恋い焦がれていた少女が見知らぬ男子と共に歩いていた時、ふと恋の終わりを迎えたことを理解して。

悪友と呼んで差し支えない少女が見知らぬ男子と遊び、女の顔をしていた時、心の何処かで何か大切なものを失ったことを理解して。

幼馴染が見知らぬ男子に誘われ、戸惑いながらも笑顔で受け入れていた時、彼女達の居場所に
自分のスペースはないのだと理解して。

まこ「京太郎。おんし何をしとるんじゃ?」

京太郎「あぁ、部長。俺麻雀部を辞めようと思いまして」

まこ「ほうか……寂しゅうなるの」

京太郎「今までお世話になりました」

まこ「礼をいうこともないわ。第一おんしに満足に打たせてやれんかったしのう。わしらこそ、京太郎に世話になりっぱなしじゃったのう」

京太郎「専ら世話を焼かせたのは優希と咲だけでしたけどね」

まこ「やつらはのう……」

京太郎「俺はこれから新しい恋を探すナンパ師になりますよ」

まこ「おんしも極端じゃのう……」

京太郎「じゃあ失礼しますね」

まこ「……ちょう待て。京太郎、おんし、うちで働かんか?給料は弾むけえ」

京太郎「?……働くのは構いませんが」

まこ「働く期間は二年ほどの見習いん後に、一生や。給料はわしの一生と、二人分の金よ」

京太郎「………それって」

まこ「言わせるんやない。おんしが和やらに惹かれとったんは知っとる。その為の見習い期間よ」

京太郎「…その見習い期間で見捨てられないよう頑張らないとダメですね」

まこ「安心せえ。わしは京太郎を見捨てたりせんわ」


なお咲、優希、和は三人揃って『他の男子と仲良くしたら京太郎が嫉妬して、アプローチしてくれるはず』と考えていた模様

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最終更新:2019年10月09日 10:24