まこ「ふーむ、京太郎」

京太郎「なんですか?」

まこ「この、第七部は今までの世界とは違うんか?」

京太郎「まあ、そんな感じですね」

まこ「なるほど…」ペラ

京太郎「…」ペラ

まこ「そういや京太郎」

京太郎「なんですか?」

まこ「東横さんとは交流があったんか?」

京太郎「ええ、何か困っていたところを声をかけて、そこから顔見知りみたいな感じで」

まこ「ほう…にしても、よく見つけられたの、彼女は影が薄いからわしはたまに見失うんじゃが」

京太郎「あー、自分も見失ったりするんですけど、普通に見えることの方が多くて…何でですかね?」

まこ「わしが知ったことじゃあないが、京太郎からしたら目立つことをしてるのかもしれんのう」

まこ「たとえば、胸が揺れているとか」

京太郎「…」
まこ「…」

京太郎「もしかして怒ってます?」
まこ「怒っておらんけぇ、ただ何も感じてないわけではないんじゃ」

京太郎「俺はまこさん一筋ですから!」
まこ「ほう、ところでこの本はなんなんじゃ?」キョニュウモノ

京太郎「」
まこ「おうおう、カッコつけたのに台無しにしてしまって悪いのう」ケラケラ!

まこ「まあ、ちょっといじめたかっただけじゃけ、大して気にはしておらんぞ」フフフ
京太郎「うう…彼女にいじめられてます…」

まこ「にしても、胸が大きい子からは好かれないんじゃなかったか?」

京太郎「いやぁ、普段の東横さんはもっとツンツンした態度なんですけど、今日はかなり機嫌が良かったですね」

まこ「ほう、いつもの東横さんはどんな感じなんじゃ?」フムフム

京太郎「えーと、妹尾さんと話そうとすると、『かおりん先輩に変なこと話しちゃダメっす!』って言われたり」

京太郎「加治木さんに麻雀を教わってると、『加治木先輩に教わるなんて百年はやいっす!あっちで元部長さんに教わってくるっす!』とか言われたり」

京太郎「東横さんに話しかけると、『あー、えー、ちょっと用事があるので!また後でして欲しいっす!』って大体言われて、あんまり話してくれないし…」

まこ「確かにアレな対応じゃな…」

京太郎「今日はまあ、まこさんも居たから大丈夫だったのかも」

まこ「男性と話すのが慣れてなくて必要以上に警戒してるのかもしれんの」

まこ「…ん?そんじゃ京太郎はそんな関係の子に声をかけたんか?」

京太郎「いやぁ、なんか一人で寂しそうにしてましたし」
京太郎「影が薄い体質で友達が少ないって言っていたので、なんか放っておけなくて…」

まこ「京太郎らしい理由じゃな、お人好しというかなんというか」

京太郎「今日で多少は仲良くなれたかなぁ…」

まこ「まあ、教えてたのは大体わしじゃったし、京太郎はあんまし覚えられてないかもしれんのう」フフ

京太郎「うぐっ!し、仕方ないじゃないですか!カーブしか投げられませんし!」

まこ「ま、ちょくちょくは話せておったから少しは改善されたじゃろう」

京太郎「そ、そうですよね、流石に今のままの仲だと合同練習とかにも支障をきたすし…」

まこ(おそらく、京太郎が思っているよりも嫌われていないというか)
まこ(むしろ真反対という可能性が高いのう、朝の件も考えると…)
まこ(にしては、あのステルスお化けの言動はよう分からんのじゃが)チラ

京太郎「?」

まこ(…なんじゃか、こやつの顔を見てると腹が立ってきたのう)
まこ(このなんも考えてないような感じが、わしは色々と考えておるんじゃが)

