京太郎「お帰りなさい、透華さん」
透華「京太郎、離れに行きますわよ!」
京太郎「あ、えっと…まだ仕事が残ってるんですが」
ハギヨシ「京太郎君、後は私に任せて。透華様のことを頼みますよ」
透華「ハギヨシ、夕食は離れの前に二人分置いておいてくださいまし」
ハギヨシ「承知致しました」
透華「さぁ京太郎、行きますわよ!」
透華「あぁ、京太郎……会いたかったですわ……!」
京太郎「俺もですよ。ここに来てから、学校の間以外はずっと毎日透華様付きでいましたからね」
透華「透華、ですわ。呼び捨てて、私が京太郎だけのものだって、京太郎の匂いを付けてくださいましね?」
京太郎「透華………甘えん坊は変わりませんね?」
透華「変わりませんわ。私をこうしたのは京太郎、貴方ですもの。私を甘やかして、蕩けさせて、一人の女でしかないと教えてくれた、最愛の殿方……」
京太郎「俺もですよ。俺の弱さ、辛さ、苦しさを受け止めてくれて、甘やかしてくれた主……」
透華「あぁ、暖かいですわね……」
京太郎「あ、そうだ。透華にプレゼントがあるんです」
透華「これは……チョーカーですの?」
京太郎「透華に似合うかなと思いまして」
透華「……これは、つまり首輪代わりですわね?」
京太郎「いや、そんなつもりは…」
透華「恥ずかしがることはありませんわ!さぁ、私の首に着けてくださいまし……私が京太郎だけの女だという証……♪」
京太郎「(やっちまったかな……)」
透華「ちなみに聞いておきますわ。……宮永咲や原村和に、こういった贈り物は?」
京太郎「したことないですよ」
透華「なら良いですわ♪さ、恋人同士の久方ぶりの逢瀬ですもの、時間の限り愛してくださいましね♪」
最終更新:2019年10月09日 10:24