咲「…」コソコソ

京太郎「おい、どうしたんだ?」

咲「うひゃあ!?」
咲「な、なんだ京ちゃんか…」

京太郎「なんだってなんだ…」

咲「いや、だって…」

京太郎「ん、ああ、ラノベ買ってたのか」
京太郎「ったく、わざわざ隠すもんじゃないだろ」

咲「で、でも、引かれたらどうしようかって…」
京太郎「引かれるような友達いないだろ」

咲「む、それはどういうこと!まるで私に友達が…」
京太郎「なんでそうなるんだよ!ラノベ呼んでるだけで避けるような友人はいないだろってことだよ!」

咲「え、あ、そうだよね、ごめんね」エヘヘ
京太郎「相変わらずおっちょこちょいだなァ」

京太郎「で、帰り道にラノベ買うなんて珍しいじゃん」
京太郎「いつもは変装したりしているのに」

咲「そのね、ずっと前から読んでて連載が止まってた作品が久々に新刊発売されたの!」
咲「ホントにこれからクライマックスってところで連載休止しちゃって、長い間やきもきしちゃって、何回も読み直してたんだけど」
咲「二年ぶりに新刊が発売されることになって、もう居ても立っても居られなくなって制服姿だけど来ちゃった…」
京太郎「お、おう」

咲「あ、その…ごめん」
京太郎「いや、久々に咲がこんなに喋るの見たからビックリしただけだよ」

京太郎「昔からそうだよなァ、好きなことの話になると超高速で話し始めて」
咲「やっぱ、よくないよね、勝手に一人で話し始めて、つまらないよね…」

京太郎「はぁ…」

京太郎「俺はそんな咲が好きだから、そのまんまでいいんじゃないか?」
咲「へ?」キョトン

京太郎「ほら、早く買わないと他の生徒にも見つかるぞ」
咲「わわっ!そうだった!レジ行ってくるね」

タタタタ

京太郎「…あー、顔赤くなってないよな、大丈夫かなァ」ボソッ

その後、仲良く帰宅する二人が発見されますが、清澄高校麻雀部は今日も平和です。

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最終更新:2019年10月09日 10:45