h122-42 - 咲-Saki- 京太郎SSまとめ

京太郎「ポン！チー！ポン！カン！」

咲「きょ、京ちゃん、そんなに鳴いて大丈夫…？」

京太郎「ふふふ…安心しろ咲、これを読んで勉強したんだ！」

咲「え、えーと、『哭きの竜』？」

京太郎「そうだ！この主人公みたいに鳴きまくれば俺も強くなれるはず！」
京太郎「それに、某小説投稿サイトにもそれで強くなってた俺が居たから、俺だっていけるはず！」

咲「メタいよ京ちゃん…」

京太郎「何はともあれ、これであとはツモるだけ…そしたら満貫…いける！」

優希「ふっふっふ、カモがネギをしょって歩いているじぇ」

優希「リーチ！」ﾋﾞｼｯ!

咲「あっ」
京太郎「ちょ、ちょいタンマ…」

優希「ほれほれ、早くツモるんだじぇ！」

京太郎「ぐっ…引け！」

白＜やあ

京太郎「…」
咲「…場には一枚も出てないし、ドラだね」

京太郎「…」ﾁﾗｯ

發＜裸単騎だよ

咲「そっちも場には一枚も出てないね…」

京太郎「…えーい！死なばもろとも！通れ！」っ發

優希「ロン！リーチ、ホンイツ、小三元、三暗刻、対々和、發、中、ドラ2！48000！」

京太郎「」
咲「きょ、京ちゃーん！！」

まこ「おおう、数え役満か、こりゃ凄い手じゃのぅ」
和「須賀君のせいでまくられました…」ﾑｽｰ

京太郎「うぅ…どうして俺は勝てないんだ…こうなってしまうんだ…」ｸﾞｽﾝ
咲「きょ、京ちゃん、惜しかったから！次はもっと上手くいくよ！だから頑張ろ…」
優希「そ、そうだじぇ、私もバカヅキだったから…」

京太郎「ええぃ！お前らみたいな自分の打ち方してたら牌が応えてくれる超能力者にはこの悲しみは分からんでしょうね！」ﾋﾞｼｯ!
咲「えぇ！？」
優希「じぇじぇ！？」

京太郎「うわーん！！もう嫌だー！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ!
咲「京ちゃん待って！」
優希「ど、どこに行くんだじぇ！？」

和「…行ってしまいました」
まこ「まあ、しばらくはそっとしてやりんさい」

久「これじゃあ、『哭きの竜』じゃなくて、『泣きの竜』ね」ﾌﾟﾌﾟﾌﾟ

まこ「お、いたんかワレ」
和「いいオチとでも思っているんですか？」

久「あ、あれ？なんか扱い酷くない？」

その後、阿知賀の部長に感化され、ハンドボール打法を編み出して活躍する京ちゃんがいましたが、今日も清澄高校麻雀部は平和です。