健夜「…」スタスタ

京太郎「ん?あれは…」トテトテ

京太郎「すこちゃん?」トントン
健夜「!?」ビクッ!

京太郎「あー!やっぱ、すこちゃんだ!」
健夜「きょ、京太郎くん!?」

京太郎「いやー、まさか東京ですこちゃんに会うとはなァ!」
健夜「あ、あはは…」

京太郎「にしても、すこちゃんも麻雀に興味あったんだ!」
健夜「え、あー、その、さ、最近始めてね!」

健夜「と、というか、京太郎くんも麻雀してたっけ?やってたのはハンドボールじゃ…」
京太郎「あー、高校では麻雀することにしたんだ」

健夜「そ、そうなの、じゃあ京太郎くんもインハイの試合を見に来たの?」
京太郎「いやー、たまたま入った高校の麻雀部がインハイ出場しちゃって」

健夜「そ、それは凄いね」
京太郎「いやほんと、未だに実感がわかないなァ」

京太郎「あ、そうだ!せっかく会ったんだし、どっかで遊ぼうよ!」
健夜「え、えーとね…ちょっと待ってね」トテトテ

prrrr 
モシモシ、スコヤデス
タイチョウガスグレナイカラ、キャンセルシテモラッテモダイジョウブ?
ゴメンネ、コンドウメアワセスルカラ、ジャアネ
pi!

健夜「お待たせ!じゃあ行こっか!」トテトテ
京太郎「うん!」

健夜「じゃあ、どこ行く?」
京太郎「そうだなぁ、すこちゃんの奢りでお昼ご飯でも…」

健夜「もうっ!そんなこと言って…千円ぐらいまでしか出さないからね?」
京太郎「いよっ!すこちゃん太っ腹!」

健夜「さ、三段腹じゃないよ!」トテトテ
京太郎「いや、そんなことは一言も言ってない…」トテトテ

咲「あれ、京ちゃん?」

健夜「!!?」ササッ!

京太郎「うおっ!咲、なんでこんなところに…」
咲「え、えーと、お散歩中、かな?」

京太郎「まーた迷子になってたのか…まったく」ハァ
咲「うっ…そういう京ちゃんは何してるの!」プンプン!

京太郎「あ、そうそう、親戚のおねえちゃんにばったり会って…」
咲「親戚のおねえちゃん?その…京ちゃんの後ろに居る人?」

健夜「!」ビクッ!

咲「え、えーと、初めまして…宮永咲と言います」
健夜「え、えー、わたしはこかじすこやともうします」

咲「ん?こかじすこや…?どっかで聞いたような…?」
健夜「」ギクギクッ!

健夜「京太郎くん!何でも奢ってあげるから早く行こ!!」ダダッ!
京太郎「うおっ!!?急に引っ張らないでぇ…」ズルル

咲「あっ!?京ちゃん待って!!…行っちゃった」

咲「…はっ!」

咲「京ちゃん居ないから道分からないよぉ、ここはどこ…?」

~~~~~~

とある喫茶店

健夜「ぜぇぜぇ…なんとか撒けたみたい」ボソッ
京太郎「で、ホントになんでも奢ってくれるの?」

健夜「うん!デザートでもなんでも頼んでいいよ!遠慮しないで!」
京太郎「やった!」

京太郎「じゃあ、これとこれと…」
健夜「…」ニコニコ

照「あれ?京ちゃん?」

健夜「!!?」ササッ!

京太郎「え、あ、照さん?」
照「やっぱ京ちゃんだ、お久しぶり」

京太郎「え、ええ、お久しぶりです」
照「…元気そうで良かった」

京太郎「照さんはどうしてここに?」
照「甘いもの食べに来た、ここのデザートは絶品」

京太郎「相変わらずですねぇ」
照「で、京ちゃんは?」

京太郎「親戚のおねえちゃんにばったり出くわして、一緒にお昼を…」
照「親戚のおねえちゃんって…メニュー表を凝視してる人?」

健夜「!」ビビクン!

京太郎「ほら、すこちゃん、インハイチャンプの宮永照だよ」ヒソヒソ
健夜「え、えーと、そうだね」ヒソヒソ

京太郎「俺の幼なじみなんだ、ちなみにさっき会った咲の姉なんだが…その話題は出さないようにしてくれ」ヒソヒソ
健夜「あ、う、うん」ヒソヒソ

照「初めまして、(京ちゃんの未来の嫁の)宮永照です、以後お見知りおきを」
健夜「あ、あー、ハジメマシテ、コカジスコヤデス」

照「…」
健夜「…」

照「…小鍛治プロ?」
健夜「」

京太郎「へ?」
照「京ちゃん、この人知らないの?グランドマスターって言われて…」

健夜「み、宮永照さん!このチーズケーキ美味しいよ!」

照「おいしい」モグモグ

健夜「あ、あー!急用思い出しちゃった!もう行くね!会計はこれで!」っ諭吉×3
京太郎「え、いやいやいや、まって!なんか色々と聞かなきゃいけないことが」

健夜「じゃ、またね!」ダダダダ!
京太郎「ちょ、ちょま」

咲「ううぅ…京ちゃんどこぉ…」ガチャ
健夜「あ」

ドシーン!

健夜「いてて…ご、ごめんね!だいじょう…」
咲「いたた…い、いえ、大丈夫で…」

京太郎「すこちゃん、大丈夫…あ」
照「小鍛治プロ、大丈夫…え」

健夜「あ、あはは…」
咲「お、おねえちゃん?」
照「咲…?」
京太郎「や、やっば…」

照「咲はまだ京ちゃんにまとわりついてるの?」ゴゴゴゴ
咲「お姉ちゃんだって、照魔鏡で京ちゃんのことストーカーしたんでしょ?」ドドドド

健夜「あ、あの…これはどういう…」ヒソヒソ
京太郎「そ、その…修羅場ってやつかな…あはは…」ヒソヒソ

照「…そういえば、京ちゃんにまとわりついてるのがもう一人居るね」ギロッ
咲「たしかに…随分と仲良さそうだね」

京太郎「あ、す、すこちゃん逃げて!」

健夜「なに言ってるのかな、京太郎くんにまとわりついてるのはそっちでしょ?」ゴゴゴゴ

京太郎「あれ?」

照「これは」ギギギ
咲「麻雀で」ゴッ!
健夜「決めるしかないね」

京太郎「え、えーと、決めるって何を…やめて!この面子で雀荘だけは勘弁…引きずらないで…ぁぁぁ」

バタン!

その後、雀荘でぶっ倒れて居る四人が発見されましたが、今日も彼の周りは修羅場です。

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最終更新:2019年10月09日 10:47