美穂子「あ」
京太郎「あ」
京太郎「またお会いしましたね」
美穂子「そうね、これで何回目かしら」
京太郎「そうですね…4回目かなぁ」
美穂子「ふふ…示し合せてないのにこんなに合うなんて、偶然してはすごいよね」
京太郎「いやぁ、福路さんみたいなかわいい女性に会えるなんてホントにラッキーですよ!」
美穂子「そんな…お世辞言っても何も出せないわ」
京太郎「いえいえ!お世辞なんてとんでもない!もうパーフェクトですから、パーフェクトウーマンですから!」
美穂子「もうっ!年上をからかうのもそこらへんにしましょ?」
京太郎「本音なんだけどなぁ…」
美穂子「で、また買い出しなの?」
京太郎「はい!最近はホントに修羅場ですからねぇ、俺は雑用ぐらいしか手伝えませんよ」
美穂子「…ねぇ」
京太郎「なんですか?」
美穂子「須賀君は打てなくても平気なの?」
京太郎「あー、そうですね、平気と言ったら嘘になりますね」
美穂子「だったら私が久に言って、打てるように…」
京太郎「でも」
京太郎「今だけは、部長のお手伝いの方がしたいんです」
京太郎「部長は二年間も部活を守ってきて、三年目にしてようやくチャンスを手に入れたんです」
京太郎「だったら、それが終わるまでは全力でサポートして、結果がどうであろうと部長が全力でやって後悔ないようにして欲しいんです」
京太郎「それが、なんていうか、この部活を守ってきてくれた部長に対して出来る恩返しなのかなァって思って」
美穂子「…分かったわ、それなら私は何も言わないでおくわ」
京太郎「ありがとうございます」
美穂子「でも、ちゃんと牌には触れることね!初心者の今の時期ほど大事な時はないんだから!」
美穂子「サポートに専念して忙しいとは思うけど、須賀君は麻雀部員なのだからそこだけはしっかりやること!」
美穂子「もし出来てなかったら久に言っちゃうからね?分かった?」
京太郎「分かりました!頑張ります!」
美穂子「あと、もし良かったら今度一緒に打ちましょ?」
京太郎「え、いいんですか!?」
美穂子「卓を囲むのにいいもなにも無いわ、じゃあ、私はもう時間がないから帰るね」
京太郎「あ、お疲れ様です!」
スタスタスタ
京太郎「いやぁ…また出会えてるなんてホントについてるな!」
京太郎「今度一緒に打ってくれるって言ってたし…早速連絡してみよ…」
京太郎「…あれ?福路さんの連絡先分からなくないか?」
京太郎「ぶ、部長に聞くしか…いやでも部長に聞くのははばかれるというか…」
カン!
最終更新:2019年10月09日 10:40