」
久「あら、そうなの?」
まこ「ほれ、和に一目惚れしたって言っとったじゃろ?」
久「そういえば言ってたわね」
まこ「あれで意固地になってしもうての。何通ももろうとったラブレターも断った言うんじゃ」
久「そんなにラブレターを貰ってたのね。……まぁ、外面は格好いいし、人当たりもいいものね」
まこ「よその高校の女とも仲良うしとるって聞くわ。最近やっと新しい本命と付き合いだした言うんや」
久「新しい本命っていうのも変なものがあるわね……」
まこ「なんでも、永水の姫さんを助けた縁で仲良うなって、姫さんや巫女らに惚れられたみたいじゃの」
久「へ、へぇ……で、でも、でもよ?そんな由緒正しい家系のお姫様のご両親は?流石に止めるはずよ?」
まこ「いや、諸手あげて喜んどった。神代を怖がらん度胸、姫さんや巫女らが望んで選んだ相手、あれで根はしっかりしとるしの」
久「妙に詳しいわね…」
まこ「そんときはわしも京太郎と一緒におって、一緒に行ったからの」
久「…………」
久「なんで止めないのよ、須賀君が引き抜かれちゃうじゃない」
まこ「止めようもなかったわ。しょうがないけぇ、京太郎の卒業までは待ってくれっ言いよるわ」
久「卒業までねぇ……で、その須賀君は?」
まこ「その姫さんらがこっちに来とるけぇ、京太郎の家よ。京太郎の家に泊まるっ言うとった」
久「…………」
まこ「それじゃあわしは帰るけぇのぅ」
久「………これ、どうするのよ」
咲「」チーン
和「」チーン
優希「」チーン
まこ「知らんわ」
久「フッた和まで魂が抜けてるわね…」
まこ「自業自得じゃ。じゃあの」
最終更新:2019年10月09日 10:18