京太郎「どうしましたか?」
まこ「いや、なんでもないけぇ」プイ

京太郎「あっ!もしかして、嫉妬しているとか」

まこ(…)プチン

京太郎「なーんて…「京太郎」っえ?」

まこ「もしかして、わしが嫉妬なんぞせんとでも?」

京太郎「え、いや」

まこ「ほれ、こっちにこい」コイコイ

京太郎「あ、はい」スス

まこ「…」ギュ
京太郎「え!?あああああの、まこさん、いきなりだだ抱きついて、どどドウシタノデショウカ」

まこ「ん」カプ
京太郎「ひゃう!?」

まこ「ん、んぅ」チューチュー
京太郎「あっ、あっ、あっ、」ビクンビクン

まこ「ぷはっ」
京太郎「」マッシロ

まこ「ふふふ、なかなかにいいもんじゃな」
京太郎「く、首筋を、す、吸われて…」

まこ「京太郎はやはりかわいいのう…わしがどんなに想っとるかしらんくて」
京太郎「あ、あの」

まこ「わしが嫉妬しないじゃと?京太郎、お前に告白したんは誰じゃ?」
京太郎「ま、まこさんです」

まこ「そうじゃ、お前のことが好きで好きでたまらんから告白したんじゃ」
まこ「今、彼女としていられる間はお前の大切な人で居られて、お前を独占できて、この行き場のなかった愛情をぶつけることもできる」
まこ「こんな風に」カプ

京太郎「ひっ!み、みみを!」

まこ「んん…んむ…ぷはっ」

京太郎「あ、ああ」

まこ「京太郎、分かっとるか?わしはお前を愛してるんじゃぞ?…その度合いをお前も分かってくれ」

京太郎「…ま、まこさん、お、俺も!」

まこ「話聞いとったんかおんしは!?これ以上刺激されると何をするか分からんけぇ!わ、わしがいつまでも我慢できると思うな!」ハアハア!

京太郎「い、いや、こんなことされて俺も我慢できませんよ!」ガバッ

まこ「とうっ!」ナゲル

京太郎「うわっ!」ドサッ

まこ「ふ、ふふふ、言ったな?もうしていいんじゃな?」マウントポジ

京太郎「あ、あの、まこさん、優しく…」

まこ「ほう…襲おうとしたのにそんなお願いをするんじゃな…?」

京太郎「ちょ、ちょっと怖いので、お願いですから…」

まこ「だが断る」

まこ「まあ、わしも初めてじゃし、ゆっくりしようじゃないか」シュルシュル

京太郎「!!ご、ゴム買ってませんから!ヤバいですって!」

まこ「…ほんとうか?」ピタッ

京太郎「え、ええ、こういうことはまだ後かなって…」

まこ「…そういや京太郎はウブじゃったな…」

京太郎「…すみません」ズーン

まこ「い、いやいや、わしが暴走したのが悪いんじゃから、謝る必要はないけえ!」

京太郎「うう…こんなことなら買っとけばよかった…」ボソッ

まこ「」プッツン

まこ「…京太郎、こっち向け」

京太郎「な、なんですか?」

まこ「ん」チュー
京太郎「!!??」

まこ「ん、んぅ、ぷはっ」
京太郎「ぷはっ…ま、まこさん」

まこ「京太郎」
京太郎「…はい」

まこ「わしはお前を、誰よりも、何よりも、愛してる」
まこ「その性格も身体も顔もかっこよさもかわいいところも、全部」


京太郎「…っ!」カアァ///

まこ「ふふ、すぐに真っ赤になるのう」
まこ「そんなところも好きじゃよ」ボソッ

京太郎「ま、まいりました!参りました!!だからもうやめてぇ!!」

まこ「だーめじゃ!もっと、もーっと言ってやるけぇ!覚悟しろ!」

その後、真っ白になった京太郎と満足した染谷まこがいましたが、一線は超えてないもよう

カン!

まこ(…やりすぎたのう、絶対に引かれてるけぇ)ズーン
京太郎(このキスマークどうしよう…)

モウイッコカン!

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最終更新:2019年10月09日 10:25