「あんな、たしかになんでもいうことを聞くいうたんは私や」
「はい……」
目の前の少年がか細い返事とともに頷く
普段は見上げるほどに大きくても今こうして正座をしているのをみるとかわいいと思ってしまうのだから不思議だ
「だからってパンツを見せて欲しいってどうなんや……」
「すいません……」
何度目かわからない謝罪の声が聞こえる
そろそろ正座の感覚がなくなるだろうくらい繰り返してきたやりとりだ
『誕生日やし普段のお礼も兼ねてなんでもひとつお願いを聞いたげるで』
きっかけはそんな私の一言だった
『パンツを見せてください!』
間髪を容れずそんな答えが返ってきた
「たしかに怜のこととかお世話になってるしちょっとくらいならえっちぃお願いでもええよ?」
「え、それって……」
「せやけど親しき中にも礼儀ありって言葉もあるやんか」
「はい……」
「とにかく今回はええけどこんなことはこれっきりや、ええな」
「はい……」
「もうこれっきり私らには関わらんといてな」
そういってスカートの裾に手をかけると視線が向けられている
その下卑た視線に思わず嫌悪を覚える
「大っ嫌い」
そういって一気にスカートをたくし上げたのだった……
カンッ
おまけ
竜華「京くんに嫌われた〜」
怜「泣くくらいなら最初からせんかったらええやん」
竜華「せ、せやけど……」
京太郎「大丈夫ですって、たまにはこんなのも新鮮でいいと思いますよ」
竜華「ほんまに……?」
京太郎「ええ」
竜華「あかん、もっと京くんのこと好きになってまう」
怜「ちょろいなあ……」
モイッコカンッ
最終更新:2019年10月09日 10:43