──夜。
温もりを求めて彷徨う自分を受け入れてくれたのに。
──朝。
貴方は、仄かな温もりだけを残して、別の女性の傍らで微笑んでいる。
──ズルいと思う。
そんな甘えた顔も、甘える姿も、私には見せてはくれないのに。
小蒔「霞ちゃんはズルいです」
霞「急にどうしたの…?」
小蒔「京太郎様は、私には甘えてくれないのに……霞ちゃんはすごく甘えられています」
霞「姫様に甘えるなんて恐れ多いって言うと思うわよ?」
小蒔「恐れ多くなんてありません。私は京太郎様にたくさん甘えていますから、その分は甘えてもらいたいんです」
霞「──そうね。なら、二人で京太郎君にたくさん甘えましょうか?」
小蒔「はいっ!」
京太郎「………なんか嫌な予感がする…」
──その夜。
霞と小蒔のおもちに挟まれて眠ることになる京太郎は。
何故か腰を痛めることになるのだった。
最終更新:2019年10月09日 10:32